「殺しの分け前 ポイント・ブランク」(1967年):前衛の夢でござる #殺しの分け前ポイントブランク #ポイントブランク #ジョンブアマン #リーマーヴィン
映画『殺しの分け前 ポイント・ブランク』(1967年)のリバイバル上映をやってるっていうんで、シネマート新宿に観に行きました。ここは、ホントにマニアックな'60-70年代映画を続々とリバイバルさせてますよねー。この作品のジョン・ブアマン監督の『未来惑星ザルドス』を数年前に観たのもここでしたし。
いやー、この作品は名前ぐらいしか知らなかったのですが、変な映画ですねー。公式サイトを見ると、「フィルム・ノワール、ヌーヴェルヴァーグ、サイケデリック・カルチャーが混然となった唯一無二の傑作」と書いてありますが、まさにそんな映画。そこに載っていたり別のサイトに出ている、本作とつながりや連想の対象になっている作品名や人名を挙げると、『アルカトラズからの脱出』『殺しの烙印』『フレンチ・コネクション』、アラン・ロブ=グリエ、鈴木清順…なんて感じ。さらには、入場時に「強制配布資料」なるモノクロB5片面だけの作品名だけをずらずらと羅列したチラシをいただきまして、そこには『突然炎のごとく』や『ブリット』や『ダーティハリー』や『ブルーサンダー』なんかの名前もあるのですね。スコセッシ、ノーラン、ソダ―バーグもこの作品からの影響を公言しているのだそうです。
まあ、それぐらい独特な作品ですし、60年近くたった今でも新鮮なショットがたくさんあります。前衛です。 また、リー・マーヴィンがまだ若くてけっこういい男です。スーツをカッコよく着こなしています(ジャケット&パンツも着てるけど)。
(以降ネタバレあり) この作品、幽霊譚という解釈も成り立ちます。いや、むしろそのように撮っているかな。なので、今回のキャッチコピーも「夢だ、これは夢だ。」です。なんか『柳生一族の陰謀』のコピー=「夢じゃ、夢でござる。」みたいですね。
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