2023年5月21日 (日)

「TAR ター」:上質で上等な映画    #TAR #ター #映画ター #トッドフィールド #ケイトブランシェット 

1_20230521225601映画『TAR ター』は、上質な、上等な映画。メジャーな娯楽映画の枠内でこういう作品が作れるってのは、さすがアメリカ映画はまだ死んじゃいないってところです。「わかりやすさ重視」のメジャーな日本映画からは絶対出て来ない作品でしょう。その表現は、飛ばし見や倍速視聴では絶対伝わらないようにできているのです。

とにかく親切に「皆まで語る」ことはしません。部分を描いて、それで観客が想像して理解に至るように作られています。その塩梅が絶妙であり、逆に言えば「観客を信頼している」作り方なのだと思います。観る方も信頼に応えて、集中して頭を働かせる必要があります。でも映画を観る喜びって、そういうことではないのでしょうか。

『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』のトッド・フィールド監督が16年ぶりに撮った第3作ということです。見事な演出力であり、音楽映画とかサイコホラーとか転落のドラマとか、そういったたジャンル分けを超越した力作です。

その原動力となっているのが、ター役のケイト・ブランシェット。パワフルに、繊細に、リアルさと狂気を往還しながら、圧巻の演技を見せつけます。その上、指揮! ドイツ語! 今年のアカデミー主演女優賞は、『エブエブ』のミシェル・ヨーでしたが、改めて「なんで?」と笑っちゃいます。このケイトを超える人なんていませんもん。彼女のキャリアの中でも、『ブルー・ジャスミン』と並ぶ最上級の演技です。

2時間38分(「キネ旬」では2時間39分の表記)と長い作品ではありますが、ゆったりペースの序盤を除けば、長いと感じることはありません。むしろ、ディテールや伏線や映画表現の緻密さをきちんと味わうために、もう一度観たいとすら思いました 。 ドイツ生まれの撮影監督フロリアン・ホーフマイスターによる、怜悧な映像も見事です。

 

 

 

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2023年5月20日 (土)

CKB友の会サミット@関内ホール    #クレイジーケンバンド #CKB #CKBTMNKSUMMIT #横山剣 #小野瀬雅生 

Dsc_13142_copy_396x576 横浜は関内ホールで開催された「CKB TMNK SUMMIT」(TMNK=友の会。ファンクラブです)に参加してきました。非常にタイムリーな「サミット」という名がついてますが、これはずっと前からこの名前。友の会会員限定のライブなのです。

来場者にはステッカーと、「狂剣神社」のお札が渡されました。

Dsc_13192_copy_1016x576 例によって定時きっかりにスタートし、アンコールを含めたっぷり2時間45分演奏してくれました(メンバーへの質問コーナーなどもありましたが)。今回は「日本列島縦断膝栗毛」(とかなんとかそんな名前)と題して、日本各地それぞれの土地や有名人にゆかりの曲を歌っていく趣向。何しろ細川たかしの『北酒場』・美空ひばりの『りんご追分』から北島三郎『まつり』までってぐらいに、演歌多め。 でもサミットだけに、CKBの中でも珍しめのナンバー(『MITSUBACHI』とか『本牧仕様のサーファーガール』とか『☆☆☆☆☆』とか)も聴けました。それと、アンコール1曲目に出てきたテツニとアイシャのデュエットによる洋楽ナンバーなんか、てっちゃんの歌唱力が実に見事でした。

Dsc_13172_copy_1024x576 今日は剣さんからの粋な計らいってやつで、1曲だけ撮影OK(動画も)になったのでした。「それ先に言ってよー。カメラ持ってきたのに」って感じで、案の定スマホで撮った画像はひどいもんでした。剣さんなんか白スーツだもんで、発光体になっちゃってます。

本日の小野瀬雅生ショウは、意表を突いた『ノーエ節』(中途半端に終わった)から、その後しばらくたってからの『マカロニ・イタリアン』。後者の圧倒的なカッコ良さ! さすがはのっさん!! 今日一番の感動でした。

