2019年2月16日 (土)

「ファースト・マン」:ガタガタとボカン!ボカン!   #ファースト・マン #デイミアン・チャゼル

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映画『ファースト・マン』は、デイミアン・チャゼル監督が地味に、でも迫真の映像で表現した人類初の月面着陸への道。主演はニール・アームストロングに全然似ていないライアン・ゴズリング。この作品に限らず、ほとんど憂い顔のライアンが、本作でも苦悩して憂いております。 いずれにせよ、アメリカ万歳的な映画にはなっておりません。

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’60年代の宇宙ロケットが、当時の飛行機の延長線上であり、むしろ洗濯機の延長線上かもと思わせるような代物(「白物(家電)」じゃなくってですね)。アメリカの「帝国重工」的な会社が作ってるんでしょうけど、見てくれは「佃製作所」チックで、いやー、よくぞ月まで往復できたものです。ガタガタという揺れも大変なもんで、宇宙飛行士さんも、体力的にも精神力的にも本当に大変そうでした。

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で、この人類初の偉業を描くにあたって、むしろ家庭描写の方を重視してるんじゃないかってほどに大きく扱っております。それにしてもこの奥さん、こんなに高圧的にならなくたっていいじゃないですか。こわいなあ。 まあ、ニールの方もあまりにも内向的で、口下手で、困ったものなんですけどね。

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でもまあ、ラストにはこの二人のチャーミングな場面を用意しているので、後味は悪くありません。

それにしても、ロケットって燃料を爆発させることで推進していくのだなあと、実感できます。機内の場面で、上昇しながらボカン!ボカン!と聞こえてきますからねえ。あれは今までのロケット映画には無かったんじゃないかなあ。

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2019年2月15日 (金)

「フロントランナー」:薄味で演出力不足   #フロントランナー 

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映画『フロントランナー』は、実話がベースの物語。舞台は1988年の大統領予備選。ゲイリー・ハートを演じるは、ヒュー・ジャックマン。いつものヒューらしさを消して、いかにもアメリカの湯能な政治家風に芝居していらっしゃいます。

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映画が提起しているのは、下半身スキャンダルと政治家の資質の問題。考えてみると、この時代あたりがターニング・ポイントだったのでしょうね。それまでは長らく「男の甲斐性」とか「英雄色を好む」という言葉で表される時代が続いてきて(戦後しばらくまでの日本では、政治家が愛妾を持つなんてあたりまえだったようですからねえ)、このあたりを機に時代が変わっていくわけです。それまでの「セーフ」ゾーンが、いきなりアウトになっちゃうんです。

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その延長線上に、今日のSNS的監視社会があるというか、不寛容の度合いがどんどん高まっているというか、ギスギスした世の中になってしまいました(一方では、良くなった部分もいろいろあるのですけどね)。

特に理想と行動力に燃える理想の政治家タイプのゲイリーと、現在のアメリカ大統領を比べてしまうと・・・どうしたって、この男をスキャンダルで失ってしまったのは大いなる損失だとい思わずにはいられません。まあ、そういう作りの映画なので、一方では批判が出るのもごもっともだとも思います。

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作品的には、ジェイソン・ライトマンの演出力の不足が露呈してしまっておりますね。ドラマ的にぐわんと盛り上げることもせず、反対に冷徹な視線でえぐることもせず、どうもありきたりで薄味なんですよね。コクが無い。そこらへんはお父上(アイヴァン・ライトマン)に似てしまったのかなあ・・・。

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2019年2月12日 (火)

「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」:主役がミスキャスト   #ライ麦畑の反逆児 #ひとりぼっちのサリンジャー #サリンジャー

