「兄を持ち運べるサイズに」:ちょっと長い #兄を持ち運べるサイズに #中野量太
映画『兄を持ち運べるサイズに』は、なかなかのタイトルですね。まあそんな感じで、突然死した不出来な兄ちゃんを火葬にして…というお話です。
監督・脚本は濃厚に「家族」を描き続ける中野量太(火葬というと、この監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』を連想してしまいます)。なんと2020年の『浅田家!』以来5年ぶりの新作なんですね。今回も家族のめんどくささとか、それ以上に素晴らしさを描いています。キーワード的に最初と最後に現れる「支えであり、呪縛ではない」というフレーズが、「家族とは?」に対する監督の返答になっています。いずれにしても、中野監督は「不完全な人物」ってもんを愛するんでしょうね。
まじめに家族を描きながら、それが嫌味になったり説教臭くならないのが、中野監督の良い所ですが、今回もまたその個性が生かされました。でも、127分はこの話にしてはちと長過ぎますね。後半なかなか終わらないので、かなり気になりました。ある意味ちっぽけな話なんだから、もっとコンパクトにまとめてしかるべきでは? 小生にしてみれば、終盤のファンタジー的展開はいらないのです。まあ、でも監督はそれをやりたかたったのでしょうから、しょうがありません。
メガネで地味仕立ての柴咲コウがなかなかいい味。満島ひかりは相変わらずうまいですね。オダギリジョーは、ダメ人ぶりが板についておりました。
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