2019年5月 4日 (土)

(番外編) 「千住博展」@北九州市立美術館分館 #千住博展 #千住博 #瀧図

_20190504_174518768x1086 小倉のリバーウォークにある北九州市立美術館分館で開催中の『高野山金剛峯寺襖絵完成記念 千住博展』(~6/16)を鑑賞。昨年制作した金剛峯寺襖絵--幅17mの『断崖図』、25mな『瀧図』をメインとした展覧会です。

_20190504_140451800x611 千住博といえば滝なので、滝好きな大江戸としては大いに興味をそそられる展覧会です。

たまたま遭遇して観ること5月できたのも、何かのご縁かもです。

 

うーん、やっぱり凄いですね。技法のあくなき追求ってところですが、そのもたらす効果たるや!

 

Dsc_35761280x720 『断崖図』も『瀧図』も、幽玄であり、かつ哲学的な境地です。滝をずーっと見続けていても飽きないことと共通するものがありますね。

Dsc_35751280x720

『瀧図』は三方を囲まれた展示になっているのですが、まさに滝という「宇宙」わを実体験しているかのようでした。音が聴こえてきそうと言うか…。

 

ここに写真が出てるのは、その『瀧図』ではなくて、『龍神』という2015年の作品(これだけ撮影OKでした)。ブラックライトを使って、闇に輝いて浮かび上がる幻想的な作品。こちらも実に見事で、飽きず眺めることのできる作品でした。やっぱり凄いや。

Dsc_35771280x720

| | コメント (0)

2019年4月25日 (木)

「トムとジェリー展」(+「ノラネコぐんだん展」)@松屋銀座   #トムとジェリー展 #ハンナ=バーベラ #ノラネコぐんだん展

_20190425_141644600x965松屋銀座で開催中の『トムとジェリー展』(~5/6)を観ました。スラップスティック・ギャグに彩られたカートゥーンの最高峰ですね。基本的にネコのトムとネズミのジェリーが追っかけっこをするだけというシンプルな物語。でも、その発想と笑いのセンスが素晴らしくって、会場内随所にある映像モニターから目が離せなくなってしまいます。ナンセンスだったりシュールだったりという部分も含めて、とにかくギャグのために頭使ってます。

_20190425_141745800x501 

副題的に「カートゥーンの天才コンビ ハンナ=バーベラ」とあるように、ハンナ=バーベラ制作のTVアニメ群もたっぷり紹介してくれてます--『チキチキマシン猛レース』とか『大魔王シャザーン』とか『原始家族フリントストーン』とか…。うわ、懐かしい!…などと言うとトシがバレてしまうのですが。

 

_20190425_134517800x461

何を隠そう、ハンナ=バーベラって名前はよく目にしていたものの、おぼろげに「一人の女性」を想像しておりました。だって、ハンナさんとかバーバラの親戚のバーベラさんって、イメージ的には女性でしょ。 でも、実態はウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラというおじさん二人組だったのですよね。軽く驚きました。

手描きアニメーションの基本形を紹介するっていう展覧会でもありました。だから、展示物にはセル画などが多いわけです。何と言っても「誕生80周年」なわけですからね。 相変わらず関連グッズもたくさんありました。

 

Dsc_3571800x450

そして隣の会場では『ノラネコぐんだん展』をやっておりました。小生は知らない世界でした。また、この絵柄にはさして興味がわきませんねえ。だって、(ブサかわなんでしょうけれど)仏頂面でかわいくないんだもーん。ま、お好きな方は好きなんでありましょう。

 

 

| | コメント (0)

2019年4月14日 (日)

『マックイーン モードの反逆児』:異才と死の香り   #アレキサンダー・マックイーン #マックイーン #モードの反逆児

T0023870p映画『マックイーン モードの反逆児』は、近年多いファッションデザイナーの伝記的ドキュメンタリー。まあ、マックイーン本人は亡くなっているので、関係者からの証言集+ショーや日々の動画で構成されております。さすがに近年の人だけあって、若い頃から彼自身を捉えた動画が数々残っているんですよね。

