2024年11月 7日 (木)

「八犬伝」:八犬士パートよりも馬琴パート    #八犬伝 #滝沢馬琴 #役所広司 #正義で何が悪い #映画八犬伝

8dogs 映画『八犬伝』は、滝沢(曲亭)馬琴の『南総里見八犬伝』というよりは、山田風太郎によるアレンジバージョンの原作がベース。なので、八犬士たちの講談的、ファンタジー的活躍よりも、物語の作者である馬琴や友人の葛飾北斎および周辺の人々を描くパートの方が惹きつけるような作品になっておりました。

八犬士パートも別につまらなくはないんですよ。でも、作品の構成上、物語がブツ切れになってしまうのが痛い所。しかもまあどうにもこうにも「古い」感覚の物語ですからねえ。そして役者たちが弱い。大江戸にとっても板垣李光人と水上恒司ぐらいしかなじみの役者がいないもんで…。河合優実の役柄もあまりに彼女に合わなくて、彼女としても非常に居心地悪そうで、どう演じたらいいかわからないって感じで、これはミスキャストでした。

それに比べて、役所広司をはじめ演技派のしっかりしたキャストを揃えた馬琴パートは、味があって面白いですねー。ただ、こっちをメインにしても集客は望めないので、難しいところですね。まあ、うまくコントロールしたので、ちゃんとヒットしたってことなんでしょう。

本作の白眉は、馬琴と鶴屋南北(立川談春)が歌舞伎小屋の奈落で妙な体面をする場面。ここで二人の間に交わされる創作の虚と実をめぐるバチバチの会話が、緊張感あふれて圧巻です。この深い芸術論の場面を映画にできただけでも大したもんだと思います。それを受けて、この映画のキャッチコピーも「正義で何が悪い」となっているのですね。

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2024年10月25日 (金)

歌舞伎座で「平家女護島 俊寛」他    #歌舞伎座 #歌舞伎 #俊寛 #平家女護島 #音菊曽我彩 #権三と助十 #尾上菊之助 #大向こう

Dsc_1794_copy_768x1024 昨日は歌舞伎座で、十月公演の『平家女護島 俊寛』『音菊曽我彩』『権三と助十』を鑑賞。この8月には1階席で観ましたが( ↓ )、今回は3階席で「天井桟敷」といった趣きです。花道は、まあほとんど見えません。

新・歌舞伎座にようやく行く    #歌舞伎座 #八月納涼歌舞伎 #ゆうれい貸屋 #鵜の殿様: 大江戸時夫の東京温度

Dsc_1797_copy_679x1024 『俊寛』は、過去にも観ておりますが、近松の名作なだけに心に迫るものがあります。記憶としては「地味~な」作品だと思っていたのですが、舟、波、回り舞台などの舞台装置によって、それなりにカラフルな見せ場があったんだなと認識を新たにしました。尾上菊之助さんの俊寛、良かったですよー。終盤はちょっと目頭が熱くなりました。

『音菊曽我彩(おとにきくそがのいろどり)』は、曽我兄弟を題材にした舞踊中心の華やかな作品。目にも鮮やかな衣装の色彩は目の保養です。

Dsc_1798_copy_768x506 『権三と助十』は。岡本綺堂作の人情物というか長屋物。大岡越前を絡めているのですが、言葉で出て来るだけだし、舞台は汚い長屋だけだし、衣装はみんな粗末で汚いし、推理劇という割には大した推理じゃないし、なんか肩透かしの結末だし、どうにも残念な作品でした。

8月に行った時には、大向こうからの掛け声が全然なかったのですが、昨日は「音羽屋!」とか「播磨屋!」とかの声がしきりに飛んでいました。ああ、ようやくコロナ前に戻ったなあって感じでした。

 

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2024年10月12日 (土)

「田名網敬一 記憶の冒険」@国立新美術館    #田名網敬一 #田名網敬一展 #田名網敬一記憶の冒険 #国立新美術館 

Dsc_17562_copy_1280x738 国立新美術館で、展覧会『田名網敬一 記憶の冒険』(~11/11)を観ました。いやー、ナンダコレ?!?!って感じの凄まじさでした。

