「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」:お裁縫クライムサスペンス #世界一不運なお針子の人生最悪な1日 #フレディマクドナルド
映画『世界一不運なお針子の人生最悪な1日』は、タイトル通りかなり風変わりな作品。スイスを舞台に、言語は英語です。
何しろ広告コピーが、「世界初の“お裁縫クライムサスペンス”」ですよ! 「武器は針と糸だけ」ですよ! この広告ビジュアルも、かなりいいじゃないですか!
監督は2000年生まれのフレディ・マクドナルド。23歳でこの作品を撮った(その元となった短編は19歳の時)俊英です。この長編デビュー作で、既にしてスタイルを確立しているように見えます。そのスタイルはポップで、なんか人を食っていて、しかも編集が小気味いいのです(編集もフレディ自信が担当)。この人はビッグになりますよ、きっと。
この作品の脚本が「フレディ・マクドナルド、フレッド・マクドナルド」ってなってるんですけど、これって別人?それとも洒落?と思って調べたら、なんとフレッドさんはフレディのお父上なのでした(本作の製作も務めています)。
映像感覚の素晴らしさも挙げておくべきでしょう。車を捉えたロングショットとか、とにかく絵になるのです。ミシンの動きだとか針と糸やボタンのアクションを美しく捉えた絵が、いちいち映画的でグッとくるのです。
それにしてもいったいどうしてこんな話を、こんな設定を思いついたのか!? 針と糸をこんな感じで使うことを、どうして発想できたのか!? 天才過ぎます! 「ありえねー」「そりゃー無理だろう」とは思うんですけど、気持ちよくだまされたくなる、そんな作品なのでした。面白かった。
最近、『殺し屋のプロット』とか『シャドウズ・エッジ』とか本作とか、老人と言っていい年代の父親がやたらとこわくて強い映画を立て続けに観ております。世界的に、元気な年寄りが増えてるからなんでしょうかねえ。
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