「サンキュー、チャック」:哲学とダンスとポジティブな感動 #サンキューチャック #スティーヴンキング #トムヒドルストン #マイクフラナガン
映画『サンキュー、チャック』は、スティーヴン・キング原作の中でも『スタンド・バイ・ミー』や『ショーシャンクの空に』などのような「感動系」。大江戸はむしろそれら2作品よりも、こちらの方を高く評価いたします。小生の今年のテンの上位に入ってくることでしょう。
時を遡っていく三部構成。そこに謎があり、悩みがあり、でもそれ以上に喜びがあるのです。だから、映画全体のトーンがとてもポジティブで、優しい。そしてとっても哲学的。でも宇宙や人生や人の生死に関するその哲学は、とても親しみやすい「街場の哲学」とでも言うべきものになっているのです。人間が生きることをこんなに肯定的に描いた、じんわり系の映画が、今のハリウッドで作られたなんて驚きです。
何しろ生きること(生の輝き)の象徴のような、2つのダンス・シーンが圧巻! この雄弁な身体性と音楽と映像の力。まさに映画なのです。『ラ・ラ・ランド』のマンディ・ムーアがコレオグラフィーを担当したそうですが、大人のチャック(トム・ヒドルストン)も子どものチャック(ベンジャミン・パジャック)も、それぞれのパートナーも、見事に踊りましたね。そこに、ハリウッド・ミュージカルの伝統を感じて、胸が熱くなります。
(以降少々ネタバレあり) ラストのアレは、ビジュアル的に『2001年宇宙の旅』の最後の部分に通じるものがありますね。そこはやっぱり監督のマイク・フラナガンが(スティーヴン・キング好きであるのと共に)無類のスタンリー・キューブリック好きだからなんでしょうね(この監督の『ドクター・スリープ』は、キング×キューブリックの『シャイニング』の続編です)。
それにしても、マーク(スカイウォーカー)ハミル、すっかりジジイになりましたねえ。そこにも人生を感じさせて、納得です。
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