「アラブの嵐」(1961年):かなりドイヒーな観光映画 #アラブの嵐 #中平康 #石原裕次郎 #芦川いづみ
映画『アラブの嵐』(1961年)を、ラピュタ阿佐ヶ谷の特集「日活映画黄金時代 水の江滝子レボリューション!」で観ました(初見)。はい、芦川いづみさん目当てです。
開巻の日活マークの前に「本作はパン・アメリカン航空の後援により製作いたしました」的な字幕が出ます。まあ、海外ロケはもちろん海外旅行だってなかなかできなかった時代ですもんねえ。絵はがきのような観光地映像もあれこれと出てくる観光映画になっています。でもパンナム機が飛んでいる姿のショットは、もろに模型で笑っちゃいます。
石原裕次郎がこのポスターのようにジャケット&パンツでボタンダウンシャツと、クールビズないでたちです。着いた先が(香港経由)カイロですから、暑いのです。終盤には、アラブの民族衣装なんかまで着ちゃってます。ロレンスかっ!? しかも現地人と競って、ピラミッドに駆け登るシーンなんかもあるのです。いいのかっ!?
それにしてもどうでもいいようなデタラメな話です。いろんな所でヒッチコックの作品を意識しているようですが、比較しちゃあいけませんってな出来。才人・中平康監督(脚本は山田信夫との共同)としたことがどうした?? 『北北西に進路を取れ』へのオマージュ的な、裕次郎が砂漠でセスナ機からの銃撃を受けて逃げ惑うシーンがありますが、「やってみたかっただけ」のように見えました。
それと、この作品の中では現地の言葉と日本語吹き替えに関して、一定のルールがないというか支離滅裂。同じ外国人が、場面によって現地語で話したり日本語(吹き替え)で話したりしますし、そこらへんが行き当たりばったりなんで、あきれちゃいます。観ていてとても変です。
才女役の芦川さんは、残念ながらやはり「添え物」でした。あくまでも裕次郎のスター映画なんでね。1961年といえば『あいつと私』や『堂々たる人生』があった年だけに、もったいない気がいたしました。それでも、可憐でかわいいんですけどね。
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