 

マックイーンって、センセーショナルで死のイメージを湛えた作風の割に、ご本人はぽっちゃり型(後年にはわけあって痩せましたが)のそこらにいそうな人。ギャップがなかなかの異才です。 彼のセント・マーティンスでの学生時代からデビュー以降のスピード出世ぶりを紹介しつつ、彼がだんだん壊れていき遂には自死に至る日々を描いています。なるほどこういう生涯だったんだってことはわかりますが、天才の内面への掘り下げが今一つかなあ。

 

Mainhj7wczb1

彼の作品って、バロックでありながらアヴァンギャルドで、耽美で死の匂いを漂わせているってあたり、同じイギリスの鬼才ピーター・グリーナウェイ監督に通じるものがありますね。あ、だから音楽がマイケル・ナイマンなのかー。

マックイーン自身が「唯一自分のショーで泣いた」という2体のロボットがモデルの白ドレスに絵の具を噴射して作品にする場面を見て、やはり奇妙な感動に襲われました。他のシーズンのショーもそうですが、ファッションというよりもアートの領域で勝負し続けた孤高の異才なのでありました。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2019年4月 7日 (日)

「ザ・ローリング・ストーンズ展」@TOC五反田メッセ   #ストーンズ展 #ローリングストーンズ展

_20190407_181132800x518TOC五反田メッセで開催中の『ザ・ローリング・ストーンズ展』(~5/6)に行って来ました。ストーンズ来日公演のたびに必ず行っている小生としては、当然行かねばならんのです。

ロンドン、ニューヨークをはじめ世界5カ所で大ヒットした展覧会のアジアで唯一の開催だということで、日曜などは大変な人出かなあとネットでファストパス的な日時指定券(3,700円!)を買ったのですが、_20190407_181311600x848午後4時に会場に着いてみると、パラパラの入り。なーんだ、これなら普通の券(3,500円)で良かったんじゃん。損した。

 

 

_20190407_204051

エントランスには巨大なベロマークのオブジェだとか、ベロマーク入りのジャガー(1,800万円ほどしましたね)とかが展示してあり、雰囲気を盛り上げていきます。

 

 

会場内はかなり広く、解説パネルは英語、日本語、中国語によるもの。映像、ポスター、アルバム・ジャケットなどのアートワーク、ベロマーク尽くし、写真、資料、楽器、衣装、ライブステージの設計…などなどと盛りだくさん。思わずじっくりと見てしまいます。 ちなみに会場内の撮影はほとんど全部OKです。

Dsc_3548_crop_559x387800x554

若かりし頃住んでいた汚い部屋の再現なんかもあって、驚いちゃいます。

 

 

Dsc_3547800x450

なにしろ半世紀以上も活動しているバンドですから、時代をまたいで多くの展示物があります。

Dsc_3550_crop_648x387

 

 

レコーディング・スタジオの再現もあれば、キースやロニーの使ったギターの数々も展示されております。Dsc_3551_crop_631x386

 

 

 

_20190407_172311600x863

 

巨大なベロマークのオブジェは、プロジェクション・マッピングで色や絵柄が変化し続けておりました。Dsc_3553800x450

 

 

ホントにこのマークって、20世紀(~21世紀)を代表するポップ・アイコンの一つですよね。

 

Dsc_3556800x450ポップと言えば、アンディー・ウォーホルは『スティッキー・フィンガーズ』や『LOVE YOU LIVE』のジャケットを手掛けたり、ミックのシルクスクリーンを作ったりしましたもんね。そこらもバッチリ展示されております。

MVを編集したコーナーに続くストーンズ映画のコーナーでは、なんとマーティン・スコセッシが解説を担当した映像が流されておりました。まあスコセッシも『シャイン・ア・ライト』という見事なストーンズ映画を撮りましたからね。

 

Dsc_35571024x576ミックを中心としたステージ衣装をズラリと揃えたコーナーは壮観。「ああ、これはあの時のアレね。」 もあれば、「へー、こんなのもあったんだ。」もございます。

