2018年5月10日 (木)

佐藤卓「MASS」展@銀座・奥野ビル

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久々に銀座1丁目のレトロ建築・奥野ビルへ行きました。

3FとB1のギャラリー「巷房」で開催中の佐藤卓さんの展覧会『MASS』を観るためです。

グラフィックを中心としたデザイナー、アートディレクターの佐藤さんですが、時々こういう現代アート的な表現も発信しています。

いいですねえ、この奥野ビルの外観。

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エレベーターがまたスゴイんです。外側の木製の扉と、内側の鉄製の扉を手で開けるスタイル。降りたらまた、その二つを手で絞めねばなりません。うわ、たのしい。

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展覧会タイトルの“MASS”とは、「大量」を意味する言葉。「マスコミ」や「マスゲーム」の「マス」ですね。 どうもこの展覧会においては「大量生産品」(マス・プロダクツ)を意味しているようです。

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で・・・、なんだこりゃ?ですよね。3Fから観ていくのが正解でしょう。

_20180510_221340カメラのレンズみたいな機械感覚もあり、真ん中の変な形のものが生物的で、おかしくもなまめかしくもあります。

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B1会場に行くと、ああ、そういうことですか。種明かしですね。

チューブから絞り出された中身がてろんと、出かかっている。そんな様子なのでありました。

比較する物がないのでわかりにくいけど、とにかくこのチューブがでかいんですよ。大男ぐらいのサイズでしょうか。妙にでかくて、笑っちゃいます。これと較べても3Fのやつの方が、更にでかいんですけどね。

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で、最後の部屋にはでかい水滴のようなもの。これまた比較する物がありませんが、直径2-30cmでしょうか(小さいのは10cmぐらい)。

材質はガラスだと思いますが、その他のチューブてろん系の作品とは趣が違いますね。アメリカに対して日本、みたいな・・・。枯山水的な静謐を感じさせます。

なぜこれがMASSなんでしょう? うーむ。 禅のようであります。

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2018年5月 5日 (土)

「建築の日本展」@森美術館、そして・・・

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六本木ヒルズの森美術館で開催中の『建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの』(~9/17)を観ました。

これ、英語タイトルの“Japan in Architecture”の方がわかりやすいですね。つまり、古今の建築を通して、日本とは何なのかを探求する試み。

会場は9つの章に分かれていて、木造、シンプルさ、屋根、工芸、空間、折衷、集合、外国人の視点、自然との共生といった「日本らしさ」を建築の実例から解き明かしていきます。

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何ヶ所か撮影OKポイントもあったのですが、この正倉院や桂離宮を思わせる高床建築は、1953年築(現存せず)の丹下健三自邸。冬は寒そうです(まあ、それが古来の日本建築ってもんですが)。

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そして会場内に原寸大で再現された国宝・待庵! 利休を象徴する傑作、あの二畳の茶室です。並んで待てば入れるというので、「これは待つしかないでしょ!」(待庵だし)と、体験してみました。内部は撮影NGですが、展覧会場内の仮設、いわばレプリカとはいえ、ちょと感動しました。

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よく聞くように、「狭さを感じない」造りでしたし、躙(にじ)り口も想像したほどちいさいものではありませんでした。

また会場内の暗室では、体験型3Dインスタレーションを上映していて、これが実に新しかったです。正面からもサイドからも、見ることが出来る3D映像による日本建築内部の紹介。つまりサイズ感と位置関係をリアルに見て取れるのです。このシステムって、建築に限らず今後の展覧会で流行するかもって気がします。

知ってる建築も知らない建築も取り交ぜて、古代出雲大社、会津さざえ堂から、旧帝国ホテルやオリンピック競技場を経て、近年の水の教会や鈴木大拙館まで、日本建築のモニュメンタルな傑作を概観できる、素晴らしい企画でありました。

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会場を出れば、これは特に「日本的建築」とは言えなさそうですが、展望台からの東京タワー。やはりこの赤が効いてるんですよねー、コンクリートとガラスの中で。

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そして新宿の高層ビル群の向こうには、夕日とマジックアワーの西の空。

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今、六本木ヒルズは壁や柱など至る所が、カラフルなニットでおおわれています。 アーティストのマグダ・セイエグさんによるアート・プロジェクトなのだそうです。なんかかわいく変容しておりますよ。

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、ルイーズ・ブルジョワによる蜘蛛の彫刻「ママン」もこの通り。いつものおどろおどろしさは消えて、とってもキュートになっちゃってました。

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2018年4月30日 (月)

「“のん”ひとり展 女の子は牙をむく」

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渋谷スペイン坂のGALLERY X BY PARCOで開催中の『“のん”ひとり展 女の子は牙をむく』(~5/8)を観てきました。

