2026年1月 6日 (火)

特別展「京都 十二の家」@松屋銀座    #京都十二の家 #松屋銀座 #婦人画報 

Dsc_34872_copy_1124x1600 松屋銀座で開催中の特別展『京都 十二の家』(~1/19)を鑑賞。「松屋銀座開店100周年・『婦人画報』創刊120周年記念」というダブル周年の冠がついてます。主催も「ハースト婦人画報社・松屋」となっております。

いやー、さすがは婦人画報って感じの格式高い展覧会でした。こういうの百貨店でやるのって、昔は正月の恒例だったんですけど、今やありませんよねー。ま、映画界だって「お正月映画」ってなくなっちゃたけど。 松屋銀座さんもアニメーション関連の展覧会がほとんどになったので、こういう古典的なしっかりした展覧会をやるのってかなり久々だと思います。

でもさすがに「画報」だし、さすがに京都。入口の池坊の生け花から、出口の歴代『婦人画報』の表紙まで、格式と格調高くお見事でした(何しろ皇室まで登場しますし)。この展覧会に関しては以下のラインナップだけで、伝わる人には凄さが伝わるってもんです(伝わらない人には伝わらないってもんです)。小生は東の人間なもんで、2/3ぐらいしか伝わりませんでしたけどね。

華道:池坊家、有職御人形司:伊東家、京舞井上流:井上家、日本画:上村家、金剛流宗家:金剛家、染織:志村家、茶道裏千家:千家、瓢亭:髙橋家、塗師:中村家、友禅:森口家、樂焼窯元:樂家、冷泉流歌道:冷泉家

とにかく出ている物が凄いんです。初代長次郎の黒樂茶碗だとか、冷泉家の江戸時代の百人一首かるただとか、金剛家の能面(室町期の物があったり、江戸時代の名人「近江」作の小面(こおもて)があったり! いやー、あの小面は美しかった。見とれました)だとか、今や百貨店催事場の展覧会に出るはずのない名品たちが集まっておりました。 出口の物販コーナーにも、京都の名品や名菓が集まっておりました。Dsc_34862_copy_1154x737

しかしながらこの展覧会、新聞社やテレビ局などがついていないこともあってか、ほとんど告知が露出していないんじゃないでしょうか? 大江戸だって数日前に初めて知りました。なんか、もったいないです。往年の百貨店の正月展みたいにわんさかお客さんが来る時代じゃないんでしょうけど、会場が(夕方6時頃だったとはいえ)あまりにもガラガラで、心配になっちゃいました。もう少し情報が行き渡っていれば、こういうの観たい人もまだそれなりにいるんじゃないでしょうかねえ。

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2025年12月10日 (水)

「成瀬は都を駆け抜ける」:成瀬の物語、完結!    #成瀬は都を駆け抜ける #宮島未奈 #成瀬あかり #成瀬シリーズ

Dsc_33814_copy_776x1033 成瀬シリーズ最終刊という『成瀬は都を駆け抜ける』(宮島未奈/新潮社)が12月1日発売となり、買いました。読みました。満足しました。

(過去作のレビューはこちら ↓ )

「成瀬は天下を取りにいく」:最高に魅力的な成瀬!    #成瀬は天下を取りにいく #宮島未奈 #成瀬あかり : 大江戸時夫の東京温度

「成瀬は信じた道をいく」:孤高の成瀬が最高!    #成瀬は信じた道をいく #宮島未奈 #成瀬あかり : 大江戸時夫の東京温度

今回の6話をもって、成瀬あかりの独特な物語も完結。今回も坪井さん、達磨研究会の面々、「ぼきののか」といった新しい登場人物が出てきたり、これまでのキャラが再登場したりで、京大生成瀬の世界が更なる広がりを見せたのでした。そして彼らが勢ぞろいしての大団円。

でも、まだまだ成瀬の人生は続く。「200歳まで生きる」という宣言を更新して、300歳、400歳までを目指すという超絶宣言が似合う彼女。ラストで盟友・島崎みゆきとエモい掛け合いをする場面には(電車の座席で一人)目頭が熱くなりましたよ。成瀬のこれからの奇跡的人生は、きっと島崎が見届けてくれることでしょう(あと、みらいちゃんもかな)。Dsc_33824_copy_938x1248

