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2026年5月21日 (木)

「祈るひと」(1959年):こじらせ乙女の悩める日々    #祈るひと #芦川いづみ #恋する女優芦川いづみ #神保町シアター #月岡夢路

Inoruhito 神保町シアターの特集「恋する女優 芦川いづみ 2026」で、『祈るひと』(1959年)を初めて観ました。ポスターはカラーですが、モノクロ作品です。田宮虎彦原作の文芸映画。父親や母親との関係をこじらせちゃった若い女性の物語です。

まあ、いろいろとこじらせちゃってます。若くてピュアなればこそなんですが。そこらへんが妙に鬱々としていて、芦川さんが悩むさまがかわいそう。一方で、彼女が初めてビールを飲む場面のみずみずしさとか、回想場面でのセーラー服姿とかは、芦川さんの魅力の真骨頂で、さすがなのです。

男たちは相変わらず鬱陶しいのが多くて、金子信雄が「二の線」で演技をしてるのもびっくりですが、小高雄二が安定の「いやーな感じ」を漂わせております。本当にこの頃までの映画を観てると、当時の「当たり前」がいかに家父長制的だったり女性蔑視的だったりするかがリアルに感じられて、くらくらしそうな程です。まあ67年も昔のことですから、当然と言えば当然なんでしょうけれど…。でもラストには、そこから新しい時代に向かっていく光をちょっと感じさせるすがすがしさがあります。

この作品、冒頭のクレジットもポスターもそうなんですけど、芦川いづみよりも先に月岡夢路が配置されています。役の大きさや登場シーンからいけば、絶対に芦川さんなんですけど、当時の月岡夢路はそれだけ人気があったんでしょうかねえ。

永福町、新宿、下北沢などの駅や、当時の三両編成ぐらいの井の頭線を見ることができる貴重な映像資料でもあります。

 

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