「ストレンジ・ダーリン」:巧妙な傑作 #ストレンジダーリン #JTモルナー #今年のダークホース映画
映画『ストレンジ・ダーリン』は、シリアル・キラーもののB級スリラーに見えて、実は今年有数の必見作品。見事なダークホースです! 観て良かった。 大江戸は『キネマ旬報』の星取り表でやけに高評価だったから観たのですが、あやうく観逃がすところでしたよ。
巻頭に、35㎜で撮影されたことと6章からなる作品だと字幕で示されます。この6章構成が曲者で、素直に第1章から始まらないで、3→5→1…という変則の順番。それが単にトリッキーなわけではなく、しっかりとした「企み」があるんですねー。うまい! とにかくうまいんです、この脚本。もちろん演出も。スティーヴン・キングのコメント通り「巧妙な傑作」なのです。
脚本&監督は本作がデビューのJT・モルナー。この名前は憶えておかないとですね。実際、コーエン兄弟が『ブラッド・シンプル』でデビューしたときやタランティーノが『レザボア・ドッグス』でデビューしたときよりも鮮烈でした。すごい才能の誕生を目撃しました。
特に冒頭の第3章で見せる赤を生かした色彩センスや、パワフルな映像センス(撮影監督は本作のプロデューサーでもあるジョヴァンニ・リビシ)に、いきなり圧倒されます。 そして音楽も、古典的ながらドスが効いていてお見事。編集のキレの良さも、本作を大いに支えています。
主演の二人、ウィラ・フィッツジェラルドとカイル・ガルナーの重層的な演技も高評価です。 とにかく、有名じゃないけれど優秀な人たちが生み出した、精緻にひねりの利いた傑作なのです。いやー、やられました。
*関係ないけど、第4章で老夫婦が食べるパンケーキがものすごい代物でして…。バターの大きな塊1本使ってパンケーキやタマゴを焼くし、そこにソーセージを加えたかと思うと、ブルーベリージャムを一缶入れちゃうし、皿に盛ってからも大量なホイップクリームと大量なメープルシロップをかけて、おいしそうにいただくのです。甘いのとしょっぱいのの融合。これいったい何千キロカロリーあるの? てか、この丁寧な描写って何なの?? このあたりにもJT・モルナーのクセ強の天才性を見る思いがいたしました。
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