2024年6月22日 (土)

「アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家」:キーファー作品の凄みが伝わらず    #アンゼルム #アンゼルム傷ついた世界の芸術家 #アンゼルムキーファー #ヴィムヴェンダース 

1_20240622221201 映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』は、戦後ドイツ最大の芸術家アンゼルム・キーファーの人と作品をヴィム・ヴェンダース監督が映画にしたもの。東京では日比谷と渋谷の上映館でだけ3Dだったので、ヒューマントラストシネマ渋谷で観ました。3Dって、ほんっと久しぶりだったので、持参した3Dメガネが仕様違いで、結局その場で100円出して買いました。

ヴィム・ヴェンダースの3D映画といえば、『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(2011)がありましたねえ。でもあの作品もこの作品も、そんなに感心するような3D効果があるわけでもありませんでした。まあ身も蓋もありませんが、2Dで問題なしです。

大江戸は1980年代後半~1990年代にかけて(まあ、その後もですけど)コンテンポラリー・アートにどっぷりハマっておりました。その中でも最上級に好きだったのが、キーファーで、'93年のセゾン美術館の展覧会にも行きました。あとはアンドレス・セラーノやジャン₌ミシェル・バスキアも好きでしたね。

そのキーファーご本人がバンバン出て来るこの作品。しかしながら、作家と作品を解説していくような映画ではなく、キーファーをめぐるヴェンダースの心象風景みたいになっています。大江戸にはそこがもの足りなかったですねえ。そしてキーファーを知らない人には、これでは彼の作品の凄さ、偉大さが伝わらないなあと感じました。あのマチエール、あの重量感、あの暗い迫力、あの終末感が伝わって来ないのです。なんか映像がクリーン過ぎるのです。彼の作品の、不気味さとか悲惨とか神話的な悪霊とか歴史の重みみたいな感覚が、すっぽり抜け落ちているのです。

キーファーの息子やヴェンダースの孫おいを使った過去の再現イメージも、功を奏しておりません。 あと、キーファーの作品に拮抗するぐらいの圧倒的な音楽がついていたらなあとも思いました。 いろいろ残念な作品でありました。

 

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2024年5月10日 (金)

佐藤卓 展 TIME    #佐藤卓 #佐藤卓展タイム #TIME #奥野ビル #砂時計

Dsc_1316_copy_610x768 2021年の佐藤卓 展『MILK』に次ぐ『TIME』(~5/11)を観に、銀座一丁目の奥野ビル3FとB1のギャラリー「巷房(こうぼう)」へ。 (『MILK』のレポートはこちら ↓ )

佐藤卓 展 MILK   #佐藤卓 #佐藤卓展ミルク #MILK #奥野ビル : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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奥野ビルは変わらずに奥野ビルです。夕方はオレンジの灯がともって、美しいですね。

Dsc_1317_copy_560x768 中も栄えていて結構です。どこを撮っても、どこから撮っても絵になります。それが奥野ビル。ちなみに1932(昭和7)年に建ったそうです。築92年かあ…。

 

Dsc_1318_copy_594x768 まずは3Fに。今回の展示は、オリジナルで作った砂時計がいっぱい。

Dsc_1319_copy_1024x754 さすがに砂はどれも落ち切っていますが、砂が落ちるまではどれぐらいかかったんだろう?とか、これだけの数の砂が落ちる時にはどんな音が出ていたのだろう?とか、思うことしきり。

Dsc_1320_copy_1024x758 目測で高さ60㎝ぐらいでしょうか、砂時計の下には台座、上についているオレンジのようなボールが明るく楽しい雰囲気を醸し出しています。

Dsc_1321_copy_361x768 前回の『MILK』同様、今回の『TIME』も、コンセプチュアル。「時間」をテーマにしているだけに、よりコンセプチュアルだと言えるでしょう。

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地下の展示はこんな感じ。大小の砂時計の周囲を取り巻く12角形の木枠を転がして行けば、砂が落ちるのでしょうね。でも「展示品にさわらないでください」なので、砂は動きません―。時は止まったまま。

