2020年1月15日 (水)

「特撮のDNA ガメラと大映編」 in 蒲田   #特撮のDNA #ガメラ #ガメラ展 #大魔神 #大映

_20200112_1313541280x760 先日、蒲田の日本工学院専門学校「ギャラリー鴻(こうのとり)」で開催中の展覧会『特撮のDNA 平成ガメラの衝撃と奇想の大映特撮』を観ました。昨年はゴジラでしたが、今年はガメラってわけです。

(昨年の『特撮のDNA』はこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-5ca1.html

_20200112_131659768x1249 土曜の昼前に行きましたが、まあゆったり観られる客数。いきなりガメラさんがお出迎えです。

実は大江戸は、ゴジラよりもガメラの方が好き。「ゴジラ検定」中級は持っているものの、むしろ「ガメラ検定」できないかなあと思っていたりするのです。

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ガメラと言っても、今回の展覧会で中心をなすのはいわゆる「平成ガメラ」(1995~1999)の三部作。樋口真嗣らによる特殊造形の数々が展示されております。

ガメラヘッドもたくさん。

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ギャオスヘッドだってあります。なんか左官屋さんが使う道具みたいですね。

 

_20200112_1319181024x1495 そして、やっぱりガメラの全身着ぐるみの雄姿!タイプ違いがいくつかもあります。やっぱりカッケーです。

なにしろ金子修介監督による「平成ガメラ」は、大人の鑑賞に耐えるリアルな災害&戦闘シミュレーションとして、『シン・ゴジラ』の先駆的な役割を果たしておりましたからねえ。3作とも、素晴らしい出来で面白かったです。

 

 _20200112_134547800x780 場内にはこんな表示も! 「監視ガメラ」って…。

 

_20200114_1911461024x651 立体物ばかりではありません。シナリオだとか、朝日ソノラマのソノシート付出版物も。ここらへんの展示物は、昭和ガメラが中心です。

Dsc_40731024x576 プラモデルやソフビ人形もいろいろありました。

 

考えてみれば、「昭和ガメラ」関係の造形物って、残ってるわけもないんですよね。ゴムや糊が劣化して崩壊しちゃってるし。

_20200114_1913561280x720 でも、絵や写真やポスターはあるので、そこらに関してはバッチリ展示してありました。いいなあレトロで。怪獣の解剖図とかもありました(笑)。

 

 

Dsc_40711280x720 小生はバルゴン、ギャオス、バイラスが大好きなのです。特にバイラスのユニークな「イカ感」なんて、サイコーです。

 Dsc_40801024x18201024x1820768x1365 そして大魔神! ガメラに次ぐ大映の二番手はやはり、大魔神ですから。いやー、いいですね。ユニーク&パワフルです。

 

_20200114_2140421280x929 ポスターの復刻パネルには、大映の奇想特撮作品のもありまして、『鯨神』だとか『風速七十五米』(裕次郎より30mも多い)だとか『透明人間と蠅男』だとか『透明剣士』だとか『東海道お化け道中』だとか、タイトルを見ただけでわくわくしちゃうものが並んでおりました。

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そして最後に、大映のスタジオをミニチュアにした、このような展示物も。

この他にも、あれやこれや-レギオンやら妖怪百物語やらパイロン星人やら-もありました。おっと最後には、かわいいガメラの着ぐるみくんも会場内をうろうろして写真に収まっておりました。_20200112_130641600x952

なんだかんだ言って、やっぱり怪獣&特撮好きには堪えられない展覧会なのでありました。

 

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2020年1月 6日 (月)

展覧会『利休のかたち』&『茶の湯とデザイナーたち』@松屋銀座   #利休のかたち #茶の湯とデザイナーたち #松屋銀座

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松屋銀座で開催中の展覧会『利休のかたち 継承されるデザインと心』(~1/20)を年末に観ました。こういう(年末からの)正月展は、混む前の年末に観ておくに限りますね。会場造りは混雑を意識したのでしょうか、ゆったりとしていて、作品の間隔も広めに空いたものでした。

広告や会場入り口が独特な味のあるビジュアルですが、原研哉さんが手掛けたそうです。うーん、勇気を持って利休と勝負してますね。なかなかこうはできません、利休の名に臆してしまいますから。

