「旅人の必需品」:緑色の映画 #旅人の必需品 #月刊ホンサンス #ホンサンス #キムミニ #イザベルユペール
映画『旅人の必需品』は、「月刊ホン・サンス」と名付けた特集企画の第1弾。監督デビュー30周年を寿いで、未公開の新作5本を1か月交代で連続上映。おまけに旧作5本も「別冊」として上映するというもので、東京では渋谷のユーロスペースのみでの公開です。
イザベル・ユペールとホン・サンスが組むのも『三人のアンヌ』『クレアのカメラ』に次ぐ3度目ってことで、なんか安心してこの世界に身を委ねておけます。いつもながらの、ぐだぐだしゃべって、マッコリ飲んで酔っぱらって、「反復」がある世界。犬に寄っていったり、ユペールから引いていったりの変なズーム(通称:バカズーム)も健在。
これもいつも通りですが、まったく気張らない、人生の一コマのスケッチです。それを楽しく味わい深く見せちゃうのが、ホン・サンスの芸なんでしょうね。いつもの役者たち、そしてノークレジットで一場面に出演しているキム・ミニも、ホン・サンス作品のシグネチャーです。
ただ、ユペールが出演するホン・サンス作品に共通して言えることですが、オシャレ感が増した分、面白おかしさが薄れる気がします。本作も品があって洗練感は強いのですが、真に最上のホン・サンス作品の域には届かないんですよねえ。
この映画、最初から最後まで緑色が印象的です。ヴェルディみたいな緑もベルマーレみたいな緑も使われています。カーディガン、ペンに貼ったテープ、壁と床、カーテン・・・そして自然の緑=植物。こんなに植物の緑が強調されたホン・サンス作品は初めてでしょう。 これをきっかけに、赤とか青とか黄色とか紫とかの作品が作られたら、びっくりしちゃいます。果たして・・・
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