2024年12月 8日 (日)

「ロボット・ドリームズ」:それでも人生は続く    #ロボットドリームズ #パブロベルヘル #出会いと別れと記憶 #September

Robotdreams 映画『ロボット・ドリームズ』は、スペインのパブロ・ベルヘル監督によるセリフなしのアニメーション。この広告ビジュアルは控えめで地味ですけど、いやー、名作でした。

舞台は1980年代のニューヨーク。まだワールドトレードセンターのツインタワーは健在ですし、ドッグが飲んでいるのはTabです。EW&Fの『September』、『シャイニング』の双子の女の子、『エルム街の悪夢』のフレディ、キングの『ペット・セマタリー』、ミュージカル『42ndストリート』などなど、あの時代のしるしがそこかしこにちりばめられております。大江戸も初めてNYCに行ったのは1985年のことなので、あの時代の空気が感じられて嬉しくなりました。ザワークラウトの入ったホットドッグの屋台、いいですねー(プレッツェルも置いてあるし)。

単純な線のかわいい絵が、とてもフレンドリー。落ち着いた色もきれいだし。でも、街を的確に描いたり、表情のポイントをしっかり押さえたりしていて、かなりレベルは高いのです。

音楽や音はあるけど、言葉がないだけに、世界中の子供からお年寄りまであらゆる人にダイレクトに届く作品。素晴らしいことですね。単純な面白さから人生の哀感までを繊細に表現して、心に迫って来ます。メロドラマでもあります。出会いと別れと記憶。それぞれの新しいパートナー。それでも人生は続く。「古典」と言っていい名作です。

『September』、こんな感動的な曲でしたっけ?

 

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2024年11月20日 (水)

武蔵野うどんの受難    #武蔵野うどん #めんこや閉店 

大江戸はコシの強いうどんが好き。讃岐うどんもいいですけど、やはり最強は武蔵野うどんでしょう(吉田うどんはあまり知らないもんで)。ところが、東京における武蔵野うどんは、なかなか不遇な目に遭っております。

Dsc_1945_copy_600x716 あの、京王線・幡ヶ谷の「めんこや」( ↓ )がいつのまにか閉店していました。

武蔵野うどんの幡ヶ谷「めんこや」閉店騒動   #武蔵野うどん #めんこや #幡ヶ谷めんこや: 大江戸時夫の東京温度

今度は「騒動」ではなく、ほんとになくなってます。居抜きに近い形で、まったく別の居酒屋になっておりました。うーん、残念無念なことです。ネットで見る限り、どこかに移転したという話もないみたいですし。

お隣の京王線・笹塚の「みらい家」で提供していた武蔵野うどんもなくなっちゃったみたいです(実際に確かめてはいないのですが、お店の前に掲示されていた「武蔵野うどん」という表示がなくなっています)。

うーん、東京ではなかなか広く受け入れられてはもらえないんでしょうかねえ、武蔵野うどん。あのしっかりした嚙みごたえがサイコーなんですけど。まっこと口惜しゅうございます。行列ができてる池袋の「うちたて家」や四ツ谷の「じんこ」には、これからも頑張っていただきたいものです。

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2024年11月16日 (土)

ようやくハラカドへ    #ハラカド #東急プラザ原宿ハラカド #日本の街角にゴミ箱がない問題 

Dsc_1927_copy_1024x768 4月17日のオープンから半年以上。ようやく「ハラカド」に行って来ました。正式には「東急プラザ原宿 ハラカド」って言うのかな。

Dsc_1917_copy_576x768 ユニークな形態のガラスと植物を多用しているあたり、いかにも今日の建築ですね。原宿交差点を挟んで斜め向かいにもともとあった東急プラザは、どうやら「東急プラザ表参道 オモカド」ってことになったようです。なるほどねえ。

Dsc_1918_copy_581x768 ここはもともと原宿セントラルアパートという、クリエイターやファッション業界人が多く入っていた住居兼商業施設。そこを東急さんがどう作り替えたかというと…

