2024年12月 6日 (金)

わかるやつだけわかればいい    #座右の銘 #名言 #金言 #あまちゃん #花巻さん #宮藤官九郎

わかるやつだけわかればいい

          花巻さん

一昨日に続き、『あまちゃん』からの名セリフ。伝説(?)のイベント「海女(あま)ーソニック」で、漁協の花巻さん(伊勢志摩)がフレディ・マーキュリーに扮して登場した時に、こう言いました。これって花巻さんのセリフであると同時に、脚本の宮藤官九郎が視聴者たちに投げかけているメッセージでもあります。

そうですよね。人間一人一人その歩みやバックグラウンドが違うのだから、ある人には馴染み深くても別の人にはさっぱりわからないってのが、よくあることです。いや、むしろ普通です。だから「わかるやつだけわかればいい」って気持ちでいれば、失望することも悲嘆することもないのです。少数の人に理解してもらえればそれでいいって考え方は健全だし、極めて現実的です。そんな時の少数の理解者ほどありがたいものはありません。

でも逆に、「わかるやつだけわかればいい」と開き直らないで、言葉と誠意を尽くして一人でも多くの人にわかってもらうことが必要な場面もあるわけです。まあ、それが人生ってもんでさあね。

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2024年12月 4日 (水)

向いてないけど続けるっていうのも才能よ    #座右の銘 #名言 #金言 #あまちゃん #鈴鹿ひろ美

向いてないけど続けるっていうのも才能よ

              鈴鹿ひろ美

『あまちゃん』に出て来た名セリフの一つ。 大女優の鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)と付き人の天野アキ(能年玲奈)が寿司屋で話している場面で、アキが「で、どうですか、女優として天野アキは?」と訊くと鈴鹿さんは「ダメね。向いてない。」とバッサリ。でもその後で、「向いてないけど続けるっていうのも才能よ。」と付け加えるのです。

そうなんですよねー。人間、向いている仕事にすぐ巡り合えるものでもありませんし、そもそも何が向いているかなんて、しばらくいろんなことをやってみないとわからないものです。だけど向いてない仕事だとしても、やっているうちに面白くなってきたりします。どんな仕事の中にも自分なりの工夫の余地はあるし、そういった中に小さなやりがいが生まれてくるものなのです。「継続は力なり」って言葉もありますもんね。続けていればいいこともある。そうそう、「石の上にも三年」って言葉もあるじゃないですか。がまんし過ぎてはダメですけど、がまんしなさ過ぎももったいないと思いますよ。

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2021年12月17日 (金)

すぐ役に立つ人間は、すぐ役に立たなくなる    #座右の銘 #名言 #金言 #小泉信三

すぐ役に立つ人間は、すぐ役に立たなくなる 

                    小泉信三

 

小泉信三は、大正から昭和期の経済学者/教育者で、平成天皇の教育の責任者も務めた方です。この言葉も、ある程度世の中を見て経験を積んでいくと、類例に思い当たったり、「ああ、なるほど」と納得できるものではないでしょうか? 若い頃に出世頭だった人が、ある時点で冴えなくなってしまうとか。「大器晩成」って言葉があるのも、これと表裏一体ですね。

池上彰さんの本によると、米国のMIT(マサチューセッツ工科大学)では「すぐ役に立つことは教えない」ポリシーなんだそうです。そういうのは後からでも覚えられるし、そもそもすぐ廃れてしまうからという理由なのですが、なるほど学問というものは、そういう一時の流行ではなく、もっと本質的で時の流れに左右されないどっしりした幹の部分を教えるってことなのでしょうね。小泉信三の言葉と相通じるところがあると思います。

 

 

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2021年12月 8日 (水)

教育は世界を変えるための武器    #座右の銘 #金言 #格言 #ネルソンマンデラ

Education is the most powerful weapon which you can use to change the world.