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ただ、会場内はそのビジュアルとは離れて実にオーソドックス。利休以来の「利休好み」や「利休形」の茶器・茶道具を、スタンダードな見せ方で展示しています。また、千家関連の職人たちが利休のかたちとして造った作品も展示されています。

なので、基本的には「お茶」の世界の展覧会であり、棗(なつめ)や茶杓の微細な形の差を興味深く見つめる人でないと、ちょっとしんどいかも知れませんね。でも勉強になりますよ。

Dsc_4008768x1365 会場内で唯一撮影OKなのが、国宝「待庵」をその図面から実物大の立体で再現したコーナー。奥中央の竹の花器だけがリアルという風変わりな世界。待庵は映像でも紹介されていました。

作品や資料の数が約80件ということで、ちょっと物足りない印象。また、「デザイン」とうたっている割には、展示品のデザイン面からの分析やデザイン切り口の見せ方がもう少し欲しかったなと思いました。

 

_20200106_2225191024x1435 ところがどっこい、この8階会場の1階下のデザインギャラリー1953で開催していたのが、まさにデザイン寄りの小展覧会『茶の湯とデザイナーたち』(入場無料/~1/27)。こっちと合わせて観れば…、なるほど、デザインを切り口に現代と切り結んでおります。当代のデザイナーたちの解釈や思想が入った茶杓と香合。そこにはしっかり現代の視点からの「継承と創造」がありました。

必ずセットで観ることを、強くお勧めいたします。

 

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2020年1月 4日 (土)

「Wonderlust」展@パルコ・ミュージアム東京   #Wonderlust #ワンダーラスト #パルコミュージアム

_20200104_2349521024x1437 昨日は渋谷で東急陣営の渋谷スカイ(スクランブルスクエア)を紹介したので、今日はパルコ陣営のご紹介。と言っても、パルコはもう西武陣営じゃなくなっており、今度は大丸松坂屋傘下に入るのだそうですね。世の中変わっていきます。

さて、昨年11月に大改築オープンした渋谷パルコ。その4階に新装なったParco Museum Tokyo(パルコ・ミュージアム東京)の第2弾企画である展覧会『Wonderlust』に行って来ました。以前のパルコよりもぐっと若向きにしながらも、残すべきものは残し、ファッションブランドに関してはさすがと言うべきエクセレント・チョイスを果たしているこの渋谷店ですが、もともとあったミュージアムも残りました。

Dsc_40401280x720 Wonderlustとは、「旅への渇望、放浪癖、彷徨いたい衝動」のことであり、そこに「未来を恐れずに新しいスタートをきる」という意味を持たせているのだそうです。まさに、新生パルコと重ね合わせているわけですね。

入場料は500円。全展示物の半分ぐらいは入口付近のそとから丸見え。大胆と言えば大胆です。

_20200104_144838 参加アーティストの人選がスゴイです。上は83歳の田名網敬一から下は29歳の千葉雄喜まで、まあおじいちゃんから孫までって感じですね。’80年代のパルコ黄金時代を彩った山口はるみ、井上嗣哉、日比野克彦から、蜷川実花、グルーヴィジョンズ、山縣良和、森永邦彦まで、イラストレーション、グラフィック、立体、写真、アート、ファッションetc.と、各分野のクリエイターたちが1点から数点の作品を出品しています。

_20200104_144911 総勢12人(組)。まあ、顔見世興行的な展覧会ではありますが、あまりにも一人一人の個性が違うんで、何とも言えません。てゆーか、バラバラな印象。でも、その多様性がパルコらしいとも言えるでしょうか。

_20200104_144931  あっという間に見終えてしまい、物足りませんけれど、会場を出て同じフロアのテラスに出てみると、日比野克彦さんの大きな(段ボールの)船が展示されております。まあ、旅への渇望ってことなんでしょうね。

お客さんは数少なかった(むしろほとんどいなかった)けど、こういうパルコらしいことは、続けていただきたいと思います。儲からないのが文化ってもんですから。

 

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2019年12月 8日 (日)