CKBの演奏で歌う「生オケコーナー」もありましたよ。本日のお題は『ドバイ』と『The Roots』。大江戸も『ドバイ』に申し込んだのですが、箱に何十枚も入ってましたからなかなかですよね。歌いたかったなあ、『ドバイ』。

Ckb2023 剣さんから告げられたちょっと衝撃のニュース。昨年来ひざの故障でバンドを離れていたバンマスの廣石惠一組長が、ひざは回復したものの今後「別の道を歩いていく」ことになったそうです。剣さんと話し合って決めたようです。まあ、ドラマーの代役を務めていた白川玄大さんが、立派に代役以上の演奏を見せてくれていますからねえ。 まあ、何しろ大人数のバンドだし、高齢者多いし、これからもこういう事はあるのでしょうねえ。

今日は本編最後のナンバーがサブちゃんの『まつり』だってのに驚きました。まあ、永ちゃんもジェームス・ブラウンもあったけどね。 アンコールの最後は、『横顔』。強いですねえ。 そうそう、観客側もとうとう(マスク越しですが)発声OKになりました。やはり盛り上がりが違いますよね。

ニューアルバムは9月頃みたいですよ。楽しみです!

 

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2023年4月18日 (火)

「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」:一見さんお断り    #デヴィッドボウイ #ムーンエイジデイドリーム #デヴィッドボウイムーンエイジデイドリーム

01_20230418221101『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』は、デヴィッド・ボウイ財団の公認ドキュメンタリー映画。ボウイが亡くなってから、もう7年もたったんですね。びっくり。

一筋縄ではいかないドキュメンタリーです。あたかもボウイの脳内を再現するかのように、さまざまな映像が時間軸を無視してコラージュされます。彼の音楽や映画をめぐるフッテージのみならず、彼自身が好きだったり影響を受けたりした映画の断片が、かなりの分量出てきます。映画には『メトロポリス』『アンダルシアの犬』のようなモノクロの古典から、『2001年宇宙の旅』『愛のコリーダ』などの名作、そして『地球に落ちて来た男』『戦場のメリークリスマス』『ラビリンス 魔王の迷宮』など彼が出演した作品もあります。あ、ブロードウェイで舞台『エレファント・マン』に主演した時の映像もありましたよ。

ただ。普通のドキュメンタリーのように時系列で描いてくれたり、解説があったりはせずに、延々とあっち行ったりこっち行ったりするので、大ファンでないと少々飽きます。大江戸は小ファンなので、けっこう飽きる部分がありました。ま、彼の曲や業績や人となりをある程度知っていないと、なんだかよくわからないかも知れませんね。そういった意味では「不親切なドキュメンタリー」ではあります。一見さんお断りなのです。

それと、大江戸はもう劇場も上映回数も時間も限られた先週末にアップリンク吉祥寺でなんとか観たのですが、スクリーンの大きさも、音響の質や音のデカさも、かなり物足りなかったです(スクリーン前に大きなスピーカーを置いたりしてましたけど)。やっぱりIMAXで上映してたときに観るべきでありました。

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2023年3月27日 (月)

「BLUE GIANT」:JAZZの熱量と興奮    #BLUEGIANT #映画ブルージャイアント #ジャズかっけー 

1_20230326230001 映画『BLUE GIANT』は、あやうく観逃がすところでしたが、いやー、観て良かった! とてつもなくパワフルで、ジャズの魅力を最大限に伝えている、チャレンジングなアニメーションでした。こういうのが日本で作られたってことは、大いに誇っていいと思います。てか、世界に自慢したいですね。

これ観たら、誰もが「ジャズ、かっけー!!」と興奮することでしょう。ほんと、何度もある演奏シーンが最高です!  アルトサックスとピアノとドラムスのトリオが生み出すそのサウンドとグルーヴに怒涛のカット割りの絵が合わさって、観る者の心と体を揺さぶってきます。その熱量には、かなり興奮しますよ。