Dsc_1325_copy_1024x768 展覧会ポストカードに書いてある佐藤卓さんの文には、「使用している黒く輝く砂は、産業廃棄物を高熱で処理した後に残るスラグと呼ばれる物質を粉砕したものです。」とあります。

Dsc_1326_copy_1024x682 そして「流れるスラグをご覧いただきながら、時間というものに思いを馳せていただければ幸いです。」とあります。うーむ、やっぱり流れてるところを見たかったですね。

 

Dsc_13262_copy_546x768 地下のもう一室には、光源を隠れた奥に置いて、右壁面に影が映るこんな展示。で、そこに使われている砂時計が、見たことのないユニークな形。これこそ、どんなふうに流れるのか見たかったですね。二股に分かれるときには、どうも均等にはいかなかったようです。

 

Dsc_1322_copy_1024x732 まあ、「時の流れとその重さを体現しているのは、奥野ビル自体だった」というオチが、座りが良いような気がいたしました。

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2024年4月19日 (金)

池袋WE ROAD(ウイロード)がキレイ    #ウイロード #WEROAD #池袋ウイロード #植田志保 #雑司ヶ谷隧道 #豊島区えらい

Dsc_1177_copy_768x576 池袋界隈の人には「何を今更」と思われてしまう話題。だって知らなかったんだもーん。

Dsc_1180_copy_768x613 JR池袋駅北側の東西を結ぶ地下通路「雑司ヶ谷隧道」をかなり久方ぶりに通ったら、キレイに改修されて…というか、まったくの別物に生まれ変わっておりました。その北側の先のスロープや公衆トイレも含めて、あっぱれな公共アートになっていたのです。

Dsc_1178_copy_768x550 明るいトーンの色彩が混ざり合った抽象絵画。暗い地下道というイメージを一気にひっくり返す素敵な試みです。

Dsc_1179_copy_768x544 場所柄、防犯カメラも据え付けてあるのですが、それもこのようにカラフルな壁と一体化。

Dsc_1181_copy_768x513 季節を問わないし、老若男女を問わず受け入れられやすい素直に美しい色彩です。明るく、楽しく、気分が良い。

Dsc_1174_copy_768x465 それって、パブリックアートとしては最高じゃないですか。お役所(豊島区)としても、あーだこーだ文句言われることが少なくて済むでしょうし。実際、目の前で実物を見ると、写真以上にキレイで、感情に訴える色彩です。

Dsc_1176_copy_1600x1200_20240419233901 パネルが貼ってあったので、読んでみたら、大正14(1925)年に建設された雑司ヶ谷隧道が、昭和61(1986)年の改修時に「WE ROAD(ウイロード)」という愛称をつけてもらったんだそうです(WESTとEASTを結ぶ、私たちの道ってことで)。ってことは、来年100周年なんだ! 

Dsc_1175_copy_768x464 そして、近年の改修で植田志保さんというアーティストが壁面などに直接描いて、完成したのが2019年。

Dsc_1185_copy_768x540 でも、その後もエリアを広げていったのでしょうね。地上へのスロープの壁面とか、金属のガードとかもカラフルです。

Dsc_1182_copy_768x522 毎日ここを通っていたら、心が洗われそうですね。ポジティブで楽しい思考回路になりそうです。

Dsc_1186_copy_768x576 朝と夜とで照明のトーンを変えたりもしているのだそうです。やりますね、豊島区。

 

 

Dsc_1184_copy_768x550 でもそれだけで驚いてちゃいけません。この上にあるトイレが凄いんです!

