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2025年3月31日 (月)

「Home of .WE」最後の日    #HomeofWE #WEリーグ情報発信拠点 #WEリーグ #女子サッカーを見よう

Dsc_2508_copy_1600x1176 2023年秋に渋谷(明治通り沿い)にオープンしたWEリーグの情報発信拠点「Home of .WE」が、きのう3月30日をもって閉店しました。たまたま知り合いからの情報で知った大江戸は、ラグビー・リーグワンの観戦後に行きましたよ。

(オープンしばらく後に訪れた時のレポートはこちら ↓ )

WEリーグの情報発信拠点@渋谷    #WEリーグ #HomeofWE #日本女子サッカー #ベレーザ : 大江戸時夫の東京温度

 

Dsc_25122_copy_420x685 その後も何度か訪れましたが、いつ行ってもお客さんはほとんどいませんでしたからねえ。その間、展示品もそんなに大きく変わりはしませんでしたし。

Dsc_25092_copy_1374x1073 店内では(店というよりは「発信拠点」なので「点内」かしらん?)サンキューセールを開催中。と言っても、そんなに売り物があるわけではありません。WEリーグやなでしこリーグのガイドブックと、公式マスコットウィーニャちゃんのグッズ(クリアファイルとかステッカーとかバッジとか)ぐらい。

Dsc_25114_copy_880x964 優勝チームに与えられるトロフィーなんかも常設展示でした。壁面の6面の大型モニターには、いつもWEリーグの試合が映し出されていました。

Dsc_25132_copy_1600x1200閉店は寂しい限りです。この外装のキレイな色彩、好きでしたねえ。でもまあ、ここを閉じたことで浮くお金があるのなら、一にも二にもWEリーグ集客のために使っていただきたいものですね。それで集客が向上したら、こんなに喜ばしいことはないわけですから(おととい土曜のベレーザvs.セレッソ戦@西が丘なんて、寒い雨中の試合とはいえ、たったの594人でしたからねえ)。

皆さんも。もっとWEリーグを、女子サッカーを見てください! 技術は高いし、見ると面白いんですよ。

 

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2025年3月30日 (日)

ブラックラムズ東京、神戸に惜敗@秩父宮    #リコーブラックラムズ東京 #ブラックラムズ #ブラックラムズ対スティーラーズ #秩父宮ラグビー場 #ペレナラ 

Dsc_2494_copy_1560x1013 1年以上ぶりにラグビー・リーグワンの生観戦。昨日と打って変わって快晴の割と暖かな日。秩父宮ラグビー場でのリコー・ブラックラムズ東京vs.コベルコ神戸スティーラーズの一戦です。

Dsc_2497_copy_1501x1072 スタジアム周囲には桜が咲いてまして、いい感じです。昨日の西が丘も、こんな感じだったらなあ。

Dsc_24962_copy_1402x1087 左からアイザック・ルーカス、T.J.ペレナラ、武井日向のパネル。ルーカスと武井は故障欠場中です。うーん、この3人が揃っていたら、もっと上位にいられたのでしょうねえ。ファカタヴァ・アマトも今日は故障欠場のようですし。みんな揃っていれば、凄い陣容なのですが…。

Dsc_2499_copy_1508x1055 今シーズンの生観戦は初めて。やはり、生でペレナラを見たいですもんね。CATVのJスポーツチャンネルで毎試合(飛ばし見だったり、ダイジェストだったりしますが)見てはいるので、ブラックラムズの戦いぶりはわかっております。

Dsc_25032_copy_1260x866 秩父宮での観戦は2年か3年ぶり。晴れてると気持ちいいですよね、ここ。都会のビルをバックにして。

Dsc_25052_copy_1284x906 結局、24‐27で惜しくもラムズの敗戦となりました。

Dsc01944 言っちゃあ悪いけど、キッカーの差で負けましたよねえ。相手はコンバージョンをことごとく決め、ペナルティゴールもきちんと決めているのですが、ラムズの方は外しまくっておりました。トライ数は、ラムズ4に対してスティーラーズ3なんですから。まあ、4トライしたのでボーナスポイントがもらえたのは、不幸中の幸いです。

Dsc01947 それに、TMOでトライを二つ取り消されました。これも、けっこうガッカリですよね。あそこまで厳密に見なくてもいいじゃないか、と思っちゃいます。まあ、神戸さんも1つ取り消されましたが…。

Dsc01948 まあ、この人、T.J.ペレナラのプレイを堪能できたので、良しとしましょう。やっぱりスゴイですよ。レべチです。来シーズンも残ってくれるかなあ。

Dsc01952 いつもサッカーとの違いに驚くのですが、やはり相手チームのサポーター前にも挨拶に来たり、それに対して敵のファンも拍手を送ってあげたり、何かにつけて違いますねえ。

Dsc01954今期のブラックラムズは、(これまでもその傾向はありましたが、それ以上に)良い試合をしてるのに、勝ちきれない。ちょっと勝てるようになってきたところだったのですが、ここ2試合は惜しい星を落としています。なので現在12チーム中9位。もっと上にいるべきチームのはずです。気が早いけど、来シーズンこそは!なのです。その前に残り試合、しっかり勝とうね。

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2025年3月29日 (土)

桜に雨、ベレーザがセレッソを下す    #日テレベレーザ #ベレーザ #beleza #ベレーザ対セレッソ #北村菜々美 

Dsc_2488_copy_1024x728 桜が開花したのに、雨&冬に逆戻りの厳しい天候。まあ、セレッソ(桜)を封じ込めるには最適と考えて、味の素フィールド西が丘での日テレ東京ヴェルディベレーザ対セレッソ大阪ヤンマーレディースの試合に行きました。ダウン、カイロをはじめ完全防寒+ポンチョで観戦です。

Dsc_24902_copy_871x1255 セレッソ出身の北村菜々美選手のフラッグ(のぼり)も、桜に囲まれております。

Dsc_2492_copy_1230x754 試合中はずっと弱い雨。気温も低かったのですが、先日のレモンガススタジアムのような強風が吹いていたわけではないので、その点でマシでした。

Dsc_24973_copy_1500x908 それにしてもベレーザはここ3試合が、氷雨〜雪/雨/雨でどれも低温と、「春なのに」な不運天候。そのため今日も観客数は594人でした。興収に加えて売店やグッズ収入も厳しかったでしょう。いろいろ集客の努力をしても、(文字通り)水を差されっぱなしって感じです。

Dsc_24942 でも試合は2-1でベレーザの勝利! 後半にセレッソ脇坂選手のゴールがあったので、「封じ込める」とはいきませんでしたが、しっかり勝ち点3を加えました。

ベレーザの1点目は29分の樋渡百花のゴール。そして2点目は61分、眞城美春の豪快なゴラッソでした。今日のベレーザは、なぜか選手交代が1人だけ。75分に松永を氏原に代えただけでした。

Dsc01938 今日の北村菜々美選手は、気合が入っているように見えました。やはりセレッソが相手だと、いつもより何割増しかのブーストがかかるような気がします。1点目のアシストも北村さんです。 それと、3バックの左の松田紫乃と試合中に話をすることがどんどん増えている印象。今日なんか、2点目が入った直後にみんなが大喜びするのから離れた所で、二人で話し合って(というか、北村から話をする感じ)いましたもん。

Dsc01940 それはそうと、この寒いのにビールの売り子さんが行き来していましたが、それは無理ってもんですよ。買ってあげたかったけど…。ホットワインとか売ってくれたら、買ったのに。Dsc_24982_copy_1193x868

 

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2025年3月28日 (金)

佐野元春の「HAYBUSA JET Ⅰ」    #佐野元春 #HAYABUSAJET #ハヤブサジェット #つまらない大人にはなりたくない

Dsc_24882_copy_1024x883 先日発売された佐野元春& THE COYOTE BANDのニューアルバム『HAYABUSA JET Ⅰ』について。

「元春クラシックスの再定義」が、このアルバムのテーマなのだそうです。つまり往年の人気曲を、今のコヨーテ・バンドのサウンドで若い人たちにプレゼンテーションしたいという考えで作られたアルバム。収められた10曲が、それぞれに素晴らしいアレンジなのですが、考えてみればもともと佐野さんのライブでは、過去の人気曲を大胆にアレンジして、しかもその時々で違ったアレンジを施して演奏することが多かったではありませんか。なので、この10曲もどこかで聴いたアレンジだったり、そうじゃなかったりするわけです。昔は「このアレンジ、失敗じゃない?」と思うこともあったのですが、この10曲に関してはそれぞれ新しい個性をまとっていて、でもその曲のキモは残っていて、とても素敵です。

大江戸が特に気に入ったのは、『つまらない大人にはなりたくない』『だいじょうぶ、と彼女は言った』『ジュジュ』あたり。『虹を追いかけて』『欲望』あたりは、オリジナルよりもこっちの方がぐっと良くなっております。