Dsc_1919_copy_576x768 うーん、個性的なごった煮です。イスや座るスぺ―スが多いし、植物も多いし、あまり商売になりそうもない物も多いけど、あれもこれもあってびっくりして見ちゃうって感じ。でもリピートはしないだろうなあ、大江戸はね。

Dsc_19212_copy_1024x654 土曜の午後ということもあり、お客さんはかなり入ってました。でも物が売れてる雰囲気はなかったし、飲食店もやけにお客が入ってませんでした。大丈夫なんでしょうか、ここ。

Dsc_19242_copy_1024x759 雑誌の図書館もあって、『an・an』とかも並んでましたが、興味を持たれていない様子。うーむ。

Dsc_1920_copy_576x768 層階には飲食店に合わせて、展望台というか屋外スペースがたっぷり。台湾フェアみたいなイベントも開催中でした。植物がたっぷりあるのも、今風ですね。

Dsc_1923_copy_1024x768 表参道交差点も見下ろせます。絶景です。今日も原宿は人だらけ。インバウンドの外国人だらけでした。

Dsc_1926_copy_671x768 地下には銭湯! 高円寺の小杉湯さんが出店してるのだそうです。休憩スペースもたっぷり。一度入ってみたいものですね。

とまあ、こんなビルでした。商業施設としての売上高はきわめて低そうですが、まあ出店企業さんはそれを承知で出ているのでありましょう。ま、そういう「あそび」って必要ですよね。

 

Dsc_1916_copy_730x768 それはそうと、この建物の前や表参道各所に写真のような分別ゴミ箱がありました。今の日本は本当にゴミ箱が街角になくなっているので、こういう試みは大賛成です。ある時点から「テロ対策」を理由に、街中でも駅でもどんどん撤去されてしまったけど、あれって本当は体(てい)のいいコスト削減ですよね。自販機にしても何にしても、売っておきながらゴミ箱を用意しないってのはズルいと思います。大江戸なんかは、街にゴミ箱があって、みんながそこに捨てて、行政がきちんと改修・処分してこそ文化国家だと思いますけどね。

 

 

 

 

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2024年10月22日 (火)

日比谷シャンテの期間限定ゴジラ像    #ゴジラ #日比谷シャンテ #ゴジラフェス2024 

Dsc_1769_copy_1024x777 日比谷のミッドタウンやシャンテのあたりは、そもそもゴジラ像で有名ですし、ゴジラの聖地としていろんなイベントも開かれてきました。今年だけでも、下の二つをご紹介してきた大江戸です。

「ゴジラ博」in 東京ミッドタウン日比谷    #ゴジラ博 #東京ミッドタウン日比谷 #ゴジラ #ゴジラマイナスワン: 大江戸時夫の東京温度

日比谷の新ゴジラ像    #ゴジラ #日比谷のゴジラ #ゴジラ像 #日比谷ミッドタウン: 大江戸時夫の東京温度

Dsc_1771_copy_542x777 で、今回は日比谷シャンテ入口脇のガラス面に、『ゴジラ-1.0』の大きな写真が出ており、「オールグルメ大進撃」(10/18ー11/5)なるイベントの告知がなされておりました。日比谷シャンテと東京ミッドタウン日比谷の飲食店を巻き込んだゴジライベントのようですよ。

Dsc_1770_copy_544x777 さて、シャンテの入口を入ると・・・じゃーん。立派なゴジラ像です。ハリウッド版ゴジラですね、これは。それもそのはず、『ゴジラ×コング 新たなる帝国』のBlu-ray&DVD発売プロモーションを兼ねているようでした(11/5までの展示)。いやー、シャンテの客層と合いませんねー。ま、いいけど。 でもやっぱりゴジラは和ものの方が素敵ですよね。

Dsc_17743_copy_768x1049 そして10/29ー11/5にはゴジラ・ストアの日比谷シャンテ出張所が、期間限定でオープンするのだそうです。さらに、11/3が「ゴジラ・フェス2024」ってことなので、何かぐわっと盛り上がるんでしょうねー。知らんけど。

 

 

 

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2024年8月16日 (金)

休館半年後の山の上ホテル    #山の上ホテル #ヴォーリズ #アールデコ建築 

Dsc_1601_copy_753x1024 きのうは谷根千散策をして結構疲れたのですが、帰りがけにもう一ヶ所立ち寄りました。神田駿河台の「山の上ホテル」です!