ああ、これで「成瀬ロス」ですねえ。でも楽しみなのは、今後きっとあるはずの映像化。映画にせよ、ドラマにせよ、楽しみですけど、いいもん作ってくださいよ! 何しろ先ごろ舞台劇版の成瀬役が山下美月だと聞いて、「いやいやいやいや、それは違うでしょ」と思っただけに(山下さん、来年7月の初演時には27歳になるというのに)、ちょっと心配です。まあ、成瀬を演じられる人ってなかなかいないでしょうけれど…。

そうそう、12月6日の朝日新聞にこんな全面カラー広告が出ておりました。さすがは成瀬だ! さす成! そして、ありがとう、成瀬。

 

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2025年10月21日 (火)

マルチストライプのスマホケース    #スマホケース #マルチストライプ #ポールスミス #いきの構造 

Dsc_32363_copy_1070x1665 大江戸のスマホケースは、ずっと手帳型。落とした時に、高確率で保護できますからね。で、けっこう気に入っていたこんなストライプのケースが、だいぶ汚れて劣化してきたので、替えることにしました。

Dsc_32372_copy_1109x1736 これを買ったときも、もともとはポール・スミス的なマルチストライプを狙っていたのですが、いくら探しても無くて、妥協案的にこちらにしたわけです。でも今回はありました。

 

Dsc_32342_copy_1142x1674 じゃーん。いいでしょ。まさにポール・スミス調のマルチストライプ。ブルー/グリーン系から始まって…

Dsc_3238_copy_1115x1836 パープル/レッド系までの細かい色相変化。いやー、いいですねえ。九鬼周造も名著『「いき」の構造』の中で、「縦縞は粋」だと書いてましたもんねえ。 

でも当代においては、この細いマルチストライプって、ネットフリックスですよね。

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2025年9月 2日 (火)

「六つの顔」:貴重な記録    #六つの顔 #野村万作 #野村萬斎 #狂言川上 #犬童一心

6faces 映画『六つの顔』は、人間国宝の狂言師・野村万作を追ったドキュメンタリー。監督は犬童一心。

撮影時に93歳だった野村万作(現在94歳)の生い立ちからこれまでを描くとともに、作品の中に丸ごと収められた狂言『川上』の舞台を通して、万作の演技の凄さ、深さに迫ります。

揚幕が上がる前から、静かに引っ込むまで全編を収めていますが、杖をつきながら橋掛かりをゆっくりゆっくり歩くところなど、狂言ではなく能のようです。『川上』という作品自体が狂言としては異色で、あまり笑いがなく、かなりシリアスなのです。だからこそ、万作のリアルな老齢が深みとして生きるのです。

しかもアド(相手役)を務めるのが、息子の野村萬斎。宝生能楽堂で実際に観た人たちにとっては、堪えられない名舞台だったことでしょう。そして、映画として遺すことができたというのも、意義深いことです。

ただ、小生の理解が及ばないだけかも知れませんが、「六つの顔」というタイトルや切り口はどうなんでしょう? 猿や狐まで入れた六つの顔なのですが、「それが今の万作を作り上げた」っていうこと以上ではなく、どうにも惹かれないしピンと来ません。 本作の終わり方にしても、鮮やかに決まらないというか、「え?こんな終わり方でいいの?」って感じでした。

93歳の万作さんが杖をつかずにスタスタ歩いてました。やっぱり脚なんですねえ。

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2025年8月28日 (木)

有楽町駅おもしろ自販機の近作    #おもしろ自販機 #変わり種自販機 #自動販売機 #パンダ自販機 #8番出口 #8番出口文庫自販機

Dsc_2841_copy_1032x1600 東京メトロ有楽町線・有楽町駅の改札付近(ビックカメラ入口そば)にある自動販売機は珍品の宝庫として、これまでにも何度も紹介してきました。今日は久々にそこの2大傑作を・・・

 

Dsc_28422_copy_1389x1200 一つ目は6月ごろに見かけたパンダ自販機! いやー。ブラック&ホワイトですねー。パンダ、コパンダでいっぱいです。

Dsc_28432_copy_1234x857 ぬいぐるみ、マスコットのほかにエコバッグなんかもあるようですね。 パンダは不滅の人気ですねえ。

 

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そして最近のはこちら。はい、明日公開の映画『8番出口』自販機!