また曲名に関しても、『ガラスのジェネレーション』→『つまらない大人にはなりたくない』、『Down Town Boy』→『街の少年』、『Indivisualists』→『自立主義者たち』ってな具合に替えているのです。一部歌詞もいじってるしね。

それにしても、「なんだ、このタイトル??」ですよね。「ハヤブサ・ジェット・ファースト」と読むそうです。ハヤブサ・ジェットって、昭和中期の子供向けヒーローみたいな名前ですが、佐野元春が自身のアバターとして設定したんだそうです(本当は「佐野元春」名義ではなく、「ハヤブサ・ジェット」名義で出したかったらしいですよ)。変なひとー。

 

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2025年3月27日 (木)

「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」@ggg    #書藝問道 #呂敬人 #ブックデザイナー #ggg #豪華本

Dsc_24673_copy_1048x1526 ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で本日まで開催されていた展覧会『書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡』を数日前に観ました。

Dsc_24683_copy_1358x1044 いやー、圧倒されましたね。ただただ「恐れ入りました」って感じ。真っ暗な会場の中に照明で浮き上がった豪華本の異常な世界が、そこに展開されていました。

Dsc_24782_copy_1600x1200 ブックデザイナーの名は呂敬人(リュ・ジンレン)。1947年上海生まれで、あの杉浦康平に師事したのだそうです。

Dsc_24752_copy_1063x787 とにかく手の込んだ装丁、表紙、箱などにあきれます。一般的な書物の概念を超えるだけではなく、工芸品、いや芸術品の領域を軽々と超えているのです。只事ではないですよ、これは。

Dsc_24763_copy_636x551 だって、この写真の作品だって、箱の4面に細かく仏像?が彫られているんですよ。確か490体も!

Dsc_24733_copy_1600x974 まあ、レーザー彫刻で彫ってあるそうですが、だから百部とか千部とかも製作できるのだそうですが、いやはやそれにしても驚愕するばかりです。いったい1冊いくらするんだろう?

Dsc_2472_copy_1436x1015 地下の会場もありまして、こちらは1階よりは簡単な本が並びます。と言っても、こっちの感覚がマヒしてるのであって、十分に手の込んだ驚くべき作品ばかりです。

Dsc_24712_copy_867x961 すげーなー。中国おそるべし。どんな政治的プロバガンダよりも有効な国威発揚となるのではないでしょうか。ペンは剣よりも強し みたいなものでしょうか??

Dsc_2470_copy_1016x1089まるで昔のラジオみたいな書箱もありましたし、そのアイディアとデザイン純度の高さ、精緻さには、もうひれ伏すしかありませんよね。へへー。

Dsc_24693_copy_1460x9883階には氏の(もう少しカジュアルな)書籍を手に取って眺められるコーナーもありました。作品の格式をきちんと伝える硬質な会場デザインも含め、とにかく「恐れ入りました」と繰り返すしかないような展覧会なのでした。

 

 

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2025年3月26日 (水)

「御上先生」「ホットスポット」「べらぼう」    #御上先生 #ホットスポット #べらぼう #詩森ろば #バカリズム #小芝風花

この1~3月クールの日曜夜のTVドラマについて。

 

先の日曜に最終回を迎えたTBS『御上先生』は、日曜劇場に新しい風を吹かせましたね。見事な学園…、いや教育ドラマでした。映画『新聞記者』の脚本家・詩森ろばによる革命的な脚本で、すっごくチャレンジングな企画だったと思います。何しろ文科省とかいろんなもんに喧嘩売ってますからね。しかもあの『金八先生』を生んだTBSで、『金八』の呪縛に喧嘩売ってるわけですから(何しろ確か第1話から、『金八』の生んだ熱血教師像がその後に与えた悪影響を看破していました)。その賭けに勝った。そういうドラマだったと思います。教科書検定とか、生理の貧困とか、永田町文学とか…、よくドラマにしましたねえ。

最初は吉岡里帆目当てで見始めたのですが、このドラマの吉岡はそんなに良くありませんでした。でも、クラスの面々を演じた若手俳優たちがことごとく素晴らしかった。『金八』同様、これから多くのスターを輩出していくことになるのでしょうね。とにかく、感動して涙する回が多かったと告白しておきましょう。

 

その前週に最終回を迎えた日テレの『ホットスポット』は、とにかくバカリズム・ワールドの面白さ。いや、小生は前作の(と言っていいの?)『ブラッシュアップライフ』を見ていなかったのですが、今回はそのオフビートな笑い、抜群のダイアローグを堪能させてもらいました。本当に女性の思考と言動をどうしてこんなにわかっちゃってて、このように表現できるのか不思議です。そもそも主演が市川実日子ってとこからして独特。それに、夏帆とか鈴木杏とか平岩紙とか木南晴夏とか、大江戸好みの女優が次々と出て来ましたもんね。もちろん宇宙人・高橋役の角田晃広も達者な芝居で見事でした。

 

大河なのでまだまだ続きますが、約1/4が終了したNHK『べらぼう』も結構好きです。まあ、昨年の『光る君へ』も面白かったし、毎年それぞれに楽しませてもらっているのですが、今回は江戸の町人世界ってのがユニークです。大江戸は武将ものよりもこっちの方が好み(まあ、武将ものもそれはそれで面白いのですが)。そもそも、吉原遊郭というセックスワーカーの世界を堂々舞台にして、初回から全裸を登場させたり(死体だけど)するあたり、NHKさん攻めてます。腹を据えてます。脚本家が女性(森下佳子)というのも、戦略的に正しいと思います。ジョン・グラムの音楽も『麒麟がくる』同様、勇壮でお見事。 そして主人公・蔦重を演じる横浜流星も演技巧者だけに、軽みを湛えた芝居で健闘しております。 あとは石坂浩二の「眉毛ジジイ」ぶりにびっくりしました。

で、花魁役(もう身請けされたけど)の小芝風花! これは当たり役です。小芝風花がこんなに素晴らしいアクトレスだったとは知りませんでした。だって、映画『レディ加賀』とか、ランチパックやモビットのCMを見てたら、ここまでできるとは思えませんもん。艶っぽさ、粋と意気、純情、哀感などを、こちらの心に波風立てるような表現で毎回演じてくれるのです。彼女と流星の二人芝居に、「ああ、ここまで成長したのか」と涙ぐんじゃった大江戸ですよ。いやー、一皮も二皮も剥けましたねえ。この役の今後にも要注目です。

 

今クールは、日曜夜にこの3作品を夜8時~、9時~、10時半~と続けてみなきゃならないので、大変でした。ようやく終わってホッとしたというのも、正直な所だったりするのです。

 

 

 

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2025年3月25日 (火)

「優勝」「優勝」と言ってほしくない    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対サウジアラビア #前田大然 #高井幸大 #まずはベスト8を目指すべき

Dsc_2479_copy_508x598 2026ワールドカップ出場を決めたサッカー日本代表。本日のサウジアラビア戦@埼スタをTV観戦しましたが、うーん、ちょっとしょっぱいスコアレスドローでした。

前田大然、何度決めきれなかったんだー。 まあ、サウジアラビアが引いてがっちり守り抜きましたからねー。 フル出場したDF高井幸大が非常に良かったのが、大きな収穫です。バーレーン戦に先発した瀬古がもの足りなかっただけに、差が目立ちました。あのポジションは、冨安がケガを繰り返して不安定なことを考えると、彼の存在がとても頼もしいのです。

それにしても、もっとミドルシュートを打ってみるとか、ペナルティエリアに山なりのボールを放り込んでスクランブル状態を作るとか、打開の工夫はなかったのでしょうか?

テレ朝の実況やテロップでは、バカみたいに「ワールドカップ優勝を目指す」と繰り返していましたが、本当に困ったもんだと思います。誰か「まずはこれまで成し遂げられなかったベスト8を狙うべきだ」と言う人はいないのでしょうか? なんか戦時中に「わが軍優勢」とか「勝利は目の前」とか言い続けて、冷静に状況を見つめると非国民呼ばわりされるような状況に似ているような気がしてなりません。 選手たちはいいんですよ。一つ一つ全部勝っていけば、結果としてそれが優勝になるわけですから。優勝を目指す気構えでいればいいのです。でも、周辺の人たち、特にメディアはもっとニュートラルに情勢を分析して、きちんと伝えていただきたいと思うのです。実際8強に進むことができたら、それは大きな進歩なのですから。

本田圭佑やブラボー長友が「優勝を狙う」とか言っていた時をはじめとして、予選が好調で期待されたワールドカップほど大した成績を残せていない。むしろ心配されていた大会ほど、思いがけぬ好成績を収めているというのがこれまでの実績なので、ちょっと心配になったりもします。でもまあ、そんなジンクスを乗り越えてくれるものと信じております。今の強さは本物だし、このまま行けば対戦相手の抽選会で、ポット2に入ることができそうな流れですからね。

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2025年3月24日 (月)

「Flow」:天才的映像センス    #Flow #ギンツジルバロディス #senseofwonder #コヤニスカッティ

Flow 今年のアカデミー賞で、長編アニメーション部門の最優秀作品賞に輝いた『Flow』には、瞠目させられました。こういう映像表現に出会えるから、映画を観続けてるって感じるような眼福世界です。むしろ『Anora アノーラ』よりもこっちに、作品賞をあげたかった!