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映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』は、J.D.サリンジャーの伝記映画。昨年公開の『ライ麦畑で出会ったら』といい、2010年のサリンジャーの死後、この手の作品がいくつか作られてますね。これからも作られるのでしょう。ご本人が知ったら嘆くでしょうけどね。それにしてもこの邦題ったら! 近年、副題つきのタイトルが妙に増えてますけど、これなんて会議の席で、「こっちもいいよね。でも、こっちも捨て難いよね。」ってんで、候補案を2つ合わせて作っちゃったんじゃないかって気がしてくる題名です。

本作の原作は、2010年にイギリスで出版され、日本語版も2013年に出た『サリンジャー 生涯91年の真実』。小生も読みました(↓)。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/91-0df1.html

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で、この『ライ麦畑の反逆児』は、サリンジャーの学生時代から隠遁生活に入った頃までの半生を、109分にまとめ上げたもの。なので、「こんな人でした」的なダイジェストになっておりまして、初心者のサリンジャー入門用にはそこそこよろしいのではと思いますが、コクがないんですよねえ。上っ面と言っては申し訳ないですけど、でも、どのパートも踏み込んでないのですから・・・。

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ウーナ・オニールとの話も、『ニュー・ヨーカー』誌との話も、戦争の話も、クレイジーなホールデン・ファンの話も、エリア・カザンやビリー・ワイルダーが熱望した『ライ麦畑』の映画化を断った話も・・・、必要なエピソードは全て描かれています。でも、それだけなんです。映画として印象に残る場面などありません。こんなの作ったら、映画嫌いだったサリンジャーに「だから映画なんてもんは・・・」って怒られちゃいそうです。すみません、よく知ってるだけにどうしても辛口になっちゃいますね。

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でも一番困っちゃったのは、サリンジャーを演じたニコラス・ホルト。うーん、作家の知性がありそうに見えないんです。サリンジャーの「影のある」複雑で頑固な人間性とは程遠いテイストなのです。小生なんぞは、映画を観てる間ずっと違和感があって、まいりました。若手俳優の中にも、もっと適任者がいたと思われるのです。

サリンジャーのメンターであるウィット・バーネットを演じたケヴィン・スペイシーがやはり、とんでもなく巧かったです。この人を(スキャンダルで)埋もらせちゃったら、映画界は大いなる損失ですよねえ。

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2019年2月11日 (月)

「七つの会議」:怪獣総進撃   #七つの会議 #池井戸潤 #福澤克維

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映画『七つの会議』は、TBS制作で、福澤克維監督で、池井戸潤原作という「日曜劇場」シリーズの映画版みたいな作品(まあ小生もこのシリーズ全作品見ていたわけですが)。実際この豪華キャストを見ると、どの顔もどの顔も『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』から『陸王』『下町ロケット』に至る諸作品に出ていたというか、大きな印象を残した面々でして。テレビと同じような役柄を演じている人も結構いて、笑っちゃいます(終盤、Yさんもカメオで出て来ました)。

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でもさすがに本家本元の福澤克維さんが手掛けているだけあって、勘所は外さないというか、119分の上映時間を1分たりとて飽きさせない密度の濃さを見せてくれます。昨年公開の池井戸潤原作『空飛ぶタイヤ』は、なんか連続ドラマの総集編ダイジェストを見るかのような作品だったのですが、こちらはそんな事もなく、ぐいぐい引き込んで突っ走る娯楽映画になっていました。

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ただバカバカしいほど極端にデフォルメした演技と、マジかよ!と言いたくなるほどアクの強い演出は笑っちゃいますし、観客を相当低レベルだと思って作ってるように見えちゃうんですよね。まあでも、そう目くじらを立てずに、それにツッコミを入れるぐらいの「大人の鑑賞態度」がよろしいんじゃないでしょうかね。相変わらず香川照之とかは、血管切れそうな顔芸を披露してます(笑)。彼と萬斎さんの対決などは、キングコング対(シン)ゴジラのようであり、かつ歌舞伎対狂言にもなっているんですよねー。それを言ったら、北大路さんなんかキングギドラ(笑)。

