2020年1月24日 (金)

ザ・フーの新譜『WHO』  #ザフー #フー #THEWHO #WHO #ロジャーダルトリー #ピートタウンゼント

_20200124_2333021024x916800x716 昨秋発売されたザ・フーのニューアルバム『WHO』。13年ぶりのオリジナルアルバムってことで、しかもサイトなどには(煽り文句とわかっちゃいるけど)「最高傑作」みたいなことが書いてあって、それじゃー買わんといかんなあとCDを購入した次第。安い輸入盤でいいや、と思っていたのですが、日本版は(例によって)ボーナストラックが入っていて、「どうしようかなー」と思っていたら、WEBニュースでロジャー・ダルトリーが、「完璧なアルバムができてるのに、なんでボーナストラックなんてものを足さないといけないんだ!かなり不愉快だ」的なことを言っていて、それを読んだ大江戸は「おお、そうかそうか、それなら輸入盤でいいんじゃん」となったのでありました。

全11曲。うーん、傑作と言えるかあ?という感想。でもまあザ・フーらしい音は出ていました。そして、ロジャーの声とピートのギターがあれば、とにかくザ・フーになってしまうのです。それはまあ、ミックの声とキースのギターがあればストーンズになってしまうのと同じです(つまり他のメンバーは交換可能)。ただ、キャッチーなナンバーが割と少なくて、最後の1曲も暗くもやっと終わるので、晴れ晴れと「いいアルバムだったなあ」という感じにならないんですよねー。アルバム後半に進むほどつまらなくなっていくというか…。

とは言え、1曲目の『All This Music must Fade』の、パンチとザ・フーらしさは最高です。このリズム、このギター、ピートが軽いステップで演奏するシーンが目に浮かびます(さすがに今はもう軽いステップやジャンプは無理かなあ。10年ぐらい前の日本公演では、まだ軽いステップも見せてましたけど)。

いずれにしても、現在ピート74歳、ロジャーは75歳なんですよ!! ロジャーなんか1944年生まれの「戦中派」! それなのに、シャウトも昔のままだし、しっかりと声に伸びがあります。いったいどうなってんでしょ?  あのレジェンド二人が、これだけのロックをしっかりやってくれてるってだけで、奇跡ですよね。そういった意味では、もっと有難く拝聴すべきアルバムなのかも知れません。せっかく作ったんだから、あと1回来日公演してくれないかなー。

 

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2020年1月19日 (日)

「ティーンスピリット」:魂がこもっとらーん   #ティーンスピリット #エルファニング 

005_20200119222701 映画『ティーンスピリット』は、エル・ファニング目当てで観たわけですが、ダメでした。映画としての志が低いというか、何度となく語られてきたような物語を、暗く薄っぺらく描いております。よくある物語を題材にするのはいいんです。でも、薄っぺらいのはね…。 この作品が初監督だというマックス・ミンゲラって、『イングリッシュ・ペイシェント』や『コールド・マウンテン』などのアンソニー・ミンゲラ監督の息子なんですってね。父とは傾向があまりに違うんで、ちょっと驚きました。良くも悪くも(主に「悪くも」の方ですが)、ミュージックビデオ的。絵面や瞬発力のあるカットつなぎには凝ってますが、ドラマの描き方が凡庸でねえ。

 

002_20200119223101 エル・ファニングは、田舎町のアルバイトの女の子の冴えない感じでスタートし、当然ステージ場面では輝きます。ただ、冴えない場面がけっこう長いので辛いっす。物語のトーン自体、かなり暗いですし。彼女のバディとなるおっさん(クロアチア出身の元オペラ歌手って設定)も、本来もっとかわいげのある俳優がやった方が生きた役なんですけど、妙にダウナーな個性で、ここが映画的に今一つ活性化しませんでした。それでも、最後はそれなりにいい味出してましたけど、本来もっとふくらむべき役なんです。

 

