2017年9月13日 (水)

新富町・鈴木ビルからのGODZILLA

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新富町駅のそばにこんなレトロな建物があったんですねえ。

地味な場所とは言え、何度か前を通りかかっていたのに気がつかなかったとは、なんて節穴マナコだ!と我ながらあきれております。

下ばっかり見て歩いてたのかなあ。

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メインの建物の右にあるのは3階建ての小規模な建物。

看板部分に「岩瀬博美商店」と書いてあります。看板両脇のランプもいい感じです。

もう営業はしていないのかなあ。そもそも何の商店なのかなあ。

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そしてメインの4階建て+屋根裏部屋(ペントハウス?)の見事な建築こそは、かの「鈴木ビル」なのでありました。

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そう、よく雑誌の「銀座地区のレトロ建築」などの特集に出て来るビルが、実はこいつだったのです。

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昭和4(1929)年に建てられたようですね。

塗り替えたのでしょうけれど、いい茶色に輝いています。

出窓、丸窓、レリーフなどなど、素敵な意匠に溢れています。やり過ぎぐらいに、いろんなことやってます。

いやー、見飽きない、密度の濃い、素晴らしい建築です。

_20170913_221121 で、その2-3軒左にこんな平家が(「へいけ」じゃないよ、「ひらや」だよ)!

いや、平家も珍しいけど、この奇ッ怪なる樹木は何なのでありましょうや! 

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このガリガリギザギザのとんがり具合が何かに似てるなあと思ったのですが・・・、そう、アレでした。

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所替わって新宿副都心の住友三角ビルにワープして気がつきました。

ゴジラっぽいですよね、アレ。 似てるでしょ。

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よく見れば、「新宿観光特使 GODZILLA」と書いてあります。そうだったんですね?

しかもこのビジュアルは、11月17日公開のアニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』ではありませんか。ま、過大な期待はしておりませんが、それなりに楽しみではあります。

そもそも、ゴジラよりもキングギドラっぽいという見方もあるのでしょうけれど・・・。

 

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2017年8月10日 (木)

(番外編)軽井沢の万平ホテルとタリアセン

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そういえば「東京温度」なので、東京の外に出た場合は「番外編」と称しているのでした(なぜかサッカー観戦は例外)。

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さて、昨日のカーリング編でお伝えしたように、軽井沢へ行ったのです。で、本来の目的は「万平ホテル」に泊まること。近年は旅行するならクラシックホテル!と思っておりまして、箱根富士屋ホテル、日光金谷ホテルに次ぐ第3弾ってわけです(まだまだ続きます)。

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これらのクラシックホテルには必ず資料展示室がありまして、過去からのホテルの遺産や写真、宿帳、設計図などなどが展示されています。万平ホテルの場合も、1Fのバーの奥に資料室がございました。

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大江戸が泊まったのは、増築した新館ではなくて、一番古くからある(1936年築)アルプス館の2F。ちなみにジョン・レノンも毎年ここの2Fに泊まっていたそうです(ジョンは富士屋ホテルにも泊まっていましたね。やはり育ちの良い「お嬢様」であるヨーコの影響なんでしょう)。

で、ここはこの「猫足バスタブ」が有名なんですってね。

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お庭の丸い敷石も、楽しいではありませんか。

クラシックホテルに泊まったら、そこのメイン・レストランでディナー(および朝食)ってのが、鉄則であります。今回もその習わしに従い、ついでにメイン・バーにも行ってみました。

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あと、喫茶室でスイーツもいただきましたよ。

この手のホテルは必ずと言っていいほど、アップルパイが名物になっております。クラシカルで王道のお味です。

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ロールケーキは、クリームが妙にさっぱりしていて、大江戸の好みではありませんでした。

あと、ここのロイヤルミルクティーは、ジョン・レノンが「こういうのできる?」とレシピを授けてくれた逸品だそうで、確かにおいしゅうございました。

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ディナーのデザートに食べたプリンも、濃厚なタマゴ感といい、ほろ苦いカラメルといい、焼きプリンですよって感じといい、まさに古典的な「ザ・プリン」でした。

