2023年8月29日 (火)

「ブルーナ絵本展」@松屋銀座    #ブルーナ絵本展 #ディックブルーナ #ミッフィー #ボリス #松屋銀座 

Dsc_11486_copy_768x486 松屋銀座で明日(夕方5時)まで開催中の『ブルーナ絵本展』を鑑賞。ここでディック・ブルーナさんの展覧会を観るのは、何度目でしょう。でも今回は、同じ8階でも天井が低く狭い方の会場で、小じんまりと開催。しかし観ているうちに、謎が解けました。

今回のメインはミッフィーちゃんじゃなくて、くまのボリスだったのですね。確かにメイン・ビジュアルもボリスだし、「ミッフィー展」じゃなくて「ブルーナ絵本展」なのでした。作品サイズも小さいものがほとんどです。

Dsc_11477_copy_768x1282 と言っても、ミッフィーもその他のキャラも出て来ます。最初のコーナーに年代別のブルーナさんの絵本(みんな例のサイズで正方形)がずらりと展示されているのですが、最初は1953年。なんと70年前です。そして最初のミッフィーえほんは1955年。そうかー、うさこちゃん、いい年なんだー。

珍しめな童話の絵本(『シンデレラ』『赤ずきん』など)ともあるし、ディック・ブルーナの4色(+2色)とか、涙や窓や雪などのモチーフに注目した切り口とか、創作の秘密に迫るコーナーもありました。そこらの編集がいいので、結構大人が楽しめる内容となっておりました。

そして、例によって会場出口の物販コーナーはかなり幅広いブルーナ・キャラクター・グッズが揃っていて、買う気のファンなら目移り&わくわくドキドキ必至なのでしたー。

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2023年8月 6日 (日)

「わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏」:裏側の面白さ    #わたしたちの国立西洋美術館 #奇跡のコレクションの舞台裏 #国立西洋美術館 #美術館のドキュメンタリー #お仕事映画

1_20230806234301 映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』は、2020年10月から1年半かけて整備工事を行った上野の国立西洋美術館のドキュメンタリー。小生にとってはとにかく面白くて、105分の間ずっと引き込まれておりました。キャッチコピーは「裏を知るほど、面白い。」。

前庭を中心に整備・改修するので、ロダンの『考える人』をはじめあそこにある彫刻を移動させたり絵画作品を移動させたりがメインですが、その他にも館のスタッフがやることはいろいろ。閉館期間を利用して、作品を国内外に貸し出したり、作品修復を進めたり…。定例会議や作品購入のための会議などの風景が見られるのも、新鮮です。

大江戸もこういう世界の端っこをかじったことがあるので、一つ一つの作業、一人一人の話に、「ふむふむ、そうだよね」と感心したり面白がったりしておりました。整備の裏側や美術館運営、展覧会のことのみならず、映像やインタビューから浮かび上がってくるのは、この国の美術館をめぐる歴史とさまざまな問題。そして、それ以上に「お仕事映画」としての側面もあって、飽きることがありません。

丁寧な梱包&移送作業なんかも面白いですよねー。運送業者も日通、ヤマト、カトーレックと平等に使ってるあたり、さすがは公立館です。雨の日で湿度が上がると、テントみたいな保管所に入っているブロンズ彫刻をバーナーであぶる光景にはびっくり! 解説抜きのドキュメンタリーなので確かなことはわかりませんが、おそらく緑青を防ぐためなんでしょうね。

でもやっぱりインタビュイー一人一人の語る話が面白くて、「美を守る」「価値のあるものを見せる」ってことが「人の仕事」なんだということを改めて確認できました。

これ、シリーズ化して、ほかの美術館や博物館も紹介してくれないでしょうかねえ? 絶対面白いはずなのですが…。

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2023年7月25日 (火)

銀座ティファニーの外壁・続報    #ティファニー #ティファニー銀座本店 #ダミアンハースト #屋外広告物条例

Dsc_13193_copy_864x1536 先日、ダミアン・ハーストの桜の絵画を使ったと思われる銀座ティファニーの外壁の話を、このブログで書きました( ↓ )。

銀座ティファニーの外壁スゴス!    #ティファニー #ティファニー銀座本店 #ダミアンハースト: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