大江戸はモダンジャズが好きで、多少は聴きかじっておりますが、大系的に学習したりはしていないので、知識はさほどありません。聴けば「いいなあ」とは思います。そんなヤツにはちょうど良かったのかも知れません。新宿バルト9のドルビー・サラウンド7.1chのスクリーンで観たのですが、音の迫力もかなりのものでした。やはり音のいい映画館で観るべき作品でしょう。

終盤は何度も泣けました。自分でも驚くほど涙が出ました。ただ改めて振り返ってみると、主人公が「世界一のジャズ・プレイヤーになる」という思い(「海賊王に俺はなる」みたいなもんですかね)の裏にあるものが、少なくともこの映画では描かれていなかったのが欠点に思えました。これだけの強い思いで、練習し続け、天才的なプレイを見せる彼の「芯となるもの」が描かれていない分、「根拠のない自信」みたいに見えちゃううじゃないかなあ。深み、凄みが出にくくなくなっているんじゃないかなあ。原作マンガでは描かれているのでしょうかねえ?

まあ、それでも圧倒される作品ではあります。感動しました。続編が作られる可能性もあるのでしょうから、内面描写の更なる深化を期待して待ちたいと思います。

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2023年2月24日 (金)

吉川晃司の武道館ライブ    #吉川晃司 #吉川晃司日本武道館ライブ #OVERTHE9 

Dsc_12473_copy_600x374 訳あってチケットをいただき、日本武道館で吉川晃司のライブ『OVER THE 9』を楽しみました。本日は撮影用のドローンを飛ばすために、アリーナには観客を入れず。観客は1階席&2階席のみってことで、西スタンド2階の後ろの方からかなり見下ろしました。

思い返せば、小生の吉川ライブは1984年の有楽町よみうりホール以来。その日は映画『すかんぴんウォーク』(吉川晃司デビュー作)の試写会だったのですが、映画が終わってエンドロールが終了すると同時にするするとスクリーンが上がって、その背後にまばゆい照明と共に吉川とバンドが登場し、主題歌『モニカ』の演奏が始まったのでした。その後、何曲か歌った気もするけど、最後にもう1回『モニカ』を歌った気もするけど、もはや全ては霧の中なのであります。

その後も初期の吉川は結構聴いていたし、小生のカラオケの十八番でもありました。ただそれもCOMPLEXあたりまでで、以降はテレビなどでライブの断片を見る程度でした。

Dsc_12483_copy_768x437 そして本日のライブ。いやー、吉川さん、体型も動きも変わりませんねー。若い 若すぎる! 例のシンバルキックも、計5回披露していましたし。ドラマで役者をやって、財前部長だとか飛行機の教官だとかをやってると、それなりに年取ったなあと思うのですが、ライブだと遠くから見ていることもあって、まったく老いを感じさせません。やっぱすげーです。

お客の入った武道館でドローンを飛ばしたのは、今日が初めてなのだそうです。赤い光のドローンが同時に何台も飛んで撮影してましたし、大型クレーンやレールで動く移動撮影車や手持ちのハンディカムまで、あらゆる撮影機材で、いろんなショットを撮っておりました。WOWOW用の映像のようです。

ニュー・アルバムからの曲や新し目の曲に混ぜて、懐かしい『憎まれそうなNEW FACE』や『ラ・ヴィ・アン・ローズ』なども歌ってくれましたし、ラスト2曲は『恋をとめないで』『No No Circulation』でえらく盛り上がりました。で、アンコールも『INNOCENT SKY』と『KISSに撃たれて眠りたい』。やっぱり今でもこれら初期の曲が支持されているってことですよね。

開演時間の18:30ぴったりにスタートして、2時間10分のライブ(MC多め)でした。まあ、吉川の曲って、いくつかのパターンがあるけど割とみんな同じように聴こえてしまうところがありまして、それはそうなんですが、2階スタンドの後ろの方まで最後まで総立ちにさせておくパワーもあるのでした。吉川晃司57歳、おそるべしです。大いに刺激をいただきました。