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あとは塩沢湖の周囲を上品なレジャーランド化した「軽井沢タリアセン」って所に行きましたよ。レイモンドやヴォーリズといった高名な建築家の手による洋館を見ることができる(入ることもできる)のです。

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洋館好き、建築好きには結構たまらない穴場でありました。じっくり見てたら、半日じゃあ足りやせん(タリアセン)。

_20170804_145025あとは旧軽井沢をちょこっと見たり、駅の南の広大な(日本最大級だとか)アウトレットを見たりしましたが、何せ一泊二日ですからね。なかなか時間がタリアセンでした。

 

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2017年8月 3日 (木)

「アルチンボルド展」と「ル・コルビュジエの芸術空間」

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上野の国立西洋美術館で、『アルチンボルド展』を観ました。それほど観たかったわけではないのですが、招待券をもらったので。

ここも久々に来ましたが、世界文化遺産になったってことで、ル・コルビュジエの紹介やら何やらが展示してありました。

『アルチンボルド展』は、この画家の日本初の本格的紹介となる展覧会なのだそうです。意外な気もしますが、考えてみれば確かにやってませんもんね。

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アルチンボルドと言えば、寄せ絵の肖像画・・・花とか野菜とか魚とかが集まって顔になってるやつ。

ま、正直思った通りというか、期待以上ではなかったというか、そんな展覧会でございました。

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で、むしろ常設展内で開催していた『ル・コルビュジエの芸術空間』という小展覧会の方が面白かったのです(『アルチンボルド展』の半券で、常設展ともども観られます)。「国立西洋美術館の図面からたどる思考の軌跡」とあるように、ここを設計するにあたってのコンセプトや、建築の思想や、特色や、時系列の変更箇所を図面やスケッチで展示してあり、非常に興味深いものでした。 これは「得しちゃった」気分でしたね。

その後に観た常設展の中には、ル・コルビュジエによる絵画作品もありましたよ。

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2017年5月 7日 (日)

恵比寿界隈の建築あれこれ

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一昨日、恵比寿と目黒間の山手線内側、町名でいうと品川区上大崎2丁目あたりをさすらっておりました。ゴールデンウイークならではですね。

ガーデンプレイスの裏っかわと申しましょうか。大都会の真ん中と思えぬほどに、昔ながらの普通の住宅地なので驚いていると、木造2階建ての、昭和初期(~中期)を感じさせるおうちが突然出て来たりして、素敵でありました。

1494164176891そのおうちに貼ってあった昔の町名表示板がこちら。「渋谷区伊達町」ってことで、属する区も現在と違っていたんですねー。

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で、そこらをうろうろしていた本来の目的は、白くて四角いこのおうち。東京都指定有形文化財の「土浦家住宅」。モダニズム建築家として有名な土浦亀城が昭和10年に自邸として設計した建物だそうです。うーん、モダニズム建築ですね。しかも建物の白壁がコンクリートではなくて、木造に塗装。結構こじんまりとしていました。

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そのそばの坂道を見やれば、住宅の向こうに赤い球体! おお、目黒の日の丸自動車のビルではありませんか。ちょっとシュールな光景です。

それにしてもこのあたり、旧町名では「長者丸」と言って、豪邸の建ち並ぶお屋敷町です。いやー、本当に豪壮な大邸宅ばかりでしたよ。すごいすごい。

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そこから歩いて恵比寿駅周辺に着きますと、駅のそばなのにこんなお蔵が! ビルの合間で、隣は駐車場、道を挟んでオープンエア席もあるカフェ。これまたギャップの大きな風景でした。

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そして、そのそばの大通り沿いにあった植物の緑がズラリのビル。これ、救世軍の建物なんですね。かなり印象的な景色です。

いやー、恵比寿あたりって、普段はガーデンプレイスにしか来ませんけれど(映画とか写真美術館とかビール博物館とか)、なかなかに幅が広く奥が深いですねえ。

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2017年4月20日 (木)

ギンザシックスに行きました

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本日オープンした銀座6丁目・、松坂屋跡地の再開発商業施設「GINZA SIX ギンザシックス」(通称:G SIX)。

さっそく仕事帰りに見て来ました。 東京っ子は物見高いから、こういうもんはすぐにチャッチャと見に行くんでい!