しかしながら、数日前に通りかかったら状況が変わっておりました。はい、ご覧の通りあの絵は2階ぐらいまでになっていて、上層階は特徴的なガラス窓の壁面のままになっておりました。

Dsc_13242_copy_768x1365_20230725230901 うーん、どうしちゃったのでしょう?  いつからこうなったのかは知りませんが、あの壁面アートは短命に終わってしまったようです。ほら、写真で比較すると一目瞭然。あまりにも違います。

Dsc_13205_copy_1378x785 そういえば、ビル壁面の広告ってのは屋外広告を取り締まる無粋な条例によって、総面積の何%までとかいうのが決められているんじゃなかったかなー。それに引っかかったってことなのでしょうか? それとも桜はパッと咲いて、すぐに散るってこと??(それはそれで面白いけど) いずれにしても残念なことです。

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2023年7月18日 (火)

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」@近美    #ガウディ #サグラダファミリア #ガウディとサグラダファミリア展 #東京国立近代美術館

Dsc_13183_copy_896x598 おとといは、竹橋の東京国立近代美術館で『ガウディとサグラダ・ファミリア展』(~9/10)を鑑賞しました。ネット情報によると時間帯指定制ではなく、そんなに長くは並ばないようだったので、12時過ぎに着いてチケットを買いました。それでも「入場まで20分待ち」とのことだったのですが、実際には10分ほどで入場できました。まあ、ある程度制限してくれた方が会場内が大混雑にならないので、ありがたいのです。会場を出た時には、列が屋外に続き、倍以上の長さになっておりました。

Dsc_13193_copy_363x598さて、いよいよ完成の時が見えてきたバルセロナのサグラダ・ファミリア(聖家族教会)。今、変換したら「佐倉だ」と出ました。なまってますね。 それはさておき、完成予定は2026年なのだそうです。いやー、現代の建築機械の投入と、それを可能にした観光収入の増加で、今世紀になってから急ピッチで進んだようです。

実は大江戸は1989年に、建設中のサグラダ・ファミリアを観光で見学しました。その時は「永遠に完成しない」とか言われていて、少なくとも生きてる間には完成形を拝めないだろうと思っていたのですが、いやー、建築の進歩ってすごいですねー。

Dsc_13243_copy_881x598 会場は4章に分かれていて、サグラダ・ファミリアの彫刻や建築をひもとく第3章だけが撮影OK。とにかくあまりにもユニークで、有機的で、圧倒的。空前絶後の建築物です。有名な外尾悦郎さんの手による彫刻作品も、この第3章で見ることができます。

Dsc_13223_copy_1024x598そして会場の壁面にはこんな言葉がーーー「サグラダ・ファミリア聖堂の建設はゆっくりとしている。なぜなら、この作品のご主人(神)が急がないからだ。」 うーん、なるほど。そういう感覚、悪くないですね。それでもあと少しで、できちゃうんですよねえ。

Dsc_13232_copy_375x598 最後の方でNHKによる(ドローンなどを使った)空中散歩の映像が大型スクリーンに映写されていましたが、やっぱりすごいです。絶景です。完成したら、また行きたいと思ったのは当然のことです。でもメチャメチャ混むんでしょうねえ。そして、「教会なんだからクリスチャンの方を優先してあげねば」という気持ちも、小生の中にはあるのです。

グッズショップには、キャンディからペーパークラフトの組立式サグラダ・ファミリアまで、いろいろありましたが、笑っちゃったのは漢字が並んでいる金属製のキーホルダー。だってその文字が「聖家族贖罪教会」なんですよ。暴走族かっ!

Dsc_13253_copy_727x598 展覧会場を出た後には、いつものように4,3,2階の常設展を猛スピードで歩くだけみたいに流し見しました。そうして、折々の変化を楽しむのがここのお作法ってもんなんであります。

 

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2023年7月 7日 (金)

銀座ティファニーの外壁スゴス!    #ティファニー #ティファニー銀座本店 #ダミアンハースト

Dsc_13242_copy_768x1365 銀座2丁目のティファニー銀座本店がずっと工事してるなあと思っておりましたが、本日通りかかったら、ちょうど今日リニューアルオープンだったのです。

いや、スゴイ! ゴイスー! 外壁全面が花の絵で覆われています。

Dsc_13252_copy_768x432 この花の絵は、この色彩とタッチは、どう見てもダミアン・ハーストです。昨年、国立新美術館で桜の絵の展覧会を行ったダミアン・ハーストです。