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常に女性は添え物扱いになってしまう池井戸シリーズですが、本作でメガネOL役の朝倉あきは、添え物としての良さを放っておりました。ってゆーか、濃すぎる怪獣たちの中の一服の清涼剤効果ですね。

戯画化づくしの作品とは言え、そんな中にも数多くの「日本の会社あるある」が見つけられることと思います。そんなリアリティが、池井戸作品の人気のもとなんでしょうねえ。

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2019年2月10日 (日)

「天才作家の妻 40年目の真実」:主役二人の見事な芝居   #天才作家の妻 #40年目の真実

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映画『天才作家の妻 40年目の真実』の原題は、“The Wife”。シンプルです。スウェーデン人監督によるスウェーデン・英・米合作映画です。 (以降少々ネタバレあり)で、この作品では『メアリーの総て』同様、メンズ・クラブの文壇において、女性作家というものが存在できなかった苦悩の時代を描いております。メアリー・シェリーの時代ほど昔ではないのに、半世紀ほど前でもやっぱりそうだったんですねえ。

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とにもかくにもジョナサン・プライスとグレン・クローズの二人が見事なのです。グレン・クローズの方が受賞が多く、オスカーも有力視されているようですが、いやいや、小生はむしろジョナサン・プライスの素晴らしさを強調しておきたいですね。 そしてクリスチャン・スレイターって、久々にお目にかかりましたよ。

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見事な夫婦喧嘩映画にもなっているわけですが、いやあ夫婦で観たら結構ホラーな映画ではないでしょうかねえ。小生の場合やはり男性の立場で観るわけなので、終盤の修羅場なんかはもういたたまれない感じでありました。でもその後の展開などは、かなり感動的でもあり、上質な作品となっておりました。

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単純に誰が正しい、誰が悪いというような物語ではなく、夫婦関係の機微と時代相及びジェンダーの問題を掛け合わせた複雑玄妙な味わいを見せております。でもとにかく、この主役二人を得た時点で「勝ったも同然」だったのでしょうね。

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2019年2月 9日 (土)

「夜明け」:暗くてスローで面倒で   #夜明け 

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映画『夜明け』は、暗いです。「夜明け前が一番暗い」って言葉がありますが、これの場合は作品自体が暗くって。おまけにスローで、なんかイラつく鬱陶しさがあって・・・まあ、小生としては好きにはなれません。

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先日観た『赤い雪 Red Snow』の救い難い陰鬱さに較べたらましって気もしますけど、でもやはり暗いです(『赤い雪』の当ブログ記事はこちら↓)。

http://app.f.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=125475515&blog_id=42744

両作品とも女性監督のデビュー作。うーん、若い女性は今いろいろ抱えて鬱屈したものがあるのでしょうかねえ。

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鬱屈といえば、この主人公が非常に鬱屈としております。柳楽優弥がこの面倒くさい奴を好演しております。が、面倒くさいし、口が重い人なので、会話がスロー過ぎるし・・・、いやー、面倒くさい人です。その周りの小林薫なんかも暗いです。そもそもこの田舎町が暗すぎるんです。

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てなわけで、やっぱり大江戸は田舎町にも寒い所にも住みたくありません。 ラストの夜明け感は映像的に素晴らしいものがありましたが、柳楽の表情などは意味不明瞭なところがありますよねー。

役者の中では『オーバー・フェンス』でもいい味出していた鈴木常吉さんが、ここでもまた独特の個性で場をさらいます。『オーバー・フェンス』では職業訓練校で家具を作ってましたけど、こちらは木工の会社ってのも、妙に似てますね。

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2019年2月 8日 (金)

TOHOシネマズの予約ができない

TOHOシネマズ新宿のPCサイトにアクセスしようとして、びっくりしました。

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こんな表示が出て来たのです。しょうがないからスマホサイトで、とやったのですが同じことでした。