「永遠の門 ゴッホの見た未来」:気持ちの良い催眠映像   #永遠の門 #ゴッホの見た未来 #ジュリアンシュナーベル #ゴッホ

4_20191208223101 映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』は、ジュリアン・シュナーベル監督がゴッホの晩年(と言っても37歳で亡くなっているのですが)を描いたフィクション。画家対画けど)。ゴッホって、よく映画になりますよねえ。それだけ世界中にゴッホ好きが多いのでしょう。

本作のゴッホは近年再ブレイク中のウィレム・デフォー。ゴッホの自画像には似ているような似ていないような…。しかも今年64歳のデフォーですから、(いくら人々の外見が昔と違っているとはいえ)無理があると言えばあります。

 

1_20191208224301 でも、この作品において、そんなことはどうでも良くなっちゃってます。ゴッホを通して世界の見え方を描くというか…。その「見え方」ってのは、ゴッホの見た目のようにしながらも、シュナーベルの視座なのかも知れません。美しい風景もあれば、足元を見つめる一人称映像もあります。映像のルックが独特で、非常に気持ちがいいんです。気持ち良すぎて、しばしば眠くなってしまいました。催眠効果のある映像なのかしらん。「詩」みたいな映画でした。

2_20191208224201手持ちカメラの多用で、揺れてる映像も多く、色も印象的な黄色を中心にコントロールされています。 あ、それと耳。片耳を切り落とした事件の後のゴッホは、あまり左耳を写さないような工夫をして撮られていますが、カットによっては、切り取った後の状態をCGIで作り出しています。現代ならではの映像処理ですね。

 

  (以降ネタバレあり) 牧師とのキリスト談義だとか、ピストル自殺との定説を覆す展開とか、自由に脚色しているのですが、脚本はなんと、ジャン・クロード・カリエール(!)とシュナーベルともう一人。カリエールって、ルイス・ブニュエルの『小間使いの日記』とか『昼顔』なんかを1960年代に書いてる人ですよ!それが半世紀以上も前のことなんで、ほとんど歴史上の人。今年88歳だそうです。驚きましたね。

 

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2019年11月25日 (月)

「マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」@21_21デザインサイト #マル秘展 #秘展 #2121デザインサイト

_20191125_224355768x1385 六本木の21_21デザインサイトで『マル秘展 めったに見られないデザイナー達の原画』(~3/8)を観ました(正しくは「秘の字の周りに〇」のマーク)。松屋銀座での活動で知られる日本デザインコミッティーのメンバー26人が、創作の秘密を見せちゃいますっていう展覧会。

Dsc_39731280x720 40歳代から90歳代のメンバーたちーーグラフィック、プロダクト、インダストリアル、テキスタイル、建築、照明、評論など多彩な領域の第一人者たちが、日頃人さまに見せることのない創作の過程、創作の秘密を、さまざまなな資料で見せてくれるってんですから、これは面白そう!と期待しておりました。

 

Dsc_39611280x720 で、実際かなり面白く、まあ大江戸はここに展示された先生方のほとんどを(個人的にではなく)知っているので(濃淡の差はありますが)、興味深く観ることができました。

 

松屋銀座で開催された日本デザインコミッティー主催の歴代催事のポスターが展示してあったり、何人かの方々の創作風景が動画で流れていたりしまして…、大広間には26本の展示ケースに収められた日本デザイン界の貴重な資料がずらり。

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夕方に行ったので、あまり多くの観客はいませんでしたが、皆さん熱心にのぞき込んでおりました。並んでいる資料も、当然ながらその人その人でさまざまな個性が出ております。

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原研哉さんは、2020年東京オリンピック・エンブレムのコンペ出品作の創作過程を明かしていました。

 

 

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隈研吾さんは、高輪ゲートウェイ駅の駅舎の構想過程を展示していましたが、その下にはびっしりと殴り書いたノートの切れっぱしが。字は大きいんですが、ご本人にしか読み取れないような感じでした。

 

_20191125_2321161024x778 逆に佐藤卓さんのメモ帳には、とっても几帳面に小さな小さな、でも読みやすい文字でスケジュールが記されていました。

 

_20191125_2253161024x576 評論家の柏木博さんのノートのページが整然とずらりと貼られておりました。これにもびっくりですねえ。思わず読んでしまいます。

 

_20191125_2311481024x576 ノートと言えば、松永真さんは長年のノートに年月入りの黒い表紙をつけて、しっかりと保管してあったものを見せてくれました。今では懐かしい版下用の指定紙とかもありますし。