Dsc_13263_copy_768x432 (展覧会のレビューはこちら ↓ )

「ダミアン・ハースト 桜」@国立新美術館    #ダミアンハースト #ダミアンハースト桜 #国立新美術館: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

Dsc_1327_copy_768x432 でもなぜか(現時点では)ネットで探しても、ダミアン・ハーストのことも、この絵のことも何も出て来ません。謎です。

 

Dsc_13282_copy_768x1365 それにしても華麗なインパクトでした。道の向こうから見ると、実にキレイです。従来のティファニーっぽくはないのですけれど、まあ、世の中変わっていくものですからね。

 

(追記) その後しばらくして通りかかったら、この壁面アートが2階ぐらいまでしかなくなっていました。そのレポートはこちら↓

銀座ティファニーの外壁・続報    #ティファニー #ティファニー銀座本店 #ダミアンハースト #屋外広告物条例: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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2023年6月22日 (木)

アンリアレイジ20周年記念展覧会 “A=Z” #アンリアレイジ #ANREALAGE #森永邦彦 #アンリアレイジ20周年記念展覧会 

Dsc_13313_copy_1162x864 表参道のスパイラルで開催中の『アンリアレイジ20周年記念展覧会  “A=Z”』(~7/2・入場無料)に行って来ました。

デザイナー森永邦彦が2003年にANREALAGEを立ち上げてから20年ってことです。デジタルでコレクションを発表したコロナ禍下の2020年から直近の2023年までのコレクションを中心に、これまでの歩みも紹介する展覧会です。

Dsc_13262_copy_1536x864 平日の夕方、お客さんはあまり多くなく、観やすかったです。大江戸は入口左の矢印に誘われて細長く暗い部屋の展示から観てしまいましたが、後から案内図を見たら、右側の階段をちょっと上がった方から観る方が一般的な順路のようですね。まあ、どちらでも構わない感じでした。

Dsc_13293_copy_1536x864 20年間のコレクション作品をずらりと写真で並べた壁面。その対面には、森永邦彦の示唆に富んだ言葉の数々。

Dsc_13252_copy_432x768_20230622220001 大江戸が一番首肯したのは、「光が強ければ、影は深い。光が弱ければ、影は浅い。」という言葉。書かれている「日常と非日常」の関係に限らず、いろんな読み取り方ができる言葉だと思います。

Dsc_13273_copy_864x1536 両側の壁面の中央にはパッチワークなどの作品。いやあ、パッチワーク作品、きれいだし、手が込んでるし、お見事!

Dsc_13283_copy_670x683 スニーカーまでパッチワークで、これがまたビューティフルなのです。

Dsc_13302_copy_1536x864 これらパッチワーク作品は、2023S/Sのコレクション。「原点回帰」ってことらしいのですが、素晴らしい出来ではありませんか。

会場内の作品は販売するとのことで価格表が置いてありましたが、ワンルック30万円台~180万円台でした。ムムム。こちらもさすがです。

Dsc_13232_copy_1536x864 で、細長く暗い部屋に展示されている作品と映像を観てから、奥の広いスペースに行くと、ゆっくり回転する展示が…。

Dsc_13243_copy_864x1311 これには驚きました。手前のロボットアームから光線が出ると、目の前の作品の色が変わっていくのです。白い作品は色つきに、色つきの作品は違う色に。そして、ぐるりと半周を過ぎたぐらいでまた元の色に戻るのです。これは2023-24A/W、つまり最新作です。いやー、お見事。ショー的要素がたっぷりで、もちろん服自体の完成度も高くて、センス・オブ・ワンダーの感銘を受けました。

まあ、大規模な展示ではないけれど、これで無料とはありがたや。さすがは森永さん! 『竜とそばかすの姫』のベルの衣裳を担当したり、パリコレでもコラボしただけのことはあります(そこ??)。あの映画では、森永さんの顔も描かれて登場してましたもんねえ。

 

 

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2023年6月16日 (金)

「坂東玉三郎 衣裳展 四季・自然・生命」    #坂東玉三郎 #坂東玉三郎衣裳展 ##四季自然生命 #セイコーハウス銀座ホール

Dsc_13292_copy_768x1146 銀座最大のシンボルと言える建物といえば、和光。ところが、この6月10日に「セイコーハウス銀座」という名前になったのだそうです! びっくりですね。

