2022年6月22日 (水)

ブルガリ マン ウッドエッセンス    #ブルガリマンウッドエッセンス #オードパルファム 

Dsc_0502_copy_768x772 昨夏以来大江戸が愛用しているオードパルファムがこれ。『ブルガリ マン ウッドエッセンス』です。気に入ってます。ボトルやパッケージもカッケーです。品格が漂って、センス良いです。

大江戸はもともとPoloのオードトワレをはじめ、いくつか使っておりましたが、なかなか決定打がなかったのです。お試し用のミニボトルを買ったりしてテストしてみても、なかなかこれぞという一品には出会いませんでした。

でもこいつは「これぞ」でした。オトナな感じと甘さ、都会っぽい知性と樹木の自然感を併せ持っております。 ファーストノートは上品なフローラル+お香のニュアンス。大江戸が好きなメロンっぽい香りも感じられます。 ミドルノートで適度に大人っぽいスパイスの香りがしますし、ブルガリお得意の紅茶のような香りも立ってきます。 そしてラストノートのほのかなで落ち着いたウッディ感が紅茶感と相まって、素敵すぎます。優しくて、奥深くて、いつまでも嗅いでいたいような知的な香りです。 

ブルガリ マンにもいろんな種類がありますが、大江戸の好みとしては断然こいつです。軽薄ではなく、フレッシュなだけでもなく、ワイルド過ぎたりセクシー過ぎたりすることもなく、フェミニンに寄ることもなく、だからと言って落ち着き過ぎてるわけでもなく、微かにミステリアスな感じや静かな情熱も感じられて、上品だけどただのジェントルではない感じ。いやー、好みです。

でも割と香りが消えるのが早いんですよね。特に冬場より夏場の方が早く弱まる気がして、そこだけがちょっと残念です。

| | コメント (0)

2022年6月13日 (月)

平塚・大原総合公園の日本庭園    #日本庭園 #平塚市大原総合公園の日本庭園 #レモンガススタジアム 

Dsc_0695_copy_654x450 平塚の大原総合公園内にある日本庭園。レモンガススタジアムのすぐ隣にあるので、いつも通り道に通り過ぎているのですが、先日はちょっと時間に余裕があったので、久しぶりに覗いてみました。

Dsc_0694_copy_668x450 20年ぶりぐらい(もっとか?)になるのではないでしょうか、2回目です。入場無料です。平成元年(1989年)に作られたのだそうです。

Dsc_0684_copy_800x450

 

そんなに広いわけではありませんが一応池があり、起伏もあり、水も流れています。

池のほとりには東屋があったりします(あずまやは「四阿」とも書くんですよね。なぜなんだろー?)。「涼」ですね。でも、池の水がちょっと汚かったな。

Dsc_0687_copy_707x450 Dsc_0685_copy_800x450 池には、亀が泳いでました。めでたいめでたい。日本庭園の池には、亀がつきものですよね。

 

Dsc_0689_copy_450x800 で、小規模ながら竹林なんかもあったりします。いいですね、竹林。風流です。

 

Dsc_0688_copy_747x450 そして池からの小川にかかる太鼓橋。やっぱり太鼓橋あってこその日本庭園ですよね。

Dsc_0690_copy_800x450

 

いやー、ちょっとした異世界ですね。キッチンカーが並ぶフードパークのすぐ裏なのに。ベルマーレ・サポーター&アウェイ・サポーターの皆さんも、たまには寄ってみてはいかがでしょうか?

 

| | コメント (0)

2022年5月 6日 (金)

展覧会「日本の映画館」    #日本の映画館 #展覧会日本の映画館 #国立映画アーカイブ

Dsc_0541_copy_576x1001 京橋の国立映画アーカイブ展示室で開催中の展覧会『日本の映画館』(~7/17)に行きました。映画が好きで、それと同じぐらい映画館が好きな大江戸にとっては、最高の企画です。

Dsc_0542_copy_1024x576_20220507000202 そしてシネコン全盛の時代に投げかける問いにもなっております。序盤に出て来る浅草六区映画街の模型と写真。一つ一つの建物のなんて個性的で素敵な劇場建築の世界。