001_20200119224401 デビューをめぐる芸能界裏話的部分とか、手の早い先輩アーティストの飲ませて酔わせて…的な件りとか、どうにもこうにも使い古された話を、凡庸な演出で描いていて、つまらなかったっす。

エル本人が劇中の3曲を歌っているのだそうです。確かにうまいんですけど、楽曲がねえ。エレクトロ系とか、ヨーロッパの暗めの曲ばっかりで、(本人の好みだそうですけど)エルに合っているとは思えませんでした。最後の曲など、エルはかなり熱唱しておりましたが、大江戸的には「楽曲に魂(スピリット)がこもっとらーん!」と言いたくなるような曲ばかりなんですよねー。でもエルが歌えることはわかったから、今度はもっと明るいミュージカルに挑戦してもらいたいものです。

 

 

 

 

 

 

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2019年12月 5日 (木)

「マイ・フーリッシュ・ハート」:陰鬱で楽しくない   #マイフーリッシュハート #チェットベイカー 

001_20191205222501 映画『マイ・フーリッシュ・ハート』はのタイトルとなっている名曲は、小生なんぞは「ビル・エヴァンスの」って思ってしまうのですが、そもそもは映画(邦題=『愚かなりわが心』1949)の主題歌で、多くのアーティストがカヴァーしているんですね。

というわけで、チェット・ベイカー最期の日々をフィクショナルに描いた劇映画なのですが、最期を迎えたのがオランダだってこともあり、アメリカ映画じゃなくてオランダ映画なんです。知らずに観たので、ちょっとびっくり。

 

002_20191205222801 で、とにかく暗いです。映像も暗いけど、そうじゃなくて映画の雰囲気が陰鬱で嫌になってしまうのです。そしてこのチェット・ベイカー役の俳優(スティーブ・ウォール=アイルランドのロック・ミュージシャンだそうですが)が、なんだか嫌~な感じに汚くて醜くて(まあ、ハッキリ言って臭そうで)、ダウナーな個性で、観ていてしんどいです。まあ写真で確認したら、晩年のチェットって確かにあんな感じなのですが、それはそれで辛いですね。トランペットから出る音は、あんなに美しいのに…。

 

004_20191205223801 オランダを舞台に、オランダ人俳優を出すためか、チェットの死の謎をさぐる刑事なんかを出すんですけど、これがまた暗いパートだし、映画的にヘタだし、全然面白くないし、まあひどいもんでした。それにしても、ジャズの巨人たちって、本当にみんな麻薬で滅んで行ったんですね。驚くほど誰も彼も。

本来DVDスルーのレベルって気がしますが、ちゃんと劇場公開されたっていうのは、やっぱりチェットの力(人気)なんでしょうねえ。87分と短いのが、せめてもの救いでした。

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2019年12月 4日 (水)

CKBの銀座ケントスLIVE!   #クレイジーケンバンド #CKB #銀座ケントス #のっさん

_20191203_2345291200x1600 昨日は銀座KENTO'S(着席で飲食しながら楽しめる大人のライブハウス)で、クレイジーケンバンドが初のライブってことで、同好の士たちと行ってまいりました。

2部制で小生たちは、夜8:30開場、9:30開演の第2部を楽しみました。時間が時間なので、うどんを腹に入れてから行ったのですが、まあフィッシュ&チップスとかナチョスとか野菜スティックとかを食べて、スパークリングワインとかワインとかを飲みながら1時間ほどを過ごします。なにしろステージまで10mもない距離なので、期待が高まります。

そして(いつも通りパンクチュアルに)9時半きっかりにCKBの登場。すると、最初からステージ前のフロアに陣取っていた人々に加えて、何人かが前の方に移動し始めます。これは行かねば!と、我々もステージ前に。おお、近い! うわ、手が届きそう! ステージとの間には柵もポールもロープも何にもナシ。高さだって、30㎝かそこらじゃなかったかな。ここまでとは思っていなかっただけに、もうオドロキ桃ノ木なのでした。