Dsc_13272_copy_768x500_20230616225701 でもまあ考えてみれば、「和光」だとセイコーとの関係がわからないってことなんでしょうね。特に外国人観光客の来店も多い中、この建物はSEIKOのものだと明確に表しておいた方が、ブランディング上好ましいはずですもんね。

 

Dsc_13165_copy_768x1098 で、その6階のセイコーハウス銀座ホールで開催中の展覧会『坂東玉三郎 衣裳展 四季・自然・生命 ーー時の移ろいと自然美ーー』(~6/18 入場無料)に行ってきました。

Dsc_13263_copy_768x472ウインドーに飾ってあったのは、実物大の衣装の写真パネルでしたが、けっこう目立つと見るか、チープと見るか…

Dsc_13174_copy_768x885 この展覧会は、SEIKOの「時と日本文化プロジェクト」の第一弾展だそうで、坂東玉三郎丈の愛蔵衣裳10点が展示されています。玉三郎のサインって、何とも面白いですねえ。読みやすいけど、独特の味があります。

Dsc_13232_copy_768x432 暗い会場の中に作品が配置され、中央のモニター前には数十人分の座席。そこには、玉三郎が展示作品1点1点を解説する動画が流れております。

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作品は、バラエティに富んでおりますが、絢爛豪華なものが多かったですね。

Dsc_13194_copy_768x558 そんなに知識はありませんが、中には「あの作品のあの役の衣裳ね」ってものもありましたし。

Dsc_13205_copy_768x1074 これだけの質感と、これだけの細かい手仕事が入っているのですから、舞台を遠くから見ても、映像で見ても、なかなか伝わらないものがあると思います。そういった意味で、貴重な機会です。

Dsc_13214_copy_768x1061 揚巻の衣裳とか葵上の衣裳とか扇谷夕霧の衣裳とか、みんな一体どんだけ手間がかかっているのか、何万針かかっているのかと、驚愕するしかありません。

Dsc_13223_copy_768x1116 場所柄と題材柄で、中高年の女性が圧倒的に多かったのですが、皆さん熱心に写真を撮ったり、モニターに映る玉三郎を見たりしていました。作品10点で、入場無料の割には、なかなか見ごたえのある展覧会でした。

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和光、いやセイコーハウス銀座の中はこれまでとほとんど変わらず、建築の素晴らしさは健在なのでしたー。これこそ時と文化を守る姿勢の顕現で、いいですよね。

 

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2023年5月 6日 (土)

DIC川村記念美術館を初訪問    #DIC #川村記念美術館 #ディーアイシー川村記念美術館 #ロスコルーム #ヴェルデベーレ #ハートランド

Dsc_13083_copy_1024x530 これまで当ブログ内では、サッカー以外の東京都以外でのアクティヴィティは原則「番外編」として記してきました。なんてったって「東京温度」ですから。でも、神奈川・埼玉・千葉に関しては、「東京圏」ってことにしとけばいいんじゃないの?ってことに思い至りまして、今日からは「番外編」表記なしでいきたいと思います。まあ、拡大解釈ってやつですが、憲法の拡大解釈とは違って罪はないと思います(それに埼玉、千葉の方々は「東京圏ブラボー!」と大喜びかも知れません←偏見)。

Dsc_1309_copy_1536x864 てなわけで、長年行ってみたかった千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館に、初めて行ってまいりました。ゴールデンウイークの行楽ってやつですね。ただ、このGW、これまでの3年間抑えてきた人々の「外へ出たい欲」「遊びたい欲」が爆発しているようで、都内も地方や海外からの方々を含めて、かなりの混雑になっております。なので喧騒を離れて穴場狙いってこともあってここにしたのですが、正解でした。

Dsc_13075_copy_844x576 東京駅前から直行バスが出てまして、6-70分で到着します。朝9:55発の1本だけ(帰りも現地15:29発の1本だけ)なのですが、どちらもすいてました。道路も渋滞なしですいてましたし、美術館も、もちろん庭園もすいてました。この連休の観光スポットなのに、人口密度がこんなに低くて大いに助かりました。疲れに行くんじゃイヤですから。帰りのバスでは、いい感じに眠れたし。