Dsc_0547_copy_576x771 それにしても昔の映画館、混んでます。なんだこれ?ってぐらい密になってます。消防法関係なしの世界に見えます。

Dsc_0544_copy_576x665 それだけ、映画が娯楽の王者だったてことですよね。ああ、新宿帝都座の建物、ステキじゃないですか。

Dsc_0545_copy_766x576 こちらの右側は新宿武蔵野館。左は大阪ミナミの松竹座。松竹座は、映画館の後に歌舞伎や演劇の劇場になったので、この外観は実物を見たことがあります。

Dsc_0546_copy_767x576 弁士の番付にもぶっとびました。東エリアと西エリアに分かれてそれぞれ東西の番付になっていますが、随分大勢の活弁士がいたんですねえ。周囲を顔写真がとりまいているあたり、活弁士がスタアでもあったことを示しております。

Dsc_0549_copy_672x576 ちょっとマヌケで好きなのがこの写真。マンホールに入って頭を出したサンドイッチマンが掲げているポスターが、アンジェイ・ワイダの『地下水道』。笑えます。いぶかしげに見ているおばあちゃんが効いてます。

Dsc_0548_copy_878x576 今はなき絵看板の世界。これもまた一つの文化でしたねえ。

Dsc_0553_copy_915x576 映画館とパンフレット(プログラム)も、切っても切れないものでした。すっかり廃れてしまいましたけどね。日比谷の映画館をはじめとして、館名入りパンフを作っているコヤもあったもんです。

Dsc_0552_copy_866x576 そして、(川崎と北九州をフィーチャーしておりましたが)全国各地の映画館や映画街の魅力と歴史。それを支えた人。大江戸が映画館を考える時は、どうしても東京の映画館のことになってしまいますが、全国津々浦々の街に、それぞれの映画館文化があったんですもんね。名画座やミニシアターの文化も、忘れてはならないものです。

Dsc_0554_copy_966x576 会場を出た所には各種ののぼりやら、水戸の映画館のネオン看板の「映」の字やらがありました。

いやー、なかなか内容豊富で、展示品の数も多い展覧会でした。スペースに限りがあるのでしょうがないのですが、大江戸なら「映画館の売店」にも目をつけて、「おせんにキャラメル」から、あんぱん、ラスク、東宝アイス(モナカ)、瓶コーラなどを紹介したかったですね。あと片桐はいりさん監修で、「もぎりにまつわるコーナー」とかね。

| | コメント (0)

2022年4月29日 (金)

鏑木清方展@東京国立近代美術館    #鏑木清方展 #鏑木清方 #東京国立近代美術館 #築地明石町

Dsc_0495_copy_1024x791 竹橋の東京国立近代美術館(近美)で開催中の『没後五〇年 鏑木清方展』(~5/8)を鑑賞。ネットで時間帯別の予約を使って行きました。あまり密になりすぎないように入場制限を行いながらコントロールしてました。便利な世の中ではあります。

本展のメインビジュアルは当然のごとく『築地明石町』。清方の代表作であるのみならず、日本美人画の最高峰です。「西の松園、東の清方」ってことから言えば、上村松園の『序の舞』と並ぶ最高峰なんでしょうね。

ここ近美では2019年秋にも清方の小規模展をやってまして、その時は44年ぶりに出て来た『築地明石町』を館収蔵記念にお披露目することがメインでした(その時の記事はこちら ↓ )

鏑木清方、幻の「築地明石町」の展覧会   #鏑木清方 #築地明石町 #近美 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_0498_copy_695x1024 で、今回はもっと総合的な大規模展。でも『築地明石町』『新富町』『浜町河岸』の三連作がメインなのは2019年同様です(当然ですが)。展覧会は『生活をえがく』『物語をえがく』『小さく描く』の三章に分けて、約110点を紹介するのだとか。まあ、会期中の展示替えもいろいろあるのですけどね。

やっぱり清方って、うまいですねー。そして細かい。見事な線、見事な色、見事な表情。やっぱり『築地明石町』の完璧さには打たれます。黒羽織だからこそ2か所の小さな赤がものすごく効いているのです。意外と(サイズが)大きな作品なのにも、またも驚いちゃいました。

Dsc_0497_copy_1024x887 そして歌舞伎を描いた作品などは、実に表情が(目が)色っぽくてぞわぞわしちゃいました。すごいです。『道成寺(山づくし)鷺娘』とか『薄雪』とかね。只ならぬ胸騒ぎを誘います。