Dsc_31352_copy_856x1428 何を売ってるのかと思ったら、監督も兼ねている川村元気氏による小説版の文庫本。ん?取出し口の下に「8番出口」がありますね。右側のパネルにも。

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中にはひたすら同じ文庫本が入ってます。 これ、東京メトロとのタイアップの一環なんでしょうけど、この映画とのタイアップって本当に良く出来てます(「8番出口脱出ゲーム」イベントなんかもやってますし)。そういうの好きです。

 

(大江戸の前回自販機記事はこちら ↓ )

変わり種自販機、こんなのも    #自動販売機 #変わり種自販機 #手作りパンの自販機 #バウムクーヘン自販機 #コールドストーンアイス自販機 #近江牛自販機 #馬刺し自販機 #守半海苔店自販機 #珍味自販機: 大江戸時夫の東京温度

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2025年8月 2日 (土)

「成瀬は信じた道をいく」:孤高の成瀬が最高!    #成瀬は信じた道をいく #宮島未奈 #成瀬あかり 

Naruse2 前作『成瀬は天下を取りにいく』を読んで( ↓ )以来、成瀬ロスになっていた大江戸ですが、解決法はわかっていたので、続編にあたる『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈/新潮社)を読みました。

「成瀬は天下を取りにいく」:最高に魅力的な成瀬!    #成瀬は天下を取りにいく #宮島未奈 #成瀬あかり : 大江戸時夫の東京温度

いやー、やっぱり面白い!! 1ページ1ページが小生を幸せにしてくれる感覚なんです。5編の連作短編集ですが、前作同様どれもこれも確実に面白い。それはとりもなおさず、どの作品においても成瀬あかりがが魅力的だということ。ほんと、作者の宮島未奈さんは凄いキャラクターを生み出したものです。

前作よりもちょっとだけ大人になった京大生の成瀬あかりが、タイトル通りの「孤高の天才」ぶり、「孤高の変人」ぶりを遺憾なく発揮してくれます。そして、成瀬の行動範囲が広がるにつれ、成瀬を取りまく人々も拡大。父の成瀬慶彦、小学生の成瀬ファン=北川みらい、クレーマーの呉間言実と夫の祐生、びわ湖大津観光大使を成瀬と一緒に務める篠原かれんらが加わって、新たなる成瀬ユニバースを形成しているのです。楽しい楽しい。でもまた、成瀬ロスになってしまう。今度はさらなる続編が出るのか出ないのか…。いずれにしても、待つしかないわけです。

一方では、ますますもって映像化が楽しみになってきました! 映画かなー、テレビドラマかなー? 誰が成瀬をやるのかなー。頭の良さが説得力を持っていないといけないので、そこが難しいところです。やっぱり新人がいいかも知れませんね(ただ、中3と大学生を一時期に演じなきゃいけない難しさはありますが…←やはり映画にして、数年後の続編ならアリだな)。

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2025年7月16日 (水)

「成瀬は天下を取りにいく」:最高に魅力的な成瀬!    #成瀬は天下を取りにいく #宮島未奈 #成瀬あかり 

Dsc_30412_copy_510x693 刊行された一昨年から気になっていた『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)が新潮文庫になったので、買いました。いやー、面白かった。久々に面白くてたまらない小説でした。

実はこの前に、半年以上かけて延々とちびちびとガルシア=マルケスの『百年の孤独』を(他の本と併読で)読んでいて、それがようやく終わったところ。ほんと、読みにくい小説でした。その苦行を終えて、次がこれだったもんで、「なんて読みやすい!」と感動したりも…(まあ、読みやすけりゃいいってもんじゃないんですけど)。

