「アフター・ザ・クエイク」:気負ったゲイジュツ風 #アフターザクエイク #村上春樹 #唐田えりか #鳴海唯 #のん #大友良英
映画『アフター・ザ・クエイク』は、もともとNHKで今年4月に4回シリーズで放映されたドラマ『地震のあとで』のイッキ見的作品。実際、30分ドラマ×4本をほとんど削らず足さず1本にまとめた感じ。大江戸は、第2話(鳴海唯と堤真一のエピソード)以外の1、3、4話は見ていたのですが、各エピソードをつなぐ部分をちょっと加えたぐらいで、印象としてはTV版と同じだなあって感じでした。あ、村上春樹の短編集『神の子どもたちはみな踊る』から4つのエピソードを拾い出しての映像化です。
岡田将生と橋本愛の第1話は、4つの中でいちばん好き。なぜか、鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』を観ているような不思議な気分になりました、北香那と唐田えりかの二人が不思議な味わいを出していて、特に唐田さんはミステリアスで良かったですよ。
鳴海唯と堤真一の第2話は、なんか中途半端。でも、鳴海唯って高校生ぐらいに見えたのに、もう27歳なんですね。そして、朝ドラ『あんぱん』で、のぶと同期で女性新聞記者になったあの人だったのですね。いやー、ずいぶん印象違います。びっくり。
渡辺大知と井川遥の第3話は、うーん、あんまり好きではありません。でも新興宗教の話だったりして、村上春樹っぽさはありますね。
そして第4話は、かえるくん(声=のん)の登場。これがあまりにも、リアルにでかいカエルで当惑してしまいます。こういう表現で良かったのかなー?と思わぬでもありません。まあ、みみずくんとの対決なんていう映像化不可能なものに挑戦しているのがえらいと言えるのかも知れないけど…。
第1話を観た時点では、「これ、今年のベストテンに入れてもいいかも」でしたが、全部観終えるとそんな気持ちはどこかに失せておりました。村上原作に負けないものを作るぞってんで、気負っちゃったんでしょうかね?あまりにもゲイジュツ風で…。 でも大友良英の音楽は、ジョニー・グリーンウッドみたいでイカしておりました。そういえば監督の井上剛さんって『あまちゃん』を手掛けていた人なんだそうですが、その線で大友さんと結びついており、橋本愛とのんも(直接ではないけど)共演してるってわけなんです。
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