ラトビア人の監督=ギンツ・ジルバロディスが、オープンソースソフトウェアを使って少人数、低予算で創り上げたという85分の作品。動物の鳴き声のみで、セリフはありません。でも、何て豊かな映像世界なのでありましょう。映画を観ることの最大の喜びは、見たことのない世界を見ること、sense of wonder を感じることだと思うのですが、この作品にはそれがあります。

そしてとにかく映像のセンスがいい。構図やキャメラアイの動き(アニメーションにおける)や絵の個性と味わいが、ことごとく天才の仕事なのです。水の表現、逆光の表現の素晴らしさには圧倒されます。もちろん「動き」も…水の動き、動物の動きなどなどが、ひとつひとつ見事で、見飽きることがありません。動く絵を観ることこそが映画の愉しみだと思い出させてくれます。

Dsc_2465_copy_659x884 現代社会への、特に戦争へのメタファーを感じましたが、それをあまり限定的に表現せずに、解釈の広がりを持たせたあたりにも、本作の深さがあります。人類のいない地球の姿には、黙示録的な寓意も感じ取れますが、それよりも何よりも地球の(世界の)美しさに打たれるのです。唐突な連想ですが、『コヤニスカッティ』(1983年)を思ったりいたしました。 おまけに黒猫ちゃんもかわいいし、いたいけです。

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2025年3月23日 (日)

「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」:シャラメの好演&好歌唱    #名もなき者 #ボブディラン #ティモシーシャラメ #エルファニング 

Completeunknown 映画『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』は、ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じて、オスカー主演男優賞にもノミネートされた音楽伝記映画。シャラメは受賞に至らなかったわけですが(獲ったのは『ブルータリスト』のエイドリアン・ブロディ)、歌もすべて自分で歌って演奏して、しかも仕草から表情から姿勢からディランそっくり。あのきれいな顔を汚すようなアプローチで、いろいろめんどくさい曲者ディランを好演しております。歌声もやたらと似てます。

ボブ・ディランのみならず、ジョーン・バエズやジョニー・キャッシュ、そしてウディ・ガスリーまで出て来ます。また先輩フォーク歌手のピート・シーガ―をエドワード・ノートンが演じているのですが、ノートン老けましたねえ。でも調べたらまだ55歳だったので、老けメイクと演技力だったのでしょうね。

デビュー直前から1965年のニューポート・フォーク・フェスティバル(ディランがロックを演奏し、裏切り者扱いされて大荒れとなった)あたりまでを描く作品。「初期のディラン」ですね。でもまあ、この人がやがてノーベル文学賞を受賞するわけですからねえ(エンディングの字幕で説明されます)。大江戸なんかいまだに信じられません。いずれにしても、“Like a Rolling Stone”は良い曲、いや、凄い曲ですよねえ。

でも、ごひいきのエル・ファニングから少女の輝きが消えかけていたのが悲しかった大江戸なのであります(まあ、もう26歳ですしね…)。

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2025年3月22日 (土)

「ウィキッド ふたりの魔女」:堂々たるハリウッド・ミュージカル    #ウィキッド #ウィキッドふたりの魔女 #ジョンエムチュウ #ミュージカル #シンシアエルヴォ #アリアナグランデ

Wicked 映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、堂々たるハリウッド・ミュージカル大作。2部作のPart 1 ですが、それでも2時間41分もあります。ですが、ダレ場はほぼなく、快調に突っ走ります。当然Part 2 が観たくなる作品です。

本作の監督=ジョン・M・チュウは、2021年の『イン・ザ・ハイツ』の監督。あの作品も堂々たるラテン・ミュージカルとして往年のハリウッド・ミュージカルにオマージュを捧げておりましたが、この『ウィキッド』も既に“古典”と呼べるような風格を備えております。もちろんCGは多用しておりますが、コレオグラフィーとか群舞とかが実にオールドスタイルのハリウッド調なのです。

ミュージカル嫌いの人ってよく「突然歌い出すのが不自然」とか言いますけど、そういう非日常によってこそ表現できる世界もあるわけです。ミュージカルでしか見られない映像と音楽を体験させてくれるわけです。そんなことをふと思ってしまったのも、本作が堂々たるミュージカルだからでしょう。ハリウッドの底力を見せてくれたと思います。

美術も楽曲もよくできていますし、シンシア・エルヴォとアリアナ・グランデの二人がそれぞれの役を見事にものにしています。ミシェル・ヨーも上出来で、この作品でアカデミー賞(助演)とか獲ったのなら納得ができます(が、実際はあの『エブエブ』で獲っちゃったわけですもんね。しょーもな)。

へんてこメガネのアジア系男子学生がやけに陣内孝則そっくりでした。そして(こちらもへんてこメガネの)エルファバが大倉孝二に似ていると気づいた後はもう、彼女が「緑色の大倉孝二」にしか見えなくなってしまいました。困ったもんだまったく。

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2025年3月21日 (金)

「仮名手本忠臣蔵」夜の部@歌舞伎座    #仮名手本忠臣蔵 #忠臣蔵 #歌舞伎座 #菊之助 #愛之助

Dsc_2463_copy_1600x12003 歌舞伎座三月公演の『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』、前回は「昼の部」Bプロ( ↓ )を観ましたが、昨日は「夜の部」Aプロを鑑賞。

「仮名手本忠臣蔵」昼の部@歌舞伎座    #仮名手本忠臣蔵 #忠臣蔵 #歌舞伎座 #切腹最中: 大江戸時夫の東京温度

Dsc_2463_copy_683x972 いやあ、まさにトータル1日がかりの大仕事でした。二日に分けて鑑賞して、正解だったかも。でも、そんなに疲れたりお尻や腰が痛くなることはありません。そこらへん、歌舞伎座の椅子は優秀です。

Dsc_2422_copy_1564x1148 五段目&六段目、七段目、十一段目の上演。五、六段目は舞台も地味だし、話も静かで重い。だんだん華やかになっていきます。やはり見どころは十一段目の「討ち入り~引き揚げ」の勇壮さと晴れがましさ。引き揚げの場に馬に乗って登場する服部逸郎(尾上菊五郎)と義士たちが創り出す清涼さのおかげで、多人数での老人殺しの持つある種の凄惨さが浄化されます。菊五郎と言えば、この五月に菊五郎を襲名する菊之助の「勘平腹切の場」もなかなか荘重かつ哀れで、感銘を受けました。

Dsc_2462_copy_677x962 でも、外国人客の方で一幕目には小生の右斜め前方と左斜め前の方に離れて座っていた方々の席が、30分休憩が終わってからはそれぞれ空席のままでした。五、六段目のテンポがスローで、言葉もわからなくて、こりゃたまらんと逃げ出しちゃったのかなあ。討ち入りを観ないなんて、もったいないなあ。

Dsc_2423_copy_1454x1118  まあ、それにしても、今の基準でいくと殺人集団だったり、実の妹を殺そうとしたり、それって英雄としてどうなのよ?ってことが結構あります。でもそれは、「そういう時代だったんです」「みんながそういう考え方をしてたんです」と言うしかありませんし、それが正解です。何でも現代の基準でジャッジしてはいけないのです。こういう時代で、こういう価値観、倫理観を持っていたということが前提にあるから、感動できるのです。

大江戸は1階後方、花道の揚幕のやや後ろで鑑賞。花道の役者さんたちを間近に見られて結構でした。今日は菊之助、愛之助(大星由良助)、松緑らの「花」と芸を堪能いたしました。

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2025年3月20日 (木)

日本、最速のW杯出場決定(ブラボー!)    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対バーレーン #久保建英 #町野修斗 #ブラボー

埼スタでのワールドカップ最終予選、日本対バーレーンを録画で観戦。なぜ録画かというと、この日が決戦だと気づかなかったので、歌舞伎座の『仮名手本忠臣蔵』夜の部のチケットを取っちゃっていたのです。まあ、日本が大差で勝って、史上最速&北中米ワールドカップ最速の予選突破(開催国以外で)を決めるのは何の疑いもなかったので、心穏やかではありました。

ところがやはり最終予選の難しさってのはあったみたいで、けっこう苦戦しました。遠藤航キャプテンのゴールで早々に先制したかと思ったら、VARで上田のハンドがバレて取り消しだったのが残念で、前半は0-0。後半21分にようやく久保→鎌田で先制に成功。後半42分には久保建英が角度のない所から見事なシュートで2-0とし、試合を決めました。

今日は本当に「久保の日」でしたね。攻守両面にわたって、凄い大活躍。よく走って、技術もタフさも見せつけて、ピッチの王様でした。彼が関与した2ゴールとも、ビューティフルでした。来年のW杯本番での彼の活躍が楽しみになってきます。

ベルマーレファン的には、(遠藤航の活躍は当然のこととして)町野修斗の久方ぶりの代表戦出場が嬉しかったですね。でも、時間が少なかったし、目立ったことはほとんどできませんでした。背番号18ってのが、湘南時代と一緒で嬉しかったけどね。

ネットで読んで、YouTubeで確認しましたが、試合後のピッチで行われたセレモニーの締めで、長友がまた「ブラボー!」で笑いを取っていたそうです。すごい一芸だなあ。無敵ですね。 何にしても、おめでとうございます! 来年が楽しみ過ぎます!

