2019年8月29日 (木)

のんの初舞台「私の恋人」@本多劇場   #のん #私の恋人 #本多劇場 #3〇〇

_20190829_224047768x868 下北沢の本多劇場でオフィス3〇〇の『私の恋人』を鑑賞。 そうです。のん、初の舞台出演ってことで、話題の作品です。渡辺えりさん(『あまちゃん』のご縁ですね)が作・演出で、えりさんと小日向文世さんとのんさんが主演です。あとはダンサーというか「天使」の方々がいて、下手にはキーボードを弾く男性が一人。

一幕のみで、1時間45分ほどのシンプルな舞台でした。でも、その中で3人が30もの役を演じます=一人十役ずつ! そして、「音楽劇(ミュージカル)」です。結構ふんだんに歌が使われておりました。まあ歌なら、のんさんは歌手でもありますからね。曲によってはちょっとハラハラする歌唱もありましたが、おおむね良好。むしろ一番安心して観ていられたのは、ギター(アコギもエレキも)を実際に弾きながら歌った場面。のんも一番落ち着いてパフォーマンスしているように見えました。

_20190829_224318600x1023 思えば、『あまちゃん』や『ホットロード』の頃の彼女がTVのバラエティや情報番組に出た時の放送事故的な「言葉が出て来るまでに時間がかかり過ぎる」ことやコミュニケーション不全の様子を見たら、あるいはコンサートのMCの拙さを目にしたら、絶対「この子は舞台は無理だ」と思っちゃいますよね。私もずっと、そんな印象を持ち続けていました。でも大丈夫でした。のんちゃん、しっかりと芝居して歌って踊っていました。共演が渡辺さんと小日向さんなんだから、ちょっと見劣りしてもそれはしょうがありません。でも(ハラハラさせながらも)一番輝いていたのは、のんさんなんです(個人の感想です)。本多劇場の中ほどの客席から、いろんな役を演じる「ナマのん」を観られただけで、至福ってもんです。一番ステキだったのは、ネコの役かなあ。鳴き声が良かったです。

それにしても、内容がよくわからない芝居でした。かなり複雑で、どの人とどの人が時空を超えてどうつながってるかがわからないのです。パンフレットに関係図が載ってましたが、それを見てさえよくわからない(笑)。そもそもどういう話なのかが、わからなかったっす。セリフを歌にしちゃうと、とたんにわからなくなるんですよねー(内容が頭に入って来ないし、言葉も聞き取りにくくなるので)。

でも、(今よりも苦境にあったタイミングで)のんさんに声をかけてくれて、初舞台を実現させてくれて、ありがとうございました!渡辺えりさん。 そして、これからも時々のんさんの舞台が観られるといいなあ。

 

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2019年8月28日 (水)

「アートのお値段」:お金がアートを回す   #アートのお値段 #現代アートとお金

368439_001 映画『アートのお値段』は、現代美術の商業的側面をクロースアップしたドキュメンタリー。商業的に最も成功したアーティストの一人であるジェフ・クーンズと、商業的再生産の世界から離れて新たな創作に没頭しているラリー・プーンズという対照的な二人をメインに、多くの現役アーティストたちが登場します。アーティストのみならず、コレクターや評論家や美術商やオークション関係者らも登場し、それぞれの角度からアートとマネーの関係を語っていきます。これまでのアート・ドキュメンタリーにはなかったユニークな視点であると言えましょう。

 

368439_004 現代アートが投資の対象となっている現実をはっきりと伝えてくれます。分散投資によるリスクヘッジのために、銀行が美術品の購入を薦めているんだそうです。まあ今に始まった話ではなく、ワインだって芸術作品だって、高額なものはみんな投機の対象になりますからね。 それに「芸術作品が時を超えて残っていくためには、商業的成功が必要」という言葉が出て来るのですが、なるほどそれはそうですよね。

「複製品で満足できるのなら、美術作品の価値は?」と映画の作者に問われて、コレクターが「痛い所を突かれた」という感じになる場面も、そうだよねー、その問題は難しいよねー、と思わざるを得ませんでした。

 

368439_007 ラストのラリー・プーンズの新作展覧会のオープニングの模様に、この映画の作者は希望を見出しているように思えます。全盛期のドッツを使ったパターンを捨てて、カラフルな表現に挑んだ新作は、スクリーンを通しても確かに美しいものです(特段新しい表現ではないとしても)。カネから離れた純粋なアーティストの創作欲求から生まれた作品の成功を予感させて、映画は終わります。でもそのプーンズ作品とて、またもマネー・ゲームの波に飲み込まれて行くことだってあり得ます。いや、きっとそうなるでしょう。でもアーティストには、商業主義とは隔絶した反骨の部分も保っていてほしいなあと思う大江戸なのでした。ナイーヴ過ぎますかね?