 

_20191125_2246481280x710 柴田文江さんのによるJINSのメガネの見本や、椅子のマケットも面白かったです。

 

_20191125_2318521024x576 そのほかにも皆さん、それぞれに面白くって、興味深くじっくりと1時間半ほど鑑賞いたしました。デザイン系の学生さんなんか、これすっごく勉強になりますよね。

 

_20191125_2311221024x616 会場の最後にはオマケ的に、ポッドキャストによるインタビューの紹介とか、有名デザイナーたちの有名な椅子のコーナー(自由に座れます)などがありました。写真の椅子は(左)剣持勇さんの「柏戸イス」と(右)岡本太郎さんの「サイコロ椅子」。大江戸も色々座ってみました。

_20191125_2310381280x865 そして最後には、松屋銀座のデザインギャラリーのDMハガキがファイルに入って見られるようになっていました。55年にもわたる何百回分の歴史を感じさせてくれます。

 

 

 

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会場を出ると、その反対側の棟に松屋のデザインコレクションのポップアップショップ(~1/13)が入ってました。日本デザインコミッティーのメンバーたちがセレクトした名品の数々を販売しておりました。こちらは午後6時まででした。

 

家に帰ってから気がついたのですが、この展覧会の展示って、年齢順に並べてあったのですね。一番手前が長老の永井一正さん、松本哲夫さんで 、一番奥が新参者の鈴木康広さん、田川欣哉さんという…。そこらもありそうでない、でも時代の流れを概観できるといった意味で、なかなかの発想だなあと思いました。

 

 

 

 

 

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2019年11月18日 (月)

鏑木清方、幻の「築地明石町」の展覧会   #鏑木清方 #築地明石町 #近美 

_20191115_2004421024x678 竹橋の東京国立近代美術館で開催中の展覧会『鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開』(~12/15)。金・土は夜8時までやっているというので、先週金曜の仕事帰りに行って来ました。なにしろ、1975年以来44年間も所在不明だった『築地明石町』が出て来て、ここに収蔵されたってことでの特別公開です。築地明石町って土地には大江戸も少なからず縁があるので、発見のニュースは大変気になっておりました。大金持ちが個人で秘蔵していて、その方が亡くなって…とかいろいろあるんでしょうね。勝手に夢想しちゃってますけど。

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会場には清方作品が並び、その中心には『新富町』『築地明石町』『浜町河岸』という三部作が、大型の軸装で展示されています。思ったより大きかったです。画寸が173.5×74.0cmってことですが、軸の上から下までですと、3mぐらいあるんじゃないでしょうか。3作品とも状態はよろしいようで、色のみずみずしさといったら! ガラス越しの鑑賞ではありますが、閉場近くで人が少なかったこともあり、じっくりと堪能できました。

やっぱり『築地明石町』(1927年)は見事です。江戸の粋を継承する美人画でありながら、モダニズムも感じられて、何よりも清澄な美しさがあります。凛とした気品の中に、ほのかな色気も感じ取れます。何より本物の絵を見ると、頬のほんのりした赤味が繊細で素晴らしいのです。大江戸はこの絵だけ観れば良かったって感じなので(もちろん全部観ましたが)、ハッピーです。

会場には、この絵と同じ色、同じ模様で仕立てさせた着物と羽織も展示されていました。モデルとなった江木ませ子さんのご子孫がお持ちの物のようです。

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ミュージアム・ショップでポストカードと図録代わりの本を買いました。本は小学館の『鏑木清方原寸美術館 100%KIYOKATA!』(2,400円+税)。清方の23作品を原寸掲載(といっても、もちろん顔とか手とか部分部分ですけど)していて、三部作に関しては200%に拡大した図版も載っています。まだきちんと読んでいませんが、いい資料です、これは。

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2019年11月15日 (金)

ミュージカル「ファントム」   #ファントム #赤坂ACTシアター #城田優

_20191115_100837768x970 赤坂ACTシアターで、ミュージカル『ファントム』を鑑賞しました。あの『オペラ座の怪人』と同じ原作(ガストン・ルルー)から作られたってことで、サブタイトルにも「もうひとつのオペラ座の怪人」とあります。