Dsc_35581024x576

『悪魔を憐れむ歌』のミックの衣装8体を並べた展示もありました。

 

 

_20190407_174116768x1205

最後の部屋は、3Dライブ映像による『サティスファクション』(約5分)。いやー、ミックが、キースが、飛び出してます。本当はもっと「応援上映」的に踊ったり手拍子したりして騒ぎながら観たかった感じですね。

 

出口にはカフェもあるし、グッズ販売コーナーも充実(何も買いませんでしたけど)。

結構急ぎ足で観ましたが、1時間半はたっぷり楽しめました。

やっぱり一昨年のデヴィッド・ボウイ大回顧展『DAVID BOWIE is』と比肩される展覧会です。ボウイ展の方が密度が濃く、編集力(展覧会のキュレーション力)も優れておりましたが、ストーンズの方も悪くはないです。アガリます。とはいえ、やっぱりチケット高いですよねえ。

(デヴィッド・ボウイ展の当ブログ記事はこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-bf81.html

 

75歳(!)のミックの心臓カテーテル手術も成功したそうなので、また元気にツアー復活を遂げて、日本にも来ていただきたいものです!

| | コメント (0)

2019年2月12日 (火)

「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」:主役がミスキャスト   #ライ麦畑の反逆児 #ひとりぼっちのサリンジャー #サリンジャー

364992_002
映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』は、J.D.サリンジャーの伝記映画。昨年公開の『ライ麦畑で出会ったら』といい、2010年のサリンジャーの死後、この手の作品がいくつか作られてますね。これからも作られるのでしょう。ご本人が知ったら嘆くでしょうけどね。それにしてもこの邦題ったら! 近年、副題つきのタイトルが妙に増えてますけど、これなんて会議の席で、「こっちもいいよね。でも、こっちも捨て難いよね。」ってんで、候補案を2つ合わせて作っちゃったんじゃないかって気がしてくる題名です。

本作の原作は、2010年にイギリスで出版され、日本語版も2013年に出た『サリンジャー 生涯91年の真実』。小生も読みました(↓)。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/91-0df1.html

364992_001
で、この『ライ麦畑の反逆児』は、サリンジャーの学生時代から隠遁生活に入った頃までの半生を、109分にまとめ上げたもの。なので、「こんな人でした」的なダイジェストになっておりまして、初心者のサリンジャー入門用にはそこそこよろしいのではと思いますが、コクがないんですよねえ。上っ面と言っては申し訳ないですけど、でも、どのパートも踏み込んでないのですから・・・。

364992_004

ウーナ・オニールとの話も、『ニュー・ヨーカー』誌との話も、戦争の話も、クレイジーなホールデン・ファンの話も、エリア・カザンやビリー・ワイルダーが熱望した『ライ麦畑』の映画化を断った話も・・・、必要なエピソードは全て描かれています。でも、それだけなんです。映画として印象に残る場面などありません。こんなの作ったら、映画嫌いだったサリンジャーに「だから映画なんてもんは・・・」って怒られちゃいそうです。すみません、よく知ってるだけにどうしても辛口になっちゃいますね。

364992_006
でも一番困っちゃったのは、サリンジャーを演じたニコラス・ホルト。うーん、作家の知性がありそうに見えないんです。サリンジャーの「影のある」複雑で頑固な人間性とは程遠いテイストなのです。小生なんぞは、映画を観てる間ずっと違和感があって、まいりました。若手俳優の中にも、もっと適任者がいたと思われるのです。

サリンジャーのメンターであるウィット・バーネットを演じたケヴィン・スペイシーがやはり、とんでもなく巧かったです。この人を(スキャンダルで)埋もらせちゃったら、映画界は大いなる損失ですよねえ。

| | コメント (2)

2019年1月19日 (土)

展覧会「特撮のDNA」:東宝ゴジラの大集合

Dsc_3337_convert_20190119221724
蒲田の日本工学院専門学校「ギャラリー鴻(こうのとり)」で開催中(~1/27)の展覧会『特撮のDNA -『ゴジラ』から『シン・ゴジラ』まで-』を観ました。