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昨年来「創作あーちすと」という肩書をつけて、数々のクリエイションを発表しているのん。今回はいちおうその集大成的な作品展です。

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会場内には、タブローをはじめ、壁画あり、衣服の作品あり、巨大ハムスター(?)あり・・・と、にぎやか。

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300円のガチャガチャで売ってる「牙ッヂ」なる缶バッヂもありました。販売グッズとしては、他にもトートバッグやらマグカップやら絵はがきやらTシャツやらキーホルダーやらクリアファイルやらがありましたよん。

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のん画伯の絵は、具象、抽象、マンガ風など取り交ぜていろいろ。きれいな色で描かれた抽象作品なんかは、結構好きでした。色彩に才能が感じられなくもないのです。

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入口そばでいきなり目立っていた赤い恐竜が牙をむいているような作品などは、かなり力のある秀作でした。

そうそう、この展覧会は入場料500円(おみくじ付)ってことなんですが、入口でもらった栞(しおり)みたいなおみくじには「大牙凶」とありました。ひえ~。

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PARCO出版による展覧会図録(税込2,700円)を買いましたが、この表紙が牙の生えた口の形に切り抜いてあって、そこからのんの顔がのぞいているというもの。作品と共に、のんの写真も数多く登場し、インタビューもありました。なかなか結構なご本です(帯に「自信作!」と書いてありました(笑))。

展覧会最終日の5月8日には、渋谷クアトロで「のんシガレッツ」のワンマンライブです(行きます)。そして翌9日にはファーストアルバム『スーパーヒーローズ』の発売です(CD+DVD予約しました)。 のってます、のん!

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2018年4月20日 (金)

「ウォーリーをさがせ!展」@松屋銀座

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松屋銀座で『ウォーリーをさがせ!展』(~5/7)を観ました。変わり種です。いやー、これが展覧会になるとは思いもしませんでしたねえ。普通この発想はありません。ちょっと思いついても、「あ、これ無理だ。展覧会には向かない。」となっちゃうはずなのです。この企画を展覧会の形に仕立て上げた人は、相当なアイディアと根性を持っていると見ました。

「原画150点 日本初公開!」と書いてあります。まあ、そうでしょうね。こんな展覧会なかったわけですから。さて、どんな出来になっているのでしょうか?

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で、意外と展覧会になってました。ベースは原画展示なのですが、そこに拡大パネルやビデオ・コンテンツや日本の3人のアーティストによるトリビュート製作などの工夫を凝らして、けっこうたっぷりと楽しめました。

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とにかく、見ちゃいますよねー。どうしても探しちゃいます。で、探せたり探せなかったりしながら(そう長時間は見なかったので)、ウォーリーの本を読むように、とにかく探しちゃうのでした。大江戸は夜の閉場間近に行ったので、ゆったりじっくり見ることができましたけど、昼間や混んでる日はどうなんでしょうねえ。ちょっと心配です。

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出口付近には、日本の3人のアーティスト(写真家、建築家、グラフィックデザイナー)によるトリビュート製作が展示されていました。特に建築模型で渋谷スクランブル交差点を思わせる(でも違う)光景を作り上げたのなんか、細かくて面白かったなあ。

出口を出た所の物販コーナーが、今回(いつも以上に)圧巻でした! ウォーリーをネタに、これだけ多種多様なグッズを用意できるとは、想像を絶する世界です。衣食住にまたがり、それはもう「こんなもんまで作りますか!」的な驚きなのでした。特にウォーリーのファンじゃなくて、良かったです。ファンだったら、大枚を散財してしまうところでした。 それにしてもウォーリーって、アメリカ版の『くいだおれ太郎』ですよねえ。

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2018年4月 2日 (月)

「与 勇輝展 創作人形の軌跡」@松屋銀座

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松屋銀座で開催中の『与 勇輝展 創作人形の軌跡』(~4/10)を観ました。この会場での与勇輝さんの展覧会は2010年以来8年ぶりということですが、常に長蛇の行列ができるほど混雑するのが(特に会期後半は)習わしとなっております。なので、早いうちにと思いつつ、やけに多忙で行くことができず、ようやく本日行ったのです。午後7時半近く(入場締め切りギリギリ)に入ったので、思った通り会場内はガラガラ。高齢のご婦人方が観客のメインなので、夕方以降は一気に空くのですね。

タイトルの前に「パリ凱旋・傘寿記念」とありましたが、与さんも昨年で80歳になったようです。でも、会場内のモニター映像に映る姿は以前と変わらず、お元気そうです。 会場内にある作品も2015~18年に作られた新作がけっこうな数存在し、枯れることのない創作意欲が想像されて、「やっぱり手先を使う人って、元気で長生きするよなあ」と思ったのでありました。