 

 

 

 

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2023年2月 1日 (水)

「Mr. Children GIFT for you」:ミスチル30周年ムービー    #MrChildren #ミスターチルドレン #ミスチル映画 #GIFTforyou 

1-2_20230131214701 『Mr, Children GIFT for you』は、ミスターチルドレンの結成30周年を記念したドキュメンタリー映画。2022年コロナ禍におけるライブツアーの様子や、ミスチルファンの方々からのメッセージなどで成り立つ作品です。

大江戸はもともとMr. Childrenのファンでして、なんだかんだ2008年の『SUPERMARKET FANTASY』までのアルバムは全て持っております。ただ、それ以降はとんとご無沙汰しておりました。みんな五十路を超えたんですねえ。

思えばミスチルの映画『【es】Mr, Children in FILM』(1995)はサイコーでした。映画館で2回観たし、レーザーディスクも買いました。それに比べると、本作は映画としてはかなりぬるく甘ったるいものでした。なにしろ、30年を共にしたファンたちとミスチルとの絆を描くような作品なのですから。「私にとってミスチルとは?」みたいな、市井のファンたちへのインタビューがかなりの分量で出て来て、正直なところちょっとうんざりしちゃいます。それを観たかったわけじゃないんだよなー。でも、製作者側のコンセプトはそういうことだったんでしょうから、何をかいわんやでありますが…。

ジェン(鈴木さん)の派手なドラムは健在でした。ザ・フーのキース・ムーンに次いで、世界で二番目に目立つドラマーではないでしょうか? (桜井さんは他のメンバーより尺が長いのは当然ですが)田原さんや中川さんと同じ割合でジェンのカットが入っていても、インパクトが強いので一番多く映っているような気がしちゃうんですよねー。

ベースの中川さんは、髪型や顔が「西島秀俊のジェネリック」のようでありました。

そして、世界有数の地味ギタリスト田原さんは、相変わらず存在感を消していました。若い頃の写真だとほんとに「ハマちゃん」ですね。

桜井さんは、やっぱりMCやスピーチがうまくないなー。

小林武史さんがいた頃も、いなくなってからも、ミスチルの曲って、なんだかみんな同じように聴こえちゃうんですよね(まあ、いくつかのパターンはありますが)。大江戸の場合、それで飽きちゃったところも正直あります。この映画も、やっぱり中盤以降は飽きてしまいました。ファンのインタビューや人生紹介が多いってこともありますしね。まさにファン・ムービーでありますが、映画作品としての高みは得られませんでしたね。 でも『イノセント・ワールド』と『エソラ』は、サイコーでしたー。

Dsc_12264_copy_1163x768 小生が観たTOHOシネマズ池袋では、写真の大型スピーカーをスクリーン下の左右に置いて、「轟音上映」ってことでやっておりました。まあ、ライブとまではいかないけど、良き音圧でありました。

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2023年1月23日 (月)

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」:偉大なるマエストロの業績    #映画モリコーネ #モリコーネ映画が恋した音楽家 #エンニオモリコーネ

1_20230123224001 映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は、エンニオ・モリコーネの生涯と作品を網羅した157分の長編ドキュメンタリー。監督はモリコーネの代表作の一つ『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレで、彼は証言者の一人として出演もしています。

モリコーネを取り巻く人々の証言と、モリコーネ自身の語りと、映画作品のフッテージによって成り立っております。とにかく証言者が豪華。映画監督ではトルナトーレ、イーストウッド、タランティーノ、アルジェント、ベルトルッチ、映画音楽家ではハンス・ジマー、マイケル・ダナにジョン・ウィリアムズ、ミュージシャンではジョーン・バエズやブルース・スプリングスティーンといった人たちが、モリコーネとその業績を讃えます。ボス(ブルース)があんなにモリコーネのファンだとは知りませんでした。