                         Nelson Mandela

 

教育は世界を変えるために使うことのできる最もパワフルな武器だ。

                        ネルソン・マンデラ

 

はい、さすがはマンデラさん。いいことおっしゃいます。そうですよね。教育は人を変えることができますし、人が変われば社会が、世界が変わります。大きなお金がなくても、軍隊がなくても、変わるのです。そうやって人間はここまでたどり着いたとも言えるわけです。

でも逆もまた真であって、為政者に都合の良い教育を施して人も社会もおかしなことになってしまった例がいくつもあることは、歴史が証明しています。教育のダークサイド。そりゃそうですよね、教育を恣意的に歪めて用いれば「洗脳」ですから。 だからこそ、「教育の善用」が正しく行われることこそが、国家の、いや我々の世界の最重要テーマと言っても過言ではないと思うのです。そういった教育にあたっては、「出自や身分や階級を越えて」ってところと「とにかく長所を伸ばす」ってところがキモだと感じています。それもまた歴史が証明しているのではないでしょうか。

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2021年3月18日 (木)

頑張り過ぎると、運が逃げる。    #座右の銘 #名言 #金言 #タモリ #頑張り過ぎない

頑張り過ぎると、運が逃げる。

               タモリ

 

なるほどなあです。長年人生やってると、なんか実感できます、これ。頑張ることは必要でしょうけど、あまり頑張り過ぎちゃうのもどうかと…。頑張り過ぎて、ゆとりとか「ハンドルの遊び」とかがなくなると、キチキチになり過ぎて、結果ロクなことにはなりません。自分から頑張り過ぎちゃうと、外から運が入って来る隙間さえもなくなっちゃうというか…。「あ、この人頑張ってるから、助けなくてもいいよね。」って考えて、「運」が逃げちゃうみたいな感じ。さすがはタモさんです。頑張り過ぎないさじ加減が大事なんですよね、きっと。

話は違いますが、「がんばれ」とか「がんばって」「がんばろう」みたいな言葉って、ついつい便利だから使いがちなんですけど、大江戸はできるだけ言わないようにしています(とはいえ、便利だからたまーに使っちゃうんですけど)。「うつ病の人に『がんばって』って言っちゃいけない」ってのはよく聞きますが、それとは別に、なんか便利過ぎて実体のない言葉だと思うんですよ。言い換えのボキャブラリーを用意しとかなきゃいけませんね。

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2021年3月12日 (金)

昨日から学び、今日を生き、明日への希望を持とう    #座右の銘 #名言 #金言 #アインシュタイン

Learn from yesterday,  live for today,  hope for tomorrow.

The important thing is not to stop questioning.

                                                              Albert Einstein

 

昨日から学び、今日を生き、明日への希望を持とう。

大切なのは疑問を持ち続けること。

               アルベルト・アインシュタイン

 

昨日を「過去」、今日を「現在」、明日を「未来」と意訳してもいいですよね。温故知新の心で、今を懸命に生きて、未来に夢を託す--そうありたいものです。そして、疑問、問いかけを忘れないこと。これが意外と難しいのです。ともすれば流されてしまう。そこで意識的に立ち止まって、ニュートラルに考えてみることが重要なのでしょう。面倒くさいんだけど、そうしないと思考停止になってしまいますからね。

 

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2020年6月 5日 (金)

デザイン=ブランドの大使   #デザイン #ブランディング #ポールランド

15913650124281 数年前に手にした横浜の某デザイン会社のフライヤー(チラシ)がインパクト大でした。白地に黒の英文のみ。

Design is the silent ambassador of your brand

                                                                         Paul Rand

 

これだけです(もちろん裏にはいろいろ書いてあります)。素晴らしい。

「デザインはあなたのブランドの物言わぬ大使です」ってことですね。広告やロゴタイプやお店や製品やパッケージはもちろんのこと、社屋とかオフィスとか封筒とか名刺とか、そのブランドにまつわるあらゆるもののデザインが、その「ブランド」を発信する大使のような役割を果たしているのです。それは視覚的なものだけではなく、音や香りや触覚的なものまで(飲食関係のブランドなら、当然味覚も)含みます。そして優れたデザインなら、それがじっと存在しているだけでも、そのブランドにとって大きなアピールになっていて、ブランド価値を高めているのです(ヘタな広告よりも)。