Dsc_16022_copy_706x1024 皆さんご存じの通り、今年の2月13日から休館している山の上ホテルですが、今はいったいどうなっているのだろうかと気になったのです。なにしろ「のん」主演の『私にふさわしいホテル』(堤幸彦監督・12月公開)で、休館後に撮影が行われたことを知っておりましたし…。

Dsc_0001_burst20240815170216103_cover_co 何しろ営業していた頃には、坂の下から「ああ、あそこなんだな」と見上げる程度でしたから。休館が発表されてからの数か月も、宿泊の手立てを調べたものの、常連さんでいっぱいだったのでしょう、まったく空きが出ず(35室しかないそうですからね)。こんなことなら、ロビーまででも入っておけば良かったと・・・後悔先に立たずですね。

Dsc_1603_copy_768x576 W.M.ヴォーリズ設計によるアール・デコ建築です。

Dsc_1605_copy_768x1024 いやー、見事なファサードですねえ。「HILLTOP HOTEL」の緩い感じの文字フォントも「山の上ホテル」のフォントと合わせてあるように思えます。

Dsc_1609_copy_768x576 横に回りますと、こんなそっけない感じ。

Dsc_1606_copy_768x576 でも、ここにも出入口があって、そのあたりのデザインや装飾はさすがなのでありました。サボテンを模した表示板も立ってますね。

Dsc_1607_copy_768x624 裏手に回ると、こちらの口はアール・デコを感じさせますね。

Dsc_1610_copy_768x1024 さらに右の方には、同様の入口。「HILLTOP Garden」と書いてあって、薄暗いその奥には「山の上教会」という文字が…。

Dsc_1611_copy_721x1024見るほどに、後悔の念が募っていきました。ビルディングでも飲食店でも、あるうちに行っておかないとダメなんです。後からでは遅いんです。知っていたはずの教訓なんですけどね。 ホテルもどうなるのでしょうか? 公式サイトを見る限り、あくまでも老朽化への対応を検討するための「休館」だということで、今後のことはまだ決まっていないそうなんですけど…。良い結論が出てほしいなあ。

 

Dsc_1613_copy_768x520 坂を下って左手を見やれば、おお、三省堂書店の建て替えで、あそこがまっさらになっておりました。街の変化というものは、止めようがないものでございますね。

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久々の谷根千さんぽ    #谷根千 #須藤公園 #全生庵 #圓朝のドクロ #夕やけだんだん

Dsc_1576_copy_768x497 久しぶり・・・ほんと十年以上行ってないかもなのですが、谷根千エリアを逍遥してみました。いやいや、検索してみたら2006年の記事( ↓ )しか出て来なかったので、実は18年ぶりだったりするのかも知れません。驚いちゃいますね。

根津のつつじとレトロ建築: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_1573_copy_663x1024 今回のスタートは千駄木駅。まずは団子坂を上って右折し、須藤公園へ。住宅地の中の小規模な公園ですが、蓮池があり、その上には須藤の滝もあります。緑の中の真っ赤な弁財天の社や架け橋が、キレイです。

 

Dsc_1597_copy_768x533 続いては谷中方面に進んで、全生庵を見学。山岡鉄舟が建立したというお寺。

Dsc_1615_copy_1024x790 ちょうど夏恒例の『幽霊画展』をやっていたので、500円を払って鑑賞。足のない幽霊の元祖といわれる円山応挙の作品をはじめ、鏑木清方やこの寺ゆかりの圓朝の三遊亭圓朝の掛軸などを拝見しました。このうちわのドクロは圓朝の作品に描かれているもの。カワイイですよね。Tシャツやバッグや缶バッジにもなっておりました。

