「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」@ggg #書藝問道 #呂敬人 #ブックデザイナー #ggg #豪華本
ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で本日まで開催されていた展覧会『書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡』を数日前に観ました。
いやー、圧倒されましたね。ただただ「恐れ入りました」って感じ。真っ暗な会場の中に照明で浮き上がった豪華本の異常な世界が、そこに展開されていました。
ブックデザイナーの名は呂敬人(リュ・ジンレン)。1947年上海生まれで、あの杉浦康平に師事したのだそうです。
とにかく手の込んだ装丁、表紙、箱などにあきれます。一般的な書物の概念を超えるだけではなく、工芸品、いや芸術品の領域を軽々と超えているのです。只事ではないですよ、これは。
だって、この写真の作品だって、箱の4面に細かく仏像?が彫られているんですよ。確か490体も!
まあ、レーザー彫刻で彫ってあるそうですが、だから百部とか千部とかも製作できるのだそうですが、いやはやそれにしても驚愕するばかりです。いったい1冊いくらするんだろう?
地下の会場もありまして、こちらは1階よりは簡単な本が並びます。と言っても、こっちの感覚がマヒしてるのであって、十分に手の込んだ驚くべき作品ばかりです。
すげーなー。中国おそるべし。どんな政治的プロバガンダよりも有効な国威発揚となるのではないでしょうか。ペンは剣よりも強し みたいなものでしょうか??
まるで昔のラジオみたいな書箱もありましたし、そのアイディアとデザイン純度の高さ、精緻さには、もうひれ伏すしかありませんよね。へへー。
3階には氏の(もう少しカジュアルな)書籍を手に取って眺められるコーナーもありました。作品の格式をきちんと伝える硬質な会場デザインも含め、とにかく「恐れ入りました」と繰り返すしかないような展覧会なのでした。
最近のコメント