2017年1月10日 (火)

展覧会「DAVID BOWIE is」:さすがに充実の内容

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天王洲アイルの寺田倉庫G1ビルで8日からスタートした話題のデヴィッド・ボウイ大回顧展『DAVID BOWIE is』(~4/9)に早速行って来ました。

昨年1月10日に69歳でに逝去したボウイ(図らずも一周忌にあたる日だったわけです)の生前から世界各地で行われていた展覧会です。記録映画にもなりましたね(その時の当ブログの記事はこちら↓)。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-9cb9.html

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’73年のアルバム『アラジン・セイン』のジャケ写が本展のメイン・ビジュアル。もう3か月ぐらい毎日のように朝日新聞紙上でお目にかかっておりました(朝日が一枚嚙んでいるとはいえ、スゴイ広告量です)。アジアでは唯一の開催となるそうです。

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原則ネットによる時間指定の前売り制です。10~12時に始まり、入場時間を1日5回に分けてあり、どれかを選んで日時指定するのです。小生は仕事帰りに18時~20時ってことで、18時ちょうどに着いたのですが、入場までに10分近く並ばねばなりませんでした。ただ人数制限をしてるだけあって、ひどく見にくいってことはなく、まああまり短気を起こさなければ、何とか流し見していけるぐらいの状態でした。

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会場内には、写真、映像、メモ、絵画、ポスター、衣装、レコード、MV、などなどがあり、総合的にデイヴィッド・ボウイの人生と業績を追っていけます。また会場入り口で全員にヘッドフォーンセットを渡してくれて、それをしてると会場内の要所要所で音楽や音声が流れて来るという趣向。

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日本仕様の、坂本龍一、ビートたけしをフィーチャーした『戦場のメリークリスマス』を振り返る映像もありました。

ボウイは何と言ってもかんと言ってもファッションがカッコイイです。派手系のみならずクラシカルなブラック&ホワイトも実にスタイリッシュで素敵ですし、アレクサンダー・マックイーンのロング・ジャケットなんて、もう最高!なのです。

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出口付近にはグッズ・コーナーも設けてあり、展覧会オリジナルのオレンジ色グッズの数々をはじめ、幅広いものが揃ってました。例の山本寛斎の黒白縞の衣装と同素材(?)のバッグや、同じ柄の高級Tシャツ(29,000円)が小生の目を引きました。

古典的な展覧会らしさをベースにしながら新しいテクノロジーも取り入れた、質の高いショウとなっておりました。2時間近くみっちり観ましたが、それでも足りないぐらいです。映像類は後ろ髪引かれながらも、随分はしょって進みました。でも、特にボウイの大ファンというほどでもない小生ですが、十分に満足しました。 チケット(一般前売2,200円)は展覧会としては高額ですが、それに見合う量と質(さらに予約定員制なので、メチャ混みはしないはず)で、納得できるものなのでありました。ま、解説キャプションの文字が小さく位置も低くて、読みにくいったらありゃしないっていう瑕疵はありますけどね。

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2017年1月 8日 (日)

歌舞伎座ギャラリー

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東銀座の歌舞伎座が2013年に新しくなった時に歌舞伎ギャラリーができたのは知っていたのですが、これまで行ったことはありませんでした。

歌舞伎座地下の「木挽町広場」(おみやげものゾーン)奥からエレベーターで5Fへ。おお、こんなところに空中庭園もあるのですね。

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歌舞伎座の瓦屋根を上から眺めることもできます。甍(いらか)の黒と階段手摺の赤がステキなコントラスト。

14838572629321483857254269雨が降っていたので、この赤と緑の色彩の中、外光と暗がりのコントラスト、芝生と砂利のコントラスト、そして廂(ひさし)から滴り落ちる雨水の風情が実にいい感じでした。考えてみると、歌舞伎ビルの設計って隈研吾さんですもんねえ。