とにかく、主人公の成瀬あかりが魅力的なのです。とても変わっているところが、こよなく愛おしい。この本を読んだら、みんな成瀬が大好きになるのではないかな?(それとも、それって珍しいことだったりするのでしょうか??) あの不思議なしゃべり方、ステキですねー。

親友の島崎みゆきをはじめ、脇のキャラたちもみんないい。悪い人がぜんぜん出て来ないあたりも、大江戸好みです。あ、これってそもそも6つのエピソードから連作でして、一篇ずつ読み進むに連れて、成瀬ワールドが明快な輪郭をもって広がっていくのです。まあ広がるといっても、ほとんどが滋賀県の膳所(ぜぜ)というスモールタウンの中の話なのですが…。

これ宮島未奈さんのデビュー作なんですよねー(ある程度年を取ってからのですが)。それでいきなり本屋大賞ですもん。すごいですねー。

読み終わったら成瀬のその後も見届けたくなること必至なのです。成瀬は200歳まで生きることを目標にしているそうなので、最後まで見届けるのはなかなか難しいのですが…。でも、幸い続編の『成瀬は信じた道をいく』が既に刊行されているので買わなきゃね、と思っている大江戸なのであります。そして、これ絶対ドラマなり映画なりで映像化されますよねー。いったい誰が成瀬を演じるのか、気になるところであります。

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2025年3月27日 (木)

「書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡」@ggg    #書藝問道 #呂敬人 #ブックデザイナー #ggg #豪華本

Dsc_24673_copy_1048x1526 ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で本日まで開催されていた展覧会『書藝問道 ブックデザイナー呂敬人の軌跡』を数日前に観ました。

Dsc_24683_copy_1358x1044 いやー、圧倒されましたね。ただただ「恐れ入りました」って感じ。真っ暗な会場の中に照明で浮き上がった豪華本の異常な世界が、そこに展開されていました。

Dsc_24782_copy_1600x1200 ブックデザイナーの名は呂敬人(リュ・ジンレン)。1947年上海生まれで、あの杉浦康平に師事したのだそうです。

Dsc_24752_copy_1063x787 とにかく手の込んだ装丁、表紙、箱などにあきれます。一般的な書物の概念を超えるだけではなく、工芸品、いや芸術品の領域を軽々と超えているのです。只事ではないですよ、これは。

Dsc_24763_copy_636x551 だって、この写真の作品だって、箱の4面に細かく仏像?が彫られているんですよ。確か490体も!

Dsc_24733_copy_1600x974 まあ、レーザー彫刻で彫ってあるそうですが、だから百部とか千部とかも製作できるのだそうですが、いやはやそれにしても驚愕するばかりです。いったい1冊いくらするんだろう?

Dsc_2472_copy_1436x1015 地下の会場もありまして、こちらは1階よりは簡単な本が並びます。と言っても、こっちの感覚がマヒしてるのであって、十分に手の込んだ驚くべき作品ばかりです。

Dsc_24712_copy_867x961 すげーなー。中国おそるべし。どんな政治的プロバガンダよりも有効な国威発揚となるのではないでしょうか。ペンは剣よりも強し みたいなものでしょうか??

Dsc_2470_copy_1016x1089まるで昔のラジオみたいな書箱もありましたし、そのアイディアとデザイン純度の高さ、精緻さには、もうひれ伏すしかありませんよね。へへー。

Dsc_24693_copy_1460x9883階には氏の(もう少しカジュアルな)書籍を手に取って眺められるコーナーもありました。作品の格式をきちんと伝える硬質な会場デザインも含め、とにかく「恐れ入りました」と繰り返すしかないような展覧会なのでした。

 

 

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2025年2月 6日 (木)

「キネマ旬報」2024ベストテンの発表    #キネマ旬報 #キネ旬ベストテン #2024年キネマ旬報ベストテン

Dsc_23053_copy_775x1085 今年もまた『キネマ旬報ベストテン』の季節がやって来ました。今年は2月5日の発表&情報解禁。定期購読者なもので、去年までは発行の前に家に届いていて、解禁日を待って記事にしたものですが、今年は曜日の関係か、5日の日中に家に届きました。