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中央の吹き抜けホールに吊られているのは、マスコミでも盛んに取り上げていた草間彌生によるカボチャのオブジェ。

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いや、鮮やかです。目立ちます。そして、この重厚な店舗の中に、軽みをもたらしております。

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下から見ると、「LOVE FOREVER」です。若いころの草間さんの写真をモチーフにしておりますね。

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4Fには草間彌生ポップアップショップもありまして、賑わっておりました。

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階段脇には、左のようなボタニカル・アートも。いい感じです。

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そしてチームラボによるデジタル滝! 3フロアーをぶち抜いて、デジタルの滝が落ちていきます。滝好きの大江戸としては、思わずじーっと眺めちゃいました。

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色々とショップを見たり蔦屋書店を見たりしてから、6Fからのエレベーターで13Fへ。そこから階段で屋上のガーデンへ。

もう暗くなっていましたが、芝と水のシンプル・モダンなガーデンです。素敵です。一体開発した裏側の建物の方にまで回廊のような小径が伸びています。

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屋上を一回りしていると、裏側に神社がありました。それ自体珍しいものではありませんが、読んでみると、おお、これは松坂屋の屋上にあった靍護(かくご)稲荷ではありませんか!復活したのですね。ただ、以前あった場所の対角線ポジションに鎮座してます。これ、火除けの神様なんですよね。元・松坂屋ということを示す数少ない名残りなのであります。

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やはり裏側の景色は地味で、銀座通り側が華やかなのです。

北西カドから、銀座のシンボル=和光の時計台が見えました。

全体的には思ったほどの大混雑ではありませんでしたが、それでもB2の食品ゾーンは(夕方ということもあり)かなりの混みようで、そこかしこに行列ができておりました。

それにしても、あの田舎臭かった銀座松坂屋が、変われば変わるものです(もう松坂屋じゃないけど)。昭和が香るレストラン街にあった赤坂飯店の担々麺(半ライス付き)、けっこう好きだったんですけどねー。

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2016年8月17日 (水)

横浜赤レンガ倉庫の「ミッフィー展」

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横浜の赤レンガ倉庫1号館で開催中の『誕生60周年記念 ミッフィー展』(~8/24)に行って来ました。

1955年にミッフィー(ナインチェ)が誕生してから60周年ってことで昨年松屋銀座を皮切りに開かれた展覧会の巡回展。1471440568238_2

(松屋銀座開催時のレポートはこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-c628.html

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午後7時まで(入館は6:30まで)の展覧会で、6時過ぎに入ったので、ゆったりと観ることができました。

同じ内容でも展覧会場が違うと、また趣が違うものなのですね。そして、いつ見てもミッフィーはいいなあ。究極のデザイン性を持っています。

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この展覧会は展示品もさることながら、物販コーナーの充実度がハンパじゃなくって。今回も2階の会場を出た所にもありーの、階段を下りて1階にもありーので、その品数の多さと領域の広さが圧巻でありました。

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会場を出るともう薄暗くなっており、倉庫のライトアップが美しくなりかけているのでした。

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で、日本大通り駅の方へ向かうと、なんだこりゃー! 「ここは日本なのか?!」と思うような建物が! これが開港記念館なのですね。いやー、ヨーロッパとかボストンとか、そんな感じです。

さすがは、ィ横浜です←横山剣さんの影響。イーネ!

