「TOKYOタクシー」:山田洋次久々の会心作 #TOKYOタクシー #山田洋次 #倍賞千恵子
映画『TOKYOタクシー』は、94歳の山田洋次が84歳の倍賞千恵子を主演にして作ったフランス映画『パリタクシー』(小生は未見です)のリメイク。松竹の創業130年記念作品でもあります。山田監督のデビュー作『二階の他人』が1961年だから、64年前。松竹の歴史の約半分の間監督やってるわけですから、とにかくすごい人ですね。
そんな山田監督も近作はさすがに「お年寄りの作品」って感じがして、観ている方としてもちょっと辛かったのですが、本作は久々に本領発揮。山田監督らしいベタな人情噺に身を委ねて、しっかり楽しませて&泣かせてもらいました。逆に言えば、ベタ過ぎて、山田監督以外が作ったら、失敗したのではないでしょうか。
内容的にも、山田監督の遺作となってもおかしくないような気がしてしまいました。何しろ、タクシー旅の出発点が柴又帝釈天ですから! そこから、東京の見納めとばかりに言問橋から始まって、浅草やら神宮外苑並木道やらを走っていくのですが、渋谷から西に行くのかと思いきや、秋葉原→銀座→新宿って、どうなってるの??
いずれにせよ、本作の窓外に流れる東京の風景はLEDウォールを使った新技術による合成で撮っているのだそうで、オドロキです。あまりにも自然で。
倍賞千恵子さん、やっぱり品格にあふれてさすがです。人生を語る顔のシワが、きちんと演技してます。一方、木村拓哉は抑えた受けの芝居で、ちょっとやりにくそうでしたね。
ラストにもう1シーンあっても良さそうに思えましたが、まあこれはこれで。 多くの人にお勧めできる作品となっております。でも山田洋次以降に、こういうハートフルな庶民派娯楽作を作れる人がいるのだろうかと思うと、ちょっと心配だったりもしてしまうのであります。
| 固定リンク
« 展覧会「映画監督 森田芳光」@国立映画アーカイブ #映画監督森田芳光 #森田芳光 #森田芳光展 | トップページ | 湘南、勝利のホーム最終戦 #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南清水 #山口智 »


コメント