「エミリア・ペレス」:後半に崩れました #エミリアペレス #ミュージカル #ゾーイサルダナ #カルラソフィアガスコン #ジャックオーディアール
映画『エミリア・ペレス』は、意外にもミュージカル。もちろんシリアスなドラマ展開もあるのですが、突然ミュージカルが始まって、しかもかなりキレ良くはじけてくれます。
それにしても、法廷、ギャングスタ、トランスジェンダー、親子愛、憎悪、ガンアクションなどなどと盛りだくさん。でもちょっと欲張り過ぎなのでは?
前半はかなり目まぐるしい展開と、ミュージカルのクォリティ-で、充実しております。面白かった。しかし後半は、いろんなことが嘘っぽくて、そんな瑕疵を無理矢理成立させちゃうためのミュージカルってこと?などと思ってしまいます。 (以降少々ネタバレあり) クライマックスからラストにかけても、「えー?そんなんでいいの??」っていうぐらい、投げやりというか使い古された感じになっちゃってます。ほんと、「もっと早くから気づくだろ」とか、「そうなる前に言えよ」とかって感じですもん。
アカデミー助演女優賞に輝いたゾーイ・サルダナは、ダンスを含めてさすが。エミリア・ペレスを演じたカルラ・ソフィア・ガスコンは、その実人生を投影させたキャスティングに対して賛辞を送りますが、過去の人種差別投稿問題での炎上でこの映画にケチがついたのは残念な限り。
監督はフランス人のジャック・オーディアール。作品のタイプを考えると、どうせならバズ・ラーマンぐらいパワフルに狂ってもらいたかったところです。
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