 

 

 

 

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2019年8月27日 (火)

「塩田千春展」@森美術館   #塩田千春展 #塩田千春 #森美術館

_20190826_235753768x1280 六本木の森美術館で『塩田千春展 魂がふるえる』(~10/27)を観ました。

実は1週間ほど前の土曜に来たのですが、1時間待ちになっていて、時間の関係で出直しとなった次第。代休を取って、平日の昼間に再チャレンジです。

塩田さんは、小生が現代美術をあまりフォローしなくなってからメジャーになって来た人なので、ほとんど知りませんでした。ただ、この深紅が印象的な広告ビジュアルに興味を惹かれたのです。

 

_20190826_1615501024x628 10分ほど待って前売りチケットを当日券に引き換えてから会場へ。そこそこ入ってるけど、ゆったり鑑賞できる程度でした。こうでないとね。

 

Dsc_37281024x576 会場内は部屋をまるまる使ったような大型インスタレーションが多く、作品に飲み込まれたような印象。

上を見上げたり、赤い糸のそばを歩いたりしながらの鑑賞です。

Dsc_37291024x576 糸(というよりかは紐と言うべき太さですが)の先端はステイプラー(ホッチキスですね)で、壁などに固定されていました。赤は鮮烈。『ミクロの決死圏』のように、人間の体内組織を見ているかのようです。

Dsc_37301024x576 ある展示室では、ミニチュアの向こう側がガラス窓になっていて、眼下に東京の街が見渡せる趣向。森美術館の立地条件を取り込んだ創作となっておりました。

_20190826_161713800x508 赤と対比された黒。焼け焦げたピアノや椅子を黒い糸が覆うスペースには、不穏さが漂います。霊的な不気味さも。そしてアンセルム・キーファー的な感覚もちょっと。 _20190826_161802800x469

 

 

衣服や窓の廃材を使った展示や舞台美術の紹介の後に、最後の大部屋。

_20190826_1618271024x613 何百というスーツケース(トランク)が天井から赤い糸(紐)で吊り下げられて、揺れていました。

Dsc_37351024x576 壁面にはスーツケースと紐の影。紐はやや「赤い影」となっておりました。

一つひとつの赤い糸の先には、一人一人がいて、一人一人の人生があるってことなのでしょうか。

美しさと怖ろしさと神経症的狂気と孤高の神性。作家の精力と魂のこもった展覧会でした。

_20190826_161907768x1028 会場を出て展望デッキから見れば、おお、東京タワーって塩田千春の作品っぽいですね。

_20190826_1621201024x656 そして別の方角を見やれば、新宿のビル群と新宿御苑の手前に、新国立競技場がほとんど出来上がったような外観を呈しているのでありました。

 

 

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2019年8月16日 (金)

末廣亭で昇太師匠   #末廣亭 #末広亭 #昇太 #春風亭昇太

_20190816_003614800x429 夏休み時期に寄席に行くことが結構ある大江戸ですが、今年も新宿末廣亭の昼席に行ってまいりました。

今回の主任(トリ)は、春風亭昇太師匠。この6月に落語芸術協会の会長に就任したばかりですし、先ごろ結婚を発表したばかりでもあります。つまり、旬の人。だからかどうか、劇場内は大入り。12時の開演に30分ほど遅れて入りましたが、既に1階席は無く、2階に通されました。2階も中入り後にはほぼ満席。夏休みという事もあってか、小学生のお客さんも結構いましたよ。

2階はほとんどの席が畳敷きに小さな座布団なので、一人当たりのスペースが狭い中であぐらかいたり体育座りしたり立て膝立てたりしておりましたが、終盤は足腰痛くなって、まいりました。