そこから終演までの1時間20分ほどは立ちっぱなし、踊りっぱなしで興奮、感動、満足してました。いつものライブに比べると半分程度の時間でしたが、そしてお値段も高かったのですが、満足度はハンパありません。こんな贅沢しちゃったら、もう普通のライブでは物足りなくなっちゃうことでしょう。遠くて。 大江戸はステージから2mぐらいの所(&のっさんの前)にずっといましたが、行こうと思えば、一番前のステージ先30㎝ぐらいの所まで行ける、そんな具合でした。

CKBの「お約束」としては、最初の方の「お辞儀~おおー~廣石組長の敬礼」とか「リクエストアワー」とか「剣さんのテレビ台ぐるぐる」とか「逃げろっ!」とかは、きっちりありました。しかしながら、「小野瀬雅生ショー」は無かったので、そこが残念。あと、「国王による乾杯」もありましたね。リクエストアワーで、剣さんが『横顔』の歌詞を忘れちゃって、2回ほどやり直したのにうまく行かずグダグダになってしまったので、ヤケクソ的&突発的に『大人のおもちゃ』を演奏してごまかすという、なかなか見られない場面にも遭遇してしまいました。

_20191203_2344121280x960 そして、やはりのっさんのギターはカッコ良かったです! ギターソロや間奏で聴かせてくれる、あの音!あのテクニック!あの表情(口元)!いやー、もうサイコーでサイキョーでした! 『肉体関係』や『タイガー&ドラゴン』におけるギターソロの凄さ!! 前半はライトブラウンの木目調、後半はエメラルドグリーンの、いつも見るギターでありました。大江戸の前方にはやはりのっさん目当てと思われるおじさん一人と女性二人も、ずーっと演奏を注視していらっしゃいました。

今回はクリスマス特集って感じで、『クリスマスなんて大嫌い!!なんちゃって』も歌ったし、最後に剣さんが退場した後にもアイシャちゃんのボーカルでクリスマスソング(ラストの1曲)がありました。その後に、のっさんのMCで終演。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。もう数曲聴きたかったけど、でも一晩2回公演ですからね。テーブルに戻って、残りのワインを飲みながら反芻&クールダウン。いやー、ただただ満足。生涯最良のライブ体験でありました。しかも、途中のMCで剣さんが「来年10月30日の日本武道館が決まった」と発表! うわー、これはまた楽しみなのであります!

 

 

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2019年11月27日 (水)

「NO SNOKING」:軽妙な細野晴臣のドキュメンタリー   #NOSMOKING #ノースモーキング #細野晴臣 

T0024475p 映画『NO SMOKING』は、細野晴臣さんの音楽生活50年間を追ったドキュメンタリー。いやー、とにかくリラックスした空気に溢れていて、ゆるりといい気持ちでした。

音楽生活に至る前の子供時代から紹介してくれますし、そこから時系列で今に至るまでの細野さんの業績を見せてくれるのです。凄い人ではあるんですが、あんまり「スゴイ」って感じさせずに、いつでも飄々としているところがいかにも細野さん。星野源や水原希子など現代のファンを引きつける理由も、よーくわかります。とっても味がある、面白い人です。

そう、とにかく「面白い人」だから、このドキュメンタリーだって何も特別なことはないんですけど、とっても面白く観ていられるんです。細野さんを撮っていけば、どうしたって面白くなるんでしょうね。じわりと。なんか観ててハッピーでした。

Main_20191127225701 あれだけ世界的に音楽界の偉人として認められているのに、一方ではおじいちゃんに扮したコントをやったりして、…そこがいい所。細野さん、動きがとても軽やかなんです。そこがイメージとギャップありで、面白かったです。ご本人も言うように、「変な歩き方が得意」でもあって、それもまた軽妙なんですよねー。それを言ったら、今やってる音楽も軽妙。もう肩の力が抜けまくっていて、それは音楽も、細野さんの人生も同様に、なんです。海外のコンサートを観た観客たちが口々に絶賛しているのも、誇らしいじゃありませんか。

