「綺麗な、悪」:ほぼ演劇の一人芝居 #綺麗な悪 #瀧内公美 #奥山和由 #奥山大史
映画『綺麗な、悪』は、あの奥山和由さんの『RAMPO』以来30年ぶりという監督作品。76分とコンパクトですが、なんと瀧内公美ひとりだけしか出て来ない一人芝居映画です。
こういう一人芝居って、演劇にはあるけれど、映画では観たことなかったなあ。台詞も芝居も演劇調で、シチュエーションも巻頭とラストの街なかショット以外はすべて屋敷の中という一場。本当に演劇っぽいのです。
全編をワンカットで撮影したそうですが、それを何テイクか撮ったものを編集しています。髪を束ねた場面の後に、髪を下ろしたショットが続いたりしているので、なんか不思議な感覚。大江戸はこれを観て、ハル・アシュビーの映画『ザ・ローリング・ストーンズ レッツ・スぺンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』で、いくつものライブのショットを組み合わせた編集をしているのを思い出しました(衣装が違うのに、カットでつないでいく)。
瀧内公美としては大変やりがいがあったことでしょうが、映画としてはねえ…。いやー、眠くてたまりませんでした。これは無理ってもんですよ。奥山さんが瀧内さんと濃密な仕事をしたくて、その一心で撮ったような作品。個人映画ですね。だったら、料金は半額ぐらいにしてもらわないと、いかんですよね。
それにしてもすごいですね、奥山ファミリー。昨年、息子の奥山由之監督は『アット・ザ・ベンチ』を、同じく奥山大史監督は『ぼくのお日さま』を公開。そして、今度はお父ちゃんが復活。でも、才能ピカイチはやっぱり大史さんですよねえ。
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