Dsc_1757_copy_1280x916 田名網さんのことはうっすら知ってはおりましたが、大江戸の感覚としては商業美術売寄りのイラストレイターって感じでした。

Dsc_1758_copy_1280x960 ところがここまでぶっ飛んでいて、ここまで膨大な作品を残していた人だったのですね。知りませんでした。いやー、オドロキでした。

Dsc_1759_copy_1280x960 この展覧会の初日が8月7日、それを見届けるように8月9日に88歳で亡くなったんですよね、この方(クモ膜下出血)。この展覧会の企画や準備に精力的に関わっていたそうですが、会場に来ることはかなわなかったそうです。いやー、この圧倒的な会場を見せてあげたかったですねえ。

Dsc_17602_copy_1280x960 最初から最後まで。極彩色のサイケデリック・パワーが爆発しているのです。

Dsc_1761_copy_1280x960 そして作品量がハンパなくって、多くの作品が床から天井までずらりと壁面を彩っております。壮観なのです。

Dsc_1763_copy_720x960 グラフィック・アート作品のみならず、立体作品や映像作品もあります。見応えありすぎです。

Dsc_1764_copy_720x960 印刷の指定紙などちう昔懐かしいものも、ずらりと壁面を覆ってました。DICの色見本が貼ってあって、鉛筆で指示が書き込まれているのです。コンピューターでデザインする前の時代のお話です。

Dsc_1765_copy_720x960 この人の凄いところは、年とっても作品が一切枯れなかったこと。若い頃と同じ熱量で、タナアミ・ワールドを全うしました。

Dsc_1767_copy_1280x960 あまりの色彩洪水。あまりのサイケ爆撃に、気が狂いそうになります。こんな展覧会、ちょっとありません。

Dsc_1770_copy_1280x960 確かに再評価されてしかるべきアーティストだったんですねえ。お見それいたしました。

Dsc_1771_copy_1280x960 ただ、大江戸はそんなに好きではないんですよねー(笑) まあ、展覧会観る前よりはずっと好きになりましたけど。

Dsc_1772_copy_1280x960 2024年、つまり今年、つまり亡くなった年に描かれた作品もあって、それがパワフル。また、コロナ下にずっと描いていたというピカソ模写が多量にあったりもします。

Dsc_1773_copy_1280x960 赤塚不二夫やバービーやアディダスなんかとのコラボ作品もあって、あまりの密度にぐったり疲れた展覧会でした。

Dsc_1776_copy_1280x960 グッズコーナーには、これまたクセつよのタナアミ・グッズがあれこれ多種類あって、胸やけしそうでした。

Dsc_17772_copy_1280x799 あとはただただ写真をご覧ください。そして、よろしければ展覧会をご覧ください。話のタネには、なりすぎるほどなりますので…。

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Dsc_17852_copy_720x960 Dsc_17832_copy_1280x960 Dsc_1784_copy_740x960       Dsc_1789_copy_1280x927 Dsc_17862_copy_1280x960 Dsc_1782_copy_588x960

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2024年9月21日 (土)

「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」:しくじり先生    #ジョンガリアーノ #ジョンガリアーノ世界一愚かな天才デザイナー #映画ジョンガリアーノ

Johngalliano 映画『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』は、あの2011年の差別発言事件とその前/後のガリアーノの人生を見せてくれるドキュメンタリー。

とにかくジョン・ガリアーノ本人があの事件を反省しながら「すべて話す」ということで、終始出まくっています。まあ、典型的な「問題児の天才」ですね。アクが強い人なので、見続けているとちょっと疲れるかな。

でも作品の美しさが、それを癒してくれます。ジヴァンシィの、ディオールの、マルタン・マルジェラのショーでの彼の作品が画面に出ると、その圧倒的なデザインや色合いやゴージャスさに圧倒されます。ほんの短い映像が、凄いんです。うーん、やっぱり稀代の天才に違いありません。