Dsc_1166_copy_768x576 まさにアートなトイレなのです。

Dsc_1170_copy_768x576 中もアート(男子用しか入ってないけど)。

Dsc_1171_copy_768x550 本当に気持ちの良い空間になっていました。色彩のおかげなんです。

Dsc_1169_copy_768x1024 上を見ても、カラフル、ビューティフル、ワンダフル。

Dsc_1168_copy_768x1024 ガラスを通した光で見ると、この色がまた幻想的で、格別です。

Dsc_1172_copy_768x588 外の植え込みもお見事です。いやいや、感服いたしました。公共の施策として、最上級の例ではないでしょうか? 犯罪率や精神を病む人の数さえ減るのでは?と思っちゃうぐらいです。

Dsc_1167_copy_737x1024 新宿の東西を結ぶあの古ーい地下道も、同じようにやればいいのにね。

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2024年1月28日 (日)

「blue-ing!」に行きました    #blue-ing #サッカー文化創造拠点 #日本サッカー協会 #JFA #サッカー日本代表 #サムライブルー #なでしこジャパン

Dsc_0712_copy_1024x7683 昨年末に水道橋の東京ドームシティ内にオープンした日本サッカー協会(JFA)の「サッカー文化創造拠点」=その名も“blue-ing!”。なんかネットで見てもよくわからない感じでしたが、とにかく行ってみました。

Dsc_0720_copy_1024x7683 場所は東京ドーム脇なのですが、とにかくわかりにくい。サイトでも現地の案内でも、あまり丁寧に説明してないので、ちょっとウロウロ迷っちゃいましたよ。

Dsc_0738_copy_1024x13653 無料エリアと有料エリアがありまして、無料エリアは大型ビジョンの前に、客席があって、カフェとして飲食ができます。なんと「SAMURAI BLUE Burger」なる青いバンズのハンバーガーも売ってましたよ。ムムムな見た目ですね。 このカフェエリアが賑わっていたのですが、なんか大型ビジョンに映っていた皇后杯決勝の表彰式にはみんな興味がなさそう。たぶんお隣の東京ドームで行われるKingGnuのライブを寒さを避けながら待っている人が多かったような印象でした。

Dsc_0735_copy_1024x7683 無料エリアの一角には日本代表のグッズショップも。サムライブルーのみならず、なでしこジャパンのグッズも各種揃っていました。床が人工芝になってるあたりが、いかにもですよね。このスペース、代表戦などのライブ・ビューイングもやるそうですが、そういう時はかなり盛り上がることでしょう。

Dsc_0716_copy_576x7684 別の一角の壁面には、日本サッカーの歴史や偉業を示す展示コーナーも。

Dsc_0719_copy_1024x13653 なでしこジャパンのワールドカップ優勝トロフィーがあったり、1964年の東京オリンピックで3位になった時のユニフォームがあったり・・・

Dsc_0714_copy_1024x13654 JリーグやWEリーグ草創期のあれこれがあったり・・・かなり濃密に展示されておりました。

 

Dsc_0739_copy_1024x7683 で、有料エリアはというとですね、大人1,800円という強気の料金設定。文京区本郷にサッカー博物館があった頃とはだいぶ違いますね。でも、入場プレゼントとして日本代表のきんちゃくポーチをくれたので、それ込みの料金だと思えば、まあまあですかね。

Dsc_0724_copy_1024x7683 壁面には元&現役代表の方々のサインが入っていました(多分今後増えていくのでしょう)。ここはJFAのアプリをダウンロードして、それで各所のQRコードを読み取って、各コーナーの開設を読んだりするのです。まあ、いいんだか悪いんだかって感じ。

Dsc_0725_copy_1024x13653 オフトジャパン時代の戦術ボードとか、各世代のユニフォームやスパイク、ボールなどの展示も。カズやヒデの懐かしのユニも。

Dsc_0726_copy_1024x7682 ワールドカップ出場時の選手たちのIDカードだとか、宮本ツネ様のあの(バットマン)フェイスガードもありました。

Dsc_0727_copy_1024x7682 なでしこの「国民栄誉賞」の盾もあったりしました。男女混合の展示です。

Dsc_0728_copy_1024x7684 展示品の上のモニターには、ドーハの悲劇から直近のカタール・ワールドカップや女子ワールドカップの映像が出ていて、つい見入ってしまいます。

 

Dsc_0733_copy_1024x7683 さてさて、続いては体験コーナー。プロ選手がピッチ内で見ている光景を体験できる大型映像ですとか、自分の顔を日本代表選手の映像に顔はめされる動画だとか・・・落合陽一氏も加わっているとかで、とにかくテクノロジーの先端をキーワードにしているのであります。

ここまで見て来た方は気づいたと思いますが、この有料エリア、ほとんどお客さんがいないのです。土曜の夕方だってのに、オープン直後だってのに、大丈夫なんでしょうか?