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2025年3月19日 (水)

寒い日でもアイス(あったかいお部屋で)    #サクサク食感のシュガーコーン #モウスペシャルいちごのティラミス #いちごタルトアイス #エッセルスーパーカップきなこ #厳選牛乳モナカ 

Dsc_19382_copy_726x526 雪も降ったりして、午前中は寒かったですね。そんな寒さを遠ざけようと(?)アイスの特集。「アイス」って言えば本来は氷のはずですが、アイスクリームとかアイスミルクとかラクトアイスとか氷菓とか、そこらの総称として用いるには便利な言葉です(好きではないけど)。

まずはセブンイレブンの『サクサク食感のシュガーコーン』。5個入りパッケージです。遠近法の具合でなんか巨大に見えますが、実物は普通のコーンアイスよりも小ぶりです。チョコもコーンもおいしく出来ています(アイスは普通)。ちなみに森永乳業の製品です。だからチョコがうまいのかー。

 

Dsc_23843_copy_551x892 続いては、森永つながりで『MOWスペシャル いちごのティラミス』。いやー、確かにスペシャル感ありますね。果汁・果肉10%で、ちゃんとマスカルポーネチーズも使ってます。で、まあ想像通りのお味。おいしいんですけど、そこを超えてくるような個性はありませんね。ま、誰もそんなもの求めちゃいないか。

 

Dsc_22032_copy_708x731_20250319222801 で、こっちもゴージャス系いちごアイスですよってことで、井村屋の『いちごタルトアイス』。名前の通り、タルト生地の上にアイスが乗っていて、トップをいちごが飾っています。

Dsc_22042_copy_601x607_20250319223401 このザク切りいちごの量と真っ赤なゴージャスかげんをご覧ください。宝石箱やー。いちご果汁・果肉21%ですもんね。さすがです。

 

Dsc_2461_copy_671x688 明治からは『エッセルスーパーカップ きなこ』をどうぞ。これ、シンプルなきなこ味が意外なほどおいしかったです。ラクトアイスがリッチに感じられます。こいつぁーいいや。

 

Dsc_2390_copy_687x791 で、最後に趣向を変えて、信頼の「ライフプレミアム」ブランドから、『厳選牛乳モナカ』。大江戸が一番頻繁に購入しているライフプレミアムの『厳選牛乳』をアイスにした製品です。なんか、実に素朴で正統派な風味。これぞ牛乳アイスのモナカって感じです。

Dsc_23942_copy_640x250_20250319232701 姉妹品で「ベルギーチョコ」ってのもあって、そいつはベルギーチョコが練り込まれている薄茶色のアイスなんです。これもちゃんとおいしい。どちらも「まじめな製品」だと感じました。今日ご紹介したアイスの中では、これだけが「アイスクリーム」なのであります。 (※分類上の「アイスクリーム」は乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上のもの)

 

 

 

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2025年3月18日 (火)

何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ    #座右の銘 #名言 #金言 #何も咲かない寒い日は #後藤清一 #高橋尚子

何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。

                           後藤清一

 

2000年のアテネオリンピックで女子マラソンの金メダルに輝いた高橋尚子選手が、高校時代に恩師からいただいた言葉だそうです。その出典は元三洋電機副社長・後藤清一氏の言葉で、氏の著書である『リーダーズノート』にも収められているのだとか。

植物も人間も、しっかりと根を張っていることが大切。寒い間にしっかり根を張って、養分を吸収して、春に備えるのです。 しっかりと根を張れていないのに、たまさか花が咲いたりすると、花の重さで倒れたり茎が折れたりしちゃいますからね。だから、不遇が続いても出世が遅くても焦ることはない。 逆に言えば、見えない土の下にしっかりと根を張っていれば、その後の大きな成長が期待できるのです。明けない夜はありませんしね。

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2025年3月17日 (月)

やめられない? とまらない?    #かっぱえびせん #やめられないとまらない #かっぱえびせんにんにく醬油味 #かっぱえびせん白えび #かっぱえびせん絶品 #かっぱえびせんミニ4

Dsc_1245_copy_600x1067 カルビーの『かっぱえびせん』は、不動のロングセラーですね。まさに「やめられない とまらない」。 で、定番品のほかにいろんな変わり種の味を出していくのも「やめられない とまらない」ようです。

こちらはしばらく前のものですが、「ご当地シリーズ 東日本の味」の「にんにく醤油味」。うーむ、濃いです。にんにく醤油が効いていて、パンチあります。でも、かっぱえびせんにこういうものを求めてはいないんだけどなあ。

 

Dsc_1981_copy_1000x7503 逆にこちらはあっさりとした「白えび」。釜あげの白えび100%使用だそうですよ。でもこれ、1本1本が細くて、たよりない。味も淡くて、たよりない。いくら食べても、たよりない。どうにもつかみどころのない商品でした。

 

Dsc_23792_copy_623x742 それならってことで、ワンランク上の「絶品」シリーズ。「五島灘の塩と甘酢しょうが味」です。おお、なんかストロングな感じ。えびせんも大きいタイプです。これ、サントリービールの醸造家たちとコラボして作った商品のようですよ。何と、『金麦 糖質75%オフ』に合う味ってことで開発したのだとか。まあ、それのみならず大抵のビール類には合うと思いますけどね。

ただ、癖ツヨ過ぎますよねー。えび感が強いうえに、甘酢としょうががしっかり効いてますから。小生には「トゥー・マッチ」と映る商品でした。

 

Dsc_2428_copy_490x876 なので戻るべきは、やはりオーセンティックなプレーンの『かっぱえびせん』。でもこいつは、4連の食べ切りタイプ=「ミニ4(ミニよん)」と呼ぶそうですね。ミニ四駆みたーい。いや、むしろ「ミニオンズ」か?? これ、一袋12gで、ちょうどいい量って感じ。一袋で区切りがつくので、食べ過ぎないで済むって寸法。はっ、これだと「やめられる とまる」じゃないですか! でも猛者はこれ、4袋完食しちゃうのかも知れませんね。

 

 

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2025年3月16日 (日)

湘南、今季初の敗戦    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南神戸 #ルキアン #レモンガススタジアム #湘南ベルマーレ女子トップチーム

Dsc_2441_copy_1365x856やけに寒くて雨でってことで憂鬱ではありましたが、3月唯一の(リーグ戦)ホームゲーム、大江戸にとっては今期初のホーム生観戦ってことで、レモンガススタジアムの湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸に行ってきました。小田急線・伊勢原駅から直通バスで行くのですが、駅には今日の試合のバナーも。

Dsc_2442_copy_1000x750スタジアムのある大原総合公園の桜がもう八分咲きでした。もっといい天気だったらなあ…。

Dsc_2444_copy_1454x978 この両チームは昨年の最終節で戦い、0-3と神戸が圧勝。しかし今シーズンは神戸が未勝利、逆に湘南はまだ無敗と対照的。しかも、神戸はACLで水曜に中国で120分戦っているってことで、湘南としては何としても雪辱を果たすには絶好のチャンス。 

Dsc01925 今日は前々節に筋肉系の故障で欠場し、前節復帰した福田翔生がまた欠場。そこは残念ですが、代わりに鈴木章斗とツートップを組むルキアンがやってくれることでしょう…と思っていたら、やはりやってくれました。打点の高い豪快なヘディングで、ゴールを決めてくれました!

