2023年11月26日 (日)

「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」:くだらないけど笑えます    #翔んで埼玉 #翔んで埼玉琵琶湖より愛をこめて #GACKT #ウンパルンパ #近江兄弟社  

1_20231126225001 映画『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』はまたしてもバカバカしく、脱力しながら笑って観ました。サブタイトルの示す通り、今回は関西メインのお話で、滋賀県を関西における埼玉的な位置づけでディスってます。ついでに和歌山と奈良もディスってます。くだらないです。

今回は原作から離れた完全オリジナルですが、やはり「カラッと笑える差別」や「自虐ネタ」満載。(良いことだと思いますが)その一つひとつに丁寧過ぎる説明を行わないあたりが、映画を野暮にしたりスピードダウンすることから救っています。だから、あまり細かい小ネタには「?」となる人も結構いそうですが、大江戸は物知りなのでほとんど理解できたつもりでおります。

それにしてもGACKTなんか今年50歳なのに、高校生役。片岡愛之助・藤原紀香の夫婦競演(しかも夫婦役)もあります。堀田真由なんか、ゲジゲジ眉毛にして頑張ってます。

前作同様の「県(府)出身の有名人対決」もありました。この調子で、まだまだ続編作れますね。でも大江戸が笑ったのは、ウンパルンパ(『チャーリーとチョコレート工場』)のダンスシーンのパクリ。音楽含めて堂々とリーパクしてます。

(以降ネタバレあり) あと、小生が地味にツボった小ネタは、くっきー!と堀田の兄妹が「近江きょうだい」と呼ばれたところ。メンソレータムの近江兄弟社ってありますもんね。くくく。

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2023年11月24日 (金)

「首」:いろいろ失敗の北野流時代劇    #首 #映画首 #北野武 

1_20231124234001 映画『首』は、『アウトレイジ』第3作以来6年ぶりの北野武監督作品。監督のみならず、原作・脚本・編集も。そしてメイン格で、ビートたけしも出演。その他のキャストも加瀬亮、西島秀俊、浅野忠信、大森南朋、小林薫、木村祐一などなど充実してます。

日本に限らず、ヨーロッパだってアジアだって、刃物全盛時代の戦いというのは身体が斬られる≒首が斬り落とされるものでした。とにかくそういう世界を、(デジタル技術を使って)辟易するほどガッツリ&クレイジーに描いています。ほぼ全員男だし、けっこう『アウトレイジ』感もみなぎっています。男と男の衆道を重要な要素として描くあたりも(歴史を踏まえながらも)今日的です。ただ西島秀俊がそっち系だと、どうしても『きのう何食べた?』を連想してしまうんですけどね(さすがに内野聖陽は出ていませんが)。

作品自体はあんまり面白くなかったですねえ。太い幹としての物語がなくて、エピソードの積み重ねに終始している印象。合戦シーンも普通で、新味がありません。時代劇という枷があるせいか、あまり北野映画らしくないのです。そして、(よせばいいのに)どうしても入れたくなっちゃったんだろうなって感じのギャグ。入れちゃうんですよねー、たけしは。もちろん「バカヤロー」も、多発しておりました。

ラストも「??」で、当惑するばかり。いろいろと失敗しちゃってる作品だとしか思えません。加瀬亮の信長も、強烈だけどあれでいいのか?と…。

江戸的には、終盤の木村祐一vs.大竹まことの「チコちゃん」対決にニヤリといたしました。

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2023年11月21日 (火)

kino cinema 新宿、オープンしました    #kinocinema #キノシネマ新宿 #木下グループの映画館

Dsc_0366_copy_768x609先週11月16日(木)にオープンした「kino cinema 新宿」。3日目の18日に『正欲』を観に行ってきました。新宿文化ビルの4階・5階です。つまり、EJアニメシアター新宿(旧:角川シネマ新宿)の跡地というか「居抜き」です。

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なので、映画館の建築や施設はだいたいそのままで、「白っぽく明るいシアターへと」お化粧直しをしたって印象。壁とかコンセッションとかトイレとかが白塗り基調できれいになり、観葉植物もちょっと入ってました。