その人が酒と薬物と過労による「病気」状態だっったとはいえ、あのようなユダヤ人蔑視、ヒトラー礼讃発言(+アジア人差別もあった)で身を亡ぼすとは…。でも、やるべくしてやっちまったって感じもありますが…。結局、「天才」ってものすごく片寄りがある生き物なので、世の中や歴史や世界についてあまりにも無知だったということだと思います。無知は罪でもある、まあこれは正しい。 そして結果として、今に続くキャンセル・カルチャーを生み出した人ということになるのかも知れません。

もし伝記映画を作るとしたら、ホアキン・フェニックス主演でいかがでしょうか?(ちょっと似てるし)

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2024年9月 1日 (日)

「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」:もっと観たい食文化の4時間    #至福のレストラン三つ星トロワグロ #トロワグロ #フレデリックワイズマン 

2e4f3ff0be691e83 映画『至福のレストラン 三つ星トロワグロ』は、94歳の巨匠フレデリック・ワイズマン監督による240分のドキュメンタリー。ちょうど2時間たったところで、10分の休憩が入りました。でも、全然長く感じられません。終わった時に、「もう終わりかー。あと2時間ぐらい観ていたかった」と思いましたもん(チーズ生産過程と葡萄畑の土壌話の所だけ、ちょっと眠かったかな)。

なにしろこのレストランは55年間もミシュランの三つ星をキープしているというのですから、只事ではありませんね。そんな名店とその裏側を、4時間びっしりと見せてくれます。いつものワイズマン流で、字幕とかスーパーインポーズとかナレーションとかは一切使いません。撮って、つなぐだけ。でもそれが面白いんですよねー。

トロワグロの三代目=オーナーシェフのミッシェルさんがまあ、しゃべるしゃべる。料理が運ばれて来てお客さんが食べたそうにしているのに、しゃべるしゃべる。この人25歳ぐらいの頃に日本料理に感化されたようで、本作中の料理にもやたらとシソが使われていますし、息子も醤油(香川県のかめびし醤油)を使っています。ミキモトに関するエピソードも語られておりました。

改めて「食は文化」だと思うと共に、どの国の人にも変わらない部分ってあるなあと感じる点も多々ありました。最晩年と言っていいワイズマン、またしても良い仕事しましたねえ。ただ、観終えた後で「フレンチ食べたい」とか思わなかったのが、我ながら不思議。もう目から「おなかいっぱい」になっちゃったんでしょうか? (ただ、いいワインは飲みたくなりました。)

 

 

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2024年8月23日 (金)

「髙田賢三 夢をかける」@東京オペラシティ    #髙田賢三 #高田賢三 #高田賢三展 #高田賢三夢をかける #KENZO 

Dsc_1627_copy_1024x757 初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の展覧会『髙田賢三 夢をかける』(~9/16)を鑑賞。2020年にコロナで急逝されて以降初の回顧展です。

Dsc_1629_copy_1024x768 19時閉場のところ18時過ぎに入ったとはいえ、小生が出会った観客は4人ほど。大丈夫なんでしょうか?

Dsc_1630_copy_1024x715 初台の会場ということで、賢三さんの母校=文化服装学院の近く。展示品の大半は、文化学園ファッションリソースセンターからのものでした。

Dsc_1632_copy_570x768 ケンゾーといえば花柄と民族衣装ですが、それ以前の作品もあれば、日本の着物や農民の衣服(モンペなど)をアレンジした作品もあって、彼の80年の生涯と作品を網羅した展覧会になっております。

Dsc_1633_copy_1024x768 ケンゾーさんって、晩年になってからオールバックのダンディな紳士になったけど、けっこう長いことおかっぱ頭に大きなメガネの「変な東洋人」みたいな姿でした。まあ、あれがトレードマークだったのですが、もっと早くからオールバックのダンディになった方がカッコ良かったのに。

Dsc_1634_copy_806x768 2004年アテネオリンピックの時に、日本選手団のユニフォームを担当したんですよねー。白地にシャクヤクの花をプリントしてあって、「らしい」んだけど、えらく不評だったとか。まあ、スポーツっぽくないですからねえ。

