「嵐が丘」:大胆な翻案としょーもない人たち #嵐が丘 #マーゴットロビー #エメラルドフェネル
映画『嵐が丘』は、『バービー』のマーゴット・ロビーが製作・主演、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のエメラルド・フェネルが監督・脚本という、「この二人のベクトルが重なったら強烈だろうなあ」って思った作品。ロビーが言うように、「エメラルド・フェネルによる『嵐が丘』」になっています。
何せ原作の後半をばっさりカットしたりの大胆な翻案になっているそうです。まあ、確かにそうでもないと今、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』をやる意味はないですもんね。 とはいえ、この二人が関わっている割には、古典的な味わいもそこそこ残っております。残しながらも、自由な想像力で、ぶっとんだ場面も入れ込んでいるのです。
それにしても主人公の二人は、男の方も女の方も、現代人の共感を呼ばないですよね。まあ、割れ鍋に閉じ蓋的カップルというべきか。ヒースクリフは途中から、やけに悪人になっちゃうし、キャサリンの方もこじらせ過ぎで、なんかしょーもない人です。でも考えてみると、本作中の登場人物って誰も彼も大なり小なりしょーもない人たち。特に男性は、キャサリンの父親だとかヒースクリフだとか、とんでもない人が多いのです。そこらが、ロビー&フェネルの色合いってことなんですかね。
映像は美しいです。特に、赤を印象的に生かした美術(スージー・デイヴィーズ)と衣装(ジャクリーヌ・デュラン)が見事。スージーって、『教皇選挙』の美術を手掛けた人なんですね。あの作品も赤が印象的でした。なるほど。 あと、「ねちゃっ」とした描写がやけに多かったです。監督のオブセッションなんでしょうね。
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