「ドライブ・イン・マンハッタン」:ほぼ二人、ほぼ演劇 #ドライブインマンハッタン #ショーンペン #ダコタジョンソン #タクシー映画
『ドライブ・イン・マンハッタン』というタイトルを聞いて「絶対インチキ邦題だよね、これ」と思ったら、案の定原題は“Daddio”となっておりました(映画ではようやくラストに出ます)。まあ、daddyをちょっと崩したようなもんで、「おやっさん」とか「おっちゃん」とかいった意味合いでしょう。
ほぼ演劇です。登場人物はほぼ二人の会話劇。もともとは舞台劇用に書かれた脚本だったのだそうですが、さもありなん。ただ、それを映画として見せられると、正直退屈な部分もありました。割と序盤から事故渋滞にはまって、景色の変化もなしに二人の会話が延々続くのが長過ぎて、ちょっと退屈を感じました。車が動き出してからも、街や移動の魅力は特になく、結局は映画向きじゃなかったんじゃないのこれ?と首をかしげざるを得ませんでした。
そもそもショーン・ペンの運転手が、粘着質的にからんできて、かなり嫌な感じ。立ち入り過ぎるし、説教するし。自分が乗客の立場だったら、無視してスマホを触り続けると思った人、多いんじゃないですか。
一方のダコタ・ジョンソンはお綺麗でした。これまでに観た彼女の映画や写真は、ぜんぜん良くなかったのですが、本作の彼女はやけに良質な美人さんです。繊細な演技も、しっかりできていたし。
これ、1時間40分でしたけど、あと15分削った方がタイトな良い作品になったでしょうねえ。情感とかそういうものとは別に、テンポが悪すぎました。
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