_20190815_182220800x694 落語を中心に、漫談、曲芸、切り絵まで。若手から大ベテランまで(漫才はいつもべテランばっかり)出て来るのが末廣亭らしさ。やたらと面白いのから、そろそろ引退してもいいんじゃないの?って人まで揃ってるのも末廣亭らしさ。

いつも思うんですが、末広亭の音響ってなぜあんなに聞こえないの? 1階の前の方は地声でも聞こえるんですが、2階ともなると声の小さな噺家の時などは、本当に聞こえにくいのです。お年寄りなんか耳の遠い人が多いんだから、全然聞こえないと思いますよ。ステージにはマイクが立ってるし、そこを離れるとさらに小さな声になるので、どこかにスピーカーもあるんでしょうけれど、なんであんなに小さい音なのか不思議です。

さて、トリの昇太師匠、さすがに面白かったです。長い枕と現代ものの新作落語で、客席をドッとわかせてくれました。がっちり笑わせてくれました。いいなあ、東京の笑い。反吉本の大江戸としては、やはり東京の寄席がほっとするし、しっくり来るのです。

 

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2019年8月 9日 (金)

「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」   #マリアノフォルチュニ #フォルチュニ #三菱一号館美術館

_20190809_195011768x1211支援者の方から招待券をいただいたので、丸の内の三菱一号館美術館で開催中の『マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展』(~10/6)を観ました。

マリアノ・フォルチュニ(1871-1949)はイタリアの人ということもあり、パリで活躍した同時期のデザイナーに比べても、知名度は高くないと思います。しかしながら、「100年たっても、新しい。」という展覧会のキャッチ・コピーの通り、現代にも通用する普遍的かつ古典的なデザインとなっております。

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ヴェネツィアにあるフォルチュニ美術館の全面協力による大回顧展なんですが、この人ファッションデザイナーがメインではありますが、むしろ綜合芸術科というべき方のようです。絵画も写真も玄人ですし、舞台美術デザイナーでもあり、染色家でもあり、おまけにイケメンです。天はいろんな物を与えちゃったわけですね。

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なので、ファッションの展覧会なのかと思って行ったら、もちろんファッションは中心ですが、そんなに多数あるわけではなく、絵画や写真や型紙や布の下図や照明器具…といった多様な展示品が並んでいるのでした。

_20190809_1948021024x652 とは言え、印象に残るのはやはりファッション。特に彼の代表作「デルフォス」は、まさに「元祖・プリーツプリーズ」とでも呼びたい代物で、美しく染色した絹織物に細かいプリーツの加工を加えて、トンボ玉をあしらった細ーいドレス。目を近づけると、そのプリーツ細工の細かさと美しさに圧倒されます。そして、そのスリムで優美なシルエットや、足元に広がった裾の美しさにも。また、日本のきものからの影響にも、ちょっと驚きました。

赤レンガの三菱一号館は相変わらず良い雰囲気の入れ物ですね。建物自体がクラシカルで美しいし、天井は高いし、中庭の緑も爽やかですし。 革靴でピカピカにワックスのかかった板張りの床を歩いたら、コツコツと本当に素敵な音がするのです(あまり音を響かせないように配慮しましたけど)。あれは高級な響きですねえ。

 

 

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2019年7月26日 (金)

「映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事」展   #宮崎祐治 #国立映画アーカイブ #東京映画地図

_20190726_230345600x652 京橋の国立映画アーカイブで開催中の『映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事』(~8/25)を観ました。「キネマ旬報壮観100年記念」という冠が付いております。

なんと宮崎さん、『キネマ旬報』で毎年のベストテン号に掲載される「映画街路図」は1976年以来43回も続いてるんですってね。かなり驚きました。

_20190726_2306201024x550 入口と出口の所だけ撮影可となってまして、『ダーティハリー』のイーストウッドや、『海街ダイアリー』の4姉妹のパネルなどが貼ってあります。

和田誠さんを師と仰ぎながら、(少なくともその活動期間の長さにおいては)師を超えてしまった感のある宮崎さんです。

_20190726_2306571024x576 文芸坐をはじめ映画館と組んだ仕事も多く、『ロードショー』誌など『キネ旬』以外の雑誌やカレンダー原画などの仕事も紹介してあります。

更には本業であるCMディレクターとしての作品も、4種類をモニターで見せてくれております。

_20190726_2305311024x842 邦画も洋画も、旧作も新作も、等しく愛を持って描き、でも時々辛口に批評するあたりが宮崎流。大江戸のスタンスに近いものがあると、勝手に親近感を感じてしまいます。

