か「」く「」し「」ご「」と「 : みずみずしい「今」の感覚 #かくしごと #映画かくしごと #中川駿 #出口夏希
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』のタイトルが表記しにくいー。特に「」なり『』なりに入れて表現するのが、大変な難度です。何でこんな表記になっているんですか、原作の住野よるさん?
それはともかく、予想を大いに上回ってきました。広告ビジュアルからも予告編からも、普通よりちょっと上質な学園ものキラキラ映画に見えるのですが、まあそれは嘘ではないのですが、でもそれ以上のものがありました。超えてきました。まさに「今の映画」だという感覚がありました。監督・脚本は『少女は卒業しない』(2023年)の中川駿。
別に、登場人物の気持ちが「!」「?」「…」などの記号になって画面に登場するのが新しいわけではありませんよ。それよりも、高校生たちのダイアローグや、行動、ふるまいが今っぽいなあと感じさせるのです。さらりと泥臭くないところ、深入りせずに手を引くあたりも、今っぽいし、恋愛対象の性別とかも今っぽい。全体的に、ピュアでみずみずしい! メインの5人のキャラクターをけっこう丁寧に描いているのも、評価の高い所です。 でも奥平大兼が自己評価の低いかなりのヘタレで、終始ヤキモキ(むしろイライラ)しましたけどね。
そして出口夏希は、やっぱりノッてますねえ。今すでに23歳の彼女ですが、無理なく高校生に見えてますし、とにかくキラッキラしてます。いやー、まぶしいです。
こういう現代的で繊細な作品が松竹(TBSとの共同製作)から出て来たってのが、不思議なのでありました。
最近のコメント