Dsc_2449_copy_1305x821 しかし今日のベルマーレはその1点限り。前半エリキが2得点したヴィッセルに逃げ切られました。うーん、後半は完全に湘南の試合だったのですが、火がつくのが遅すぎました。

Dsc_2451_copy_954x646 前半は神戸をリスペクトし過ぎたのか、「受けに回ってしまって」いいとこなし。試合全体を通して連係に細かいズレが多く、ひっくり返されたり、攻撃にノッキングが起きたりすることが多くて、今年の湘南が得意とするスムーズな連携で崩すシーンがあまり見られませんでした。  

Dsc_2447_copy_1600x1118 心配した雨は、スタジアムに着いたキックオフ1時間ちょっと前にはやみました。大江戸の席はギリギリ屋根のある所だったので、バラバラ降る程度は問題ないのですが、後半に入って降り始めたら風の影響で左半身が濡れてきたので、ポンチョ出動。本当に寒さ✕雨の観戦って最悪です。今日も完全装備+カイロ3個搭載でした。そういうこともあって、小生は(冬場の試合が少し増える)秋春制には反対なのです。反対したって、来年夏から移行しちゃうんですけどね。まったくもう。それにしても、「日本の夏の暑さを避けるため」とか言っておいて、8月第1週からスタートってどうよ? 

Dsc01928 ベルマーレは今シーズン6戦目にして、ついに初黒星。まあ、無敗で最後まで行けるわけはないので、ここで切り替えて、また一つ一つ勝って行きましょう!

Dsc_2448_copy_690x651 そうそう、レモンガススタジアムのトイレが(少なくともメインスタンドの1か所は)回想されて、少し広くキレイになっていてびっくり。良いことです。アンケートにトイレへの不満を書き続けてきた甲斐があったってもんです。 あとは大型ビジョンに映る映像のデザインも、けっこうカッコよく向上しておりました。良いことです。 小生は入りませんでしたが、グッズショップのテントも広くカッコ良くなっておりました。良いことです。

Dsc_24472_copy_743x532 あと、いよいよ女子のトップチームができるそうです。強いし、人材もどんどん出ているようですもんね。近い将来、なでしこリーグ、そしてWEリーグ入りが期待されます! 楽しみですね。

 

 

 

 

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2025年3月15日 (土)

「ゆきてかへらぬ」:美術や映像はいいけど…    #ゆきてかへらぬ #田中陽造 #根岸吉太郎 #広瀬すず #岡田将生 

Yukitekaeranu 映画『ゆきてかへらぬ』は、『ツィゴイネルワイゼン』『セーラー服と機関銃』『陽炎座』『魚影の群れ』などで、1980年代前半を代表する脚本家と言っていい田中陽造が40年ほど前に書いたという脚本を、根岸吉太郎監督が映画化。根岸監督も16年ぶりの監督作です。考えてみれば、その16年前の作品『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』も脚本は田中陽造であり、太宰治を扱った作品。今回は中原中也と小林秀雄です。

本作最大の見どころは、大正時代の再現と映像の素晴らしさ。セットやロケで、実に映画的な「いい絵」が撮れてます。細い路地を進む蛇の目傘を俯瞰で撮った絵とか、狭い路地の奥だけが開けている画角とか、たまりませんね。家屋や建築物を含む美術の良さは言うまでもなく、衣装、照明、撮影もさすがです。市電も出て来るし、よく今どきこうい贅沢な映画を作れましたね。木下グループさんが太っ腹なのでしょうか?

女優・長谷川泰子(この人、知りませんでした)を演じる広瀬すず、がんばってますけど、うーん、無理してる感じだなあ。彼女の熱演に、感動はしませんでした。 岡田将生はエレガントで、この領域の地位を完全に固めましたね。 そして中也役の木戸大聖ですが、うーん、芝居や発声があまりにも現代的で、浮いてました。重要な役なんですが、それだけに作品世界をぶっこわしちゃってました。天才のきらめきが見えず、チンピラ感ばかりが強いのです。残念過ぎるキャスティングでしたねえ。

そもそもが面白い話ではない上にそこにあるべき「コク」ってもんがほとんど薄い。40年映画化されなかった訳がなんとなくわかる、そんな作品でありました。

 

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2025年3月14日 (金)

今年も日本アカデミー賞    #日本アカデミー賞 #正体 #横浜流星 #吉岡里帆 #侍タイムスリッパ―

毎年文句を言いながら、なんだかんだ見てしまう日テレの『日本アカデミー賞授賞式』。でもまあここ数年はそんなにドイヒーな結果で腹立たしいってことはなくなりました。こっちが馴れきってしまったのか? それとも、いろいろ改善されてきたのか?

とはいえ、相変わらずショーとしては低レベル。むしろ「芸能番組」です。新人賞、助演賞(男女)、主演賞(男女)だけをたっぷり。あとは監督賞も作品賞もそこまではしっかりやらないし、技術賞や名誉賞は「ほんとにそれでいいの?」ってぐらいに上っ面を撫でるだけの短い扱い。映画を観てない人をターゲットにしているんだろうなあ…と思うと実に情けない気分になります。でもそれが現実なんだろうなあ。

昨年の岸井ゆきのの超ヘタな司会ぶりに較べると、今年は安藤サクラなので、危なげなくこなしていました。でも主演女優賞を獲った人が翌年の司会者っていう謎の風習、そろそろやめた方がいいんじゃないでしょうか?

『キングダム 大将軍の帰還』が技術賞を多く獲り、河合優実(『あんのこと』 ※『ナミビアの砂漠』は無視)の主演女優賞、八木亜希子(『ラストマイル』)の脚本賞、『ルックバック』のアニメ―ション賞はやはりテッパン。そして、『正体』が助演女優賞(吉岡里帆)、主演男優賞(横浜流星)、監督賞(藤井道人)を獲り、「この流れだと、最優秀作品賞も『正体』だな」と思ったら、なんと『侍タイムスリッパ―』だったという結末。うーん、良い作品だけど、そこまでのものかなあ? いやー、でもある意味うまく分散しましたね。『夜明けのすべて』チームだけが、苦杯をなめたって感じでした。

スピーチは新人賞の若手の方々をはじめとして、皆さんかなり良かったですよ、今年は。横浜さんも吉岡さんも心に残る感動的なスピーチでした。ただ、吉岡さんは(前撮りのVも流れましたが)能登で公演している芝居の扮装(なんか鶴女房みたいな雰囲気のやつ)だったので、それでスピーチするとなんかギャグにしか見えませんでしたー(笑)

 

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2025年3月13日 (木)

セブンの冷蔵麺×3    #セブンイレブンの冷蔵麺 #肉汁うどん #スパイス香る担々麺 #飯田商店 #刀削麺風汁なし麻婆麺

Dsc_1800_copy_750x1000 セブンイレブンの冷蔵麺を3種(うどん、ラーメン、刀削麺)ご紹介。

まずはうどん。『肉汁うどん』です。埼玉県産小麦使用と書いてあるので、大江戸の好きな武蔵野うどん系なのでしょう。それならば、肉汁うどんにするのが最もポピュラーですしね。

Dsc_1801_copy_1000x750 まあ、確かにその系統。でも大江戸はもっと硬くて、もう少し太い方が好き。でも豚肉はけっこう入っていましたし、悪くはありません。しかーし、これ七味唐辛子(一味でも可)がついてないんですよ。常備してるわけじゃないし、そんなの気づかないから別途購入することもなく・・・そこがすごーくもの足りなかったのです。何とかしてくださいよ、セブンさん。

 

Dsc_2025_copy_1000x750 ネクストはラーメン。かの有名な大人気店、飯田商店さんの『スパイス香る担々麺』。税込680円と強気なお値段ですが、ブランド料ってことでしょうね。

Dsc_2026_copy_1000x750 まあ、スパイスは効いてるし、担々麺として悪くはないけど、期待したほどでもないかな。とりわけ麺にこの手のコンビニ冷蔵ものの限界を感じました。

 

Dsc_24282_copy_759x721 ラストは刀削麺。大江戸は好きなんですよ、刀削麺(五七五)。ただ、その名をよく見たら『刀削麵風 汁なし麻婆麺』ですと。「風」がついてるってことは、それっぽいけど違うってことですね。開き直っちゃってます(笑)

Dsc_24302_copy_966x750 確かに、あのピュッピュッと削ってお湯の中に落としていく刀削麺とは製法が違うだろうって感じの麺です。セルジオ・メンデスは昨年亡くなりましたね。まあ、それでも幅広のひもかわうどんみたいな麺です。で、かかっている麻婆豆腐が結構本気で辛い。これ、辛いの苦手な人だったらアウトでしょうね。大江戸は麻婆豆腐はごはん一択でして、麺類と合わせるのはなんか違うと思っております。この商品に関しても、麺は麺、麻婆豆腐は麻婆豆腐って感じで、味の融和やハーモニーってものが感じられないのです。まあ、リピートはしませんねえ。

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2025年3月12日 (水)

「死に損なった男」:テンポがスロー過ぎて…    #死に損なった男 #水川かたまり #正名僕蔵 #唐田えりか #田中征爾 

Shiinsoko 映画『死に損なった男』は、お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまりの主演作。と言っても、お笑いをほとんど見ない大江戸は、相方のナントカもぐらって人はしってますが、この人は知りませんでした。 まあ、この気弱な主人公に正名僕蔵の幽霊がとりついて…ってお話。これだけなら絶対観に行かないだろう作品ですが、唐田えりかさんが出てるってことで観に行きました。