この先の扉を開けると、歌舞伎座一幕見席に新設した展示ゾーンにはいれるという趣向。歴代名優の写真パネルとか、歴代歌舞伎座の模型とかがありました。

さて本格的に「歌舞伎座ギャラリー」に入ってみます(実は新聞販売店の懸賞で招待券が当たったのです)。

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開催中なのは『歌舞伎にタッチ』という企画。でもこれ、会期が書いてないじゃない・・・と調べてみたら、2015年5月からやってるって、いやー随分とロングランの展示です。

歌舞伎で使う馬とか狐とかネズミとかの作り物があるかと思えば、駕籠や舟などにも乗れますし、雨の音や波の音などを出す道具にチャレンジすることもできます。

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次のコーナーには揚巻の衣装(伊勢海老や水引がついていて、おめでたいですね)や映像などもありまして・・・。

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で、舞台のようなコーナーがありまして、靴を脱いで上がることができるのです。

一応下手側には短い花道があったりもしまして、そこで番傘や藤の枝を手に写真を撮ったりもできるって寸法です。

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上手側の清元の台に座って、三味線を手にすることもできます。 また下手側の御簾の裏に入って、太鼓や鉦(かね)を鳴らしてみることもできます。うーん、楽しい楽しい。

入場料は一般600円のようです。歌舞伎好きの人は、一度ご覧あれ。

同フロアには歌舞伎グッズのショップもありましたが、歌舞伎衣装を着て写真撮影をしてもらえる写真館「スタジオアリス」もあって、化粧や隈取までやってもらえるので、ご興味のある向きはそちらもどうぞ(って、別に金もらって宣伝してるわけじゃあないんですけどね)。

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2016年12月27日 (火)

「特別展 白洲正子ときもの」@松屋銀座

1482846990679松屋銀座で本日スタートの『特別展 白洲正子ときもの』を(~1/16)、仕事帰りに観ました。年末から年始にかけて開催される展覧会ってのは、正月になるとやれ福袋だやれクリアランスセールだと一緒になってやたらと混雑するので、「年末のうちに観るべし」というのが鉄則なのです。かなりゆったりと観ることができました。

この会場では、過去にも白洲正子の展覧会や白洲次郎の展覧会を観たことがありますが、今回は正子の「きもの」にフォーカスした展覧会となっています。

白洲正子のきものって、(趣味の能装束を除いては)基本的に普段着中心です。綿や絣や紬などが多く、派手さはありません。いわゆる訪問着的な華やかさとは無縁で、色合いも渋いものばかりです。そこに彼女の精神と心意気が感じられます。そして「用の美」という民芸のコンセプトとも相通じるものがありますね。

そしてそのスピリットは、企画や選品、会場設計にも共通していました。なんか気持ちの良い会場なのです。ここでいろんな展覧会を観ましたが、これだけ細部と質をゆるがせにしないきっちりした造りなのに、それを押し出さずにあくまでも引き立て役に徹している会場というのも久々です(入口の赤と黒だけは主張しておりましたが)。ベージュと黒を基調に、リラックスした落ち着きと凛とした精神性が両立しているのです。所々にあるいけばなやその花器も、変に主張せず抑制していて、この展覧会にぴったり合っていました。

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今日びの展覧会にしては珍しく、映像も音響もありませんでした。でも、それこそがふさわしい展覧会なのでした。ただその静けさのため、壁の向こう側のおしゃべりとか雑音が妙に気になることは残念でしたが、お客さんがたくさん入れば自然なノイズが漂うので、その問題はなくなるのでしょうね。

最後のコーナーにある正子さんの丸っこい字がステキでした。何とも言えぬ味わいがあって、見飽きませんでした。 そして白洲次郎の羽織があったのですが、羽裏が虎模様の柄! 確かにあれは、次郎さんあたりじゃないと似合わないでしょうねー。

随所の壁面に記されている正子さんの言葉も、いちいち気が利いているのでありました。

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2016年10月27日 (木)