だから逆に言えば、ダサいデザイン、美しくないデザインは、ブランドの価値を損ねています。じっと存在しているだけで、ブランドの足を引っ張り業績を悪化させるのです。だって、駐在している大使が下品だったり乱暴だったりしょぼくれてたりしたら、そんな国を信用できないでしょ。

デザインはふだん意識しないものまで全ての領域にわたりますし、その全体コントロールが崩れて一つでも変な要素が入ると、そこが蟻の一穴になって決壊しかねません。いわゆる「トーン&マナー」の統一が、何よりも大切なのです。ブランディングのキモなのです。

ポール・ランドはアメリカのグラフィックデザイナー。IBMのロゴタイプなどで知られる大御所です(1996年没)。彼は、“Everything is design.”とも言っております。

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2014年1月29日 (水)

大事なものは、たいてい面倒くさい

大事なものは、たいてい面倒くさい

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で紹介された宮崎駿監督の金言です。映画『風立ちぬ』の制作現場において、宮崎さんが口癖のように多用していたのが「面倒くさい」という言葉。 そもそもがアニメーションの制作って、ゼロから全てを作り出さなければならない世界。それを1秒24コマで2時間とかを構築していく作業なのですから、これはまあ面倒くさいの極致ですよね。しかも宮崎さんが手を入れていくのは、大体において「まあまあのレベルのもの」を「上のレベル」に引き上げる作業。つまり放っておけばそれはそれで完成していくところを、遅らせたりぶっこわしたししてまでも、より良いものに高めていく作業なのです。 一流の芸術家は妥協したら終わりだっていう矜持が、ビンビン伝わってきます。

私たちの仕事や日常においても、大事な物事ってたいていは面倒くさいものです。でも、それを踏ん張って乗り越えていくと、そこに違う風景が広がっていることも確かなのです。 Mr.Childrenの『終わりなき旅』の歌詞にも「高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな」ってのがありましたよね。そういうことです。 ま、それがなかなかできないんですけどね(面倒くさくて)。

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2012年12月23日 (日)

光は影もつくる。

Dsc_2143

光は影もつくる。

駅に貼ってあった「いいちこ」のポスターのコピーですけど、けだし名言であります。

Dsc_2144_2光はいろんなところを明るく照らしてくれます。でも、光があるがゆえに影もできるのです。

あまりにも示唆に富む言葉なので、個人的な「心」の問題から、世界の貧富の差まで、いろんな意味付けをすることができますよね。 人の仕事の役割だってそうです。スターがいるから裏方仕事も必要になってくる、とかね。

むしろ素晴らしいこと、いいことの裏側にデメリットやダークな部分がついてくる、と読んだ方が正確な解釈かも知れません。便利な(とされている)原発の裏側には、ダークな影がついているものなのです。私たちはその「影」の存在を隠蔽することなくつまびらかにした上で、向き合って判断することが肝腎なのだと思います。

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2012年11月 1日 (木)

神は細部に宿る

神は細部に宿る

20世紀を代表するドイツのモダニズム建築家、ミース・ファン・デル・ローエの言葉。英語だと、

God is in the details.

シンプルモダンな柱と梁だけみたいなデザインでも、その大きなコンセプトを成り立たせるために、細部のディテールはミリ単位で研ぎ澄ましている、そこが勝負の分かれ目ってことを言いたかったのでしょう。

何も建築やデザインだけの話ではなくて、アートやものづくりって多分にそういうところがありますよね。 ジャクソン・ポロックのドリッピング絵画は、あんなにデタラメに見えて、実は絵の具を滴らせる位置や線の形を慎重に検討して、綿密に配置しているのです。 またディック・ブルーナは、あのシンプルなミッフィーちゃんの×印の鼻を描くのに、1ミリの狂いもないように、点描のように慎重に30分ぐらいかけて仕上げていきます。

そして私たちの日々の仕事にも応用できる言葉です。こういう文章を書いていても、読点(、)の位置とか漢字の使い方とかに関して、「まあ、通じるからいいや」と妥協するのと、手間をかけて面倒な作業を行ったものとでは、読む者に迫る力がかなり違ってくるはずなのです。 ああ、手を抜いちゃいけませんよね。自省自省・・・。

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