要するに「アクセスが集中し過ぎてつながらないから、待っておくれ。あなたの順番は1300番目ですよ。」ってこと。いやー、こんなの初めてです。

で、1300番目とか言うのをそのまま待っておったのですが、いっこうにつながりません。何分に1回か現在の順番を確認してくれるのですが、ずーっと1300番目のまま。で、また確認するためには数分かかるっていう・・・。

おお、そして今もPCサイトの順番待ちがつながらないので、もう一度スマホサイトを見たら、5298番目!に増えておりました。1時間以上かかる見通しですって、なんだよそれ?ラグビー・ワールドカップじゃないんですから、まったくもう。→結局1300番目の方は、20分ぐらいでつながりました。

TOHOシネマズ日比谷のサイトで見ても同じような具合でした。うーん、今TOHOシネマズに何が起きているのか? 先日はTOHOシネマズ日本橋のチケットシステムの不具合で、何日も全面休業になっておりましたが、大丈夫なんでしょうかTOHOシネマズさん?それともやはり何かのトラブル?

昨年から6ポイント無料鑑賞や1ヶ月無料パスポートを使える座席数に数量制限がかかって、混雑時には使えないことが多くなったりした困ったちゃんのTOHOシネマズですが、どうも最近のいろんな施策や対応に小さな不満やイライラが貯まっていきます。 そもそも1か月無料パスポートのサービスは、本年12月31日をもって終了ってことになったそうで。これのために、Myメイン館にしていたっていうのに、まったくもう。

こんな調子だと、ピカデリー(SMT)やバルト9やイオンシネマに行っちゃうぞー。

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2019年2月 4日 (月)

「赤い雪 Red Snow」:ひたすら陰陰滅滅   #赤い雪

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映画『赤い雪 Red Snow』は、近来稀に見るほどに陰陰滅滅たる作品。この救いようのない暗さは只事ではありませんね。あまりにゆっくりと、静かで、抑えて、画面も暗くて・・・と、睡魔が来たりて笛を吹きそうになります。やってる事も、その昔のatg映画のようであり、 そんな映画の割には、妙にメジャーなキャスト(永瀬正敏、井浦新、夏川結衣、佐藤浩市)なんですよね。謎が謎を呼びます。

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その中で永瀬以上に主演のポジションと言えるのが、上から読んでも菜葉菜(下から読んでも菜葉菜)。いやー、暗かったっすよー。永瀬も暗かったし、二人して闇の底に引きずり込むような芝居をしています。かなり気が滅入ります。いつもと違う夏川結衣もまた不気味でしてねえ。

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映像がとにかく暗くて、ディテールが見えにくいほどです(撮影=高木風太)。あえて見えなくしているようです。不気味なルックを造り出しております。ある種の不快さを伴っております。まあ、ラストの霧などはとても印象的なのですけどね(『雨月物語』みたいですし、三途の川を渡る船のようでもあります)。 さらには、ベテランのYAS-KAZによる冥界を思わせるような不穏な音楽。もう、全てのベクトルが陰鬱な方に向いております。

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で、時系列は交錯しており、その一方で描写は抑制しており、つまりは「観客にやさしくない」というか、極めてわかりにくい。小生なんぞは、「??」が渦巻いて、鑑賞後にいろんなネタバレサイトで、ようやく物語の全容がわかった次第・・・っていうか、わかるように描いてませんって、これ。

脚本&監督デビューの甲斐さやかさんって、どういう人かなーと思ってしまいました。あまりお近づきにはなりたくないような・・・。

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2019年2月 3日 (日)

「メリー・ポピンズ リターンズ」:古き良きスタイル   #メリー・ポピンズリターンズ

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映画『メリー・ポピンズ リターンズ』は、見事に古典的ディズニー映画。あえて現代に、このオールド・スタイルを持ってきましたが、作品にハマってます。何しろオールドスタイルの2Dアニメに人物を合成させるって、半世紀以上前のリメイク元の作品と同じことをやったり(古めかしいテイストのままに)してますけど、実は大江戸、この名作を観落としております。でも場面場面のフッテージは、いろんなところでお目にかかっております。