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会場内の映像で印象的だったのは、与さんが人形を作りながら、目を入れた後に、「だんだん自己主張するようになってするようになって来る」 と語るところ。本当にそうだと思いました。どの人形もそれぞれに、何かを語っています。陳腐な表現ですが、「魂を吹き込まれている」としか思えないのです。

とは言え、魂の吹き込まれ度合いには多少のばらつきがあるような気もいたしました。どれも高いレベルなのですが、中でも傑作はこちらへの迫り方がスゴイですよ。まさに天才の仕事です。

出口近くにテーブルがあったので、係の人に訊いたら、与さんはほぼ毎日会場に詰めて、1日何度もサイン会を行っているのだそうです。うーん、恐るべき80歳ですねえ。

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2018年3月22日 (木)

「展覧会 ポスターでみる映画史Part3 SF・怪獣映画の世界」

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京橋のフィルムセンターに行って、『展覧会 ポスターでみる映画史Part3 SF・怪獣映画の世界』(~3/25)を観ました。1月4日からやっていたというのに、閉幕ギリギリで訪れるというアドベンチャラーぶりです。

邦洋のSF・怪獣映画のポスターと一部資料を総計117点集めての展示。各章のタイトルは「SF映画の古典から」「キューブリックの登場」「ヨーロッパ産SF映画」「新時代の幕開け-『スター・ウォーズ』の時代」「SF映画の世界征服」「国産SF映画の興隆」「ゴジラは吼える」「本多猪四郎の世界」「“怪獣”花盛り」「1970年代以降の国産SF映画」。ねっ、面白そうでしょ。

で、やっぱり面白いんです。この分野って、変なポスターができることも多いし、もちろんカッコいいポスターができることだって多いし、それを1927年の『メトロポリス』から2004年の『ゴジラ FINAL WARS』まで、80年近くのレンジで、しかも日本、海外取り交ぜて展示してくれているのですから。

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会場内に2カ所だけ、撮影OKエリアがありました。そのうちの「古典」エリアで撮った写真がこれ。『原子怪獣現わる』とか『海底二万哩』とかのポスターが展示されてます。各作品のキャプションも、まずまず読ませてくれます。

やはりキューブリック(特に『博士の異常な愛情』の立て看板用ポスター)・コーナーと怪獣コーナーには興奮しましたね。『キングコング対ゴジラ』や『モスラ』のポスターは特大版で、そのデカさにびっくり! そして大江戸は、『ガメラ』シリーズが大好きなのです。

こんなに楽しいのに、Part1(西部劇の世界)と2(ミュージカル映画の世界)を観逃していました。それが何とも残念です。まあ、SF&怪獣映画の方が小生にはなじみ深いので、どこまで楽しめたろう?ってのはありますけどね。

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2018年2月 6日 (火)

「デヴィッド・リンチ:アートライフ」:若き芸術家の肖像

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映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』は、デヴィッド・リンチのドキュメンタリーでありながら、映画フッテージの引用は皆無だし、映画への言及もほとんどない(わずかに『イレイザーヘッド』のことを語っている)という珍しいアプローチの作品。じゃあ何なのかと言うと、リンチが田舎の家で、延々とミクストメディアのアートを作っていて、そこに本人のナレーションで誕生から『イレイザーヘッド』に至る若き日々が語られるというもの。まあその頃の自主映画短編(『グランドマザー』など)については、触れられておりますけどね。

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てなわけで、映画監督デヴィッド・リンチではなく、アーティスト(画家)デヴィッド・リンチをフィーチャーした映画なのですが、 そういうこととは露知らずでした。 でもその昔、表参道の東高現代美術館で『デヴィッド・リンチ展』を観て、その後もリンチのアートを結構追っかけてた小生としては、むしろ懐かしい感じ。あの怪異で異様な世界を今もなおリンチは創り続けているのだなあと、ちょっとした感慨もありました。

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それにしても、リンチやっぱりヤバイです。若い日にアトリエで、動物やら食べ物やらを腐敗させて、それを観察していた(しかも父親にまで誇らしげに見せていた!)という異常性(グリーナウェイみたい)。父親が心配したように、一歩間違えば大変な世界に堕ちていったかも知れないですもんね。こういう人だから『イレイザーヘッド』を創れたってことに納得しました。

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撮影当時4歳だかのリンチの娘(4番目の夫人との間の)がちょこちょこと出て来ますが、この子も普段からあんな暗く怪しい絵に接したり、あんなダークな音楽を聴いて育ったら、もう普通の人生は送れないんだろうなあ・・・なんて、要らぬ心配までしてしまいました。罪な人です、リンチパパ。

