「私は泣かない」(1966年):泣いてるじゃん #私は泣かない #和泉雅子 #芦川いづみ
映画『私は泣かない』(1966年)を、神保町シアターの追悼特集「女優・和泉雅子」で初めて観ました(和泉雅子は昨年7月に逝去)。第1回青少年映画賞・文部大臣グランプリ受賞作だそうです。ポスターは色鮮やかだけど、モノクロ作品です。
まあ、小生は和泉雅子も好きですけど(『悪太郎』とか)、本作に関しては芦川いづみさん目当てでの鑑賞。芦川さん、本作ではこの頃よく演じていた「お姉さん」的な立ち位置。物足りない脇役ではありますが、清廉で落ち着いた感じがぴったりでした。
当時19歳の和泉雅子は、くっきりしたお顔でおきれいでした。彼女が銀座生まれなのは知っていましたが、竹中半兵衛の末裔だってのは今調べて知りました。びっくり。
今でいう「元ヤン」っていうか、元受刑者役の和泉雅子と身体障害者の男の子(両足が不自由)との交流と、彼女の成長を描く作品です。社会派の側面も持っていて、今日ではなかなか作れないほどピュアな物語。終盤などはけっこうピュアで爽やかな気持ちにさせてくれます。山内賢との間の「友だち以上、恋愛未満」な関係も爽やかです。
でもやはり60年前の映画というか、今だとアウトな言葉(差別用語など)がバンバン出て来て「おお」と思ってしまいます。 (以降ネタバレあり) また、中盤の裁判ってのが、父親が苦悩した挙句思い迷って身障者のわが子を殺してしまったという事件でして、それをみんなが父親の情状酌量を求めて奮闘するわけですが、ここらへんも今の視点で見ると微妙なところですね(身障者は殺しちゃってもいいという短絡的な優生思想に結びつきそうで…)。
あ、タイトルとは違って、和泉雅子は何度も泣いておりました。
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