創作歌舞伎「GOEMON」@新橋演舞場

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新橋演舞場で十月花形歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』(水口一夫作・演出)を観ました。ローマ字のタイトルが示すように、歌舞伎と現代劇をミックスさせた演舞場らしい作品。なにしろ石川五右衛門がスペイン人と日本人のハーフっていう設定で、フラメンコはやたらと出て来るし、歌舞伎では考えれれないけど女の踊り手たちも舞台に立っているし・・・と、なんでもアリな感じ。舞台装置も現代劇のそれで、歌舞伎的な背景や幕はありませんでした。

まあ何と言っても主演・片岡愛之助、共演・今井翼ということで、タイムリーな話題性もたっぷり。後で知ったのですが、ロビーには藤原紀香もいたのだとか・・・(気づきませんでした)。

二役の今井翼は、最初スペイン人宣教師役なのですが、全く現代的なセリフ回しで、対峙する歌舞伎役者たちの口跡と全くバランスが取れず(まあ、外国人感をそこで出したってことなんでしょうけど)、かなり変でした。霧隠才蔵役の方は、まあ無難にこなしておりましたが。

愛之助丈は、さすがに主演の格、大きさを出しておりました。1時間ちょっと経ってようやく登場するのですが、大向こうからは「待ってました!」の掛け声。一気に舞台が華やぎ、高揚しました。延々と長い立ち回りのみならず、つづら抜けや宙乗りも披露し、派手で見せ場の多い舞台でした。 その代わりストーリーは荒唐無稽です。スペインがらみの設定からしてそうですが、ラストでは五右衛門が捕われて釜茹でになることなく、大きな鷹(霧隠才蔵が変身したもの!)に乗ってスペインに飛んで行くという、シュールさ。 そこらをはじめ、歌舞やアクションには力を入れましたが、ストーリーの整合性や面白さはほとんど無視しているという、まあ歌舞伎らしいといえばらしいお芝居でありました。

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大向こうの掛け声で、松嶋屋!とか成駒屋!とか言ってる中で、スペイン人の歌手とギタリストが登場するフラメンコの場面で「イスパニア(イスパニ屋?)!」って声が掛かったのには笑いました。 ただ、多用されるフラメンコ・シーンは歌舞伎と融合することなく、最後まで無理矢理感たっぷりでした。

今日は千秋楽ということもあったのか、歌舞伎ではやらないカーテンコールで愛之助さんと翼くんが出てきて、結構お話をなさいました。

売店でおみやげに『これでよしなに』ってのを買いました。箱には商人がお代官様に菓子箱を渡している絵が描いてあります。箱の底に小判が敷き詰めてあるのでしょうね。

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てなわけで、小判型の瓦せんべいなのでした。ま、特にうまいものではないけれど、洒落っ気ですね。

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で、5枚入りの箱だったのですが、もう1枚--ゴージャスな(?)金属製小判も入っておりました。こいつぁー魅力的です。

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2016年9月30日 (金)

展覧会「伝統の未来」@松屋銀座

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松屋銀座で展覧会『伝統の未来』(~10/3)を観ました。日本デザインコミッティー主催によるデザインを切り口にした展覧会。この松屋銀座会場でもしばらくはこのような展覧会をやっていなかったので、ある種の懐かしさと共に鑑賞しました。実はこれまで同店のデザインギャラリーで連続的に開催してきた小規模展の完結編的な意味合いなのだそうです。

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まずポスターが黒を基調に赤丸、白文字というシンプルかつ堂々たるデザインで、すっきりと美しいです。さすがです。

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展覧会コミッショナー=原研哉氏の言葉にあるように、「日本の工芸を未来資源として見つめ直す」展覧会です。産業の主力が観光へとシフトしつつある今世紀の日本を、ものづくりの観点から展望する試みのようです。