今年の『モヤさま』で、さまぁ~ずの二人と福田典子アナが細野さんなじみの洋食屋を訪ねたら、たまたま細野さんも来ていて合流したという回を小生は見ておりましたが、その時に店を出た時の撮影風景を捉えた映像も入ってました。その上、エンド・クレジットには「さまぁ~ず」「福田典子」の名前も入っておりました。ほんの数秒のロングショットだったんですけどね。

 

 

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2019年11月 5日 (火)

「イエスタデイ」:終盤のあの人に驚いて涙   #イエスタデイ #映画イエスタデイ #ビートルズ

367867_001 映画『イエスタデイ』は、小生のような「ビートルズほぼ全曲歌えます(歌詞が頭に入ってます)人間」にとっては、大いなる期待作だったのですが、やや物足りない感じでしょうか。

確かにウェルメイドなんです。ラブコメのツボを押さえたリチャード・カーティスの脚本を、音楽感性の高いダニー・ボイルが監督と、まあ間違いのない仕事になっています。ビートル・マニアにも、ビートルズをよく知らない人にも楽しめる作品だと思います。

 

367867_002 でもねえ、ちょっと軽すぎるというか、浅いんですよねえ。ビートルズへのオマージュや蘊蓄だって、そんなにありゃしないし。リバプールに行った主人公がファンの男子女子に追っかけられるとところが、「あ、『ハード・デイズ・ナイト』じゃん」ってぐらいのもんです。

楽曲だって、大江戸的にはもっともっとバカみたいにたくさん披露してほしかったです。変なアレンジだったりしても、とりあえずは「やっぱりいい曲だ」と思えますから。

 

367867_004 リリー・ジェイムズが相変わらず変な顔。でもそれ以上に変な顔の主人公がまったく魅力薄で、まいりました。いくら曲が良くっても、こいつでは満員のウェンブリーをもたせられないのでは…?

それはさておき、本人役で出演した江戸、いやエド・シーランの役者っぷりが意外と良かったのでありました。

(以降ネタバレあり) そんな作品ですが、終盤のあの場面には「おおお!」と泣けました。小生はポール派なので、ジョンにはさして思い入れはないのですが、それでも涙腺に来ましたねえ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と同種の「心やさしいパラレル・ワールド」なのでした。

 

 

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2019年10月26日 (土)

CKB『PACIFIC』ライブ@中野サンプラザ   #CKB #クレイジーケンバンド #小野瀬雅生 

_20191026_164224768x1232 中野サンプラザでクレイジーケンバンドのライブ。ここで観るのはたぶん4年連続4回目です。2階席ではありましたが、ちょうどいい大きさで音響の良いホールなので、堪能できました。ただ2階はずーっと着席しっぱなしなので、踊れないことがちょっと物足りないんですけどね。

5時スタートで第1部が2時間弱。その後2度のアンコールで、計2時間45分ほどでした。今回は8月に出たニューアルバム『PACIFIC』のツアーってことで、アルバムの曲を中心に、20年ちょいのキャリアの中から、あの曲この曲を披露してくれました。

ポピュラーなナンバーとしては、『タイガー&ドラゴン』も『GT』も『流星ドライヴ』も『あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ』も『生きる』もやってくれましたし、それほどポピュラーじゃないナンバーも、『ある晴れた日曜の朝』とか『エル・ディアブロ』とかいろいろやってくれました。

小生の大好きなギターののっさん(小野瀬雅生)は、ニューアルバムから『北京』を披露。今回は、「小野瀬雅生ショー」までの1時間ほど、のっさんは地味にしていたのですが(アルバムを反映して、シンヤマンのベースが目立ってました)、「小野瀬雅生ショー」以降はソロの演奏を結構出していて、やっぱりいいっすね。うまいっすねー。アイシャちゃんは参加後1年以上を経過して、なんとか慣れて来た感じですけど、やっぱり愛子ちゃんがいいなー。もう戻って来てはくれないのでしょうかねえ。