Dsc_1310_copy_324x576 この美術館はDIC(大日本インキ)の創業家(川村さん)のというか会社としての美術コレクション(20世紀美術が中心)を公開するために、自社の研究所に隣接する広大な敷地に作ったもの。1990年の開館で、大江戸も当然知っていて、行きたかったのですが、なかなかチャンスがないというか、佐倉は(心理的に)遠かったのです。

Dsc_13192_copy_1024x576 展示室や作品は撮影禁止なので、エントランスホールの天井部分を撮影。クラゲか白いひまわりかレ・クリントの照明器具のようですね。 で、久々に20世紀美術のあれこれを鑑賞。エルスワース・のグリーンとグレイの矩形を描いた作品の美しさだとか、イヴ・クラインのIKBを前面に塗った作品だとかが、やはり好きでしたね。あ、バスのボディに描かれているレンブラント作品(佐倉駅行きのバスはノワールでしたけど)も、その光と影が圧巻でした。

Dsc_13182_copy_1024x576 そして、最も期待していた「ロスコ・ルーム」。マーク・ロスコの大きな作品7点を変形七角形の部屋全体に配置してあって、そのほの暗い部屋で作品に対峙していると(中央には腰かけもあります)、瞑想に入れそうでした。あ、ちなみに大江戸はロスコ作品、けっこう好きなんです。ここを見るために尋ねる価値のある美術館です(って、今ごろ言ってますけど)。 企画展としては、『芸術家たちの南仏』(~6/18)ってのをやっていて、常設展からの流れの中で観られるようになってました。

Dsc_1311_copy_1024x576 そしてこの美術館は広大な庭園でも有名。水鳥の棲む広い池はあるし、林の中の自然散策路はあるし。ヘンリー・ムーアの彫刻がある広い芝生はあるし、いやー素晴らしいです。

Dsc_13173_copy_903x576子供や家族連れが遊ぶ芝生広場の脇にはキッチンカーが出ておりまして、軽食や喫茶等も楽しめます。

Dsc_1313_copy_1024x576 さらに、モネの絵画を思わせる蓮池がありまして、そこには白鳥もすいすいと泳いだり餌を獲ったりしておりました。

Dsc_13163_copy_979x576 さらにさらに、レストラン「ヴェルヴェデーレ」ってのもありまして、前々日にここを予約しようとネットで「一休」のサイトを見たら、もう「朝10時と10時半」しか空いてなくて、それじゃあまだ着いてないのでアウトー!…だったのですが、1時近くに行ってみたら、「名前を書いて待っていただく」ということで何とかなりそうでした。しかもちょうど席が空いて、すぐに案内されました(ラッキー!)。やっぱり普段の心掛けが良いからなのでしょう。きっとそうでしょう。

Dsc_13133_copy_363x576 お料理もしゃれていて、満足。ハートランドのボトルがあったので、ランチビールを楽しみました。

併設のギフトショップにもいろいろしゃれたものを置いてますし、(言っちゃあ何ですが)佐倉にこのような「洗練」の場が長年保たれていることに感心しきりでした。 もっのすごい風の強い日で、屋外では常に帽子を押さえながら行動しておりましたが、快晴で暖かくて麗らかな日(強風以外は)でありました。余裕のあるスケジュールで、良き日帰り観光を堪能いたしました。

 

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2023年4月21日 (金)

展覧会『東京彼女』@東京ッドタウン日比谷    #東京彼女 #江口寿史 #東京ミッドタウン日比谷 #芦川いづみ

Dsc_12793_copy_350x576東京ミッドタウン日比谷6FのBASE Q HALLで、江口寿史のイラストレーション展『東京彼女』(~4/23)を鑑賞。

Dsc_12803_copy_428x576 大江戸は20日に観たのですが、翌21日からの最後の三日間は、日比谷を舞台に描きおろした新作(1点)が展示されるって、情報も!(てか、最後のギリギリまで完成がずれ込んだあたり、さすがは江口センセイですね。 でもいろいろ検討した結果、混雑を避けてさっさと行くことにしたわけです。日比谷のイラストもネットのカラー画像で見て、「あ、こんな感じね」とわかったし、4/28~5/7にはミッドタウン内でこの新作など大型作品5点を無料で展示するとのことでもあったので。