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宮崎さんの『東京映画地図』(キネマ旬報社・2016年)は、『キネ旬』連載中から大好きな企画でした。本になって割とすぐに買ったのですが、なかなか手が着けられず、ひと月前ぐらいにようやく読み終えた次第。移り変わる東京の街や建物の記憶を、映画を通して記録する意義深い試みであり、東京好き、映画好きの小生にはたまらない名著なのです。

 

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2019年7月10日 (水)

江口寿史のバナー@吉祥寺サンロード   #江口寿史 #吉祥寺サンロード #美少女バナー

_20190707_1231291024x6491024x649 先日、吉祥寺に行ったら、いいものがありました。

サンロードの上の方にひらめくバナーが、なんと江口寿史先生の絵ではありませんか!

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左右にピンクとブルーの縦長バナー。センターの所々には横長で大型サイズのバナー。

 

_20190707_122427768x769 商店街のバナーといえば、ダサイものと相場が決まっておりますが、いやー、ダントツクールっす! めっちゃキュートっす!

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いったい何種類あるんでしょうね。まあ2ケタは間違いない所だと思いますけど。

そういえば、江口さんの仕事場は吉祥寺のあたりなんでしたっけ。

_20190709_205215 かわいいメガネっ娘のも、ちゃんとあります。

みんな相変わらずのオシャレ感です。

江口さんの美少女って、今回も石原さとみを思わせたり、広瀬すずを思わせたりするものがあるのですが、だからといって決してそっくりの似顔絵にはならない(しない)ところがミソですね。

これ、掲出が終わったら引き取りたいって人、いっぱいいるんでしょうね。ヤフオクにでも出したら、かなり商店街の財政が潤いそうですよね。

 

 

 

 

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2019年7月 1日 (月)

「チコちゃんに叱られる」銀座祭り@松屋銀座 #チコちゃんに叱られる #チコちゃん 

Dsc_36491024x576 永遠の5歳児チコちゃんに会いに、松屋銀座に行ってまいりました。それはそうと、この外壁なかなかですね。ルイ・ヴィトンとタイアップしたパブリック・アートのようなアドであります。

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で、本題は『チコちゃんに叱られる』銀座祭り(~7/8・入場無料)を観たってこと。まあ確かに「展覧会」というよりは「祭り」ぐらいかなって感じでした。

_20190701_190815800x566 場内は写真撮影OKでして、いかにもSNSに上げてください的な作りになっております。チコちゃん、キョエちゃんと一緒に写真を撮ろう!的な。

Dsc_3653800x450 会場となった松屋銀座を入れ込んだ写真パネルなんかもあったりして。

ま、でも映像というか動いた絵が無いのがちょっと不思議でした。

_20190701_1906511024x651 キョエちゃんオンステージなんかもあったのですが、「陽だまりの縁側」が再現されていて、多くの人がチコちゃんの隣で写真を撮っていらっしゃいましたよ。

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そして出口あたりからその先にかけては、一大物販コーナー。お面やノートからガム、クッキーから、バッグ、タオル、手ぬぐい、お茶碗、バッジ、ぬいぐるみなどなどなど…いやー、NHKさんも商売上手ですね。

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2019年6月28日 (金)

「新いけばな主義」展、そして三島喜美代!   #新いけばな主義 #三島喜美代 #アートファクトリー城南島

_20190627_171901800x482 平和島からの先にあるモノレールの「流通センター駅」から車で10分ほどの距離、つまり東京湾沿いの倉庫・工場街にある「ART FACTORY 城南島」で開催中の『第2回 新いけばな主義』(~6/30)という現代いけばなの合同展を観に行きました。工場をリノベーションしたようで、レンガと赤い色が印象的なおしゃれスペースです。

_20190629_000247800x572 知人のいけばな家元から招待状をもらって伺ったのですが、大江戸もコンテンポラリーいけばなの大作を観るのは久々のことです。

_20190627_171926800x484 広々とした空間に大きなスケールの作品が20点(のはず)展示されています。

_20190629_000427 いや、やっぱり面白いし、インパクトあります。謎の生命体のようなものからドレスみたいなものから、段ボール製の茶室まで、自由な発想のいけばなアートがずらりと揃っていて、壮観です。