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男性トイレ入口はこれ、なぜかポパイです。なので女性用はオリーブだと聞いていたのですが、見忘れちゃいました。同じビルの6階・7階に入っているシネマート新宿のトイレ(6階の方)は、『マッドボンバー』のチャック・コナーズの顔(↓)なのですが、その異様さに比べると真っ当ですね。Dsc_11456_copy_586x833_20231121215401

Dsc_0368_copy_671x1062 館内や客席は、基本変わってないように見えました。シアター1(大きい方のスクリーン)の特徴は、普通の感覚よりも前方の席を取らないと、スクリーンからだいぶ遠くなってしまうこと。二段階ぐらい「前め」で考えるのがポイントです。スクリーン2にはまだ行ってないけど、やっぱり狭いんでしょうね。

キノシネマって、ここ十年ぐらい日本映画製作や外国映画配給で大きな役割を果たしているキノフィルムズを持っている木下グループ(大もとは木下工務店ですね。今は手広くいろいろやっていらっしゃいます)の映画館で、横浜や立川にもあるんですよね。まあ、シネコン以外の新しい映画館がオープンするってのは、めでたいことです。応援してあげてください。

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2023年11月20日 (月)

「ザ・キラー」:コクのある、映画らしい映画    #ザキラー #デイヴィッドフィンチャー #マイケルファスベンダー #本郷播 #ティルダスウィントン

1-1_20231120221301 映画『ザ・キラー』は、デイヴィッド・フィンチャー監督のネットフリックス作品。都内2-3館でひっそりと公開してくれたおかげで、ちゃんと映画館で観ることができました(小生は現在23区内で唯一上映しているシネ・リーブル池袋での鑑賞)。

この作品、映像と音響(音楽)が素晴らしいので、絶対映画館で観るべき作品です。とにかく映像に映画ならではのコクがあって、どのショットも「ああ、映画だなあ」っていう絵が全編にわたって続きます。フィンチャーってCMやMVの出身だから、初期には「MV的な絵作りだけ」みたいな批判をされていましたが、もう『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年)以降は押しも押されもせぬ巨匠ですよね。映画らしい、いい映画作ります。

マイケル・ファスベンダーがクールに演じるこの殺し屋さんが、かなりスタイリッシュにカッコつけて、「オレの殺し屋哲学」をぶつぶつ語り続けるんですが、実は失敗したりうまくいかなかったりもするってあたりが、なんか泉昌之のマンガの本郷播みたいです(『かっこいいスキヤキ』とか『食の軍師』とかの)。このポスターの絵なんかも、そんな感じじゃありませんか。タンパク質摂取のため、エッグマックマフィンのバンズだけ捨ててハムとタマゴ部分を食べるって…、手がべちょべちょになりそうでイヤですね。それなのにカッコつけてるあたりも本郷播です。

とはいえフィンチャーだけに、ひりひりするサスペンスや激しいアクションや容赦のないバイオレンスは、さすがです。でもそれよりも、この殺し屋さんの準備とか後始末とか日常とかのディテールをを丹念に描く部分が秀逸です。銃器とか普通にゴミ箱に捨てちゃうしね。

(以降少々ネタバレあり) ファスベンダーとティルダ・スウィントンが対峙する場面のサスペンスが「人生」すら感じさせて、これまた秀逸(ダイアローグを含めて)。ティルダだからこれぐらいできるとはわかっていますが、ほんとに凄い女優ですよね、この人。

 

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2023年11月19日 (日)

「ザ・クリエイター 創造者」:話術がヘタで…    #ザクリエイター #ザクリエイター創造者 #ギャレスエドワーズ

1_20231119222201 近頃日本映画ばかり(たまたま)観ていたので、久々の洋画鑑賞となった『ザ・クリエイター 創造者』。2014年のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の監督=ギャレス・エドワーズの7年ぶりの新作です(むしろ『ローグ・ワン』の監督と言うべきか)。