今回は15年ぶりの再演だそうで、城田優が主役(ダブルキャスト)と演出を務めています。で、観る前は「どうせ本家『オペラ座の怪人』のパチモンだろう」ぐらいの気持ちでいたのですが、いやー、なかなかどうして、楽しめました。小生は以前ニューヨークのブロードウェイで『オペラ座の怪人』を観ておりますが、あれと比べても勝ってるんじゃないでしょうか(まあ好き好きですが)。こちらの方が明るくて笑える場面も多くて、ラブロマンス的場面も多いのです。『オペラ座の怪人』は、何しろ暗くて悲痛ですから。

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その点『ファントム』は、通俗の良さで引っ張っていきます。わかりやすい筋立てと、笑いとロマンスと紅涙を絞る終幕。なんだかんだ、終盤は感動します。周囲にも泣いてる人が結構いました、ってゆーか大江戸自身、涙腺に来ました。

で、思ったんですが、この話って歌舞伎になりますよね。『芝居小屋の怪人』みたいな…。色恋と親子の情愛と因果のある悲劇で。大衆受けしそうな演出も、いろいろと歌舞伎的でしたし…。 1幕目の最後で、『オペラ座』のようにシャンデリアこそ落ちて来ませんでしたが、城田優がワイアーでスーッと落下して来ました。

20分の休憩を入れて3時間ちょうど。カーテンコールでは、2回目にスタンディングオベーションになり、力強い拍手が鳴りやまず、3回目には城田優が「やったぜ!」って感じで拳を突き上げていました。まあ、商業演劇としてなかなか良く出来ていると思いましたよ。でも小生の好きな翻案は、もちろん映画『ファントム・オブ・パラダイス』ですけどね。

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2019年11月 8日 (金)

「バスキア展」@森アーツセンターギャラリー   #バスキア展 #バスキア

_20191108_2242111024x1045 六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで、『バスキア展 MADE IN JAPAN』を観ました。夜の6時過ぎに着いたので、前売りチケットを交換するまでに5分、52階フロアに上がってから入口前で5分少々待った程度で、かなりスムーズに入場できました(実は先週土曜の夕方に来た時、60分待ちだったのであきらめたのです)。

_20191108_2233501280x874 大江戸は昔からジャン=ミッシェル・バスキアが大好き。1997年に今はなき新宿の三越美術館でやった展覧会をはじめ、いろいろ観てます。だから、この展覧会のコピーに「日本初となる本格的な展覧会」って書いてあったのが、ちょっと遺憾であります。 

今回の展覧会はサブタイトルにある通り、「日本」という切り口で編集したもの。メイン・ビジュアルに使われているのは、あの元ZOZOの前沢友作氏が123億で購入した作品です。やはり本展中でも1,2を争うパワフルネスを持っています。

_20191108_2238281024x1204 会場には大き目なバスキア作品が並び、その多くはキャンバスむきだしです。ま、バスキアの絵に額やガラスが似合わないことは言うまでもありませんが…。

_20191108_224058768x1047 ただ、全体的には意外とパワーを感じる作品、ワイルドに圧倒してくる作品が少なかった印象。美術館のスペース内で行儀よくなってしまったのか、日本切り口の作品が多いのでおとなしくなったのか…。ちょっと残念。本当はもっと倉庫だとか廃墟だとかでやれば、良かったんじゃないでしょうかねえ。この会場、明るすぎるし。バスキアの作品から放射されるパワーは、本来こんなもんじゃないのだぞ。

どうでもいいけど、(「YEN」とか「¥」とか書いてある作品はいくつもありましたが)日本語で「トーヨーのおりがみ」なんて書いてある作品もあったりしました。

 

_20191108_223952768x1277 あとは彼がいろいろな言葉や走りがきの絵を書き止めていたノートのページだとか、生前のバスキアの映像なんかも。

入場料が当日2,100円、前売り1,900円と強気設定なのですが、その代わり入場者全員に音声ガイド端末が配られました。常日頃音声ガイドとは無縁な大江戸も、今日は聞きながら歩いておりました。音声ガイドの声は吉岡里帆。なぜ『バスキア展』に吉岡里帆?? けっこう謎です。

 

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2019年11月 4日 (月)