Dsc_0734_copy_1024x7683 あとはゲームのコントローラーみたいなボールとスイッチを使いながら、展示品や収蔵品を3D画像で立体的に見られるモニターなんかがあって、同じものが何台もあるのに、使ってるのは小生1人という状況。

Dsc_0731_copy_1024x7682 で、一応自慢しておきたいのは、実際の代表選映像を40秒ほどモニターで見て、その視線の動きをAIが解析して、レベルを診断してくれるって装置のこと。大江戸がやってみたら、「プロ選手級」という結果でしたー!  パチパチ。

Dsc_0730_copy_1024x7683 でもこれ、一番上には「SAMURAI BLUE級」ってのがあるんですよね。その下が「プロ選手級」、「アマチュア選手級」「サッカー大好き級」と続くわけです。まあ、いいや。

 

てなわけで全体的な評価としては、「お値段を考えると、ちょっと微妙」。これからの展示強化、内容強化に期待したいところではあります。JFAのみならず、JリーグやWEリーグとのコラボもやればいいのにって感じた大江戸でありました。

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2024年1月 9日 (火)

キース・ヘリング展@森美術館    #キースへリング #キースへリング展 #森美術館

Dsc_0652_copy_572x768_1 きのう、六本木ヒルズの森美術館で『キース・ヘリング展 アートをストリートへ』(〜2/25)を観ました。時間指定制のチケットなので(当日券もあるようでした)、会場内は混んでおらず、とても見やすい状況。単に集客が芳しくないのかも知れませんが…。

Dsc_0653_copy_1024x680_1 キース・ヘリングも、今や忘れられかけているんでしょうかねえ?  大江戸は1980年代のブームから知ってますし、当時青山にあったPOP SHOPにも行ったことがあります。なんて書くと、トシがバレますが。

Dsc_0654_copy_1024x685_1 まあ、でも近年でもユニクロのTシャツやバッグになってたり、そのデザインは今もって広く受け入れられているように思えます。

Dsc_0655_copy_908x768_1 Dsc_0656_copy_1024x735_1 展覧会は、総合的にキースの全容を紹介しています。地下鉄構内のグラフィティアート時代から、ポップアートの寵児としての活躍。広告での活躍や様々なメッセージ。そして31歳での死まで。ほんの十年程度のアーティスト人生でしたが、バスキアと双璧をなす1980年代アートのアイコンでした。

Dsc_0657_copy_1024x759_1 会場内には小さなお子さんがそこそこいたり、入口に子供向けのリーフレットがあったりもしたのですが、キースの作品ってけっこうセクシャルなものも多いんですけどね。まあ、あの画風なので、いやらしくはならないからいいのかな? 子供向けの絵なんかもあったりしました。

Dsc_0658_copy_895x768_1 最後の日本コーナーだけが撮影禁止。キースが来日した時の写真や動画、墨と筆で描いた作品、POP SHOPで売っていたグッズなどが展示されていました。POP SHOPの紙袋や缶バッジは当時購入して今も持っているので、それがこういう展覧会に展示されているのを見るってのはちょっと不思議な気分でした。

Dsc_0659_copy_818x768_1 Dsc_0660_copy_1024x673_1 珍しい立体作品などもありましたし、これだけ大規模なキース・へリング展ってのは、記憶にありません。確か1990年代に新宿の三越美術館で展覧会やってたような気がするのですが、ちょっとおぼろげな記憶です。