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植物を何らかの形で使っていればいけばなということなんでしょうけれど、本当に草月以来のこの世界は、まさに現代美術なんですよね。

 

_20190629_000939800x560 その発想とか、その形態とか、その質感が面白いのです。

Dsc_36251024x576 今回グランプリを受賞したのは、円形の皿に盛られた白い粉(乾燥剤らしいです)の上に氷柱を立たせて、それが少しずつ溶けているという作品。これ、植物は一切使っていないのだそうです。大江戸の感覚からすると、「それっていけばなと言えるんですかい?」と思ってしまうのですが、いやー、いけばな界の人々って懐が深いんですねえ。

Dsc_36441024x576 というわけで興味深く鑑賞して4階の会場を後にしたのですが、帰り際に1Fの常設展を観たら、これが凄かったんです。

三島喜美代さんというアーティストの作品なのですが、まず最初の『Wreck of Time 90』という作品は、四角いゴミだか土だかの塊みたいなもので、ところどころ新聞とかの文字が見えたりして、終末感漂うその感じがアンセルム・キーファーのようでした。

_20190628_235437600x1033 これで「ほほう」と思って、その奥に歩みを進めると、・・・凄いものが待っていました。

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新聞紙の積み重なる迷宮です。

うわー、なんだこれは!ですね。

でも良く見るとこれ、紙ではなくてプラスティックか何かで造られた造作物です。

_20190628_2355081024x700 それにしてもその分量の圧倒的な凄さ!

新聞紙がこれだけ積み重なるというのは、どうしても「時間」、その堆積を連想させてくれます。

時の歩みが作り出してきた過去の歴史--その気が遠くなるような時間…。

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そして新聞の迷路を通り抜けると、その先には体育館のような広いスペースに何かがぎっしりと敷き詰められていました。

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なんだこれは?

レンガのような瓦礫のような様々な形の石状のブロックです。

_20190628_2356421024x676 さらに近づいて見てみると、おお、一つ一つのブロックに文字が書いてあります。いや、新聞記事が転写されているのです。そうか、ここで新聞紙がつながっているわけですね。

_20190628_2357091024x643 新聞紙の内容を読んでいる時間が無かったのですが、どうも震災などの災害や戦争の記事が多いような気がしました。なるほど、それで瓦礫…。やはりキーファー的感覚がありますね。

いやー、圧巻でした。そして、これを作り上げる気の遠くなるような手間と労力を考えると、やはり「時間」に思いを馳せないわけにはいきません。一人の人間が生きる時間、そして人類が歩んできた時間。もちろん解釈は人それぞれでしょう。

力のある作品でした(作品名=『Newspaper 08』)。時間のある時に再見したいものです。そして、三島喜美代さんを知らなかった不明を恥じる大江戸なのでした。

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2019年5月 4日 (土)

(番外編) 「千住博展」@北九州市立美術館分館 #千住博展 #千住博 #瀧図

_20190504_174518768x1086 小倉のリバーウォークにある北九州市立美術館分館で開催中の『高野山金剛峯寺襖絵完成記念 千住博展』(~6/16)を鑑賞。昨年制作した金剛峯寺襖絵--幅17mの『断崖図』、25mな『瀧図』をメインとした展覧会です。

_20190504_140451800x611 千住博といえば滝なので、滝好きな大江戸としては大いに興味をそそられる展覧会です。

たまたま遭遇して観ること5月できたのも、何かのご縁かもです。

 

うーん、やっぱり凄いですね。技法のあくなき追求ってところですが、そのもたらす効果たるや!

 

Dsc_35761280x720 『断崖図』も『瀧図』も、幽玄であり、かつ哲学的な境地です。滝をずーっと見続けていても飽きないことと共通するものがありますね。

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『瀧図』は三方を囲まれた展示になっているのですが、まさに滝という「宇宙」わを実体験しているかのようでした。音が聴こえてきそうと言うか…。

 

ここに写真が出てるのは、その『瀧図』ではなくて、『龍神』という2015年の作品(これだけ撮影OKでした)。ブラックライトを使って、闇に輝いて浮かび上がる幻想的な作品。こちらも実に見事で、飽きず眺めることのできる作品でした。やっぱり凄いや。

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