Dsc_1581_copy_639x1024 ついでに墓地も見学。鉄舟や圓朝のお墓もさらっと見ましたが、驚いたのはこの真新しい黄金の仏像。けっこう大きくて、あまりにもキンキラ…いや、ありがたいありがたい。

 

Dsc_1582_copy_768x730 その後も谷中墓地のそばをうろうろ。愛玉子(オーギョーチイ)は、ずーーーっと変わらないのが嬉しいなあ。でも、お休みのようでした。

Dsc_1583_copy_768x518 その隣の下町風俗資料館付設展示場(旧吉田屋酒店)。

Dsc_1584_copy_768x576 1F部分を無料で見学できます。酒屋だったことの名残りを見せてくれています。

 

Dsc_1586_copy_768x576 昔はぜったいヤマザキのパン屋だったんだろうなあという店構え。その隣の町中華がぜったいうまい感じでしたが、昼食は済ませていたのであきらめました。

Dsc_1587_copy_723x1024 お盆シーズンってことで、朝倉彫塑館はお休み。まあ、以前行ったのでもともとパスの予定でしたけど。

Dsc_1589_copy_700x1024_20240816182501 日暮里駅と谷中ぎんざを結ぶ「夕やけだんだん」。さすがに真夏の昼日中何で、猫はおりませんでした。

Dsc_1592_copy_768x576 そこを下りた左手が、広い空き地になっておりました。どうやら大きなマンションが建つみたいです。やれやれ、無粋なこって。

Dsc_1594_copy_768x1004 しばらく来ないうちに、谷中ぎんざがだいぶ観光地化しておりました。でも昔ながらの店も残っていますし、大資本が入っているわけではなくユニークな個店が並んでいるので、これはこれで許せる範囲だと思います。 屋根には白ネコちゃんのアート装飾。

Dsc_1600_copy_713x1024 その後よみせ通りをぶらぶらしたりして、また夕焼けだんだんに戻って、墓地をかすめながら、千駄木へ。

さらに歩いて、根津方面へ。今回、根津はさらっと通っただけでした。歩き疲れたので、根津神社もパス。でも「はん亭」は昔のままの姿で営業中でしたー。

 

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2024年8月15日 (木)

ようやく麻布台ヒルズへ    #麻布台ヒルズ #奈良美智 #森ビル

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昨年11月に開業した麻布台ヒルズですが、大江戸は夏休みを利用してようやく行って来ました。

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六本木ヒルズで映画を観てから、最近新装開店したというアマンドの前を通り、

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バブルの象徴「ロアビル」の前を通ると、うーむ、解体準備って感じに囲われておりました。

Dsc_1550_copy_576x768 10分ほど歩くと、麻布台ヒルズ。ただ、ここってビル一棟だけではなくて、あれこれ広い複合施設なんですよね。

Dsc_1562_copy_1024x768 メインのタワープラザの中は高級な空気。リッチなブランドショップがゆったりと配置され、いかにもお金持ち仕様。その中をビューティフルな方々が闊歩していて、ちょっと気後れしちゃう感じでした。森ビルさんの数あるヒルズの中でも、一番のお金持ち仕様だと思います。でもエレベーターホールの吹き抜け具合だとか、クラシカルなデザインや優美な曲線が本当に素敵です。明るすぎない照明もいい感じですね。

Dsc_1551_copy_1024x768 で、ビルを出ると中庭がまた素敵。

Dsc_1561_copy_1024x692 池や川をしつらえてあるのが、いいんですよねー。

Dsc_1559_copy_1024x692 やはり水があると落ち着きます。

Dsc_1552_copy_538x768 あとは奈良美智の彫刻なんかもあるのです。

Dsc_1558_copy_1024x668 ガーデンの奥には、霊友会の特徴的な黒屋根とか、東京タワーなんかも見ることができます。

Dsc_1554_copy_1024x768 ジャンプ台のようなスロープになっているのは、果樹園だそうです(ここには入れません)。

Dsc_1560_copy_1024x694 ここのベンチはこんな感じ。長野や岐阜の方の、茶巾型の栗きんとんのようですね。

Dsc_1556_copy_1024x7682 地下にも高級食料品があるなど、さまざまなゾーンが広がっていて、さすがは社長比率が日本一高い港区ならではの、ハイソなヒルズなのでありました。庶民は一回見ればいいかなー。