大正や昭和に活躍したけれど、明治時代が好きで、明治(の心)を描くことの多かった清方。戦時中も「戦の絵など描けない」と、女性ばかりを描いていた清方。とにかく江戸~東京の「粋」が香るんです。古き良きにおいが感じられて、素敵でした。

 

 

| | コメント (0)

2022年4月11日 (月)

「ダミアン・ハースト 桜」@国立新美術館    #ダミアンハースト #ダミアンハースト桜 #国立新美術館

Dsc_0370_copy_1013x576 六本木の国立新美術館で開催中の展覧会『ダミアン・ハースト 桜』を昨日観ました。美術館前庭の桜花はもうあまり残っていませんでしたが、だからこそ展覧会の桜が引き立つってもんでしょう。

Dsc_0371_copy_576x1024 日曜日の12時前後だったというのに、入口で券を買う列には小生の前に3人のみ。すぐ入れましたし、入った後も楽でした。広い会場にタブロー24点のみという、シンプル極まりない展覧会なので、混まないようにできてます。

Dsc_0372_copy_874x576 鑑賞時間も、短くて済みます。あっさり観ていいなら(費用対時間のコスパを気にしたりしないのなら)、10分で出て来られるんじゃないかしらん?

Dsc_0373_copy_1024x576 大江戸も15分ぐらいで出て来ましたー(ビデオ前はちょっと混んでたので、ちょこっと見ただけでした)。なんか、そういう展覧会鑑賞もたまにはいいですね。江戸っ子の早風呂みたいで。

Dsc_0375_copy_1024x576 24枚の桜の絵は、1枚1枚違います。似たようなものや、数枚を連作として描いているものもありますが、色合いや密度や雰囲気が違っております。

Dsc_0374_copy_576x815近づくと、絵の具のマチエールが迫って来ます。単色をいくつもいくつも置いていき、離れてみると色合いがミックスされてぼんやりとピンクに見えるという技法。

Dsc_0376_copy_601x576 でも、密度が希薄で薄めの色合いのものもあれば、稠密で濃い色合いのものもあります。

Dsc_0380_copy_576x587 なんかに似てると思ったら、そうだ、色神検査の図柄みたいですね。スーラの点描絵画を思わせるものでもあります。

Dsc_0378_copy_762x576 かと思えば、ジャクソン・ポロックばりのドリッピング技法を使ったりもしております。

Dsc_0377_copy_885x576 展示されている最大の作品は、5×7mを超えるそうで、いや、デカイですよ。これはやはり映像なんかじゃなくて、展覧会場で、ナマで体感しなきゃダメですよ。

この桜の作品は、全部で107点もあるのだそうで、そこからハースト自身が日本展の会場用に24点をセレクトしたのだそうです。

Dsc_0379_copy_1024x576 大江戸にとってダミアン・ハーストは「牛切断ホルマリン漬け」の人。英国の鬼っ子も、歳を重ねて随分穏やかな表現をするようになったもんです。昔の彼を知らない人が見たら、「きれいな絵画を描く、ほんわか穏やかな善人」だと思うじゃないですか。ま、この「桜」も死をテーマにしているそうなので、本質は変わらないのでしょうけれど…。人は変わるし、表現も変わるのです。

| | コメント (0)

2022年3月 5日 (土)

のん Ribbon展 @渋谷PARCO    #のん #Ribbon #のんリボン展 #リボン展不気味で可愛いもの

Dsc_0252_copy_576x729 渋谷のGALLERY X by PARCOで、『のん Ribbon展 不気味で、可愛いもの。』(~3/14)を観ました。パルコB1の迷宮的飲食店街の一遇にある隠れ里的なギャラリーです。

Dsc_0253_copy_1024x576 開幕2日目の午後でしたが、観客はちょこっとだけ。十分なソーシャル・ディスタンスが取れておりました。

先週公開された映画『Ribbon』の作品内で使われた絵画や衣服や服飾用のボディなどに加え、彼女の描いたリボンの版画なども展示(&販売)してあります。

Dsc_0257_copy_1017x576何と言っても、映画のラストに出て来る「絵画作品をミクストメディア的に再構成した大型のインスタレーション」がそのまま展示されておりました。のんと山下リオの2人が見た景色はこれだったんですねえ。

Dsc_0261_copy_576x902 作品下部には無数のリボンがだらりと垂れております。

Dsc_0260_copy_576x825 その隣には、作中に登場したらしい(記憶にありません)ペインティングが施されたボディの数々。

Dsc_0254_copy_576x905

 

そして『Ribbon』には関係ないけど、迫力のある赤くてうねうねの大型作品。Dsc_0259_copy_972x576

盆栽×リボンの作品(ちなみに受注生産の売り物)までありましたよ。買う人、いるのかなあ?

