「ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。」:時代の熱の記録 #ストリートキングダム #自分の音を鳴らせ #地引雄一 #宮藤官九郎 #田口トモロヲ #東京ロッカーズ
映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、1978年から2年ほどの日本のパンク勃興期のを描いた作品。冒頭に“Based on True Events”と出るように、人物の名前やバンド名こそ変えてあるものの、地引雄一の原作と写真を得て、約半世紀前の強烈なムーヴメントを蘇らせています。
まあ、脚本が宮藤官九郎、監督が田口トモロヲ(出演は両者ともナシ)なので、音楽やミュージシャンたちの勘所はしっかりと押さえています。この二人なので、後半には哀愁も出て来ますし、クドカンさんはやはり家族の愛情みたいなものも入れてきますねえ。
やはりライブのシーンがいい感じに似せてます。でもまあ、大江戸はパンク界隈には興味がないもので、そこにはそれほど感銘を受けた話ではありません。 むしろ、近過去の風景や建物をロケや美術でしっかり再現していることや、終盤の下馬(三軒茶屋のそば)にある江戸アケミの看板(まだあったのかー、あれ)なんかを楽しんでおりました。
役者陣では若葉竜也が意外なほど良かったのと、遠藤ミチロウ(映画では未知ヲ)を演じた仲野太賀が笑えました。吉岡里帆の役はむしろ「のん」に演じてほしかった気がします。そして主役の峯田和伸なんですが、今48歳ですからねー。さすがに31歳の役はいかがなものかと…。この作品、企画から10年がかりだったそうですが、その間に年取っちゃったってことですかねえ。そこはどうしても違和感がありました。ラストの彼のクロースアップは良かったんですが…。
必ずしも上出来な映画ではないかも知れませんが、地引雄一が撮った写真の使用も含め、時代の「熱」みたいなものは感じられました。フィクションなんだけど、記録映画のように。
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