珍しい会場でやったもんですねえ。あ、でも「蒲田」ってことに意味があるわけか(『シン・ゴジラ』のゴジラは、蒲田を襲撃)。

Dsc_3338_convert_20190119220750

副題の示す通り、1954年の『ゴジラ』第1作から、『シン・ゴジラ』まで(実は、その後に作られた不出来なアニメ版まで含まれてます)の東宝ゴジラシリーズ及び特撮シリーズを網羅した展覧会です。

Dsc_3340_convert_20190119221835
入口すぐにドでかいシン・ゴジラの模型が鎮座。いやー、でかいっす。カッコいいっす。

Dsc_3356_convert_20190119220847

そして『シン・ゴジラ』がらみの展示としては、第1形態から第4形態への変容だとか、ラストの尾の先端の謎の造形などもありました。

ご当地・蒲田ロケの写真なんかもズラリと貼ってありましてね。

Dsc_3341_convert_20190119221928
こちらの鈍く輝く金属は、『ゴジラ』第1作のオキシジェン・デストロイヤー。これがゴジラを白骨化させたわけです。

Dsc_3342_convert_20190119222022
メカゴジラ、かなりでかいっす。天井ギリギリっす。

まあ、こういうのがいろいろある展覧会なんですよ。あとは、ポスターとか制作資料とか特撮用模型とか頭部模型とかいろいろありました。

Dsc_3343_convert_20190119222057

『モスラ』の小美人の人形。そういえば、こんなケースで運ばれてましたっけ。実写の合成と共に、こういうのも使ってたわけですね。

Dsc_3344_convert_20190119222141で、天井にはモスラ。こいつは平成モスラのようですねえ。

Dsc_3346_convert_20190119222240

ゴジラも年代で、随分と顔や姿が異なっております。

Dsc_3349_convert_20190119222358

ゴジラやキングギドラの皮膚の質感がよくわかります。家の壁紙がこれだったら、すごいでしょうね。

Dsc_3351

ヘドラの解剖図。大仏やお城と高さを比べてるところも、なかなか結構ですね。

Dsc_3353_convert_20190119220655

燃え上がる街のジオラマ内で戦うゴジラとモスラ。迫力のある大きな展示です。

Dsc_3357_convert_20190119222444

ほかにもあれこれ並んでましたが、まあ、こんな展覧会でありました。老いも若きも男も女も、なかなか幅広い客層が来てましたよ。

グッズ販売コーナーにあったラーメン丼にニヤリ。「あ~あ。伸びちゃったよ。やっぱ総理の仕事って大変だなぁ。」という、『シン・ゴジラ』における里見総理(平泉成)の台詞が底に書いてあるのでした。

ハリウッド版ゴジラが無いのは、まあしょうがないとして、ゴジラシリーズ以外の特撮ものがほとんど(ポスター程度の)薄い展示だったのが残念でした。

また、子供向けのTV用特撮ものには年代の偏りがあり、全然知らなかったなあ。 

そういう不満点もありますけど、全体的にはかなり楽しい展覧会でありました。

やっぱり第1回「ゴジラ検定」受験してみーようっと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年1月10日 (木)

「片岡鶴太郎展 顔-faces-」@松屋銀座

_20190109_233617_2
松屋銀座で『片岡鶴太郎展 顔-faces-』(~1/14)を観ました。この会場で、2014年に開催された鶴太郎展で、そのクォリティに衝撃を受けた大江戸ですが(↓)、

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-24e2.html

今回も見事な作品、見事な展覧会でした。

_20190109_190747

あの頃とは違って、展覧会場内の撮影もOKになってました。前回展以降の作品を中心に、代表作もきっちり展示。見応えのある展覧会でありました。

_20190109_190941

タブロー、屏風、掛け軸などが中心ですが、前回の時にはまだ習作段階だった油絵も、今回はものにしておりました。静物もさることながら、東京の風景を描いた油絵などは、何とも言えぬ郷愁が漂っておりましたね。