 

Dsc_0255_copy_925x576

あっという間に見られちゃうギャラリー展ではありますが、「創作あーちすと」のん の創作活動の広がりや深まりを感じることができる展覧会でした。Dsc_0258_copy_993x576

 

入場料500円なのですが、映画『Ribbon』のポスター・ビジュアルのクリアファイルを入口でプレゼントしてくれました。あと展覧会のZINE(ほとんどのんの写真集めいておりましたが)も販売しておりました。まあ、買っちゃったわけですが。Dsc_0269_copy_1024x5763

 

ちなみに、映画『Ribbon』のレビューはこちらです ↓

「Ribbon」:のんらしさ=創造と怒り    #Ribbon #のん #のん舞台挨拶 #テアトル新宿: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

| | コメント (0)

2022年2月24日 (木)

「名付けようのない踊り」:素晴らしき動けるジジイ    #名付けようのない踊り #田中泯 #ダンサー田中泯 

01_20220224224401 映画『名付けようのない踊り』は、ダンサー・田中泯の2017年8月から2019年11月(というとコロナ禍ちょっと前ですね)を追ったドキュメンタリー。監督は犬童一心。泯さんを『メゾン・ド・ヒミコ』で使ってましたね。

72歳から74歳の泯さんなのですが、いやー、若々しいですね。観ていてずっと、将来はこういう「動けるジジイ」になりたい思っておりました。軽やかなステップで、カッコイイのです。農作業で足腰鍛えてますもんねえ。

思えば(本作でもフッテージが使われておりますが)小生を含む多くの人が泯さんを初めて知ったのは、映画『たそがれ清兵衛』でした。だ、誰、この只ならぬ人?!と思ったのは、大江戸だけではありますまい。既に57歳だったんですねえ。あれ以降、泯さんと言えば映画俳優みたいになってますけど、本作を観ると前衛ダンサーとしての田中泯の概要をつかむことができます。

初めて観た泯さんのダンスは、かなりゆっくりした動きが中心。なんかよくわからないけど、凄いんです。でも、スローなだけに、映画の後半ではちょっと飽きて来ました。大江戸、せっかちで落ち着きがなくてすみません。

ダンスと言いながらも、演劇みたいでもあります。古来、もともとは同じものだったのかも知れません。身体表現で物語を語ること。ああ、やっぱり肉体と精神は同期してるんですねえ。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年2月12日 (土)

宮崎祐治 調布映画地図展    #宮崎祐治 #調布映画地図展 #映画イラストレーター

Dsc_0108_copy_768x1055 昨日11日から始まった『映画イラストレーター 宮崎祐治 調布映画地図展』@調布市文化会館たづくり(~3/27、ただし2/19-22は休館・入場無料)を鑑賞。「映画のまちへ!」というキャッチコピーがついているように、京王線の調布は撮影所の街、映画の街なのです。

Dsc_0107_copy_768x955 会場の建物に入ると、すぐに『花束みたいな恋をした』の有村架純、菅田将暉の衣装がお出迎え。これは展覧会とは別の企画ですが、なにしろあれは「調布映画」ですからね。

Dsc_0109_copy_768x1277 夕方だったこともあり、1階奥の会場はいい感じに空いてました。入口正面にはどどんと目立つタイトル壁面。

Dsc_0113_copy_1275x768 宮崎祐治さんは何十年も『キネマ旬報』などで映画のイラストを描き続けている方。特徴をよくとらえたその独特のタッチは、和田誠の後を継ぐものでした。ただ、洋画中心だった和田さんと較べて、宮崎さんは邦洋ともにイケる人でした。時々「あんまり似てないな」が混ざるところは、和田さんといっしょ。

Dsc_0111_copy_1103x768 会場内は、モノクロ、カラーの原画各種とパネル、屏風、資料などの展示。珍しかったのは、ウディ・アレン、クリント・イーストウッド、寅さん(渥美清)、アーノルド・シュワルツェネッガーの頭像。