で、VFXをたっぷりと使ったスケールの大きな作品になってはいましたが、どうにもこうにも物足りなかったなあ。やっぱり、映画の話術がうまくないんですよねー。観ていて、ワクワクとかドキドキとか、感情を動かすストーリーを語れていないのです。

なんか『スター・ウォーズ』みたいとか『地獄の黙示録』みたいとか『ターミネーター』みたいとか、『ブレードランナー』みたいとか、往年の諸作品が頭に浮かびますね。でも、AIと人間を通して「人間とは?」を問うとか、そういう哲学的な部分はしっかり描くつもりもないみたいで、あっさりとしてます。だからでしょうか、作品自体に重みや深みがなくて、すぐに忘れちゃいそうなのです。

2065年の渋谷を拝むことができますが、なんか納得性が低いですねえ。そして全編を通して「核」と言う字とかカタカナ各種とか、日本語があちこちに出て来ます。しかも、結構間違ってたり自動翻訳みたいだったりして…。日本ファンという監督なんだから、誰か日本人に監修してもらえばよかったろうに。ケン・ワタナベは何してたんだ?

 

 

 

 

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2023年11月18日 (土)

「正欲」:新垣結衣の瞳    #正欲 #新垣結衣 #稲垣吾郎 #磯村隼人 #岸善幸 

1_20231118232301 映画『正欲』は、東京国際映画祭のコンペ部門で最優秀監督賞と観客賞をダブル受賞した作品ですが、それにふさわしいと思いました。今年の日本映画は良質な社会派の問題作が続々と出ているのですが、これもその流れに連なる一本。

これまでの岸善幸監督作品(『二重生活』『あゝ、荒野』『前科者』)同様、役者を見る映画になっています。ビリング・トップの稲垣吾郎よりも、新垣結衣の映画だと思います(二人とも「ガッキー」ですけど)。地方都市で親と同居しながら、ああいう感じでグレイッシュな日々を送っている死んだ目の女性を、「明るさスイッチ」「癒しスイッチ」をオフにして演じています。暗いです。小生も一ファンとしては、見ていて辛くなる感じでした。しかし芝居としては見事。(以降少々ネタバレあり) 特に終盤の稲垣との対決(?)では、その瞳に宿る光が、真実の目力が、圧倒的でした。台詞の言い方も含めて、女優賞モノです(主演か助演か微妙なところですが)。

群像劇なので、稲垣も、磯村勇斗も、その他の人々も、しっかりと見せ場があり、それぞれの爪痕を作品に残しています。それにしても、今年の磯村は社会派の話題作・問題作にことごとく出まくっている印象ですね。

朝井リョウ原作の力もあるのでしょうが、現代日本の問題や悩みを「あるある」って感じに、しっかりと作品に組み込んでいます。そして134分の長さを感じさせない面白さもあって、作品が訴えかける「思い」も感じられて、大江戸としては評価したい作品です。

磯村と新垣の二人でダム放水の滝みたいな絶景を見に行く場面があるのですが、調べたら日光市の「銅(あかがね)親水公園」という所でした。画面いっぱいに広がった見事な滝(流水)の映像に、滝好きとしては萌えました。あのカットが10分ぐらい続いたら、もっと名作になったんじゃなかろうかとマジで思いました。その10分の間に、人はいろんなことを思うと思うのですよ。小生は水の動きが好きなので、ただただ見続けていたかったです(これも水フェチ?)。

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2023年11月17日 (金)

「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」:やさしいあっさり味   #つんドル #人生に詰んだ元アイドル #深川麻衣 #井浦新 #穐山茉由

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映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』、長いタイトルですね。でも『博士の異常な愛情』や『マラー/サド』や『RANMARU  神の舌を持つ男』の正式タイトルに比べれば、負けます。こんなに長いと、ハッシュタグの後にこれ全部書くのか問題が起きるので、ポスターにも「#つんドル」が大きく表示されております。

(原作本が出た時に知ったけど)まさかの実話だそうで、ちょっとびっくりですね。でもゆるりとハートウォーミングで、悪くなかったです。主人公がメンタル的&経済的に危うくなるところもそんなに深刻には描いてないし、全編の空気感がゆるやかに心優しい感じなのです。