Dsc_0662_copy_1017x768_1 会場出口のグッズショップには、さまざまなアイテムが勢ぞろい。ただポストカードが220円なのには、ちとビビりました。100円、150円が常識だったポストカード、ついにここまで来ましたかあ。

Dsc_0663_copy_624x768_1 長野県に中村キース・へリング美術館ってのがあって(行ったことないんですけど)、今回の作品もそこの収蔵品が多いようです。オンラインショップもあるようなので、もともとグッズは豊富なんでしょうね。キース・へリング作品って、ポップで商品化しやすいですし。

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Dsc_0665_copy_1024x768_1 展覧会場を出れば、眼下に広がる快晴の東京! この美術館の大きな魅力なのであります。

 

 

 

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2023年12月25日 (月)

「ポトフ 美食家と料理人」:食文化への敬意    #ポトフ美食家と料理人 #映画ポトフ #トランアンユン 

1_20231224221801 映画『ポトフ 美食家と料理人』は、約100年前のフランスを舞台にした料理をめぐる物語。いや、むしろ「食文化」をめぐる物語です。トラン・アン・ユン監督のフランス、いや人類の食文化に対する敬意が感じられる作品になっています。

冒頭いきなりの延々長い料理場面に圧倒されます。野菜を、魚を、肉を、丹念に調理していく過程を、人の動き、キャメラの動き 圧巻のスペクタクルとして描き出します。この長いシークェンスよりは短いけど、やはり見事で惹きつけられる調理場面は、その後も何度か出て来ます。料理が主役の映画・・・いやー、それってかなり素晴らしいことです。

でも、料理以外の場面との落差が大きいというか、ドラマ描写がやけに普通で躍動しません。そして残念なことに、後半が妙にたるくなってしまうのです。残念ですね。料理場面だけで言えば『バベットの晩餐会』以上なのに、名作になり損ねました。ただし、天才的料理センスを持つ少女の扱いは良いです。効いてました。

それにしても、ユーラシア皇太子がご招待した時のメニューの品目、分量の多さに啞然。ディナーが3部構成で、小生など第1部だけでも絶対に食べきれない量が出てくるようなのです。何かの冗談なのかと思いましたが、どうやらマジメなようで、「8時間かかった」なんて台詞もありました。ほとんど拷問です。でも8時間かかったにせよ、あんなじいさんたちがよく食べきれるものだと驚きましたけどね。あの人たち、日常的にこんな豪勢な料理をちょくちょく食べていて、よく太らない人もいるもんだと感心したのでありました。

 

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2023年12月22日 (金)

クリスマスシーズンの銀座    #銀座のクリスマス #ミキモトツリー #和光改めセイコーハウス銀座 #ギンザシックス #中銀カプセルタワービル

Dsc_0522_copy_768x572 ザギンです。季節はクリスマス直前。このシーズンの銀座の夜は、冷えた空気の中、光の美しさが格別なんですよね。まあ、こればっかりは写真じゃ伝わりません。

Dsc_0523_copy_768x1024 でも写真でその雰囲気を少しでも・・・

中央通り(銀座通り)に沿って、2丁目のブルガリと、その向かいに3丁目のルイ・ヴィトン。

そしてその隣の松屋銀座は、建物自体が氷のように青白く発光。

Dsc_0525_copy_768x569 その先には、4丁目のミキモト。昔の生木とは違うけど、やはりここのツリーは銀座のクリスマスの象徴です。

Dsc_0537_copy_997x768 で、4丁目交差点に燦然と輝く和光改め「セイコーハウス銀座」(改名したことを知らない人も、まだ多いでしょう)。ライトアップがステキです。『ゴジラー1.0』でも壊されておりましたねえ。

Dsc_0536_copy_477x768 晴海通りを挟んでその先にあった5丁目の「三愛」ビルは、現在絶賛解体中です。すごいですねー。こんな銀座の中心で、通行を妨げないようにしながらの解体。

Dsc_0527_copy_768x1024 そういえば、銀座通り沿いの各ブロックにこんなキレイな数字が設置されております。「5」に限らず、1も、2も、8もあります。そう、銀座何丁目かを示すナンバーなんですね。ここは5丁目、銀座コアの前。

 

Dsc_0535_copy_1003x768 そして6丁目のギンザシックス入口前にはこのコンテナ? 

