「ゴンドラ」:遊びをせんとや生まれけむ #ゴンドラ #映画ゴンドラ #ファイトヘルマー
映画『ゴンドラ』は、ドイツ、ジョージア合作のチャーミングな小品(85分)。全編セリフなしです。ファイト・ヘルマー監督はセリフなし映画を作り続けているそうですが、大江戸は初めてお目にかかりました。なかなかの個性です。
ジョージアに実在するゴンドラ(ま、ロープウェイですね)を使っての撮影。現在は新しい車体に替わったそうで、貴重な映像とも言えるわけです。山あいを行き交うゴンドラの映像が素敵すぎます。あの形、あのくすんだオレンジ色、あのロングショット。絵的にいちばん連想しちゃった映画は『アメリ』です(まああの映画ほど人工的にコントロールしてはおりませんが)。それにしても、よくこんな映画作ろうって思いましたねえ。
単調な往復運動なのに、仕事なのに、それをエンタテインメントに変えてしまった二人の女性。次から次へとあの手この手の瞬間芸が出て来ます。高所のゴンドラのドア開けっぱなしでそれをやるもんだから、結構危険なんですけどね。ま、ファンタジーですから。
観ていて、「遊びをせんとや生まれけむ」という言葉を想いました。どうしても遊ぼうとしちゃう二人の寓話、童話です。だから、何時間労働なんだ?とか、こんなにお客さんいなくて経営していけるのか?とかのツッコミは無粋ってもんです。
微妙な斜めの構図も多かったですね。それにしても、あの駅舎はキュートでした。
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