Dsc_3333
会場内各所にはオリジナル映像やインタビューもあるのですが、鶴太郎が5人(+α)にものまねで扮し、おバカなギャグを披露する映像もあり、「わー、(アーティストとして名を馳せた)今でもこういうことやるんだ。」と、ちょっと驚いてしまいました。だって、岡本太郎とか安藤忠雄とか加藤一二三とかに扮して顔マネしながら、アーティストとしての自分の価値を下げちゃいそうなバカをやってるんですよー。びっくり。

_20190109_191024
今回のメイン作品である赤富士をCG技術で加工して、鯉を絡ませた映像作品とかも魅力的ですし、赤い壁の「椿の回廊」なるコーナーにも感服しました。ほんと、鶴太郎さんスゴイですわ。

Dsc_3334
会場の最後には、現場で壁面に描いたという猪の絵もありました。これ、(仮設会場なので)解体する時にはどうするのでしょうかねえ。

_20190109_190911

今回の展覧会で、小生が一番気に入ったのは、(写真はありませんが)倒れたとっくりの絵に筆文字が添えてある作品で、「徳利は転けても三分残る」ってやつ。「こけても」と読むのでしょうね。事業や仕事やその他の事で失敗しても、何か残っているものはあるはずだから、まだ大丈夫。またやり直せる、ぐらいの意味なのでしょうが、非常に味のある言葉だと感銘を受けました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月29日 (土)

「バスキア、10代最後のとき」:物足りない・・・   #バスキア #バスキア、10代最後のとき

365275_001
映画『バスキア、10代最後のとき』は、1978年から1980年代前半のジャン=ミッシェル・バスキアに関するドキュメンタリー。1960年生まれのバスキアですから、18歳の頃から描かれているわけですね。それにしても、売れない頃からのバスキアを捉えた映像が、よくこんなに残っていましたね。

365275_004

映画は、バスキアと同じ時代のNYを生きた仲間たちやアート関係者がインタビューに応えるスタイルで、そこにバスキアの映像や作品、当時の写真などがはさまれていきます。インタビュイーとしてジム・ジャームッシュも出て来てバスキアとの親交について語りますが、彼は本作の監督=サラ・ドライヴァーのパートナーなのだとか。

365275_002
大江戸はかなりバスキアが好きでして、27歳の若さで(オヴァードーズで)亡くなった時にはちょっとショックでしたし、その後も美術館などでバスキアの作品に触れては、その力に打たれたものです。

そのパワーが出て来るのは、この映画で描かれている時代の後。なので、けっこうフラストレーションがたまるというか、「えー!ここで終わりですかい?」って感じになっちゃいます。

365275_003

普通に短い生涯のドキュメンタリーを作ってくれればよかったのに、ようやく売れ始めたところで終わりですもんねー。まあ、バスキアの生涯を追った作品としては、既にジュリアン・シュナーベルの『バスキア』があったので、遠慮したんですかねえ。でもあちらはフィクションで、こちらはドキュメンタリーなんだからいいじゃないかと思うんですけれど・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月15日 (木)

「名高大岡越前裁」@国立劇場  #名高大岡越前裁

 

_20181115_184033_3

国立劇場で、歌舞伎『名高大岡越前裁(なもたかしおおおかさばき)』を観劇。河竹黙阿弥作の通し狂言です。この形で上演されるのは、何十年ぶりという珍しい作品です。

 

_20181115_184109_2

ま、観てみるとなぜ長年上演されなかったかがわかるような気もします。だって、地味なんだもーん。そしてテンポ悪いんだもーん。一つ一つの場面がゆっくりじっくりなんです。まあ、さっさとやっちゃえば1時間もあれば十分語れる話なんですけど、それを休憩込み4時間10分もかけるわけですからね。その中で動きが少なくて、ほぼ言葉に頼った展開なので、しかも登場人物がほとんど男で、華やかさにも欠けるもので、けっこう睡魔が襲って来ました。

 

_20181115_184213_3

加えて、主演(大岡越前役)の中村梅玉に「華」が無くて、地味なんです。ヒーロー大岡のスカッとした感じが出ないのです。共演の市川右團次、坂東彌十郎も地味ですしねえ。 唯一、右團次の息子(8歳)の右近が父と同じ役で国立劇場デビューというのが、モニュメンタルな興味をひきました。

それにしても、そもそも勘に頼っただけなのに、結果オーライの結末。いいのか?  人殺しの顔をしてるから偽者と確信したって…、「大岡裁き」の陰に冤罪続出だったんじゃないのか??