Dsc_1635_copy_1024x729 最後の大きなスペースには、各年代の代表作がずらりと並んで壮観。

Dsc_1636_copy_1024x768 やっぱり花柄ですよねえ。そして民族衣装風。

Dsc_1637_copy_1024x768 シンプルに「自分ならでは」を持っている人、それを突き詰められる人は、やっぱり強いですよね。

Dsc_16382_copy_1024x768 あくまでも明るく、楽しく、美しかったケンゾーの服。壁面のファッションショー映像を見ても、そこが世界に受け入れられた唯一無二の個性なのだとわかります。

Dsc_1640_copy_1024x768 最後の壁面には、彼のデザイン画がずらりと貼られていました。うまいとは言い難い絵なのが、ご愛嬌なのでありました。

 

(追記) 死後初の回顧展と書きましたが、2021年に文化学園服飾博物館で開催していました。自分で書いたくせに、すっかり抜けておりましたー。すみません。

「高田賢三 回顧展 Dreams -to be continued-」   #高田賢三 #KENZO #高田賢三回顧展: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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2024年8月18日 (日)

新・歌舞伎座にようやく行く    #歌舞伎座 #八月納涼歌舞伎 #ゆうれい貸屋 #鵜の殿様

Dsc_1615_copy_768x593 いやー、2013年に改築オープンして以来ようやく行きました、新しい歌舞伎座。改築前の第4期の建物には10回以上は行っておりましたが、新しくなってからは初めて。開館後しばらくはお客がいっぱいで予約が取れず、その後コロナ期を経たりして、なんだかんだこんなに遅くなってしまいました。月日の経つのは早いものでございます。外観は、第4期の歌舞伎座と同じように作っているのは知って(見て)いましたが、内装もかなり忠実に再現しておりました。もちろんトイレがキレイになっていたりエスカレーターがついていたりと、時代に合わせた新しさも取り入れております。2階に展示された日本画の数々も、昔同様です。あ、それと横山大観の富士山を描いた緞帳は見事でありました。

Dsc_1614_copy_768x1024 「八月納涼歌舞伎」ということで、午前・午後の二部制ではなく、三部制になっております。なので、演目も二つだけ=1時間20分ほどの『ゆうれい貸屋』(山本周五郎原作の人情物)と、30分ほどの『鵜の殿様』(山川静夫原案の笑える舞踊劇)。35分ほどの幕間を入れても2時間半弱という、歌舞伎座としては大変コンパクトな公演です。

Dsc_1612_copy_742x1024 『ゆうれい貸屋』は、夏らしく幽霊大挙出演の人情喜劇。面白いです。笑えもします。ただ、人情劇だし幽霊物なので、衣装の華やかさなどとは無縁です。最近はTVなどでおなじみの坂東彌十郎さんも出演。現役最年長の98歳!という役者の方も、じいさん幽霊の役で出ておりました。

Dsc_1611_copy_768x677 『鵜の殿様』は、幸四郎・染五郎の親子共演による、笑える舞踊劇。太郎冠者が出て来るなど、狂言の要素を取り入れていて、体の動きで笑わせてくれます。二人ともお見事でした。明るい衣装も、『ゆうれい貸屋』との対比で、明るい気分にさせてくれます。

「いやー。歌舞伎っておもしろいもんですねえ。」と言いたくなる二作でありました。ただ、まだコロナ以降の用心が終わらないようで、大向こうからの掛け声(「中村屋!」とか「高麗屋!」とかいうアレね)がなかったのが寂しかったです。早く解禁にならないと、伝統が途絶えちゃいそうでいやだなあ。

 

 

 

 

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2024年8月16日 (金)

久々の谷根千さんぽ    #谷根千 #須藤公園 #全生庵 #圓朝のドクロ #夕やけだんだん

Dsc_1576_copy_768x497 久しぶり・・・ほんと十年以上行ってないかもなのですが、谷根千エリアを逍遥してみました。いやいや、検索してみたら2006年の記事( ↓ )しか出て来なかったので、実は18年ぶりだったりするのかも知れません。驚いちゃいますね。

根津のつつじとレトロ建築: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_1573_copy_663x1024 今回のスタートは千駄木駅。まずは団子坂を上って右折し、須藤公園へ。住宅地の中の小規模な公園ですが、蓮池があり、その上には須藤の滝もあります。緑の中の真っ赤な弁財天の社や架け橋が、キレイです。

 