Dsc_0534_copy_964x768 これは、あの黒川紀章氏による異端の建築「中銀カプセルタワービル」(2022年に解体)の一室を改装して展示しているアートなのだそうです。クリエイティブスタジオYARさんによるこの作品の展示は12月25日まで。

Dsc_0531_copy_1024x768 中を覗くと、何とレコード・リスニング・ボックスになっているって趣向。なんだか宇宙船の中のようで、「昔思った未来」がそこにあるって感じです。

Dsc_0530_copy_938x768 壁に掛かったレコードは竹内まりや、山下達郎、松任谷由実、坂本龍一らのもの。なぜか渡辺満里奈もありましたよ。実際にこれらの曲も流れておりました。(関係ないけど今年はタツローさんのあの曲もあまり流れていないような…。ジャニー氏擁護発言の影響でしょうか?)

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まあ、そんなこんなで銀座の夜はメロウに更けていくのでした。

 

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2023年12月21日 (木)

福原義春の『美』を」再読    #福原義春 #福原義春の美 #見えないものをみるということ ####    

Dsc_0558_copy_600x968 先日、福原義春さんの「お別れの会」(レポートはこちら ↓ )でいただいた特装版のPHP新書『美 「見えないものをみる」ということ』を読みました。

福原義春さんのお別れの会    #福原義春お別れの会 #福原義春 #資生堂 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

この本は以前読んだことがあって、でもせっかくなので、「これも何かの思し召し」と再読しました。 (以前の読後レポートはこちら ↓ )

福原義春の新書「美」: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

うーん、9年たってるわけですけど、同じ感想を抱きました。さすがは大江戸、ブレがない。いえいえ、そうじゃなくて、ブレがないのは福原さんの方です。この本に限らず、終始一貫してエスプリに富んだ教養深い紳士でした。

なんとなく覚えてはいるし、いかにも福原さんが書きそうなことが並んでいました。美、そして教養に関する永遠の真理みたいなものがそこにはあります。そして優れた日本論、日本人論にもなっています。

また、「知識イコール教養ではない」という内田樹氏の言葉を引用しつつ、「情報(データや)や知識(インフォメーション)が、もとのかたちのまま集積した個人的なものではない。人間という入れ物の中で知性(インテリジェンス)に変換された人間性の一部が、教養というものだ、と私も考えている。」「「真の教養」は、いわばそういう「知の遺伝子」なのだ。」と伝える福原さん。そうですよね、AIに負けない人間の知性や教養というものは、きっとそういうものです。

福原さんは日本の文化を誇り、日本がこれから生き残っていくためには「文化の力」しかないと訴えています。そこには希望と祈りがうかがえます。大江戸も、福原さんの爪の垢でも煎じて飲むように、この名著を繰り返し読んでいきたいと思います。

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2023年12月13日 (水)

福原義春さんのお別れの会    #福原義春お別れの会 #福原義春 #資生堂 

Dsc_04752_copy_552x689 本日は13時から帝国ホテル「孔雀の間」で行われた故・福原義春氏のお別れの会に行って来ました。いや、別に招待されたわけではないのですが、新聞の記事と黒枠広告にこの会のことが出た時にすぐ、大江戸は出席を決めたのです。なぜか? それは勝手に私淑しているから。大江戸が傾倒している指導者のツートップはイビチャ・オシムと福原さんなんです。十数年前にとあるパーティー会場で、福原さんが一人でいるのをお見かけしたことがありました。あの時、勇気を出して話しかけていれば…と、今になって悔やまれます。