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2016年5月20日 (金)

また雑件でーす

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銀座の泰明小学校そばの薬局の店頭で見かけたサトウのサトちゃんやサトコちゃん。ファミリーです。いっぱいいます。

左上を見ていただくと、ほら店内にもいるではありませんか。

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外にいるだけで5頭もいます。

えっ、4頭? いやいや、ちゃんと5頭います。

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ほら、ちゃんと小さいのが頭の上に乗っております。

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そこからほど近い日比谷シャンテ前では巨きなビルディングを建築中(しばらく前の写真ですが)。

あの日比谷三信ビルとお隣の日比谷三井ビルの跡地の一体開発です。三井不動産による「新日比谷プロジェクト」という名称だそうです。

中にはTOHOシネマズの11スクリーンのシネコンも入るのだとか。日比谷・銀座・有楽町界隈で初のシネマ・コンプレックス誕生となるのですね。

2018年1月末の竣工予定です。

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最後に、杉並区で見かけた標語。

「いかのおすし」・・・これ、一部では有名なんでしょうね。

小生は「いかのおすし」にも「いかのおさしみ」にもさしたる興味はありません。

でも知らない人から「へい、いかのおすし食べに行かない?」って誘われたらどうしましょう。

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2016年5月17日 (火)

写真展「映画館」@フィルムセンター

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京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで、写真展『映画館  映写技師/写真家 中馬聰の仕事』(~7/10)を観ました。

関西の映画館で映写技師を勤めながら、2007年から全国各地の映画館の写真を撮り続けている中馬聰氏の作品約100点を展示し、加えてフィルムセンターが所蔵している戦前期の映画館の写真も展示しています。すべてモノクロです。

大江戸は数年前から「映画館を語る時代」が来たと言ってまして、そういう流れで昨年キネマ旬報社から『東京映画館』なんて本も刊行されたりしています。

でも展覧会場に掲げてある中馬氏の言葉に「撮影に行った映画館の方から『(こういうことを始めるには)10年遅かった』と言われた」とありました。うーん、確かにそうですよね。されど2007年ならまだギリギリあった映画館が都内近郊にも多くあり、会場内にもミラノ座や銀座シネパトスや新橋文化や吉祥寺バウスシアターなどの写真が1463487005517_2ありました。

またシネパトスの座席が展示されていたり、浅草中映と西尾東映劇場(愛知県)の写真パネル(この2点の前だけ写真撮影OK)があったり、スライドショー映写コーナーがあったりしました。

いやー、個性ある映画館って、本当にいいもんですね。まあ、その個性の大部分は一戸建て建築だからこそなんですけど。現代にそれを言っても、詮無いことではあります。わかっちゃいるけどのノスタルジアです。 

小生も、今は無き映画館の写真をいくつも撮りためております。

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やっぱり大江戸は映画館が好きなのです。こんな時代ではありますが、TVディスプレイで見るものを映画とは思っておりません(極端に言えばね)ので、映画館以外ではほとんど映画と接しません。ましてやスマートフォンで映画を見るだなんていう、あまりの暴挙、愚挙がまかり通っている事実に、世も末だと嘆いております。そんなもんで見るための映像設計じゃないはずです。アホか!

というわけで、皆様、もっともっと映画館に行きましょう! とは言え、そうすると混み過ぎて困っちゃうんですけどね。

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2016年2月17日 (水)

渋谷シネマライズをふりかえる

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渋谷のシネマライズ、残念至極なことに今年の1月7日限りで閉館してしまいましたね。

1986年の開館以来30年の命だったわけです。もっとも最後までライズとして営業していた2階のシアターは開館当時には渋谷ピカデリーという名前でした。もともとのライズは地下の劇場でしたし、最盛期にはスペイン坂側のライズXと合わせて3つのシアターがあったものです。

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北川原温の設計によるポストモダン&コンクリート打ちっぱなしな建物は、確か建築の大きな賞を受賞したんでしたよね。