Dsc_1597_copy_768x533 続いては谷中方面に進んで、全生庵を見学。山岡鉄舟が建立したというお寺。

Dsc_1615_copy_1024x790 ちょうど夏恒例の『幽霊画展』をやっていたので、500円を払って鑑賞。足のない幽霊の元祖といわれる円山応挙の作品をはじめ、鏑木清方やこの寺ゆかりの圓朝の三遊亭圓朝の掛軸などを拝見しました。このうちわのドクロは圓朝の作品に描かれているもの。カワイイですよね。Tシャツやバッグや缶バッジにもなっておりました。

Dsc_1581_copy_639x1024 ついでに墓地も見学。鉄舟や圓朝のお墓もさらっと見ましたが、驚いたのはこの真新しい黄金の仏像。けっこう大きくて、あまりにもキンキラ…いや、ありがたいありがたい。

 

Dsc_1582_copy_768x730 その後も谷中墓地のそばをうろうろ。愛玉子(オーギョーチイ)は、ずーーーっと変わらないのが嬉しいなあ。でも、お休みのようでした。

Dsc_1583_copy_768x518 その隣の下町風俗資料館付設展示場(旧吉田屋酒店)。

Dsc_1584_copy_768x576 1F部分を無料で見学できます。酒屋だったことの名残りを見せてくれています。

 

Dsc_1586_copy_768x576 昔はぜったいヤマザキのパン屋だったんだろうなあという店構え。その隣の町中華がぜったいうまい感じでしたが、昼食は済ませていたのであきらめました。

Dsc_1587_copy_723x1024 お盆シーズンってことで、朝倉彫塑館はお休み。まあ、以前行ったのでもともとパスの予定でしたけど。

Dsc_1589_copy_700x1024_20240816182501 日暮里駅と谷中ぎんざを結ぶ「夕やけだんだん」。さすがに真夏の昼日中何で、猫はおりませんでした。

Dsc_1592_copy_768x576 そこを下りた左手が、広い空き地になっておりました。どうやら大きなマンションが建つみたいです。やれやれ、無粋なこって。

Dsc_1594_copy_768x1004 しばらく来ないうちに、谷中ぎんざがだいぶ観光地化しておりました。でも昔ながらの店も残っていますし、大資本が入っているわけではなくユニークな個店が並んでいるので、これはこれで許せる範囲だと思います。 屋根には白ネコちゃんのアート装飾。

Dsc_1600_copy_713x1024 その後よみせ通りをぶらぶらしたりして、また夕焼けだんだんに戻って、墓地をかすめながら、千駄木へ。

さらに歩いて、根津方面へ。今回、根津はさらっと通っただけでした。歩き疲れたので、根津神社もパス。でも「はん亭」は昔のままの姿で営業中でしたー。

 

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2024年8月14日 (水)

「ゴジラ博」in 東京ミッドタウン日比谷    #ゴジラ博 #東京ミッドタウン日比谷 #ゴジラ #ゴジラマイナスワン

Dsc_1579_copy_768x760 昨日開幕した『ゴジラ博 in 東京ミッドタウン日比谷』(~9/1)に行って来ました。「ゴジラひろし」ではありません。「ゴジラ博(はく)」。6FにあるBASE Q HALLでの開催。

Dsc_1564_copy_679x996 10時~15時までは時間指定制のネット予約(場合によっては当日券が売られる場合もあるようです)。16時以降は当日券(200円高い)によるフリー入場となっておりましたが、本日会場に午後3時ごろ行ってみると、16時30分以降の入場ってことになっておりました。

Dsc_1565_copy_768x569時間をつぶしてから16時半少し前に着いて、20分ほど並んで入ることができました。会場はお子様からシニアまで、さまざまな世代のゴジラファン(当然男性比率がやけに高い)でいっぱい。

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1954年の初代ゴジラから、『ゴジラー1.0』まで、東宝(企画監修)の力を得て、ゴジラまたゴジラです。メインは人間より少し大きい着ぐるみやスタチューたち。

