« デイヴィッド・リンチ死す    #デイヴィッドリンチ #デビッドリンチ #裕木奈江 #ブルーベルベット  | トップページ | 「敵」:老いることの不安と恐怖    #敵 #吉田大八 #長塚京三 #筒井康隆 #瀧内公美 #四宮秀俊 »

2025年1月18日 (土)

「サンセット・サンライズ」:笑えて、気持ちがいい    #サンセットサンライズ #宮藤官九郎 #岸善幸 #菅田将暉 #井上真央 

Sunsetsunrise 映画『サンセット・サンライズ』は、売れっ子・宮藤官九郎の脚本を「なぜ、この人がコメディーを?」って感じの岸善幸監督が菅田将暉主演で映画にしました(原作は楡周平)。正直、ポスターも予告編もそんなに面白そうではなかったのですが、観てびっくりの面白さ。さすがはクドカン先生です。

コロナ初期の2020年からスタートする物語ですが、早くも忘れかけていたあの時代のあれこれを思い出しました。過剰な警戒とか、2mのソーシャル・ディスタンスとか、フェイスシールドとか、クシャミするとみんなが恐れるとか…。今では笑い話ですが、当時は変な情報に振り回されてみんな必死でしたからねえ。そんな事実の記録としても、貴重な映画です。

菅田将暉は何をやっても達者にできちゃうし、本作では彼がおいしそうに食べる場面が『劇映画 孤独のグルメ』に勝っていました。彼と竹原ピストルら「モモちゃんの幸せを祈る会」の面々が“もてなしハラスメント”(?)でやりとりする場面のおかしさと「うまそう!」感がもうサイコーです。

他の役者陣もいい芝居していて、井上真央も小日向文世も自己ベスト級では? 井上真央のマドンナとしての素敵な存在感が、作品に説得力を与えておりました。 そして頭悪そうなヤンキー崩れを演じる三宅健と、あまりのおばさんっぷりにびっくりの池脇千鶴には、わが目を疑ってしまいましたよ。

コロナや震災を絡ませながら、こんなに笑えて気持ちのいいラストを迎えられる作品を書けるクドカンさんは、やっぱりエライなあ。まあ、2時間19分はちょっと長過ぎるけどね。あ、彼の故郷=宮城県のお話でもあります。

 

 

|

« デイヴィッド・リンチ死す    #デイヴィッドリンチ #デビッドリンチ #裕木奈江 #ブルーベルベット  | トップページ | 「敵」:老いることの不安と恐怖    #敵 #吉田大八 #長塚京三 #筒井康隆 #瀧内公美 #四宮秀俊 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« デイヴィッド・リンチ死す    #デイヴィッドリンチ #デビッドリンチ #裕木奈江 #ブルーベルベット  | トップページ | 「敵」:老いることの不安と恐怖    #敵 #吉田大八 #長塚京三 #筒井康隆 #瀧内公美 #四宮秀俊 »