場内はスクリーン左右のカーテンを模した金属製の構造物が強い存在感を放っていましたし、2層構造になっていて、大江戸は2階の客席が好きでしたねえ(客の入りが悪い時は1階席しか開けていませんでしたけど)。

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売店も開館当初には類例のなかった、バーみたいなかっこいい作り。 

そしてライズと言えば・・・の名物が、コンクリート壁面に舞台挨拶で来場した内外の監督さんたちが書いたサイン(と落書き)。

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ちょっと見ただけで、岩井俊二、是枝裕和、犬童一心、吉田大八、矢崎仁司、篠原有司男、松尾スズキ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、SABU、ジョン・キャメロン・ミッチェル、ハーモニー・コリン、ファティ・アキン、エドガー・ライトらが書いてますね。この壁だけでも近代美術館フィルムセンターに移設すべきだって感じです。

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そしてシネマライズと言えば「こまねこ」。本編開始前のマナー告知を、こんなに楽しく愛らしくやってくれた劇場はここだけでした。「にゃにゃっ」とか「にゃーにゃー」とかしか言えない「こまねこ」は、長編コマ撮りアニメにもなって、ライズXで公開されたりもしました。

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閉館してからしばらくして1月後半に前を通ったら、こんな感じになっていました。

ラスト・ショーの『黄金のアデーレ 名画の帰還』には行かなかった(試写会で観たので)ため、小生が最後にここで観たのは、昨年11月の『ヒトラー暗殺、13分の誤算』でした。

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1980-90年代のおしゃれなミニシアターを代表する個性の強い(未来的軍服みたいな従業員ユニフォームもありました)劇場だっただけに、本当に残念でたまりません。サヨナラだけが人生だ・・・ですね。

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2016年1月13日 (水)

「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」:薄味のドキュメンタリー

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映画『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』は、あのガウディの、あのバルセロナの、あのサグラダ・ファミリアの現在を映すドキュメンタリー。なんでも完成までに300年かかると言われていたのが、建築技術の進歩で大幅に工期が短縮され、公式発表では2026年(ガウディ没後100年)の完成予定になっているのだとか。あと10年!なのですね。

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小生もその昔訪れたことがあるだけに、思いもひとしおです。その頃(1990年頃)は生きているうちに完成するかどうか怪しい感じでしたもんねえ。 日本のゼネコンによって工期の短縮が成されたような話を聞いたことがありましたけど、この映画ではそこらへんへの言及は一切ありません。かなりシンプルに「今、こんな感じで作ってます」っていうことを人と現場から物語るドキュメンタリーです。

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出て来る人は彫刻家(有名な日本人の外尾さん)とか建築家とか研究者とか宗教家とか・・・。ガウディの生涯を通り一遍に追いはしますが、深く掘り下げてはいません。今を描きながらも、工法の工夫だとか秘話だとかに迫ることもなく、なんだか物足りない印象です。さらっとし過ぎていて、ドキュメンタリーならではの「ぐいぐい迫る迫力」に欠けるのです。

まあそれでも、ガウディの有機生命体的な曲線に溢れたデザインとは異質な、現代的で角ばった彫刻がゲートを飾っていたり、抽象画家の手によるステンドグラスが教会内を彩ったり・・・ということがわかりました。ガウディの手を離れて、多様なものを呑みこんで、進んでいくのですね。それともガウディにとっては、後世にそうなっていくことすらお見通しだったのでしょうか。

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かつて勅使川原宏監督の『アントニー・ガウディ』(1984年)というドキュメンタリーがありました。もうほとんど忘れてしまいましたが、サグラダ・ファミリアのみならずガウディがバルセロナに遺した建築を淡々と写した作品でした。それとは違うアプローチですけど、なんだかどちらも食い足りない印象。この題材に関しては、もっと下世話に、いろいろと説明的な作品であってもいいような気がします。まあ、そういうのは2026年頃に作られるのかも知れませんね。

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