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2026年8月30日 (日)

「時には懺悔を」:重いテーマだが高質な傑作    #時には懺悔を #中島哲也 #聖なる映画 #宮藤官九郎

Tokiniwazangewo 映画『時には懺悔を』は、何年に1本か存在する「聖なる映画」です。ブレッソン作品とか『ミツバチのささやき』とか『天然コケッコー』とかがそうであるように。

中島哲也の監督作としては、『来る』(2018年)以来8年ぶりとなります。まあ、『渇き。』を巡る問題で、本作も1年以上公開が伸びてしまいましたし(現在は和解に至ったそうです)。そのあたりの事は、本作の公式サイトの中にも出ていましたし、それを読む限り中島監督の責任による部分は少ないと考えます。

人間の奥底に斬り込むテーマ性とか、障害者問題を真摯に扱っていることも本作の強度を増していますが、それ以前に「映画としての質が高い」のです。良いスタッフと良い役者が真剣に作品作りをしたことが、画面からあふれ出ています。 映画として非常に面白い、というと不謹慎に聞こえるかも知れませんが、事実映画的にかなり達者で、面白くて目が離せないのです。

一つ例を挙げれば、情感たっぷりのシーンでもダラダラとカット尻を引っ張ることはなく、むしろ短すぎるほどに断ち落としています。まさに演出家の腕です。

また、本作には「スペシャルニーズ」(障害があり、特別な支援が必要な人)の子どもたちが何人も出演しています。そのためのスーパーバイザーやスタッフも映画作りに加わっています。それが作品に説得力を与えていることは、言うまでもありません。

満島ひかりも黒木華も、相変わらず演技力の高さを示していますし、片岡鶴太郎もますますもって「いい味」出してます。 でも本作の白眉は宮藤官九郎! これまでもクドカンさんの演技はいろいろ見て来ましたけど、本作の彼は圧倒的でした。「聖なるろくでなし」とでも言えましょうか。彼のおかげで、重く緊張感にあふれた作品に、ふわりとした軽みと笑いが加わって、救われるのです。助演男優賞をいくつも取りそうな予感がしております。

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