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2026年5月28日 (木)

「風船」(1956年):森雅之のきらめくイケオジぶり    #風船 #川島雄三 #森雅之 #芦川いづみ #恋する女優芦川いづみ #神保町シアター

Fuusen 神保町シアターの特集「恋する女優 芦川いづみ 2026」で、『風船』(1956年/モノクロ・スタンダード)を初めて観ました。原作は大佛次郎、監督が川島雄三、脚本は川島と今村昌平(今村は助監督も)、音楽は黛敏郎、衣装は森英恵…って、うーん、豪華なメンバーですね。

俳優陣もやや渋めに豪華なのですが、森雅之の役名が「村上春樹」なんですよ! 冒頭の葬儀シーンで出される名刺にもバッチリ「村上春樹」の名が。ちなみに、小説家の村上春樹は1949年生まれ。大佛次郎の原作小説の刊行も1956年ですから、どうやらただの偶然のようです。

とにかく、この森雅之を見るための映画って感じで、とにかくスーツやコートの趣味が良くて、着こなしに隙がありません。和服姿も素敵ですし、とにかくおしゃれ。そしてダンディーってだけじゃなくて、「こういう人に私はなりたい」って感じの品性と道徳観と信念と優しさを併せ持った紳士なのです。日本映画史に燦然と輝く「イケオジ」だと思います。ラストのクロースアップときたら!

その娘役の芦川いづみさんも、まだあどけなさの残る少女っぽさ。純粋なイノセンスのかたまりみたいで、編中の清涼剤となっております。なにしろ彼女の兄(村上家の長男)を演じる三橋達也がとにかく最低のゲス野郎なんです。お金にスポイルされて、人の心を失ってしまった最低男の役で、かなり腹の立つ野郎なんです。まあ、そうだからこそ、森雅之と芦川さんの清廉さが際立つわけなんですけどね。

それにしても、「風船」というのどかでちょっと間の抜けた響きのタイトルとは、ずいぶん違う印象の作品でありました。

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