« 「優勝」「優勝」と言ってほしくない    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対サウジアラビア #前田大然 #高井幸大 #まずはベスト8を目指すべき | トップページ | 「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」@ggg    #書藝問道 #呂敬人 #ブックデザイナー #ggg #豪華本 »

2025年3月26日 (水)

「御上先生」「ホットスポット」「べらぼう」    #御上先生 #ホットスポット #べらぼう #詩森ろば #バカリズム #小芝風花

この1~3月クールの日曜夜のTVドラマについて。

 

先の日曜に最終回を迎えたTBS『御上先生』は、日曜劇場に新しい風を吹かせましたね。見事な学園…、いや教育ドラマでした。映画『新聞記者』の脚本家・詩森ろばによる革命的な脚本で、すっごくチャレンジングな企画だったと思います。何しろ文科省とかいろんなもんに喧嘩売ってますからね。しかもあの『金八先生』を生んだTBSで、『金八』の呪縛に喧嘩売ってるわけですから(何しろ確か第1話から、『金八』の生んだ熱血教師像がその後に与えた悪影響を看破していました)。その賭けに勝った。そういうドラマだったと思います。教科書検定とか、生理の貧困とか、永田町文学とか…、よくドラマにしましたねえ。

最初は吉岡里帆目当てで見始めたのですが、このドラマの吉岡はそんなに良くありませんでした。でも、クラスの面々を演じた若手俳優たちがことごとく素晴らしかった。『金八』同様、これから多くのスターを輩出していくことになるのでしょうね。とにかく、感動して涙する回が多かったと告白しておきましょう。

 

その前週に最終回を迎えた日テレの『ホットスポット』は、とにかくバカリズム・ワールドの面白さ。いや、小生は前作の(と言っていいの?)『ブラッシュアップライフ』を見ていなかったのですが、今回はそのオフビートな笑い、抜群のダイアローグを堪能させてもらいました。本当に女性の思考と言動をどうしてこんなにわかっちゃってて、このように表現できるのか不思議です。そもそも主演が市川実日子ってとこからして独特。それに、夏帆とか鈴木杏とか平岩紙とか木南晴夏とか、大江戸好みの女優が次々と出て来ましたもんね。もちろん宇宙人・高橋役の角田晃広も達者な芝居で見事でした。

 

大河なのでまだまだ続きますが、約1/4が終了したNHK『べらぼう』も結構好きです。まあ、昨年の『光る君へ』も面白かったし、毎年それぞれに楽しませてもらっているのですが、今回は江戸の町人世界ってのがユニークです。大江戸は武将ものよりもこっちの方が好み(まあ、武将ものもそれはそれで面白いのですが)。そもそも、吉原遊郭というセックスワーカーの世界を堂々舞台にして、初回から全裸を登場させたり(死体だけど)するあたり、NHKさん攻めてます。腹を据えてます。脚本家が女性(森下佳子)というのも、戦略的に正しいと思います。ジョン・グラムの音楽も『麒麟がくる』同様、勇壮でお見事。 そして主人公・蔦重を演じる横浜流星も演技巧者だけに、軽みを湛えた芝居で健闘しております。 あとは石坂浩二の「眉毛ジジイ」ぶりにびっくりしました。

で、花魁役(もう身請けされたけど)の小芝風花! これは当たり役です。小芝風花がこんなに素晴らしいアクトレスだったとは知りませんでした。だって、映画『レディ加賀』とか、ランチパックやモビットのCMを見てたら、ここまでできるとは思えませんもん。艶っぽさ、粋と意気、純情、哀感などを、こちらの心に波風立てるような表現で毎回演じてくれるのです。彼女と流星の二人芝居に、「ああ、ここまで成長したのか」と涙ぐんじゃった大江戸ですよ。いやー、一皮も二皮も剥けましたねえ。この役の今後にも要注目です。

 

今クールは、日曜夜にこの3作品を夜8時~、9時~、10時半~と続けてみなきゃならないので、大変でした。ようやく終わってホッとしたというのも、正直な所だったりするのです。

 

 

 

|

« 「優勝」「優勝」と言ってほしくない    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対サウジアラビア #前田大然 #高井幸大 #まずはベスト8を目指すべき | トップページ | 「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」@ggg    #書藝問道 #呂敬人 #ブックデザイナー #ggg #豪華本 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「優勝」「優勝」と言ってほしくない    #サッカー日本代表 #サムライブルー #日本対サウジアラビア #前田大然 #高井幸大 #まずはベスト8を目指すべき | トップページ | 「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」@ggg    #書藝問道 #呂敬人 #ブックデザイナー #ggg #豪華本 »