Dsc_0112_copy_1043x768 大江戸は、宮崎さんの『東京映画地図』(キネ旬の連載をまとめた書籍。労作、名作!)を持ってますし、映画愛に溢れたこの人の絵は大好きです。「映画ファンだなあ」と思わせるサムシングにしばしば出会えるのです。そして「街好き」なところにも、非常に共感します。

東京や日本全国の、さらにはニューヨークの映画地図まで描き、それを展示してありますが、「調布」のコーナーは当然一番大きく取ってあります。

Dsc_0110_copy_1222x768 そして程近い角川大映スタジオを象徴するガメラさんのパネルも、素敵でした。

映画好きにとっては、「少し入場料取ってもいいんじゃないの?」と思うような内容でした。 映画というものは、変わり行く街や建物を記録し、そこでの人々の暮らしや営みを記録する貴重なメディアです。改めてそれを思い出した大江戸なのでした。

| | コメント (0)

2022年1月 9日 (日)

展覧会「戦後デザイン運動の原点 デザインコミッティーの人々とその軌跡」    #戦後デザイン運動の原点 #デザインコミッティーの人々とその軌跡 #デザインコミッティー #川崎市岡本太郎美術館 #松屋

Dsc_00012向ヶ丘遊園前の駅から速足でてくてく15分ほど歩き、川崎市岡本太郎美術館で開催中の展覧会『戦後デザイン運動の原点 デザインコミッティーの人々とその軌跡』(~1/16)を観ました。ここを訪れるのは、以前ウルトラマンの展覧会に来て以来二度目です。

Dsc_0002 入口では太郎先生がマスク姿でお出迎え。岡本太郎の常設展会場を抜けると、この企画展の会場が現れます。「デザインコミッティー創立」「国際交流とデザインの普及」「サロンとしてのコミッティー」「デザインギャラリーの展開」の4章に分けた構成で、1950年代から今日に至る日本デザインコミッティー(初期は、国際デザインコミッティー)の活動とメンバーを通して、戦後日本のデザイン史を概観する試みです。岡本太郎も初期のコミッティー・メンバーだったってのが、ここでやる理由です。

それにしても太郎さん、異質です。コミッティーに「巾」をもたらしたという解釈もあるようですが、あくまでもデザインじゃなくてアートの人ですもんねえ。どうしたって、異物なのです。「坐ることを拒否する椅子」なども展示されていましたし、モダンデザインを否定するコメントも掲示してありましたが、モダニズムや機能性と真っ向から対立するこの人をよくメンバーにしていたものです。懐が広い組織だったのですね。

Dsc_0003 今に至るも名作デザインのロングセラーとしてそこかしこで見かける商品(バタフライチェアや白山陶器の醤油さしなど)も展示されていましたし、東京オリンピック(1964)もコーナーを設けてありました。展示会場は撮影禁止でしたが、イサムノグチの灯りのコーナーは撮影可でありました。

往時の日本のデザインが、どれだけ優れていたかの証左みたいな展覧会です。東京オリンピックなんて、今年そのまま使った方がよっぽど良かったろうにと思うようなデザインだらけです。どの作品も、どのデザインも、厳しく突き詰めて洗練を極めています。それに比べて、コンピューター(マック)という道具を手にして以降のデザインの質って…。どうしても、そういう事を考えてしまいますね。

デザインを集積した売場、デザインギャラリーの運営、デザイン展の開催と、デザインコミッティーを長年支え続けた松屋(松屋銀座)の存在も小さくはないなあと思いもしました。

Dsc_00052 展覧会図録が書籍スタイルで、カラー図版もふんだんにあるのに、税込1,200円と超お買い得。当然買いました。中にはこの展覧会の会場風景の写真も入っていて、きっと会期途中からの販売なのでしょうね(この後、香川県立ミュージアムに巡回予定)。

美術館を出た丘の上には、十数メートル規模の岡本太郎作品。壮大です。下の方が『ガメラ対バイラス』(大映)のバイラスを思わせます。そういえば、太郎先生は大映の『宇宙人東京に現わる』でパイラ星人をデザインなさってましたっけ。

 

 

 

| | コメント (0)

2021年11月12日 (金)