うーむ、テンポが悪いですねー。109分の作品ですが、1時間で描ける内容ですよ。ショット、ショットにしまりがなくて、無駄にゆっくりしているのです。しかも無音の中でそういう場面が安っぽい絵で続くものですから。耐えられません。本作の監督は田中征爾。2019年の『メランコリック』以来の監督作だそうですが、あの作品はちょっと良かったので期待していたというのに、今回はダメダメでした。

「メランコリック」:意外にバディ映画&ハートフル   #メランコリック #映画メランコリック #銭湯映画: 大江戸時夫の東京温度

これまでもお笑い界を描いた映画って面白いものがないと思っている小生ですが、今回もその考えを強化するだけでした。映画世界が閉塞的で、豊かじゃないのです。正名僕蔵もかなりウザかったなー。 唐田さんだけが一服の清涼剤なのですが、彼女の演技が今回は類型的すぎて所どころヘタに見えてしまいました。悲しいことです。

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2025年3月11日 (火)

「ドライブ・イン・マンハッタン」:ほぼ二人、ほぼ演劇    #ドライブインマンハッタン #ショーンペン #ダコタジョンソン #タクシー映画

Daddio 『ドライブ・イン・マンハッタン』というタイトルを聞いて「絶対インチキ邦題だよね、これ」と思ったら、案の定原題は“Daddio”となっておりました(映画ではようやくラストに出ます)。まあ、daddyをちょっと崩したようなもんで、「おやっさん」とか「おっちゃん」とかいった意味合いでしょう。

ほぼ演劇です。登場人物はほぼ二人の会話劇。もともとは舞台劇用に書かれた脚本だったのだそうですが、さもありなん。ただ、それを映画として見せられると、正直退屈な部分もありました。割と序盤から事故渋滞にはまって、景色の変化もなしに二人の会話が延々続くのが長過ぎて、ちょっと退屈を感じました。車が動き出してからも、街や移動の魅力は特になく、結局は映画向きじゃなかったんじゃないのこれ?と首をかしげざるを得ませんでした。

そもそもショーン・ペンの運転手が、粘着質的にからんできて、かなり嫌な感じ。立ち入り過ぎるし、説教するし。自分が乗客の立場だったら、無視してスマホを触り続けると思った人、多いんじゃないですか。

一方のダコタ・ジョンソンはお綺麗でした。これまでに観た彼女の映画や写真は、ぜんぜん良くなかったのですが、本作の彼女はやけに良質な美人さんです。繊細な演技も、しっかりできていたし。

これ、1時間40分でしたけど、あと15分削った方がタイトな良い作品になったでしょうねえ。情感とかそういうものとは別に、テンポが悪すぎました。

 

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2025年3月10日 (月)

「Anora アノーラ」:アカデミー賞も変わりましたね    #アノーラ #Anora #アカデミー賞 #ショーンベイカー #ロシアのぼんぼん

Anora はい、今年のアカデミー賞で作品、監督、脚本、主演女優、編集と5部門で受賞した『Anora アノーラ』です。あのちゃんが怪獣化したみたい。いや、それなら「アノラー」か? それって、シノラーみたいなもんですね。一方でクリント・イーストウッドの西部劇で『シノーラ』ってのもありましたね。 てなことはどうでもいいのですが、かなりミニ怪獣めいた主人公でした。狂暴だし、泣き叫ぶし、いろいろ破壊するし。

オスカー受賞式で非常にいい事を言ってた( ↓ )ショーン・ベイカー監督(脚本も編集も彼が手掛けました)の作品。

ショーン・ベイカーのスピーチ(アカデミー賞)    #アカデミー賞 #オスカー #アカデミー監督賞 #ショーンベイカー #映画館に行こう #アカデミー賞のスピーチ: 大江戸時夫の東京温度

彼の2017年作品『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』もなかなかの良作でした。1970年代のアメリカ映画は彼も意識しているところのようで、そういったテイストやルックが多少感じられます。でも、R18+だけあって、ヌーディティーや性描写はかなり露骨。普通の明るい恋愛映画みたいなこのビジュアルにつられて、あるいはアカデミー作品賞に輝く作品ってことで観に来て、気まずい思いをする方々もいらっしゃるかも知れません。

とにかくテンポが良い。さすがはアカデミー編集賞。ただ、終盤で急にテンポがスローになります。トーンの転換としても、さすがに遅すぎて長過ぎる。大江戸はここがちょっと耐えきれませんでした。ラストもあんまり好きじゃないなー。微妙。

それにしても、ロシアの大富豪のぼんぼん、ドイヒーですねえ。監視がゆるゆる過ぎましたねえ。でも、彼のこの先の人生は破滅と凋落しかないでしょうね。(やっかみも含めて)そう思います。

 

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2025年3月 9日 (日)

「仮名手本忠臣蔵」昼の部@歌舞伎座    #仮名手本忠臣蔵 #忠臣蔵 #歌舞伎座 #切腹最中

Dsc_2417_copy_1600x1129 歌舞伎座の三月公演で『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』をやると聞いて、大江戸は「よっしゃ!」とスイッチ入りました。近年はけっこう『忠臣蔵』ファンの大江戸ですが、歌舞伎は一幕だけの演目を観た程度だったので、昼の部・夜の部で全体像をつかめるように上演する(それでも全てではないのですが)通し狂言を観るのは初めてなのです。今回は「松竹創業130周年」を記念しての上演ということです。

Dsc_2421_copy_1324x1134 ただ、昼の部と夜の部を一気に観ると10時間がかりになってしまうので、今日は昼の部(Bプロ)のみ。後日、夜の部(Aプロ)を鑑賞します。まあ、そうすりゃ「二回楽しめる」ってことですし。でも、大江戸が気がつくのが遅くて、チケット売り出しの三日後ぐらいだったものですから、自分が行ける日、行ける時間などを考慮すると、あまり選択肢が多くはなかったのです。もう売り切れちゃった日も多かったし。だから、昼の部Bプロ、夜の部=Aプロということになってしまい、後から配役をチェックすると、菊之助、愛之助はたっぷり見られるのですが、一番のメインというべき仁左衛門丈を見ることはかないませんでした。そこがちと残念。

Dsc_24242_copy_968x1465 さすがに着物姿の女性が多く来場していました。いつもより多かった印象。外国人のお客様もちらほらいらっしゃいましたが、思ったよりは多くなかった印象。 大江戸は気合を入れて、イヤホンガイドも筋書きも入手しました。1階席上手側での鑑賞。

この演目ならではの演出として、開演10分前から「口上人形」が舞台中央で配役を紹介します。やはり忠臣蔵だけあって、豪華キャスト勢揃いなのです。昼の部では、大序、三段目、四段目、道行旅路の花聟 を上演。やはり三段目の「松の間刃傷」と四段目の「塩冶判官切腹」が最大の見せ場ですね。あとはやたらと登場人物の数が多い場面が多く、40数名出てきた場面もありました。夜の部はもっとなんでしょうね(四十七士が出るし)やはり物語の途中で終わるので、続き(夜の部)が楽しみです。

Dsc_24243_copy_680x890 てなことで、お土産にはこの品! 「切腹最中」を買いました。いやー、ふさわしいですね。忠臣蔵仕様の特別ラベルです。

Dsc_24252_copy_455x366 あんこがたっぷりというか、はみ出していて、それが切った腹から〇〇がはみ出しているように見えるという、ちょっとグロテスクな発想の商品ですが、既にけっこうなロングセラーとして定着しました。粒あんの中には求肥も入っているのであります。

Dsc_2424_copy_582x445 最近は「忠臣蔵」を知らない若い人も多いと聞きます。何とかこの作品の「日本人の心」を後世につなげていく手立てはないものですかねえ。

 

 

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2025年3月 8日 (土)

湘南、氷雨の中FC東京とドロー    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #FC東京湘南 #福田翔生 #湘南まだ無敗

Dsc_24162_copy_1500x912 極寒の中のJリーグ、寒さに弱い大江戸としてはうんざりしながらも、FC東京対湘南ベルマーレを味の素スタジアムで観戦。この日は無駄に早く来ても寒いだけなので、キックオフ30分前ぐらいに着席。アウェイサポ席のコーナー寄りの方です。カイロを3枚使って、ダウンにブランケットにニットキャップに手袋にネックウォーマー+マフラー。当然ヒートテック上下と、防寒は厳重ですが、それでもだんだん寒くなってきましたねえ。

Dsc_2416_copy_1600x1106 なので、いつもは冬場でもけっこうスタジアムではビールなのですが、今日ばかりは無理だろうと。ミニ水筒に赤ワインを少々入れて持って行きました。正解でした(ホットのグリューワインなら、もっと良かったのですが)。

