「でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男」:(社会派)心理ホラー #でっちあげ #でっちあげ殺人教師と呼ばれた男 #三池崇史 #小林薫 #冤罪
映画『でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男』は、予期した以上の面白さ。ただ、予期した以上に観るのがしんどい映画でもありました。予告編を見て、「これはなかなか心が苦しくなるだろうなあ」と思った以上に、主人公が置かれた理不尽な状況が辛く厳しく描かれていました。
要するに心理ホラーです、これ。三池崇史監督がキリキリキリキリ~と、観る者の心を痛めつけるのです。こわいですよー。三池さんとしても、久々のいい仕事なのではないでしょうか。
(以降少々ネタバレあり) 最初は柴咲コウ演じる母親の視点から描き、その次に綾野剛演じる教師の視点から描くという、いわゆる『羅生門』形式。でもこれがけっこう鮮烈に、観る者を揺さぶってきます。「え? そうだったの?!」って感じなのです。と同時に、片側からの情報だけで物事を信じてしまうことの危険性も訴えています。
まあ、全編を通して、そのような偏った情報やメディアの危険性に警鐘を鳴らしています。冤罪事件の話でもあるので、かなりの社会派作品になるはずなのですが、そういう匂いをあまり感じさせないあたりが、いかにも三池崇史ですね。あくまでも濃い娯楽映画として、運の悪い(ちょっと自己主張の弱い)男と悪魔のような女の怪談を提示してくれます。
(以降ネタバレあり)でも、いろいろと曖昧な描き方をしていて、柴咲コウの夫はどこまで知っていたのだろう?とか、彼女はどこまで息子の嘘を信じていたのかとか、なぜあそこまでやったのか?とか、お金のためのようにも見えるけど、そのあたり本当はどうなの?…と疑問が残ります。こういう作品なのだから、そこはもっとはっきりさせた方が良かったんだけどなあ。
あと、「良心」の化身のような小林薫さんが、とっても素敵でした。
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