マエストロ・モリコーネの卓越した業績がよくわかります。流行歌から室内楽などの純粋音楽まで、幅広く何でもできた人だったのですね。そして、マカロニ・ウェスタン(英語だとspaghetti western)諸作品から、『1900年』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ミッション』『アンタッチャブル』などなど名作の数々。それらの映画フッテージを観るだけで幸せな気分になります。

やっぱり『ウエスタン(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト)』って、映像も音楽も傑作ですよねー。あのラストに流れる『ジルのテーマ』の美しさ!を再確認できました。

それと、モリコーネさんは、ピアノとか楽器を使わないで、頭の中で作曲してそれをいきなり譜面に写し取るんですね。びっくりです。

長さが気にならないほど面白い作品でありました。でも冷静に考えると、モーリス・ジャールだってジョン・ウィリアムズだってジェリー・ゴールドスミスだって、同じように偉大だって気もしますけど…。 本作の原題は“Ennio”だけど、邦題は『モリコーネ』。ま、そういうもんなんですよね。

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2023年1月 1日 (日)

佐野元春と紅白歌合戦    #佐野元春 #紅白歌合戦 #時代遅れのロックンロールバンド 

あけましておめでとうございます。今年も『東京温度』をよろしくお願いします。

昨夜の『紅白歌合戦』に佐野元春が出ました。もう、大江戸にとっては加山雄三よりもユーミンよりも安全地帯よりもずっと最大のニュースです。「きつねダンス」よりもかなり大きな(?)ニュースです。

あ、でもThe Last Rockstars(YOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVI)はかなりカッコ良かったですけどね。

てなわけで、昨夏に同級生バンド・プロジェクトとして話題を呼んだ「桑田佳祐feat.佐野元春、世良公則、Char、野口五郎」による『時代遅れのRock'n'Roll Band』が紅白のトリ前を飾ったのです。MV同様、皆さん余裕の演奏、余裕の歌唱で、味わい深いオールド・ロックを聴かせてくれました。その前に他の4人が加山雄三の『夜空の星』を弾き語ってコント風に盛り上がってたのには参加しなかったのが、いかにも佐野さんらしかったですね。 ナイアガラ・トライアングルvol.2の『A面で恋をして』もそうでしたが、他の人と合同で歌う曲でも、佐野さんはあの独自の声と歌唱法で持ってっちゃいますから。さすがです。

佐野元春が紅白に出るなんて、意外といえば意外ですが、でも彼はもともと若い頃から「ヒット曲が欲しい」と言っていた人ですから、抵抗はなかったんじゃないかと思います。何しろ昨年は芸術選奨文部科学大臣賞をもらってましたからね(もっとも’21年のライブでは「国はあてにならない!」とか叫んでましたけど)。まあ66歳なんで髪は真っ白になってますけど、若々しく見えました。

そのほかに紅白で思ったこと・・・

・橋本環奈は司会としてまったく危なげなかったですね。妙にわざとらしい大泉洋よりも適任だと思います。

・(水森かおりのパート)「桜衣装」→「櫻井翔」には感心しました。

・むしろ「きつねダンス」を単体で楽しみたかった。

・ヒゲダン(Official髭男dism)にヒゲはやしてる人が1人もいないのは不当表示!

・Saucy Dogは「サウシードッグ」と本人たちが読んでいるわけですが、英語的には「ソーシー」(ソース(sauce)の形容詞ですから)なので、なんか許せないというか、困ったもんです。

・そんな勝手に発音変えていいんなら、King Gnuなんて「キングぐにゅ」です。

・Vaundyって、中学時代のあだ名の「バウンディ」(Boundy…バウンドボールから取った)のBをインパクトのあるVにしたそうですが、いやいや、意味のある英単語を勝手に文字変えちゃいかんだろ。

・MISIAは「紅白ウサ合戦」でした。

・真の流行語大賞はどう考えても「ブラボー!」なのに、それを拾えないタイミングで早々と発表しちゃうユーキャン…。

 