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2018年1月14日 (日)

「マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年」:チャーミングなマノロさん

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映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』は、近年急増したファッション・ドキュメンタリー映画の中でも、「靴のデザイナー」を扱ったということで珍しい一品。クリスチャン・ルブタン、セルジオ・ロッシと並んで「世界三大ハイヒール・ブランド」と言われるマノロ・ブラニクのマノロさんをフィーチャーしたドキュメンタリーです。

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若い頃は細身のイケメンだったことも写真などで紹介されるマノロさん。現在は貫禄のあるお姿ですが、靴のデザインから、工房での原型作りから、デパートや書店でのサイン会から、精力的に活動している様子です。何より婦人靴作りが好きで好きでしょうがないってことが、よーくわかります。そして丸メガネにボウタイにスーツというクラシカルな格好が、その色彩センスも含めて、実にチャーミングな紳士です(オネエ入ってますけど)。

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アナ・ウィンター、ジョン・ガリアーノ、リアーナをはじめ、ファッション界の人々もみんなマノロが大好き。靴も本人も愛されていて、実に幸せな人です。 ところがこのおじさん、センシティヴなアーティストなので、他人と暮らすなんて耐えられないと公言しております。まあ、そんなもんなんでしょうね。

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この映画は愛すべきマノロさんの人間像に焦点を当てていて、彼の作品=靴については通り一遍にしか描かれません。映画作家の興味はそこにはなかったのでしょうね。ただ作品あっての彼ですので、そこが(この映画の魅力ということを考えても)ちょっと残念なところです。 それにしても見事な豪邸にお住まいでございます(ドリス・ヴァン・ノッテンもそうでしたけどね)。

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「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」:美の探求者

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映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』は、孤高のファッションデザイナー=ドリス・ヴァン・ノッテンのドキュメンタリー。ごくごく真っ当なファッション・ドキュメンタリーでありまして、でも極めて面白く興味が尽きない作品です。

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ドリスのメンズウェア&ウィミンズ・ウェアのショー及びその製作過程を追い、一方でその美しい生活を描き出します。本人の言葉と、ファッション業界の人々のインタビューを交えるあたりも正攻法です。その中で彼の長年のパートナーが男性だということもわかりますが、極めて自然なスタンスで描いていきます。全篇を通した無理の無さ感もリラックス感も、まさにドリスって感じです。

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ベルギーのアントワープにあるドリスの家ってのがまた植物に囲まれたクラシカルな豪邸でして、その庭に咲いている美しい花を取って来て生け花のようにアレンジしてテーブルを飾る様子など、いやー、見事に美しい生活ですね。彼のデザインする服の美しさや無理のない華やかさとも合致しているように感じました。この人の人格や内面の魅力が、作品ににじみ出ているのでしょうね。

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この映画で目にすることのできるドリスのクリエイション(特にウィミンズ)は美しくて素晴らしくて、見ていることがとてもハッピーです。あれだけ色を使ったり装飾を加えているのに、あれだけ「品」があるというスタイルは、まさにドリスならではです。この映画自体も、そのドリスらしさを乱すことなく品を保ちながら、観ることがとてもハッピーである、そんな作品になっていました。

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2018年1月11日 (木)

「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」:ただただ凄い絵

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映画『謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス』は、ボスの代表作であるトリプティック『快楽の園』の謎に迫るドキュメンタリー。でも結局上映時間90分のほとんどにわたって、この絵の部分部分を眺めているという稀に見る(教育的な)アート・フィルムです。

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まあ絵を写してるだけではさすがにしょうがないので、美術界をはじめとする各方面のお歴々がこの絵について語ります。でもその感想や解説が意外と普通のことを言っていて、面白くありません。もっと型破りな意見とか、おっと思うような感想を聞きたかったですね。

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X線を使って、この絵の具の下を解き明かしたパートなんかは、普通なら大変興味深くなりそうなものなんですけど、意外と面白くなかったですねー。やっぱりボスの絵自体の尽きない謎と面白さには勝てないのです。もしかしたらやっぱり、ひたすら絵の細部を映し続ける90分の方が魅力的だったかもと思ってしまいます。

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全編を通して浮かび上がって来るのは、改めてボスがいかに凄い天才、いや鬼才であるかです。500年以上前の作品が、まったく古びずに今日の我々に謎を投げかけ、我々はその絵に魅きつけられて、ただただ驚嘆するのみ。宇宙人と交信したかのような超絶イマジネーションにあっけにとられるばかりです。 映画としてどうこうっていう作品じゃあなくなってますよね。

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