その空気感を作り出したのは、井浦新演じるおっさん「ササポン」。もちろん穐山茉由監督の功績でもあるのでしょうが、井浦がカッコよさを封じて(最近そういう役が多いですけど)風采の上がらない方に振り切ってます。 それと、深川麻衣演じる主人公と二人の親友(松浦りょう、柳ゆり菜)とのわちゃわちゃした交流が、なかなか良い味を出しています。

ラストなんかもことさらに盛り上げずに「あっさり味」。それがいいんですね、本作の場合。

 

 

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2023年11月15日 (水)

「愛にイナズマ」:見たくないものを見せられる感じ    #愛にイナズマ #石井裕也 #松岡茉優 

1_20231115135501 映画『愛にイナズマ』は、問題作『月』がほぼ同時期に公開となった石井裕也監督作品。「イナズマ」と聞くと、成瀬巳喜男の『稲妻』と「イナズマ純也(サッカー日本代表の伊東純也選手の愛称)」を連想する小生です。

『月』は人間の心の闇に迫る、観るのが苦しい映画でした。でも本作も、(もっと大衆娯楽的に見えるのに)観ていて辛い気分、嫌な気分になる場面がかなり多かったのです。まあ、とにかくヒール役のMEGUMIと三浦貴大が憎ったらしくって、あいつらの言葉を聞いてるとムカついてたまりません。だけど、この人たち前半だけで全く消えちゃうんですよねー。そういう構成って、作劇上どうなんでしょう?

(以降少々ネタバレあり) タイトルの「愛」って何だ?と思うのですが、松岡茉優と窪田正孝の間のことかと思いきや、結局家族愛へとシフトしていくのでした。松岡、窪田に加えて、佐藤浩市、池松壮亮、若葉竜也といったキャストがどうにもこうにもハーモニーを奏でてくれません。それぞれの演技の方向性というかテイストというかがバラバラで、不協和音だよなあって感じました。

松岡の主人公がひどい目に遭うわけですが、この人にも結構問題があって、「うーむ」って感じなのです。悪役がドイヒーなだけに、一応かわいそうと思うし憤りを感じはしますが、多少の自業自得感も漂うのです。これってどこまで石井監督の経験を反映してるんでしょうかねえ。

ま、そんなこんなで、どんどん「社会派」になっていく石井裕也の作品は(初期を除いて)妙に飲み込みにくいえぐ味があるんですよねー。『月』同様に、「見たくないものを見せられる」感じがあるのです。そもそもこれで140分ってのは長過ぎですよ。

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2023年11月14日 (火)

「ミワさんなりすます展」@NHK放送博物館    #ミワさんなりすます #松本穂香 #堤真一 #ミワさんなりすます展 #NHK放送博物館

Dsc_0344_copy_1280x960 愛宕山のNHK放送博物館で開催中の「『ミワさんなりすます』展」(~12/17)を観て来ました(入場無料)。ええ、ええ、このためだけに行きまして、これだけ観て帰って来ましたとも。たまたま左脚のふくらはぎが謎の筋肉痛で痛いのを引きずりながら、汗かいて愛宕の坂を登って行きましたとも。

Dsc_0345_copy_1170x960 『ミワさんなりすます』は、NHKの夜ドラで月~木の(原則)10:45-11:00に放映している全32話(10/6-12/7)。本日の放送が第18話、半分ちょっと終わったところです。いやー、これがもう面白くて! 毎日この時間が楽しみなんです。大好きな松本穂香目当てで見始めたわけですが、それのみならず素晴らしい作品です! 毎回のようにキュンキュンしちゃったり、甘酸っぱく切ない感情が沸いたり、かなり心を揺さぶられております。ミワさんが内気でまじめな映画オタクだってのも、大江戸的にはポイント高いっす。

Dsc_0346_copy_1280x935 放送博物館の1階ロビーの奥のコーナーで開催されておりまして、おおいきなり松本さんの自筆サインが出てるではありませんか。そしてガラスケース内には、ドラマに出てきた小道具の数々が展示されております。

