デザイン=ブランドの大使 #デザイン #ブランディング #ポールランド
数年前に手にした横浜の某デザイン会社のフライヤー(チラシ)がインパクト大でした。白地に黒の英文のみ。
Design is the silent ambassador of your brand
Paul Rand
これだけです(もちろん裏にはいろいろ書いてあります)。素晴らしい。
「デザインはあなたのブランドの物言わぬ大使です」ってことですね。広告やロゴタイプやお店や製品やパッケージはもちろんのこと、社屋とかオフィスとか封筒とか名刺とか、そのブランドにまつわるあらゆるもののデザインが、その「ブランド」を発信する大使のような役割を果たしているのです。それは視覚的なものだけではなく、音や香りや触覚的なものまで(飲食関係のブランドなら、当然味覚も)含みます。そして優れたデザインなら、それがじっと存在しているだけでも、そのブランドにとって大きなアピールになっていて、ブランド価値を高めているのです(ヘタな広告よりも)。
だから逆に言えば、ダサいデザイン、美しくないデザインは、ブランドの価値を損ねています。じっと存在しているだけで、ブランドの足を引っ張り業績を悪化させるのです。だって、駐在している大使が下品だったり乱暴だったりしょぼくれてたりしたら、そんな国を信用できないでしょ。
デザインはふだん意識しないものまで全ての領域にわたりますし、その全体コントロールが崩れて一つでも変な要素が入ると、そこが蟻の一穴になって決壊しかねません。いわゆる「トーン&マナー」の統一が、何よりも大切なのです。ブランディングのキモなのです。
ポール・ランドはアメリカのグラフィックデザイナー。IBMのロゴタイプなどで知られる大御所です(1996年没)。彼は、“Everything is design.”とも言っております。
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