続きを読む "「名高大岡越前裁」@国立劇場  #名高大岡越前裁"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 2日 (金)

「ブルックス ブラザーズ展」@文化学園    #ブルックスブラザーズ展

_20181102_174014
新宿の文化学園服飾博物館で、『ブルックス ブラザーズ展 -アメリカンスタイルの200年、革新の2世紀-』(~11/30)を観ました。

_20181102_174034

ブルックス ブラザーズの創立は1818年ってことで、すごいもんですね。歴代大統領45人のうち40人がブルックスの愛用者だというのも、只事ではありません。ジョージ・W・ブッシュやドナルド・トランプまで愛用者だってのは、遺憾でありますが・・・(リンカーンのフロックコートのダミーも展示してありました)。

_20181102_174034_2

入口すぐの所にあったのが、ブルックスのシンボルマークであるゴールデン・フリース(黄金の羊毛)を金色のフィギュア化したもの。それが何百個も吊るされて、なんと大きな羊の形になっているのです。びっくり!

_20181102_173951_2

1Fの展示会場を観た後で、2Fに入るといきなり壁面に白のボタンダウンシャツがびっしり! おっとブルックスの場合、「ポロカラーシャツ」って言うんでしたよね。でも、なかなかワクワクのディスプレイです。

Dsc_3098
ポロカラーシャツと言えば、アメリカンファッション(アイビー、トラッドも)の象徴。各種展示されておりました。

_20181102_173916

侍ジャパン(野球の日本代表)の移動用スーツだとか、インテルミラノのネクタイなども展示されております。近年のブルックスは、昔と違って結構スリムで、カッコイイんですよね。昔はいかにもアメリカ人って感じにドーンとした体形用だったのですが。

_20181102_173929

小生は若き日にはブルックス ブラザーズは高くて手が出なかったですし(Jプレスの方がリーズナブル価格だったし、もったりし過ぎない感じで好きでした)、細い体型には似合うとも思えませんでした。その後は世の中がトラッドから離れて行ったり、自分も趣味が変わったりして、お値段的には買えるようになっても、着る機会はありませんでした。なのでブルックスの商品って、実はポロシャツとかネクタイぐらいしか買った(あるいはもらった)ことがありません。似たような服は色々と持ってましたけどね。

_20181102_173805
壁面には村上春樹がブルックスの広告用に書いた『ヘリンボーンのスーツ』なる文章が(英訳も併せて)でかでかと・・・。

_20181102_173834

ブルックスが男性の衣装を提供した2013年版『華麗なるギャツビー』(バズ・ラーマン監督)のコーナーも。ピンクのスーツとか、赤系ストライプのジャケットとか、いいですねー。オシャレです。

_20181102_173736_2

松任谷正隆さんとかユナイテッドアローズの粟野宏文さんとかブルックスのファンへのインタビュー映像もありました(ヘッドフォンで一人ずつってタイプの展示)。

_20181102_173659

意外だったのはアンディ・ウォーホルも常にブルックスの白いポロカラーシャツを着ていたってこと。この写真もガウンからソックスから、すべてブルックスの商品なんだそうです。ちょっと違うような気もしましたが、彼にとってはキャンベルスープ同様にアメリカのポピュラーなものの象徴だったのでしょうね。

_20181102_173614

いやー、こうして見るとやっぱり200年の歴史というのは堂々たる「文化」を作り出すものなのですねえ。 ブルックス ブラザーズのブランディングの上でも、有意義な展覧会となっておりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