それにしても、サッカー天皇杯決勝のない元日は、物足りないなー(昨年と今年は変則開催のカタールW杯の影響で、早めに決勝を行いました)。

 

 

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2022年10月23日 (日)

CKBの中野サンプラザ(最後?の)ライブ    #クレイジーケンバンド #CKB #中野サンプラザ #白川元大 #ライムスター

Dsc_11463_copy_450x762 クレイジーケンバンドの『樹影』ツアーで、中野サンプラザに参戦。サンプラザもようやく来年夏ごろからの取り壊し~新アリーナ・ホール建造が決まったようで、CKB恒例秋のサンプラザもこれで最後のはずです。

オープニングは意表を突いて、『樹影』からのナンバーでも古い時代のナンバーでもなく、『棕櫚』。でも『樹影』っていうアルバムのコンセプトには合った曲ですね。

その後も『樹影』からの曲、昔から最近に至る様々な曲をやってくれました。アンコールを入れて2時間50分弱。楽しませていただきました♪

今回のハイライトは、膝を故障した廣石組長の代役でドラムスを務めた白川玄大(げんた)さん! CKBの中では異質なルックスの、シュッとした30代ぐらいの人。廣石ドラムスの特徴をコピーしながら、自分ならではのテイストも出してました。時々知らない(はずの)曲を無茶ぶりされたりしても、「さすが!」って感じにきっちりこなしておりました。お見事です。会場のCKBファンは、一気に心を掴まれたことお思います。

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小野瀬雅生ショウの中で、『コウタイ』の途中に野坂昭如の『マリリン・モンロー・ノー・リターン』をのっさんが歌い出したのにはぶっとびました。また、今回は久々にベイスターズ仕様のギターも登場しましたね。

ゲストとしてライムスターが登場。CKBをフィーチャーした『世界、西原商会の世界!』と『肉体関係part2』を歌って、ガンガン盛り上げてくれました。

てなわけで、今回も大満足のライブでございました。生『ドバイ』とか、良かったなあ。 来年はどこで開かれるのか?廣石K1組長は戻って来るのか? そこらも気になるのでございました。

 

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2022年10月18日 (火)

「ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド」:ビートルズの曲は流れません    #ミーティングザビートルズインインド #ビートルズ 

1_20221018224301 『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、何ともけったいなドキュメンタリー。なんせ1968年のザ・ビートルズのインド訪問を題材にしながら、ビートルズの曲は一曲も流れないのです!厳密に言えば、作曲家のじいさんがピアノで『Something』の一部を弾き語りますが、その程度。ある意味、「金返せ!」的なビートルズ映画です。

本作の監督でもあるポール・サルツマンさんが’68年、彼が23歳の時にインドに行ったらたまたまビートルズの4人に遭遇して、一緒に瞑想の日々を過ごしたっていう回想のお話。そこに彼が撮ったまま長年ほったらかしになっていた写真が合わさって、関係者のインタビューを加えて、いっちょ上がりって感じ。音楽はシタールなどインド音楽が中心で、ビートルズの曲は流れません。

サルツマンさんが、懐かしそうに自分の23歳の日々を語る「私映画」なんですよね、ほとんど。大江戸のような古くからのビートルズ・マニアは、それなりに「ああ、マハリシ・ヨギね。ほう、ラヴィ・シャンカールね。ふむふむ」と観ていられるのですが、ライトなファンには「???」な映画ですよね。尺は79分とコンパクトですが、それでもちょっと退屈しましたもん。ホワイトアルバムの制作にまつわる話もいろいろ出て来ますけど、ビートルズの曲は流れません。

製作総指揮ガデイヴィッド・リンチ(出演もしてます)、ナレーションがモーガン・フリーマンと、スピリチュアル系の大御所が揃いました。ただ、瞑想世界やその哲学をじっくり描き出すってわけでもありません。何もかもが「うっすらと」でしかありません。ビートルズの曲は流れません。

 

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