今回はいくつか違いが見られました。最初の方でお客様にお辞儀からの流れで、廣石組長へのお辞儀で「おお~」で敬礼!っていうお約束がなかったし、ジャッカルへの「まぶしいっ!」ポーズもほとんどありませんでした。まあ、それでも「逃げろっ!」とか剣さんの回転台ぐるぐるとかはありましたけどね。

来年還暦を迎える剣さん(と組長とわかばさん)ですが、衰えを知らない声量と歌唱力にはいつも感動します。みんなまだまだ元気でやれそうです。これからも楽しませていただきたいと思います。

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2019年10月 7日 (月)

「蜜蜂と遠雷」:音の映画、顔の映画   #蜜蜂と遠雷 #松岡茉優 #石川慶 #音の映画 #顔の映画

5 映画『蜜蜂と遠雷』は、原作者の恩田陸がベタ褒めしたのもうなずける秀作。何と言っても、音楽へのリスペクトに溢れているのがいいですね。ピアノ・コンペティションの映画というとリチャード・ドレイファス主演の『コンペティション』(1980年)がありますが、むしろ本作の方が勝っていると思います。

特にハッタリをかけたりはせずに「普通に」描くのですが、撮影にしても音響にしても演技にしても演出にしても、すべてが上等。上質の娯楽映画に仕上がっています。前作『愚行録』には今一つ乗れませんでしたが、石川慶監督、非常に良い仕事をしました。盛り上げよう、泣かせようとはしていないのに、中盤以降は結構泣かせ所が多くて、松岡茉優の演奏場面など、結構泣けましたねえ。

 

2 予告編や広告では松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士が4等分の扱いなのですが、本編を観るとはっきりと松岡が主役でした。堂々と主役芝居をやってます。やはりうまい人です。 元天才少女の心の傷と葛藤、そして復活の物語。王道の物語展開ですが、実際に音楽が、ピアノが聴こえるというのが映画ならではの強みです。恩田陸さんも、この音にやられちゃったんでしょうねえ。もちろん、松岡はじめ役者陣の健闘も大いに貢献しています。

演奏シーンの撮り方は普通。つまり、多くの場面ではスタントダブルが手先のアップや後姿などで使われ、カット割りでそれらしく見せているわけです。『コンペティション』のドレイファスみたいに、猛練習で自分で超絶演奏をやっちゃうわけではありませんが、別にそれでいいんです。いくつかのシーンでは実際にある程度の演奏をしていましたし、それで十分です。

今はi-padに楽譜を入れて、ペダルと連動させてページが替わる…なんてことができるんですね。譜面めくりの人がいらないのですね。本作中で、森崎ウィンがそれをやっておりました。

 

11 この映画の完成に向けて、この世界の実現のために、その質を上げるために、多くの人々が相当な努力をしていることでしょう。とりわけ「音」の面では。なんか、そんな気になってしまった作品です。見事な音楽映画です。

そして、「顔」の映画でもあります。人物の顔のアップがえらく多いのです。そして、顔(表情)にいろんなことを語らせています。 音と顔、まさに小説を映画化するにあたって、石川監督がこれらを戦略的に生かし切ったということなのでしょう。

だから、できるだけ音響の良い劇場で観るべきです。感動が違ってくることと思います。大江戸は新宿バルト9の「ドルビー・サラウンド7.1」で観ましたよ。

 

 

 

 

 

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2019年9月27日 (金)

竹内まりやの3枚組「ターンテーブル」   #ターンテーブル #Turntable #竹内まりや #まりやちゃん

_20190927_230257800x688 今月発売された竹内まりやの活動40周年スペシャル3枚組アルバム『ターンテーブル(Turntable)』。全62曲入り! (本人も一曲あたりは安くてお買い得とか言ってました)です。