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試合の方もかなり寒い内容。0‐0のスコアレスドロー。湘南にしてみれば、負けないだけ良かったってな試合でした。前半はかったるくてほとんどいいとこなし。後半も攻め込む時間帯は作ったものの、結局は枠内シュート0本。終盤のFC東京の猛攻をしのいで勝ち点1を手にできたのが、まあ収穫でした(FC東京に決定力がなかったとも言えますね。ディエゴ・オリヴェイラとかがいなくなって、怖さがなくなりました)。でも今年のFC東京って、前からガツガツ奪いに来て、球際が激しくて、今までよりもやりにくいなあ。

Dsc_24182_copy_1501x9522 ベルマーレは開幕3連勝の後、2試合引き分けと、ちょっと勢いが弱ってきましたね。ドローであっても、せめて1得点してほしかったなあ。でもまあ、筋肉系の故障が心配されが福田翔生(前節欠場)が戻って来てくれてホッ。今日も元気いっぱい走り回って、スライディングしまくってくれました。

Dsc_24192_copy_1402x842_20250308234101 16時のキックオフでしたが、試合の途中から雨に混ざって、みぞれや雪が降って来ました。寒かったですよー。後半とか、チャントを歌うと息が白くなりましたもん。

Dsc_2417_copy_1600x1002このスタジアムは周囲をぐるりと屋根が取り囲んでいるので、15列目以降は雨天でも濡れないと思っていたのですが、今日は18列目だったのにギリギリ膝のあたりまで雨が来ましたし、肩や袖も濡れていました。風向きの関係などがあるから、今度からは20列目以降にしておきましょう。

Dsc01923 湘南は今期ここまで5試合負けなしの暫定2位。次節はホームで神戸を迎え撃ちます。神戸の調子が出ないうちに撃破したいなあ。もちろん行きますとも!

※この日は、16時から味スタでこの試合、18時から西が丘でベレーザの試合で、「どうすりゃいいんだー!」と思っておりましたが、この低温と雪の予報で、夜の西が丘はあきらめました。ベレーザと北村さんには申し訳なかったけど、寒さに弱い大江戸としては死にかねないので…。

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2025年3月 7日 (金)

MUSEE GINZA (ミュゼ銀座)を見学    #ミュゼ銀座 #MUSEEGINZA #旧宮脇ビル #銀座のレトロ建築 #川崎ブランドデザイン

Dsc_2410_copy_1374x952 銀座一丁目の昭和通りを越えたあたり、ビルの谷間にひっそり息づく小さな洋館がありました。

Dsc_2406_copy_806x1012 その名を「旧・宮脇ビル」(川崎ブランドデザインビルヂング)といい、昭和7(1932)年に関東大震災後の復興建築として誕生したのだそうです。今年93歳ですね。三階建てで、四角って、なんかカワイイです。

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いい感じの茶色なんですけど、誓うに寄って見ると、レンガじゃなくてタイル。レトロ建築でよく見る普通のスクラッチタイルともちょっと違って…「加飾スクラッチタイル」というそうですね。

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紆余曲折を経て、解体寸前に救出?されたビルディングだということで、ヘタすりゃ高層ビルになっていたのだとか。昨年11月には、国の登録有形文化財に選定されたそうです。

Dsc_2405_copy_1200x1600昭和通り側はギャラリーになっておりました。そして左手奥の入口が小さなギャラリー「MUSEE GINZA (ミュゼ銀座)」。極小スペースと階段の壁面に、昭和(戦前)を中心にした銀座の絵はがきや写真が飾られておりました。あとはウイーン・インテリアや日本の現代美術の作品も。

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実は、ミュゼ銀座のWEBサイトから予約を入れて、この建物を所有しギャラリーを運営する「川崎ブランドデザイン有限会社」の方にご案内・ご説明いただいたのです。ありがとうございました。原則、金・土・日曜の午後1時半~3時まで公開しているようです(要確認)。

うーん、地味で目立たないけどチャーミングで素敵。本当に貴重なレトロ建築です。

 

 

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2025年3月 6日 (木)

「綺麗な、悪」:ほぼ演劇の一人芝居    #綺麗な悪 #瀧内公美 #奥山和由 #奥山大史 

Kireinaaku 映画『綺麗な、悪』は、あの奥山和由さんの『RAMPO』以来30年ぶりという監督作品。76分とコンパクトですが、なんと瀧内公美ひとりだけしか出て来ない一人芝居映画です。

こういう一人芝居って、演劇にはあるけれど、映画では観たことなかったなあ。台詞も芝居も演劇調で、シチュエーションも巻頭とラストの街なかショット以外はすべて屋敷の中という一場。本当に演劇っぽいのです。

全編をワンカットで撮影したそうですが、それを何テイクか撮ったものを編集しています。髪を束ねた場面の後に、髪を下ろしたショットが続いたりしているので、なんか不思議な感覚。大江戸はこれを観て、ハル・アシュビーの映画『ザ・ローリング・ストーンズ レッツ・スぺンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』で、いくつものライブのショットを組み合わせた編集をしているのを思い出しました(衣装が違うのに、カットでつないでいく)。

瀧内公美としては大変やりがいがあったことでしょうが、映画としてはねえ…。いやー、眠くてたまりませんでした。これは無理ってもんですよ。奥山さんが瀧内さんと濃密な仕事をしたくて、その一心で撮ったような作品。個人映画ですね。だったら、料金は半額ぐらいにしてもらわないと、いかんですよね。

それにしてもすごいですね、奥山ファミリー。昨年、息子の奥山由之監督は『アット・ザ・ベンチ』を、同じく奥山大史監督は『ぼくのお日さま』を公開。そして、今度はお父ちゃんが復活。でも、才能ピカイチはやっぱり大史さんですよねえ。

 

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2025年3月 5日 (水)

ショーン・ベイカーのスピーチ(アカデミー賞)    #アカデミー賞 #オスカー #アカデミー監督賞 #ショーンベイカー #映画館に行こう #アカデミー賞のスピーチ

一昨日のアカデミー賞授賞式では、ショーン・ベイカー監督の『ANORA アノーラ』が作品賞を含む5冠を獲得しましたね。で、そのショーン・ベイカーが監督賞のスピーチで語った言葉が感動的でした。
(abcニュースの動画がこちら)
https://youtu.be/ozpV7LyJ4YQ?si=BXBDhBCl-pZe_YZN
(映画.comの記事がこちら)

で、そこから引用させていただきました ↓
私たちが今夜ここにいて、この放送を見ているのは、みんな映画を愛しているからです。では、私たちはどこで映画と恋に落ちたのでしょうか? それは映画館です。映画館で観客と一緒に映画を見ることは、かけがえのない体験です。みんなで笑い、泣き、叫び、怒り、あるいは絶望の沈黙の中でただ座ることもある。そして今、世界が分断されていると感じる時代だからこそ、この体験はより一層重要になっています。
これは、家では決して得られない共同体験です。しかし今、映画館という体験が脅かされています。特に独立系映画館は、経営の厳しい状況に置かれています。それを守れるのは、私たちしかいません。パンデミックの間に、アメリカでは約1000のスクリーンが失われました。そして、今もなお映画館は減り続けています。この流れを止めなければ、私たちは文化の大切な一部を失ってしまう。これが、私の戦いの叫びです!
映画製作者の皆さん、どうか映画を大スクリーンのためにつくり続けてください。私はつくり続けます。配給会社の皆さん、映画の劇場公開を最優先にしてください。NEONは私の映画でそれを実践してくれました。本当に心の底から感謝します。
親御さんたちへ、子どもたちを映画館での映画体験に連れて行ってください。そうすることで、次世代の映画ファンや映画製作者が育つのです。そして、すべての方たちへ、できる限り、映画館で映画を見ましょう。 映画を見るという素晴らしい伝統を、これからも守り続けましょう。
ショーン・ベイカー監督は用意したメモを見ながら早口で訴えていましたが、実に感動的なスピーチです。映画館原理主義者の大江戸は感動しました。 はい、皆さんももっと映画館に行ってくださいね。長い目で見れば、その行為だけが「映画」という文化を守ってくれるのです。

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2025年3月 4日 (火)

チャ・ちゃ・茶    #お茶ドリンク #にっぽん烏龍 #台湾烏龍茶 #毎日すこやかブレンド茶 #おいしく大豆イソフラボン黒豆茶 #チャイティーラテ #スパイスチャイ

Dsc_2390_copy_333x872 ここのところ飲んだペットボトルのお茶をご紹介。

 

一番手は大江戸がちょくちょく飲んでるポッカサッポロの『にっぽん烏龍』。国産茶葉100%で、そのうち20%が屋久島産茶葉なのだそうです。だから「にっぽん」を名乗っているのですね。

大江戸の父は屋久島の出身なので(TOKIOじゃなくてすみません)、なんとなく親しみもあります。一般的なウーロン茶とはちょっと違った香ばしいような、やや渋いニュアンスがありますが、そういうものなんです。