Dsc_1564_copy_1024x761 これ、エリアが広がっておりまして、神谷町方面は最後の写真のような感じ。もちろん、オフィスや住居もたっぷりあるのです。『街を作る」っていうスケールの大きさが、まさにヒルズ、まさに森ビルさんなのでありました。

 

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2024年8月14日 (水)

三の丸尚蔵館と皇居東御苑    #三の丸尚蔵館 #皇居東御苑 #松の廊下跡 #富士見櫓 #大手門

Dsc_1563_copy_768x513 ちょっと大手町に来る用があったもので、ついでに皇居・大手門を入って(警察の手荷物検査を受けて)、三の丸尚蔵館に初めて行きました。

Dsc_1564_copy_768x954 『いきもの賞玩』という展覧会(〜9/1)を観たのですが、全部で50作品程度の小規模展とはいえ、伊藤若冲の『動植綵絵 池辺群虫図』(細かい描写の妙!)などもありなかなかでした。

Dsc_1565_copy_561x1024 この尚蔵館は昨年秋に部分的にオープンしているのですが、全館完成は再来年なのだとか。

Dsc_1566_copy_768x526 館の前にあるプレハブが現在は仮のミュージアム・ショップなのですが、売っているものが普通の美術館の半額ぐらい。ポストカード60円とか一筆箋400円とかクリアファイル300円とか。逆に、「これぐらいが適正価格だよなあ」とか思ったりもしました。

 

Dsc_1568_copy_768x559 で、出た後は坂を上って皇居本丸方面に進みます。大きな石垣に江戸時代を感じたりしながら、当時からの建物を見つつ進みます。

Dsc_1569_copy_768x546 日本人、ほとんどいません。ほとんどが白人系の観光客の方々。まあ、尚蔵館に入らなけれぱタダで見られる観光地てすからね。

Dsc_1571_copy_768x527 美しい枝ぶりの松も植わっています。坂を上りながら、そうだよねえ、江戸城の中にもこういう高低差があるんだなよねえと感じつつ、進みます。

Dsc_1573_copy_768x477 「松の廊下」跡もありましたー。「忠臣蔵」好きとしては感激です。と言っても、ただ石碑があるだけなので、想像の翼を羽ばたかせるのも結構難しいのですが…。まあ、しょうがない。

Dsc_1574_copy_768x952 そして富士見櫓(やぐら)。おお、時代劇だあ、江戸城の一部だあと、多少の感銘を覚えます。本丸地区に現存する唯一の櫓で、遺構としては一番古いものだそうです。

本丸地区を全部見たわけではありませんが、暑かったこともあり、まあこんなところで。Dsc_1575_copy_768x576 大手門前のお堀は涼し気な水を湛えてくれていると良かったのですが、なんと緑の藻でびっしりなのでしたー。

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2024年7月19日 (金)

新宿「まんま」のおにぎりと、セブンのおむすび    #まんま #新宿まんま #まんまのおにぎり #玉子をのせたそばめし #こんがり焼いた焼きコーン #おにぎりとおむすび

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新宿伊勢丹のそばに昨年開店したおにぎり専門店「まんま」(開店からしばらくの間は「ぼんこ」という名で営業)。あの名高い大塚の「ぼんご」で修業した方が出されたお店ってことで、いつ前を通っても長蛇の列ができていました。興味はあるものの、待つことがキライな大江戸としてはこれまで未体験のお店でありました。

ところが先日の午後2時過ぎ、二人しか待ってなかったんですね。これはチャンスと、並んでみました。そしたらすぐにお店の方に招き入れられて、涼しい店内で10分ぐらい待ってから、カウンターに座ることができました。寿司屋のカウンターみたいな、10席あるかないかぐらいの店内。待ってる間に決めた注文は、一番人気の「さけ」と、けっこう人気の「明マヨクリームチーズ」(明太子とマヨネーズとクリームチーズ)。

