「クラブゼロ」:嫌な感じの心理ホラー #クラブゼロ #ジェシカハウスナー #ミアワシコウスカ
映画『クラブゼロ』は、何とも不穏で不安で嫌な感じが終始続く作品。でも、脚本&監督のジェシカ・ハウスナーがミヒャエル・ハネケに師事したと知って納得。なるほど、それならね。
で、師匠譲りの心理ホラーでした、いや~な感じの。それがずーっと続くので、気が滅入ります。(以降少々ネタバレあり) 高校生たちが、ミア・ワシコウスカ演じる先生にいとも簡単に洗脳されてしまうので、実にやきもきします。みんなが心酔し切ってしまうので、実にもやもやします。
とにかく、この先生の実像がよくわからないことが、最高にもやもやするのです。いったい何のために、こんなことをやっているのか? そもそも彼女自身も食事をしていないのか? 最後にいったいどうなってしまったのか? そこらが明確に示されないため、観客は宙ぶらりんのまま。非常にもやもやします。どうしてくれるんだ、この気持ち?
それにしても、ミア・ワシコウスカって『アリス・イン・ワンダーランド』の頃から、顔がゴツゴツしてるし、アゴが二つに割れてるし、よくこれでアリスなんかやってるよなと思っていたのですが、ようやく年齢が追いついて来たって感じ。調べたら、なんと35歳になったようです。これから中高年になるにしたがって、本領発揮するタイプの人なのかも知れません。
不思議な色彩感覚の映像センスは感じられますが、いやー、とにかく嫌な感じです。神経すり減ります。まあ、心に波風を立てる「心理ホラー」としての目的は達成できてるってことなんですけど…。
あまりにも「食べる」ことに関する常識をネガティブにズタズタにされてしまったので、自分のリハビリのためにこの後に『グランメゾン・パリ』を観に行った大江戸なのでした。
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