 

Dsc_2361_copy_540x995 日本に対してこちらは台湾。ファミマの『台湾烏龍茶』。「香り華やか」と記してある通りです。すっきり&ふわりとして軽やかです。これも最近ちょくちょく飲んでおります。

 

Dsc_18812_copy_498x940 で、こちらもファミマからサントリー「伊右衛門」とのコラボ商品、『毎日すこやかブレンド茶』。「お腹の調子を整える」というふれこみの機能性表示食品です。まあ、味は普通のブレンド茶。機能性に期待するところですが、どこまで効いているのか定かではありません。

 

Dsc_23772_copy_386x749 ちょっと小さいサイズになりましてこちらは、伊藤園の『おいしく大豆イソフラボン 黒豆茶』。はい、書いてある通りの商品です。カフェインは0%なので、夜飲んでも心配なし。黒豆も香ばしさはありますが、割と癖のない味に仕上げてあります。

Dsc_23843_copy_428x794_1 なぜか同時期に二つのボトルデザインがありますね。あ、オレンジキャップの「あたたかい」やつとそうでないやつってことかな。でも、どっちもホットで飲んだんですけどねえ。

 

Dsc_0000_burst20250108181048083_cover2_c 最後にチャイを二つ。大江戸はそろそろチャイが来るんじゃないかと思っておりましたが、来ましたね。キリン「午後の紅茶」の『チャイティーラテ』。Dsc_21682_copy_585x918 そしてセブンイレブンの『スパイスチャイ』。どちらもしっかりスパイスが効いていて、チャイです。

チャイがペットボトルで飲める時代になったのだと実感。セブンの方がより濃厚でうまい気がしました(大江戸は濃厚好きなので)。 今後はチャイが更に広まるんじゃないかなどと想像しております。

 

 

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2025年3月 3日 (月)

シービリーブス・カップでの日本優勝    #シービリーブスカップ #サッカー女子日本代表 #なでしこジャパン #谷川萌々子 #ニールセン監督

今回の女子サッカー『シービリーブス・カップ』3戦を(何日かたってしまいましたが)NHK-BSで録画して見ました。いやー、ニルス・ニールセン監督が就任してすぐの大会で優勝とは、なでしこ強いじゃないですか。いいじゃないですかー。この大会で日本は初優勝だそうです。

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4チーム(4か国)が参加のこの大会、日本はオーストラリアに4-0、コロンビアに4-1、アメリカに2-1と3連勝で優勝。しかも、内容的にオーストラリアとコロンビアを圧倒して寄せつけませんでしたし、難敵アメリカからは13年ぶりの勝利、そして通算2勝目だそうで、まずはめでたい。

どの試合も、リアクション・サッカーではなく、主導権を握る攻撃サッカーを貫いていました。プレスも守備もしっかりと遂行し、日本伝統のパス技術に加えて、フィジカル面でも相手のデカさに負けない強さを身につけつつあるのがわかって、頼もしかったです。今後に大いに期待が持てる実力を見せてくれました。

メンバー選考に関しては、ほとんどが海外組でした(それでチームを組める時代になったのですね)。でもそれは、WEリーグがウインターブレイクの中断期間で,コンディション面を考えてのことと聞くと、一応納得できますね。でも、メンバーみんなが見せていたアグレッシブネスやインテンシティを見ちゃうと、やはり北村菜々美さんのプレイスタイルではフィットしなさそうだなあ。残念ですが…。

それにしても、コロンビア戦開始18秒の谷川萌々子のロングシュートは鮮烈でした。パリ五輪のブラジル戦に続いて、いいものを見せてくれました。これから10年+αは彼女の時代になります(断言)。そして、ニールセン監督はやっぱりかなりのイケオジなのでした。

 

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2025年3月 2日 (日)

「ヒプノシス レコードジャケットの美学」:贅沢な無駄ってサイコー!    #ヒプノシス #ヒプノシスレコードジャケットの美学 #HIPGNOSIS #レコードジャケット

Hipgnosis 映画『ヒプノシス レコードジャケットの美学』は、1970年代を中心に活躍したアルバム・ジャケットのデザイン・アート集団。(メインは二人)。ジャケットデザインをアートにまで高めた人たちの足跡をたどりながら、その舞台裏を数多くのミュージシャンや関係者のインタビューでたどっていきます。

ピンク・フロイド『原子心母』『狂気』『炎~あなたがここにいてほしい』、レッド・ツェッペリン『聖なる館』、ポール・マッカートニー(ウィングス)『バンド・オン・ザ・ラン』『ヴィーナス・アンド・マース』『グレイテスト・ヒッツ』などの製作の秘密やこぼれ話の一つ一つが、実に面白いのです。実際にLPやCDで持っているものもたくさんありますしね。

ヒプノシスは(ギャラが)「高い」そうですが、それもむべなるかな。現代から見ると、何と贅沢な創作環境なのでしょう。製作費に糸目はつけてませんね。まあ結局は、依頼するアーティストやそのファンが払ってるようなものですが。ウイングスの『グレイテスト・ヒッツ』の彫像、別に何とも思っていなかったのだけど、あれをわざわざエベレストの山頂に持って行って撮影したと知って唖然! ほんとにスタジオで撮っても変わらない絵柄ですよ。ハワイで羊を撮影した話もそうですけど、いやー、無駄って素晴らしいですね。現代社会に欠けているのは、こういう道楽なんですよねー。今ならコンピューター内で簡単に作れちゃう絵も、ぜんぶ一発撮りが基本ですもんね。『炎』の撮影なんか、今なら完全にアウトでしょう。

中心人物であり、存命していて多くの話をしてくれるオーブリー(ポー)は、凄い才能を持ちながらも真っ当な常識人。一方で、社会性のないワイルドな天才ストームは、本当に厄介な人。まあ、こういう人と仕事を長く続けるのは、いかにアート界といえども難しいですよね。常識人の大江戸としては、そう思うのであります。

 

 

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2025年3月 1日 (土)

湘南、マリノスとドローで首位キープ    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #横浜FM 湘南 #石井久継 

Dsc_2385_copy_1305x979 快晴で暖かな陽気の13時キックオフ。Jリーグ第4節の横浜Fマリノス対湘南ベルマーレを観に、アウェイ日産スタジアムに乗り込みました。神奈川ダービーだけにベルマーレサポも数多く来場して、試合前から盛り上がっておりました。

Dsc_23863_copy_794x711 大江戸はスタジアムコンコースの売店でトッポギとビールを求めて腹ごしらえ。なかなか辛めでおいしいトッポギでした。

Dsc_2389_copy_878x595 今日のベルマーレは、好調だった福田翔生がメンバー外(たぶん筋肉系の故障)、ルキアンも不在(侮辱行為を反省しての出場自粛)とFW陣大ピンチ~。先発は鈴木章斗と根本凌の2トップでした。

Dsc01902 そんなわけで、前線からの守備のスイッチが入らず、しかも中2日で連戦疲れってこともあり、ここ3試合のような目覚ましいパフォーマンスとはいきませんでした(連戦疲れはマリノスも同じですが)。おまけに暑かったしね。

Dsc_2394_copy_1502x954 ただ、大江戸が公式リセールでゲットしたメインスタンド・ミックスゾーンの席は日陰で、想定外の寒さでした。こんなあったかい日だったので、防寒もそこそこだったものですから、後半には非常時用に持っていたカイロまで出動しちゃいましたよ。日なたがうらやましかったなあ。

Dsc_23922_copy_1065x757 試合は、前半にマリノスがCKから先制し、後半にベルマーレの石井久継が得点し、結果は1-1のドロー。まあFW大ピンチの事情を考慮すれば、悪くはない勝ち点1ですが、この試合前には1位(湘南)対15位(横浜)だったことを考えれば、やっぱり勝って開幕4連勝としたかったところです。

Dsc01904 でも勝ち点1を積み上げたことによって、単独首位キープとなったのは、喜ばしいところ。次節は福田が戻って来られるかなあ。

Dsc01907 石井久継はU‐20日本代表の大会があった中国からからおととい戻って来たばかり。後半から根本に代わっての出場でしたが、よくぞ決めてくれました。彼こそが「湘南の未来」ですからね。

Dsc_2390_copy_1600x1200 それにしても、マリノスの交代選手の強力なこと! 遠野に天野にヤン・マテウスって…。交代でパワーアップしてますからね。ウチは茨田とか、ルイス・フェッリピとか・・・やはり、選手層の薄さは何ともできません。

なので、夏場や今後の連戦時期が心配です。とはいえ、今日で勝ち点は10。調べてみたら昨年勝ち点10に到達したのは、5月6日でした! いやー、今年こそは最終盤までハラハラしなくてすみそうです。ですよね?Dsc01909

 

 

 

 

 

 

 

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