 

Dsc_12832_copy_985x576 全国を展開している『彼女』展のスペシャル・バージョンなのですが、大江戸は昨年の12月に千葉美術館に観に行きました。その時のレポートはこちら ↓

(番外編)「江口寿史イラストレーション展 彼女」@千葉県美    #江口寿史 #江口寿史イラストレーション展彼女 #江口寿史彼女 #千葉県立美術館 #パパリンコ物語: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

Dsc_12892_copy_1003x576 千葉展に比べると、ややコンパクトな会場にはなっておりますが、それでも約400点と見ごたえたっぷりです。

Dsc_12843_copy_929x576 そして『東京彼女』というタイトルの通り、東京の街なかに女の子を置いたイラストレーションの数々が、特別な意味を持って新たに輝いているのでした。

Dsc_12923_copy_1024x552 会場のそこかしこには、ほぼ等身大の(やや小さいかな)の「彼女」たちのスタンディーが設置されております。横に並んで写真撮りない感じですね。

Dsc_12933_copy_1003x576まあ、基本的には巡回展の作品と同じものなのですが、一部独自のものがあったり、展示順や展示方法が違ったりするので、受け取る印象はけっこう新鮮です。

Dsc_12943_copy_971x576 抽選で選ばれた人を会場イベントで描いたスケッチも、それぞれの会場ごとにずらりと。お年を召した方や男性も混ざっているので、普段とはちょっと違うレア感がありますよね。

Dsc_12953_copy_325x576 江口さんの描くメガネ美人って、小生の趣味とはちょっと傾向が違うみたいで、なかなか一致点を見だせずにいたのですが(好きだったパパリンコも、今見ると微妙に違う…)、このZoffのスタンディーはなかなかいいですね。

Dsc_12963_copy_423x576 そしてやっぱりこの方! 芦川いづみさんの作品は、なんか別格の気高さがあるんですよねー。

 

Dsc_12973_copy_851x576 会場を出た所のグッズ・コーナーには、こんなアクリルスタンドの彼女たちも。こういうの家にあると、癒されるでしょうねー。買わなかったけど。

Dsc_12983_copy_927x576 てなわけで、今回も堪能いたしました。東京でやってくれて、ありがとう。 またやってね ♪

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2023年3月17日 (金)

「アンドレ・レオン・タリー 美学の追究者」:巨体のファッション・レジェンド    #アンドレレオンタリー #アンドレレオンタリー美学の追究者 

1_20230317224601 映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追究者』は、ファッション業界のレジェンド=『VOGUE』のクリエイティブ・ディレクターを務めたアフリカ系アメリカンのアンドレを描いたドキュメンタリー。とにかく全編をこの人のキャラクターとインパクトでもたせます。

巨体と派手なファッションでランウェイの最前列に座り、各種メディアに登場する、知性と感性溢れるカリスマです。他のファッション・ドキュメンタリー映画にも出てましたよね(具体的に何かは忘れちゃいましたが)。この人、キャラクターといい言動といい着てるものといい、ほぼ「アメリカのマツコデラックス」ですよね。いや、そうではなく、マツコさんが日本のアンドレなのかも知れませんが、「マナティーみたいな巨体」だったり、大きな布をかぶったようなドレスなんかが、ものの見事に共通してるんですよ。

それはともかく、南部出身でアフリカ系の彼が白人支配のファッション界で確固たるポジションを築くまでには、どれだけの苦労があったことかと思います。美学とスタイルが彼を救ったんでしょうね。でもそのあたりの描写は割とあっさりで、むしろ彼のいろんな話が面白いし、豪華がインタビュイーたちが語るアンドレが魅力的です。マーク・ジェイコブズ、トム・フォード、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、マノロ・ブラニクら存命しているデザイナーや、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルドら故人、ウーピー・ゴールドバーグにイザベラ・ロッセリーニに、何と言ってもダイアン・ヴリーランドとアナ・ウインター! 豪華ですねー。彼の人徳でしょう。

終盤、2016年の大統領選挙でドナルド・トランプが当選して、憤りを抑えながら悄然として幻滅している彼の姿も印象的でした。

Bunkamuraル・シネマで鑑賞しました。4月10日から長期休館に入るので、ここで観るのも最後かも知れないなあ…。

 

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