「庵野秀明展」@国立新美術館    #庵野秀明展 #エヴァンゲリオン #庵野秀明 

Dsc_0495_copy_767x576 「庵野秀明展」(~12/19)を国立新美術館で観ました。土日祝は常にチケットがすぐ売り切れてる状態だったので、代休が取れた平日のチケット(日時指定制)を取って、行って参りました。

Dsc_0496_copy_576x853 今さらながら、サブカルチャーがこれだけメインストリームになってる時代なのですね。てか、これだけ大きいハコじゃないと、対応しきれないですもんね(規模的にも、集客への対応力の面でも)。

Dsc_0499_copy_950x576 チラシの裏に「庵野秀明をつくったもの 庵野秀明がつくったもの  そして、これからつくるもの」というコピーが 出てましたが、まさにそういう展覧会でした。

Dsc_0501_copy_887x576 「をつくったもの」は、1960~70年代のテレビの特撮もの、ヒーローものが中心。それらのメカを含め、庵野少年が吸収し、庵野秀明を形作ったあれこれが展示(上映)されています。

湾曲した3m×15㎡の巨大分割LEDスクリーンに映っている、6~70代のテレビ番組のフッテージの数々が圧巻でした(撮影不可でした)。ああいうの見ると、「現代人はテレビの記憶でできてるんだなあ」と思わざるを得ません。そして、展覧会スタッフの裏の苦労を想像してぞっとするような労作でもありました。

Dsc_0500_copy_576x979 続いては、庵野さんの学生時代からの自主映画、自主アニメの数々。素顔の庵野さんがウルトラマンに扮する特撮ものとか、大きな注目を浴びたDAICONのアニメ作品とか。

Dsc_0502_copy_1024x576 それらを見て驚くのは、基本的に今の庵野さんとやってることがあまり変わらないこと。カメラポジションの低さと仰角で、怪獣の大きさを表現するとか、爆発描写の独創的なうまさとか、いやー、「栴檀は双葉より芳し」ってやつですね。

宮崎駿さんに大抜擢された『ナウシカ』での巨神兵崩壊シーンの原画下描きなどもあり、やっぱり画期的だなあと感心しました。

 

Dsc_0503_copy_576x854 そしていよいよ『エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)』のパート。これは「TV版~旧劇場版」と「新劇場版」に分かれていますが、さすがに充実しています。

Dsc_0505_copy_576x689 あの初号機のパープルとライトグリーン(大江戸的にはサンフレッチェ対ベルマーレに見えなくもないのですが…)は、やっぱりキレイですね。

 Dsc_0504_copy_917x576 企画段階では『人造人間「エヴァンゲリオン」』(仮題)だったんですね。キカイダーみたいです。

Dsc_0506_copy_576x849 バルト9あたりでもお目にかかった人間よりやや大きい初号機さんも休憩所にいらっしゃいました。

Dsc_0507_copy_1024x576 庵野さんの実写映画もいろいろありまして、第1作『ラブ&ポップ』は好きでしたねえ。ラストの渋谷川横並びウォークと『あの素晴らしい愛をもう一度』! 実写版『キューティーハニー』なんかも懐かしかったですね。

Dsc_0509_copy_1024x576 『シン・ゴジラ』も画期的・独創的な仕事でした。大好きです。

Dsc_0510_copy_576x933 あのラストに出て来る「謎のしっぽの先」もこんな感じに…。何なんでしょうね、地獄の亡者たちみたいなこれって?

 

Dsc_0512_copy_1024x576 そして興収100億円を超えた本年の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の作画用のジオラマ! でかいっす。金と手間かけまくってますね。

 Horizon_0001_burst20211111122136254_cove 『シン・エヴァンゲリオン』に関しては、資料の量などもハンパなく、慄(おのの)きますね。

 

そして最後には、公開が待たれる『シン・ウルトラマン』と『シン・仮面ライダー』のコーナー。楽しみ楽しみ。

Dsc_0514_copy_760x576 ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーの「シン」御三家揃い踏み。これをもちまして、庵野展終了です。

Center_0001_burst20211111122548328_cover 庵野秀明からのメッセージ。ネズミが描いてあるのは、子年生まれだからでしょうかね。

いやー、展示物量の多さに、おなかいっぱいになりました。庵野さん、やっぱりスゲーよ! 同時代を生きられて良かったよ、って感じです。 そして、この展覧会を作った人たちもスゲーよ! お疲れさまでした&ありがとうございました。

 

 

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