Dsc_1568_copy_682x996 ゴジラのみならず、メカゴジラ(50周年)やキングギドラ(60周年)も展示されております。

Dsc_1569_copy_768x561 でも基本的に『ゴジラ博』なので、モスラやラドンまでは出ておりませんー(ゴジラ映画のポスターの中には出てますけど)。

Dsc_1570_copy_520x996 まあ、これまでに『特撮のDNA』展で見た物も多く含まれておりましたが、それはしょうがないですね。

Dsc_1572_copy_725x996 『シン・ゴジラ』のようにCGで作った作品でも、宣伝用のスタチュー(立像)があるので、展示されております。アニメ版ゴジラも同様です。

Dsc_1573_copy_768x541 今回は、ローランド・エメリッヒやギャレス・エドワーズなどのハリウッド版ゴジラだとか、日本のアニメーション映画版ゴジラについてもカバーしているところがさすがです。網羅してます。

Dsc_1575_copy_768x695 会場最後にある『ゴジラー1.0』の大ジオラマが、やはり本展のハイライトでしょう。

Dsc_1576_copy_768x996 ジオラマの下部からあおりながら、スマホを使った移動撮影ができるような仕掛けなんかもありました。

 

Dsc_1578_copy_768x731 グッズコーナーには、フィギュア、Tシャツ、アクスタ、クリアファイル、マグカップ、ノートなどなどのゴジラグッズが揃い、ファンの皆さんが群がってました。大江戸は買わなかったけどね(ガメラだったら買ったかも)。

 

(『特撮のDNA』展のときのレビュー ↓ )

展覧会「特撮のDNA」:東宝ゴジラの大集合: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

「特撮のDNA 東京タワーSOS」@東京タワー    #特撮のDNA #東京タワーSOS #ゴジラ #モスラ #メカゴジラ #東京タワー: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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三の丸尚蔵館と皇居東御苑    #三の丸尚蔵館 #皇居東御苑 #松の廊下跡 #富士見櫓 #大手門

Dsc_1563_copy_768x513 ちょっと大手町に来る用があったもので、ついでに皇居・大手門を入って(警察の手荷物検査を受けて)、三の丸尚蔵館に初めて行きました。

Dsc_1564_copy_768x954 『いきもの賞玩』という展覧会(〜9/1)を観たのですが、全部で50作品程度の小規模展とはいえ、伊藤若冲の『動植綵絵 池辺群虫図』(細かい描写の妙!)などもありなかなかでした。

Dsc_1565_copy_561x1024 この尚蔵館は昨年秋に部分的にオープンしているのですが、全館完成は再来年なのだとか。

Dsc_1566_copy_768x526 館の前にあるプレハブが現在は仮のミュージアム・ショップなのですが、売っているものが普通の美術館の半額ぐらい。ポストカード60円とか一筆箋400円とかクリアファイル300円とか。逆に、「これぐらいが適正価格だよなあ」とか思ったりもしました。

 

Dsc_1568_copy_768x559 で、出た後は坂を上って皇居本丸方面に進みます。大きな石垣に江戸時代を感じたりしながら、当時からの建物を見つつ進みます。

Dsc_1569_copy_768x546 日本人、ほとんどいません。ほとんどが白人系の観光客の方々。まあ、尚蔵館に入らなけれぱタダで見られる観光地てすからね。

Dsc_1571_copy_768x527 美しい枝ぶりの松も植わっています。坂を上りながら、そうだよねえ、江戸城の中にもこういう高低差があるんだなよねえと感じつつ、進みます。

Dsc_1573_copy_768x477 「松の廊下」跡もありましたー。「忠臣蔵」好きとしては感激です。と言っても、ただ石碑があるだけなので、想像の翼を羽ばたかせるのも結構難しいのですが…。まあ、しょうがない。

Dsc_1574_copy_768x952 そして富士見櫓(やぐら)。おお、時代劇だあ、江戸城の一部だあと、多少の感銘を覚えます。本丸地区に現存する唯一の櫓で、遺構としては一番古いものだそうです。

本丸地区を全部見たわけではありませんが、暑かったこともあり、まあこんなところで。Dsc_1575_copy_768x576 大手門前のお堀は涼し気な水を湛えてくれていると良かったのですが、なんと緑の藻でびっしりなのでしたー。

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