「「桐島です」」:逃げ隠れの半世紀 #桐島です #桐島聡 #高橋伴明 #毎熊克哉 #北香那 #時代おくれ
映画『「桐島です」』は、1974年頃に連続企業爆破事件の犯人の一人として指名手配を受け、半世紀を逃げ通した桐島聡の実話をもとにしたフィクション。登場人物は桐島をはじめ実名ですし、三菱重工、鹿島建設といった企業名もそのまま使われています。安倍晋三元首相の「ニュース映像なんかも使われておりました。
この題材(というか人物)を描いて先に公開された足立正生監督の『逃走』は未見ですが、こちらの監督は髙橋伴明。二人とも当時、渦中に身を置いていた人ですから、説得力がありますよね。逆に、普通の人には作れない映画とうか…。
桐島役は毎熊克哉。一人で二十代から七十代までの半世紀を演じます。いいですよ、毎熊。彼が演じると、この人物のファンになってしまいます。応援してあげたくなります(罪もない人を殺してしまったテロ行為は、もちろん許せませんが)。彼と北香那演じる歌手とのラブロマンスの件りは、映画の創作かと思いましたが、どうも桐島は20歳ぐらい年下の女性と付き合っていたこともあるそうで、まんざら嘘ではなかったのですね。
作中で、北香那が歌い、桐島も歌う『時代おくれ』(河島英五)は、なるほど歌詞がマッチしているのですが、何度も出てき過ぎだなあ。ちょっとしつこい。
山谷の日雇い労働者に寄り添い、クルド人や在日の人々への差別にも怒りをあらわにする桐島。根本的に正義感が強い人だったのでしょう。でも、その方向性と方法が正しくはなかった。少なくとも現代の視座から見ると、そう思えます。いったい何だったんでしょうね、この人の一生って。
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