Dsc_1457_copy_1024x671 さらに5分ほど待って、やって来たのは「でっかいおにぎり」でした。写真だとわかりませんが、コンビニおにぎりの倍はあるでしょうね。そしてごはんの中に(上部にも)具がたっぷり。ごはんをあまりしっかりと固めてなくて、食べてるうちにけっこうほろほろと崩れて難儀しました。でも、さすがのおいしさ。いい米(新潟産コシヒカリ)といい具材を使ってます。ごはんには塩味がなくて、あくまでも具の味で食べるスタイルのようです。おなかいっぱいになりました。 もっと色々食べてみたいのですが、①お店に入れるチャンスが必要、②一度に食べるのは2個が限界。ってことで、まあまたそのうち。

 

Dsc_1472_copy_576x768_20240719222701 で、ついでながら最近セブンイレブンで買ったのが、「夏めし」シリーズの『玉子をのせた そばめし』。これは期待通りのチープなソース味。でもこれって夏なの?

Dsc_1476_copy_1024x768 見た目が美しいですよ。濃いソースによってハンバーグほどにも茶色くなったそばめしの上に、黄身がどこかの地図みたいになった焼き玉子が乗ってます。「温めて美味しい」と書いてある通りだと思います。

 

Dsc_1473_copy_576x768 そして「夏めし」シリーズからもう一つ。『こんがり焼いた 焼きコーン』です。やはり温めて美味しいのです。

Dsc_1474_copy_1024x768 これは良いですね。コーンがこぼれるぐらいぎっしり。そしてごはんの味がバター醤油なもんだから、無敵です。リピートしたいおいしさなのでした。

ところで、セブンイレブンでは食べる直前に海苔を巻くものが「おにぎり」、海苔を巻いていないものや最初から海苔を巻いてあるものが「おむすび」と使い分けているそうで(びっくり)、そうであればこれは「おむすび」なのでありました。

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2024年7月 6日 (土)

「草の葉」「リスト」:Strangerに初めて行きました    #草の葉 #ホンサンス #Stranger #映画館ストレンジャー #キムミニ #リスト

Kusanoha

映画『草の葉』は。ホン・サンスの2018年作品。東京フィルメックスと配信だけでしか公開されていないはずですが、このたび菊川駅(都営新宿線/墨田区)すぐそばのミニシアター「Stranger」のホン・サンス特集で上映されるってことで、初めて行ってまいりました。

駅のC4出口を出て、左へ行くと、もう15秒かそこらで着いてしまいます。小さいけどおしゃれで清潔だし、カフェがあるし、場内の椅子もいいし、スタッフの対応も感じいいし、素敵なミニシアターです。ロゴが映画館らしからぬ所がどうなんでしょうか? まあ好き好きでありましょう。

モノクロ、66分。いかにもホン・サンスらしい、酒飲んでタバコ吸ってぐだぐだ話してるだけみたいな佳品。でもそれが面白いんですよねー。急激なズームも、素人みたいな往復パンも、やたらと使ってます。喫茶店の中にクラシック音楽がかかってるのですが、それが卑近な話の内容に合わないほど高らかに鳴り響いて、奇妙な違和感を生じさせます。人間ってやつは多かれ少なかれしょーもないけど(本作では、特におっさんたちがしょーもない)でも面白いものですよね。

キム・ミニがいるおかげで、映画のランクが一つ上がりました。そういう役者です。

 

List 『草の葉』が66分と短いもので、同時上映に28分の短編『リスト』(2011年)がついていました。こちらはとても明るいルックのカラー作品。オープニングカットが、『私の顔の前に』とそっくり。それにしても、こんなに喜劇的で多幸感にあふれたホン・サンス作品は初めてです。楽しい楽しい。笑える笑える。チョン・ユミがかわいくて良いし、オスカー女優のユン・ヨジョンが余裕のおかしみ。ラストでなるほどねえと思います。愛すべき小品ですね。はっきり言って、『草の葉』よりもこちらの方が断然好きなのでありました。

 

 

 

 

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