「星と月は天の穴」:半世紀前の時代劇 #星と月は天の穴 #荒井晴彦 #綾野剛 #吉行淳之介 #1969年
映画『星と月は天の穴』は、荒井晴彦の脚本・監督で吉行淳之介の小説を映画化。主演は前作『花腐し』に続いて綾野剛。同作で綾野の相手役を務めた柄本佑も冒頭場面に出演しております。女優は脱ぎ場面が多いためか、大江戸も知らない人たちでした(でも田中麗奈も出てます)。
荒井監督の『火口のふたり』や『花腐し』同様18+指定なのですが、本作は基本モノクロなので、あまり生っぽくセンシュアルなわけではありません。記憶の中や幻想の中の…って感じです。でもところどころパートカラー的に「赤」がさし込まれるのが印象的。
一方では1969年を再現した部分は、モノクロ映像の効果もあってなかなかの出来。とりわけ誰も彼もが、いつでもどこでもタバコを喫ってるあたりがリアル。病院の待合室での喫煙や、診察時の医師の喫煙はアリなんです。そして電話帳を見れば、誰でも電話番号が載っていた時代。個人情報がどうのこうのなんてケチくさいことは1ミリもなかったんですよね。
冒頭の綾野、柄本の会話でも「男は買い物や家事をしない」って感じで、やはり56年前だなあ。時代って変化するなあって思わずにはいられませんでした。
吉行の分身であろう作家役の綾野剛が、ゆっくりしたしゃべり方で中年っぽさを出しています。彼が若くして総入れ歯なのをコンプレックスにしているというのが、本作の「味」ですね。 音楽は当時のヒット曲の中から荒井監督の趣味なで選んでいそうですけど、歌以外の音楽がちょっと古めかしいだけで、うーん…などとも思ったりしました。
(写真はテアトル新宿恒例の衣装や小道具展示)
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