1枚目は「More Expressions」ということで、ベストアルバム『Expressions』に入らなかったセカンド・ベストといった趣き。ファンならおなじみの「♪えむ・あい・あーる・あい・わーい・えい・・・」からのスタート! これが実に「まりやらしい」いい曲ずくめなのです。『駅』とか『告白』みたいな(大江戸の嫌いな)マイナーコードの暗い曲が無い分、曲を飛ばさずに聴けるというか…。 過小評価されている傑作『二人のバカンス』をはじめ、『Natalie』、『OH NO, OH YES!』、『時空の旅人』、『夢の続き』など、まりや(&達郎)だよねえ、いいよねえって曲が次々と出て来ます。『時空の旅人』(同名映画主題歌)があるのなら、そのカップリングの傑作『テコのテーマ』(挿入歌)も聴きたかったです。

_20190927_230205800x721 2枚目は、「Mariya's Rarities」と題して、邦洋各種レア音源をごった煮してあります。以前のアルバムに入っているとはいえ、牧瀬里穂に提供した『ミラクル・ラブ』や広末涼子に提供した『MajiでKoiする5秒前』はやはり素晴らしい曲ですし、『アップル・パップル・プリンセス』の2008年バージョンがあるなんて知らなかったなあ(これが入るのなら、もともとこの曲のA面だった大傑作『イチゴの誘惑』も入れて欲しかった!)。 

でも2枚目の目玉はやはり、岡田有希子への提供曲の新録三連打! 大江戸としては『恋、はじめまして』が最高でした。でも『憧れ』を入れるなら、『リトルプリンセス』にしてほしかったな…。

 

_20190927_230230800x721 そして3枚目は(短い曲が多いので)なんと25曲入り! ここの目玉は、ザ・ビートルズ・ナンバー(初期~中期)の12曲連打!! 杉真理率いるBOXとのジョイントです。これがあまりにも完コピなのでびっくり! しかも演奏や録音のクォリティはビートルズよりも上なので、まりやさんの(時として男性ヴォーカルのような)低い声ともども聴き入ってしまいます。選曲もシングルカットされなかったナンバーがほとんどで、いかにもビートルズ好きの選曲って感じ(『Tell me Why』とか『If I Fell』とか『You're Gonna Lose That Girl』とか)で、このパートだけ繰り返し聞きたくなります。あとはシャンソンとかカンツォーネとか洋楽ポップスとかなので、まあ、ね。

おまけのスペシャルブックの表紙と裏表紙の絵(まりやちゃん)は、『テルマエ・ロマエ』などのヤマザキマリさんによるもの。わー、かわいいったらありゃしません。これ、ご本人うれしいでしょうね。64歳になってもめっちゃ若いまりやさんですが、この絵のカワイさとの違和感がないあたり、さすがです。奇跡の64歳ですね。

 

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2019年9月18日 (水)

「カーマイン・ストリート・ギター」:人情系ドキュメンタリー   #カーマインストリートギター #ギター職人

 Main_20190918224201 映画『カーマイン・ストリート・ギター』は、ニューヨークのグリニッチヴィレッジにある小さなギター屋さん(にしてギター職人)のドキュメンタリー。まあ、人情系ドキュメンタリーとでも申しましょうか。店主のオヤジさんと従業員の娘っ子+店主のお母様が、訪れる客(ま、ミュージシャンですね)と交流する中から醸し出される何とも言えないほっこり感が、この映画のキモです。

ただのギターではなく、NYの古い建物を壊した時に出る廃材などを使って、その風合い(年月)を生かしながら、ギターにしていくという特殊な作業。「世界にたった一つ」を淡々と作り続けています。あたりまえなんですけど、「ギターって工芸品なんだなあ」という思いが沸き上がって来ます。

そして、このオヤジさんが客との会話を経て勧めるギターを試奏すると、誰もがメチャクチャ気に入って購入するという…いやー、大したもんです。アメリカの人間国宝みたいなもんですね。

終盤に出て来た不動産屋が多少不穏な予感をもたらしますが(今後のこの建物に関して)、あとはほぼ「(特別な事は)何もない、何も起きない」淡々系の作品です。

いろんなものがドキュメンタリー映画の題材になるんですねえ。

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