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ミワさん(松本穂香)が八海崇(堤真一)に書きながら溜めていたファンレターとか、美羽さくらさんの職員証とか、久保田ミワさんの保険証とか、細部まで揺るがせにせずにしっかりと作ってあります。NHK美術部さんの労作の数々ですね。

Dsc_0347_copy_896x960 秒単位で採録してあるミワさんの「映画ノート」も、どんなものなのか見ることができました。

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もちろん八海(やつみ)さん関係も充実してます。ミワさんの部屋にあったポスターやフィギュアや雑誌など、ふんだんに展示。Dsc_0357_copy_1280x960

Dsc_0355_copy_1280x960 台本やメガネや、あのボトルシップもありました。

Dsc_0352_copy_1280x887 いろんな映画賞で八海さんが受賞した際の盾やトロフィーも、それぞれのデザインで、しっかりとプレートに刻印してあります。揺るがせにしませんねえ。

 

Dsc_0348_copy_965x960 その頂点とも言えるのが、ミワさんのDVDの棚。なんてことないように見えるでしょ。

Dsc_0353_copy_1025x960 ところがどっこい、この目見当で千本ぐらいあるDVDのすべてが、実際には存在しない映画のものなのです。つまり市販のDVDを並べてるのではなくて、この一つ一つがすべて番組オリジナルの手作りジャケットなのです。

Dsc_0349_copy_604x960 いやー、これに気付いた時には面食らいましたね。「面食らう」と「麺食らう」は似てますね。よくもまあ、というか、どうやって、何人ぐらいで、どれだけの時間をかけて作ったのか興味深いところです。

Dsc_0354_copy_1280x678 で、下の方に積んである作品を見ると、ちゃんと表紙(って言うのかな?)部分もそれぞれ作ってあります。これ、棚に並んでるやつももしかして表紙や裏表紙まで作ってあるんですかねえ?? だとしたら、黒澤明映画の美術みたいな話ではありませんか。びっくりです。手を触れちゃいけなかったので、その真実はわかりませんでしたけど、いずれにしても只ならぬことです!

 

Dsc_0350_copy_688x960 最後にはミワさんになりすませる「顔はめパネル」も。

いやー、小規模ではありますが、このドラマのファンとしては、かなり楽しめる展覧会でした。

ドラマのこれからの展開も楽しみです。未見の方は、NHKプラスとかで見ることをお勧めします(番組関係者じゃないけど、なりすまして宣伝します)。

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2023年11月10日 (金)

「夜の狼」(1958年):薄幸で可憐な芦川いづみ    #夜の狼 #芦川いづみ #葉山良二

Dsc_0276_copy_547x768 シネマヴェーラ渋谷の特集上映「ニッポン・ノワール3」で、1958年日活作品(モノクロ)『夜の狼』をやるといいうので、芦川いづみさん目当てで観に行きました。なかなか上映される機会のない希少作品です。牛原陽一の監督第2作です。1958年というと芦川さんの出演作が8本も公開されておりまして、つまり一月半に1作は出演作が公開されてたってこと。黄金時代ですねえ。『知と愛の出発』や『完全な遊戯』と同年です。

で、またしても葉山良二との共演です。本作の葉山良ニ、かなりのいい男っぷりで、水が滴ってますよ。白木マリの色仕掛けに乗らないあたりが、カッコいいですね。 そして金子信雄がクール&ニヒルな悪役で、後年の金子からは想像がつかない感じです。結構スタイリッシュで、いかにもノワールの登場人物なのです。

芦川さんはまたも薄幸な役。純真と薄幸の化身のように、今回も可憐でした。病気(や事故)で入院する役ってのも多いですよねえ、芦川さん。

よくある平凡な物語だし、いかにもありがちなラストですけれど、通俗の強みは確かにありますね。(以降少々ネタバレあり) ラストで、二人の将来を応援したくなったのは、小生だけではありますまい。この場面をはじめ、「人情味あふれる刑事さん」(山田禅二)がいい味出してるんですよねー。映画を豊かにしてくれました。

 

 

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