「私はあなたを知らない、」:家族と死とミステリーと救いと #私はあなたを知らない #中野量太 #坂口健太郎
映画『私はあなたを知らない、』は、中野量太監督が『湯を沸かすほどの熱い愛』以来10年ぶりに手掛けるオリジナル作品(もちろん脚本も中野量太)。
中野映画といえば「家族」ですし、「死」でもあります。本作もその二つを描きながらも、ミステリー仕立てということで、これまでとは異なるテイストを持っています。笑いはほとんどなく、シリアスで辛い場面が多め。全体的には、中ぐらいの良さといったところでした。
いずれにしても、この主人公(坂口健太郎)がことごとく自分を追い込むような行動に出てしまったり、逆に何も言わない、何もしないことによってやはり自分を悪い立場に追い詰めたりしてばかり。明示されていたわけではありませんが、たぶん発達障害グレーゾーンの人物という設定だったのではないかと思っています。 一方のシングルマザー(堀田真由)の方も、いろいろと問題多き人ですけれど…。
126分と決して長過ぎる映画ではないのですが、後半など少し尺を縮めた方が締まって良い作品になったように思えました。でも滝藤賢一の弁護士とその娘のエピソードなどは、ラストでの処理を含めて、逆に描き足りない印象です。
とはいえ、ラストで「ちょっといい感じ」になる所は、いかにも中野量太。救いがありました。
それはそうと、この作品の公式サイトに「各界からの絶賛コメント」ってのが出ているのですが、そこの出ている25人のうち20人がお笑い芸人。どういう事情があるのかは知りませんが、この作品へのコメントとしてこのメンバーってのは違うだろう!と腹立たしく思いました。宣伝部(宣伝エージェント?)、いったい何を考えているのか!
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