会場内は木工、金工、酒、漆器、陶磁器、刃物、紙、染織、建築、そして旅館というカテゴリーに分かれていて、それぞれのパートをデザインコミッティーのメンバーが監修しています。

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なるほどなるほどとじっくり見ました。展示方法もシンプルかつ美しく、いろんな意味で「ちょうどいい」感じに気が利いておりました。鰹節削り器の刃がむき出しになっていて、ちょっとドキッとしましたが、包丁ズラリのコーナーでは見せ方1475244437620に工夫をしておりましたね。

大江戸が一番好きだったのは「酒」のコーナー。日本酒のラベルと瓶で埋め尽くされた柱を中心に、周囲の壁には永井一正、仲條正義、原研哉、佐藤卓、松永真らによる本展のためのオリジナル・ポスター(B倍・縦位置)がずらり。優秀なグラフィックデザイナーによる同テーマ(酒)の競作。おしなべて上質で、見応えがありました。

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その中に1点さりげなく佐藤晃一氏のポスターがありました。氏はこの5月に71歳で肺炎で急逝したので感慨深いものがありましたが、そのポスターのモノクロームの世界が何か死を暗示しているかのようにも思えました。

展覧会場を出ると、販売催事『銀座手仕事直売所』というのがかなりの規模で展開されており、相性ピッタリの催しなのでした。

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2016年9月13日 (火)

「家族の基礎 ~大道寺家の人々~」:夏帆好演

1473774208808Bunkamuraのシアターコクーンで、舞台『家族の基礎 ~大道寺家の人々~』(作・演出:倉持裕)を観ました。倉持さんは気鋭のコメディ作家だそうですね。大江戸は不勉強で、知りませんでした。主演は松重豊と鈴木京香、というよりは集団劇であるのでこの横長見開きチラシに出ている10人が主演。もっと広げれば16人の出演者全員が主演みたいな(それは言い過ぎかな)芝居です。

で、夏帆狙いです。ちょうど1年前のケラさんの『グッドバイ』以来、・・・いや今年の1月に、今は無きパルコ劇場で『ラブ・レターズ』の朗読公演を観ておりましたな・・・それ以来のナマ夏帆です。しかも最前列です!! e-plusの先行予約で、普通に取っただけなのに。ラッキー! 最前列なんて、中谷美紀さんの『猟銃』(初演)を、今は無きパルコ劇場で観た時以来。しかもそのときと同じく上手側の端から2席目でした。いや、コクーンの最前列って近い! 役者さんたちがすぐ前に!というドキドキ感でした(松重さんが話しながら飛ばすツバとか汗とかまで見えるし)。

1473774214654で、とにかく面白かったです。休憩15分込みで2時間50分、全く飽きさせません。てゆーか、笑った笑った。実にウェルメイドなコメディでした。終盤はちょっと強引だったり、まあ普通の大団円だったりしましたが、そこまでのノンストップ・ジェットコースター的な展開と、テンポの良い場面展開(回り舞台)は、さすがでした。

豪華な役者陣も皆それぞれにいいですね。松重さん、舞台でこれだけやれるんですねー(10歳の頃まで無理なく演じてました)。と思って調べたら、松重さんってもともと舞台の方だったんですね。失礼しました。それにしてもでかいなあ(188cm)。京香さんは昔から苦手なので、パス。初舞台の林遣都くんが大健闘。黒川芽以も(歌はイマイチ普通でしたが)持ち味出してて、なかなか結構でした。

そして夏帆さんは、最高です。本来の持ち味に加えて、ここ数年(無理やりのようにチャレンジした)ビッチ系、セクシー系の役の蓄積で、幅が広がりました。役の中の振幅が、無理なく魅力的に表現できていました。つまり従来の守備範囲の少し外の打球でも、難なく捕れるようになったって感じなのです。 お得意のびっくりまなこになった時の表情も近くでたっぷり拝めましたが、終盤の「いよいよ舞台の幕が上がる」前のワクワクな表情なんかがいかにも彼女の本来のラインで、素敵でした。カーテンコールで見せた笑顔も良かったなー。