雅叙園百段階段のいけばな展   #雅叙園 #いけばな百段階段 #百段階段

_20191104_2103021024x546 目黒の雅叙園観光ホテルに、『いけばな×百段階段2019』というイベント(展覧会)を観に行って来ました。ここで毎年開催されるようになって7年目だとかで、すっかり根付いて支持されているようです。

_20191104_210132768x1226384x613 小生が雅叙園に来たのは、ホテルとして建て替える前のずっと大昔のこと。1階をちょっと歩いてみましたが、その頃からの美術品や意匠を現代感覚の中に配置して、独特の空間を作っています。いや、とにかくゴージャス。

展覧会場=百段階段に行くためにエレベーターに乗りますが、このエレベーターがまた巨大でゴージャス。外の扉も内側も螺鈿で装飾してあり、しかもドア高というか天井高というかが、やたらと高い。しかもエレベーターの定員が41名って、どんだけデカいんだ! まさに異世界に運んでくれる装置です。

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新しいビルの中に埋め込まれた百段階段とそこから入る各室は、そこだけが昔のままの木造建築。よく遺しましたねえ、これ。

 

 

_20191104_210152768x1134 そして階段の上も畳敷きの各室の天井も、ことごとく絵画がはめてあるのです。扇面のところもあれば、『千と千尋の神隠し』のような円形の箇所も。いやー、お見事です。

 

 

_20191104_210213371x625 いけばなも各流派が競い合って見事なのですが、この建物と相まってより素晴らしくなっております。でも、大江戸なんかはついつい建物の方に目が行ってしまって…。

 

 

 

 

_20191104_2106561024x576800x450 それぞれの絵をすっごい画家の方々が描いているんですよねえ。

 

太い丸柱に施された立体彫刻の人物に彩色が施されていたりして、あらゆる所に絵が入ってるようなトゥー・マッチな美学(華美の押し売りとでも申せましょうか)も、雅叙園の特徴だと言えるでしょう。日本的な削ぎ落としとかシンプル化とは無縁なのです。

 

_20191104_184053800x548 窓や障子などの工芸も、実に手が込んで素晴らしいものばかりですね。

それはそうと、百段階段って、99段なんですね。ところどころにナンバリングがしてあって、それでわかりました。

_20191104_205945768x1167 階段の途中には展示用の古いトイレ。和式で水洗なのですが、このだだっ広さときたら! なんか落ち着かないでしょうねえ。驚きつつ、笑っちゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019年10月30日 (水)

「ドリーミング村上春樹」:さらっとした60分   #ドリーミング村上春樹 #村上春樹 #かえるくん

368445_001 映画『ドリーミング村上春樹』は、デンマーク人翻訳者の村上春樹作品との格闘を軸に、デンマークと日本での彼女を追った60分のドキュメンタリー。60分なんで、当日大人料金1,600円/特別鑑賞券1,300円と、通常料金より200円ほど低めの設定です。

ドキュメンタリーとはいえフィクショナルな要素も取り入れて、ちょっと不思議な作品です。かなりリアルな人間サイズの「かえるくん」(『かえるくん、東京を救う』)がところどころに登場しますし、ブリッジの向こうの空には二つの満月が浮かんでいます(『1Q41』)!。

 

368445_003 翻訳者のメッテ・ホルムさんの仕事を追ったドキュメンタリーとしては、結構中途半端です。作業の総てを網羅的に描くのでもなく、かといってそんなに深くまで掘り下げることもしません。翻訳の困難さや日本語の難しさを描く部分も、割と通り一遍でさらっとしてます。最後まで淡々とし過ぎていて、ラストなんかも「あれっ?本当にこれで終わりですかい??」って感じでした。

 

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(以降ネタバレあり) この作品、最後まで村上春樹は出て来ません。講演会で投影される画像だとか、新聞に載った顔写真だとか著書の表紙などに顔が写っている程度です。まあ、これはそんなもんだろうと思っていた通りなので、特段の肩すかし感はありませんでした。

ただ作品自体のありように疑問があるというか、「いったい何を描きたかったの?」って感じが拭えませんでした。村上作品にも大して迫っていかないし。「翻訳って難しいものです」と「謎のかえるくん」だけじゃ、しょうがないでしょ?

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