この8月30日に92歳で逝去した福原義春さんは、資生堂のトップとして長らく実業界に君臨したのみならず、写真、蘭の栽培と撮影をはじめ、日本の文化の発展に寄与しました。読書家であり、企業メセナのリーダーでもあり、日本と海外の文化のかけ橋にもなり、多くの著書を世に出した才人でした。氏の言葉を借りれば、経営と文化の「複線人生」を生きた人でした。

大江戸も、『企業は文化のパトロンとなり得るか』『ぼくの複線人生』『美』をはじめ、数冊の著書を読んで、大いに感銘を受けたわけであります。稀有な企業人にして「文人」でした。今でこそ経営に美意識を求める動きがありますが、そんなことはとっくに福原さんがやっていたのです。そして、これからの日本には第二の福原さんが必要なのだと思います。

 

Dsc_0477_copy_800x689 13時少し前に着いた会場はそんなに混んでおらず、すぐに入れました。大きく立派な花の祭壇。その花の色の、カラフルだけども上品で美的なセンスの良さ。さすがです。渡された蘭の花を手向けてご冥福を祈りました。

隣室には福原さんの生涯と業績をたどるパネルが、福原氏撮影による蘭の花の写真を拡大したパネルとともに展示され、ちょっとした展覧会のようになっていました。「文化はヒト・モノ・カネに次ぐ第4の経営資本」という考えを提唱したのも、役職の肩書を廃止して「さんづけ運動」を行ったのも、福原さんだったんですねえ。

隣接するスペースで飲食のおもてなしがありましたが、小生は遠慮しました。入口でお別れの会のリーフレットをいただきましたが、出口でいただいた袋に入っていたのは、福原義春さんの名著『美 「見えないものをみる』ということ』(PHP新書)の特装本(黒表紙)。蘭の写真を使ったオリジナルしおりもついていました。(香典等は固く辞退ということだったのに)こんなものまでいただいてしまい、恐縮です。以前に読んだことのある本ですが(その際の当ブログ記事はこちら ↓ )、再読させていただきます。

福原義春の新書「美」: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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2023年12月 1日 (金)

「This is 江口寿史!!」(とんぼの本)    #江口寿史 #ジスイズ江口寿史 #とんぼの本江口寿史 #パパリンコ物語 #マカロニほうれん荘

Dsc_0430_copy_600x751 この夏に発行された「とんぼの本」シリーズの『This is 江口寿史!!』、だいぶ前に読んだのですが、ようやく今年中にご紹介。

この本、もとは2016年の『芸術新潮』江口寿史特集がベースになっていて、そこにそれ以降の『芸術新潮』や他の記事をプラスして、さらに“目玉”を加えたもの。目玉というのは、あの幻の中断名作『パパリンコ物語』の第1話~3話を完全掲載していること! いやー、実は『パパリンコ物語』読んだの初めてです。ミスタードーナツのノベルティでパパリンコのグラスとかは持ってるのですが、長年単行本未収録でしたからね。いいですね。面白い。こうなると、残りの4~10話を読みたくなるのが人情ってもんでございます。江口さん、なんとかしてください!Dsc_0431_copy_462x751

その他に、江口さんと大友克洋の対談があったり、展覧会でのライブドローイングの密着取材があったり、江口インタビューで『マカロニほうれん荘』への愛憎を語っていたりと、読み応え十分。ちなみに大江戸がこの世で一番好きなマンガは『マカロニほうれん荘』です。たぶん。なので、作者である鴨川つばめ氏の裏話なども知ることができて、興味深かったです(そうかあ。あの手抜きの絵は「終わらせるため」だったのかあ。悲しいなあ)。

全体的には「江口山脈」のごく一部を解説したり語らせたりしている内容ですが、ファンのはしくれとして楽しめたし、ためになりました。この秋に世田谷文学館の江口展( ↓ )を観たときの副読本にもなったのですよ。

「江口寿史展 ノット・コンプリーテッド」@世田谷文学館    #江口寿史展 #ノットコンプリーテッド #江口寿史 #世田谷文学館: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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