「関東緋桜一家」(1972年):任侠映画終焉のオールスター作品 #関東緋桜一家 #藤純子 #東映 #任侠映画 #マキノ雅弘 #さよなら丸の内東映
この7月27日に閉館する丸の内TOEIの最後を飾るフェスティバル「さよなら丸の内TOEI」も、そろそろ最終コーナーってことで、半休を取って行ってまいりました。映画館に関するレポートは明日の予定で、今日は鑑賞した『関東緋桜一家』(1972年)について。
冠タイトルが「藤純子引退記念映画」となっております。実際映画冒頭のタイトルには、そのように出ます。しかしながら、一部ポスターや東映をはじめとする映画関係のサイトでは「純子引退記念映画」となっております。藤純子は引退後に復活した際には寺島純子を名乗り、その後に富司純子(ふじすみこ)に改名したわけですが、そこらへんの大人の事情が絡んでいるんですかねえ?
その冒頭のタイトルとクレジットが、 本に筆文字で書いてあるスタイルを取っており、その本を女性の手がめくっていくのをそのまま撮影しています。なかなかユニークで、たぶん初めて見た方法です。
作品は、東映の総力を結集って感じで、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎、鶴田浩二、若山富三郎、高倉健、菅原文太らが共演。オール怪獣総進撃って感じです。さすがはマキノ雅弘監督だけあって、うまくさばいてると思いますよ。でも、撮影中にいろんな人がいろんなこと言ってきて、ご本人はそれが不満で、これを最後にTVの方に移っちゃったようですけど。まあ、決して名作にはなっておりませんが、オールスター娯楽映画としては及第ではないでしょうか。
それにしても、この映画の中に「関東緋桜一家」なんて組は出て来ません。鳶の「に組」ってのが出て来るだけです。「緋牡丹お竜」の「緋」を使いたかったんでしょうか? そこらのいい加減さが、昔っぽいというか、東映っぽいというか…。
ラストで藤純子が「皆さん、お世話になりました」とお辞儀して、エンドマーク。役柄としてのセリフですが、当然観客に向けたものでもあります。まさに引退記念映画ですね。
本作の公開が1972年3月、『仁義なき戦い』の公開が1973年1月。まさに任侠映画終焉の一作であり、この後の東映は実録路線に移って行ったんですねえ。
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