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2016年9月 9日 (金)

「グレース・ケリー展」@松屋銀座

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松屋銀座で『グレース・ケリー展』(~9/26)を観ました。女優関係の展覧会というと、オードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローがありましたが、それらはあくまでも写真展。衣装を中心にした総合展ということでは、なかなか良い企画だと思っておりました。ま、大江戸はグレースさまには特段の思い入れはないのですけどね。

で、会場を観てみると、いやー、キュレーションにおいても、表現においても、しっかりしたクォリティの展覧会でした。 キュレーションでは、グレース・ケリーをどう捉えて何を見せるかという企画力や編集力が優秀だと思いました。また表現というのは、展覧会場の作りや見せ方の工夫やデザイン力に関してで、これまた良い仕事だと思いました。

服飾関係ではウェディングドレスからイヴニングドレスまで、シャネル、サンローラン、ディオール、ジヴァンシーなどなどのファッションが華やかに揃い、圧巻です。帽子、靴、手袋などや宝飾類もあります。そしてもちろん「ケリーバッグ」も。

彼女の手になる押し花コレクションがあったのにも、へーっていう感じでした。でも一番驚いたのは、『喝采』でアカデミー賞を受賞した時のオスカー像がさりげなく展示してあったこと! 大仰にではなく、あまりにもさらっとしれっと展示してあった(まあ、専用の展示ケースには入っていましたが)ことに、「えっ、本物??」と思ってしまいました。名前や作品名も刻まれた本物なのでした。

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会場内に何か所かモニターがありましたが、そこに流れる動画がすべて1分程度なのが素晴らしいと思いました。展覧会場内のモニターで、5分とか10分とかの動画をやられると、見たいけど見るべきなのかどうか考えながらも、一部だけを見て済ますこともしばしばあります。それによる混雑や滞留も気になるし。だけど1分なら流れの中で無理なく見られます。ノー・ストレスで、良い手法でした。

しかしながら、映画からのフッテージが『裏窓』『上流社会』しかなかったのがちと残念。権利の問題とかいろいろあるのかも知れませんが、やはり『真昼の決闘』『泥棒成金』あたりは欲しかったですねえ。ま、映画ファンとしての希望ですが。 それと、雑誌『LIFE』を「ファッション誌」と表記してあったのには、違和感を覚えました。

生涯を追ってチャプターが設けられていましたが、彼女の死に関する部分だけはぽっかり抜け落ちていました(年表に記述があったのみ)。あえてなのでしょうね。

会場を出た所の物販コーナーが、これまた充実。よくもグレース・ケリーでこれだけ多くの商品を作ったよなあと感心するバリエーション。そして価格帯はさすがに高いというか、質が良くて高いものが多かったです。まあ、展覧会であのゴージャスな世界を覗いて来た後ですから、安っぽい物なんて見たくありませんもんね。正しいあり方でしょう。

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2016年8月25日 (木)

「星野道夫の旅」@松屋銀座

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松屋銀座で開催中の『没後20年 特別展 星野道夫の旅』(~9/5)を観ました。もう20年・・・ですか。星野さんは1952年生まれだから、生きていたとしたら今年64歳。どんな仕事をしていたでしょうか。

この会場での星野道夫の展覧会は、もう何度も観ています。展示されていた作品も、傑作選的に有名なもののオンパレードでした。 まあ自然と動物の写真なので、古びることはありません。この普遍的な力を持つ星野さんの写真と若い世代が、新しい出逢いをしてくれるといいですよね。

会場内随所に配されている星野道夫の言葉も、これがなかなかいいんですよね。

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最後の部屋で動画を上映していましたが、移動するカリブーの群れを空撮するところなんて、何という光景なのでしょうね! 大江戸は都会派なので、大自然への深い興味は無いのですけれど、こんな光景にはまさに「センス・オブ・ワンダー」を感じて、唸ってしまいますね。 柄にもなく、地球ってなんだろうとか動物とは?人間とは?生きるとは?みたいなことをちらっと考えてしまいます。