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ハリウッド流の古式ゆかしきミュージカルです。で、監督はロブ・マーシャル(『シカゴ』『NINE』など)ですから、ミュージカルの見せ方は心得ております。ダンスの場面になると、その安定感がよくわかります。ショットのサイズとカット割りが的確です。ダンスの美しさや技がわかるサイズをベースに、バストショットやロングショットを的確に織り交ぜて、躍動感を出したりするのです。うまいものです。

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カラフルな衣装はサンディ・パウエル。『恋に落ちたシェイクスピア』や『ギャング・オブ・ニューヨーク』や実写版『シンデレラ』の名手です。『シンデレラ』に次ぐ登板ってことで、ディズニーからの信頼も篤いんでしょうね。バンクス家のテーマカラーがグリーンだとか、空を飛ぶ人は主にブルーだとか、色遣いの計算が行き届いております。

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『チムチムチェリー』や『スーパーカリフラなんちゃらエクスペリドーシャス』といった前作の有名なナンバー(さすがに知ってます)は使われていないのですよね。代わりの曲も、新たなスタンダードナンバーにはなりない感じ。そこらの弱さはあります。 あとディック・ヴァン・ダイク(これまた知ってます)が出演して、ダンスまで踊っているというのも、前作のファンには嬉しい驚きでしょう。 そのダイクに替わる(煙突掃除夫ならぬ)ガス灯点灯夫(?)のリン=マヌエル・ミランダ(なんか女性っぽい名前ですよね?)って、小太りだしカッコ良くないなーと思ておりましたが、ブロードウェイ・ミュージカルのスターのようですね。知りませんでした。

エミリー・ブラントのメリー・ポピンズ、悪くなかったと思います。そして、作品自体も悪くないです。多くの子供たちに観せたい作品です。ちょっと長いし、中だるみするけれど、終盤の展開や気分の良さは、やはり古き良きハリウッド・スタイルであります。

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2019年1月31日 (木)

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」:ボラってえらいなあ   #こんな夜更けにバナナかよ

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映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』を、今頃ようやく観ました。シネコン時代になって、公開1か月後ぐらいに鑑賞するってことは至難の技になってきました(よっぽどヒットしてれば別ですが)。それって、良くないですよねー。公開二日目ぐらいまでの入りで、どんどん上映回数を減らしたり、深夜または早朝だけの上映にするなんてのは、やめていただきたいものです。シネコン流の拡大公開ではない時代には、入りが悪くてもしばらくは毎日4回とか5回とかを変えずに上映していたものです。興行の効率は悪かったのでしょうけれど、現在の効率一辺倒の細かなコントロールって、どうにかならないものでしょうか? もっと鷹揚にやってほしいなあ。

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それはともかく、前田哲監督によるこの映画は、大泉洋と高畑充希の力で☆一つか二つアップってな作品です(当ブログは☆つけてませんけど)。もっと悲し気なキャストがこれやってたら、観てもつらくて面白くなかったろうなーと思います。

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スマホはおろか携帯電話すら無かった’80年代が舞台。でも小生なんぞは着てる物とかヘアメイクとかでその時代だとわかりますが、若い人には時代が分からないかもねー。ま、それでも特段鑑賞の問題点にはならないでしょうけど。監督も「普遍的な物語」と強調したいためか(どうかは知りませんが)特に年代を明示するようには撮っていません。

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それにしても、ボランティアってえらいなあ。プライベートな時間を捧げて、寝る時間を削って行う活動ですから。映画内のボランティアたちを見てるだけで、小生などはとてもじゃないけど「ムリムリムリムリ・・・」と思ってしまいます。本当に頭が下がります。

というわけで、障害者のことを知ったり考えたりするきっかけとしては、なかなか良い映画だと感じました。大江戸とは反対に、「ボランティアやってみようかな」などと考える人が多く出てくれるといいんですけどね。

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