評論家、読者とも『夜明けのすべて』と『オッペンハイマー』が邦画、洋画の1位。評論家のテンも読者のテンもというのは、非常に珍しいことだと思います。そして両作品とも大江戸のベストテンの上位ってのも、割と珍しいことかも知れません。

(大江戸の2024日本映画/外国映画トップテンはこちら ↓ )

2024邦画トップテン    #2024日本映画トップテン #2024邦画ベストテン #ミッシング #石原さとみ #吉田恵輔 #2024映画ベストテン: 大江戸時夫の東京温度

2024洋画トップテン    #2024外国映画トップテン #2024洋画ベストテン #哀れなるものたち #ヨルゴスランティモス #2024映画ベストテン: 大江戸時夫の東京温度

でもいろいろ不満もあります。邦画では、なんで大江戸の第1位『ミッシング』が19位なの?ってのが一番の不満。ちなみに読者のテンでは第5位に入っております。 『正体』の14位ってのも、かなり低いですよね。 洋画では『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が第10位に入って来たのに少々びっくり。そんなに評価されていなかった気もする娯楽作品だっただけに。

観逃がし作品では邦画6位の『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、そんなに評価高かったんですかいー?って感じ。第8位の『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』もです(まあ、キネ旬の執筆者たちは若松孝二とかレフト方面が好きですからねえ)。 洋画では、8位の『夜の外側  イタリアを震撼させた55日間』は観落としてましたー。5時間40分もあるし。

個人賞では、河合優実の主演女優賞は『あんのこと』、『ナミビアの砂漠』プラス声優としての『ルックバック』まであったのですから、当然でしょう。でも大江戸としては『ミッシング』の石原さとみの超絶・神演技に獲らせてあげたかったなあ(震えるほど感動しました)。河合さんはまだ今後いくらでも獲れそうな気がするので。

まあ、いずれにしても昨年の『Gメン』のようなあからさまな組織票がなかったのが、安心したところです。それだけでもめでたい。

 

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2025年1月11日 (土)

「キネマ旬報の100年」    #キネマ旬報の100年 #キネマ旬報 #キネ旬 

Dsc_2178_copy_568x766 昨年7月に出たムック『キネマ旬報の100年』をベッドサイドに置いて、寝る前に読んだり読まなかったりしながら、半年がかりでようやく読了。表3の前のページのノンブルが394なので、約400ページですが、さすがにかかり過ぎですよね。

これ、新たなインタビューや対談もあるのですが、あらかたのページは過去の『キネマ旬報』に載った記事をそのまま転載したもの。なので、古い時代の記事ほど文字の級数が小さくて、1ページ読むのにけっこう時間がかかるってこともありましてね。

やはりハイライトは白井佳夫・元編集長(昨秋亡くなりましたね)へのロングインタビュー、および元編集部員の植草信和、原田雅昭氏の対談でしょうか。『キネマ旬報』が業界誌から方向転換して部数を伸ばした時代の熱とゴタゴタが感じられました。

ほかにも、淀川長治さんの懐かしい「淀川節」だとか、和田誠×三谷幸喜対談だとか、高倉健ロングインタビューだとか、面白い記事がたくさん。それにしても、和田さん、小林信彦さん、芝山幹郎さんらの博覧強記ぶりには驚かされます。特に、ビデオ以前、PC以前の時代の方々の記憶力の良さには感心することしきりでした。

連載記事の数々も懐かしかったです。ほかにも三留まゆみさん、田口トモロヲさん、竹中直人さんらの連載を入れてほしかったところですが、まあしょうがない。

雑誌が売れない厳しい環境の今、『キネ旬』も昨年から上旬・下旬の旬報だったはずなのに(その昔は中旬にも出ていたとか…)月一回発行の月刊誌になってしまいました。でも名前は変わらず。まあ、「旬(しゅん)」の映画を知らせる雑誌だと思えばいいのでしょうかね。これからも、何とか生き残ってほしいものです。皆さんも『キネマ旬報』を買ってあげてくださいね(今は電子版もあります)。

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