そして小生が好きなのは、枕みたいな形をした白いアザラシの赤ちゃんの写真なのでした。

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2016年8月23日 (火)

「ピーターラビット展」@Bunkamura

1471959068773渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで、『ピーターラビット展』(~10/11)を観ました。冠に「ビアトリクス・ポター生誕150周年」とついていて、ポスターなどにも150マークが入っております。

ビアトリクス・ポターの原画(10㎝四方ぐらいのものが多く、みんな小さいのです)を中心に、彼女の生涯と作品を網羅したオーソドックスな展覧会。夜7時までのところ6時から鑑賞したので、混雑によるストレスなしで観ることができました。

以前より『ピーターラビット』で一番衝撃的なのは、ピーターのお父さんがお隣さんにつかまってミート・パイになったのだという件りだと思っていましたが、会場内のパネルに、そしてよく見ればチラシにも出ているキャラクター一覧の中に、ありました!更なる衝撃!!

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他のキャラクターは当然ながらみんなウサギや猫やカルなどの絵なのですが、ピーターのお母さんの隣にはパイの絵があって、そこに平然と「ピーターのおとうさん」と記してあるのです。これにはなかなか度肝を抜かれます。英国式ブラックユーモアなのでしょうか? 小さい子には、ある種のトラウマになりそうな気も・・・。

カエルはチョウチョのサンドウィッチやテントウムシのソースをかけたバッタを、ネコはネズミのパイを食べたりもしています。まあリアルといえばリアルなのでしょうが、こちらもなかなかブラックですね。あと最後の方にあった昔の日本における本や雑誌のコーナーで、『ピーター兎』とあったのはともかく、『ピータロー兎』ってのには、ぶっとびました。ピータロー・・・。

1471959061026会場最後のコーナーの英国ロケをした動画には、ディーン・フジオカがナビゲーターとして出演しておりました。彼は、会場の音声ガイドもやっているのですよね。

そして物販コーナーがWao!でした。思わず買いたくなってしまうような商品が、オリジナル品も含めて充実しておりました(必死に物欲を抑えて、買わなかったのですけど)。

あと、この展覧会、ポスターなど宣材や会場のデザインが実に良いですね。シンプルかつ、ピーター・ラビットやポターの世界をよくわかった展示や告知となっていると思います。洗練された良い仕事です。

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2016年8月17日 (水)

横浜赤レンガ倉庫の「ミッフィー展」

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横浜の赤レンガ倉庫1号館で開催中の『誕生60周年記念 ミッフィー展』(~8/24)に行って来ました。

1955年にミッフィー(ナインチェ)が誕生してから60周年ってことで昨年松屋銀座を皮切りに開かれた展覧会の巡回展。1471440568238_2

(松屋銀座開催時のレポートはこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-c628.html

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午後7時まで(入館は6:30まで)の展覧会で、6時過ぎに入ったので、ゆったりと観ることができました。

同じ内容でも展覧会場が違うと、また趣が違うものなのですね。そして、いつ見てもミッフィーはいいなあ。究極のデザイン性を持っています。

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この展覧会は展示品もさることながら、物販コーナーの充実度がハンパじゃなくって。今回も2階の会場を出た所にもありーの、階段を下りて1階にもありーので、その品数の多さと領域の広さが圧巻でありました。

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会場を出るともう薄暗くなっており、倉庫のライトアップが美しくなりかけているのでした。

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で、日本大通り駅の方へ向かうと、なんだこりゃー! 「ここは日本なのか?!」と思うような建物が! これが開港記念館なのですね。いやー、ヨーロッパとかボストンとか、そんな感じです。

さすがは、ィ横浜です←横山剣さんの影響。イーネ!

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